『憶えのない殺人』ネタバレ|真犯人は誰?再放送日・キャスト・原作を解説

NHKドラマ『憶えのない殺人』は、認知症を患う元警官・佐治英雄(小林薫)が、身に憶えのない殺人事件の容疑者として追われるヒューマンミステリーです。

2025年にNHK BSで放送された89分の単発ドラマを、2026年はNHK総合で前編「容疑者」と後編「迷宮」の2話に分けて放送。この記事では、放送・再放送日やキャスト、原作の有無を整理し、後半では真犯人と結末までネタバレで解説します。

『憶えのない殺人』放送日・再放送・見逃し配信

放送内容日時放送局
前編「容疑者」2026年7月25日(土)22:00~22:45NHK総合
前編の再放送2026年7月29日(水)0:35~1:20
※7月28日火曜深夜
NHK総合
後編「迷宮」2026年8月1日(土)22:00~22:45NHK総合
後編の再放送2026年8月5日(水)0:35~1:20
※8月4日火曜深夜
NHK総合

地上波放送はNHK ONEで同時・見逃し配信予定です。また、2025年に放送された89分版はNHKオンデマンドで配信されています。

同時期の連続ドラマや放送曜日をまとめて確認したい方は、2026年7月期ドラマ一覧も参考になります。

『憶えのない殺人』はどんなドラマ?原作と全何話か

作品名憶えのない殺人
ジャンルヒューマンミステリー/警察ドラマ
初回放送2025年2月22日・NHK BS(89分)
2026年版前編「容疑者」・後編「迷宮」の全2話
大森美香
演出片岡敬司
音楽河野伸

本作に原作小説はありません。連続テレビ小説『あさが来た』や大河ドラマ『青天を衝け』などを手掛けた大森美香さんによるオリジナル脚本です。

単なる「認知症の人が犯人かもしれない」という仕掛けではなく、本人が見ている現実、失われていく記憶への恐怖、周囲が尊厳を守れるかという問題を、殺人事件の捜査と重ねて描いています。

前編「容疑者」あらすじ|元警官の佐治が疑われる

東京郊外の町で長年駐在を務めた佐治英雄は、退職後も住民から「駐在さん」と慕われていました。しかし妻を亡くし、一人暮らしを続ける中で、買い物の手順が分からなくなったり、現在は使われていない昔の駐在所へ帰ってしまったりする異変が起きます。

そんな佐治の家を、刑事の北嶺亜弓(尾野真千子)と稲岡勇也(松澤匠)が訪問。近所で殺された桧沢肇(西村和泉)は、佐治が現役時代にストーカー事件で逮捕した男でした。

桧沢は出所後も被害女性・奥田沙苗(鞘師里保)を苦しめており、佐治は救い切れなかったことを後悔していました。北嶺は、佐治に十分な犯行動機があると考え、周辺の証拠を調べ始めます。

佐治が犯人と疑われた4つの理由

  1. 被害者への強い怒り:佐治は沙苗を守れなかったことを悔やみ、桧沢を警戒し続けていた
  2. 防犯カメラ映像:犯行時間帯に、現場近くのコンビニで佐治らしい人物が確認された
  3. 特徴的なバッグ:映像の人物が、妻の形見でもある一点物のエコバッグを持っていた
  4. 凶器の指紋:事件に使われた灰皿から佐治の指紋が検出された

さらに佐治は、深夜に何度も乾電池を買っていた事実をまったく憶えていません。自分では犯行を否定しながらも、「認知症によって殺した記憶まで失っているのではないか」と、自分自身を疑い始めます。

後編「迷宮」あらすじ|佐治は自分の記憶をたどる

ここからは後編の展開と結末に触れます。未視聴で真相を知りたくない方はご注意ください。

北嶺から「犯行そのものを忘れている可能性」を突きつけられた佐治は大きな衝撃を受けます。一方、犯行現場には佐治が直接殺害したと断定できる証拠がなく、捜査も行き詰まります。

佐治は亡き妻・鮎子(筒井真理子)の面影に支えられ、自分が深夜に外出していた理由をたどります。大量に買っていた乾電池は、記憶の中で今も仕事場になっている旧駐在所で使おうとしていたものでした。不可解に見えた行動にも、佐治なりの理由が残っていたのです。

真犯人は誰?結末と佐治の指紋の理由

真犯人は奥田沙苗

桧沢を殺した真犯人は、鞘師里保さんが演じる奥田沙苗です。何度引っ越しても追ってくる桧沢のストーカー行為に追い詰められ、沙苗は事前に凶器となる灰皿を用意して犯行に及びました。

佐治は凶器を拾っただけだった

事件後、佐治は偶然沙苗と会い、無事を喜んで敬礼します。その後、捨てられていた血の付いた灰皿を見つけて手に取ったため、凶器に佐治の指紋が残りました。

断片的な記憶と指紋が重なったことで、佐治自身も「自分が殺した」と思い込み、自首しようとします。しかし、その直前に沙苗が警察へ出頭し、事件の真相が明らかになります。

ラストは「忘れる人」と「忘れない人」

事件後、佐治は娘・花澄(中越典子)と町の祭りを訪れます。再会した北嶺のことを、佐治はすでに思い出せません。それでも北嶺は、元警官として町を守ってきた佐治への敬意を示します。

佐治の記憶が失われても、佐治に救われた人々の記憶までは消えない――。ミステリーの解決だけでなく、タイトルの意味を反転させる余韻のある結末です。

キャスト・登場人物一覧

登場人物キャスト役どころ
佐治英雄小林薫認知症の症状が現れ始めた元警官。長年、町の駐在を務めた
北嶺亜弓尾野真千子殺人事件を捜査し、佐治を疑う刑事
楢崎康英橋本じゅん佐治の友人で、認知症の兆候を診る医師
稲岡勇也松澤匠北嶺と行動する刑事
奥田沙苗鞘師里保桧沢からストーカー被害を受けていた元地下アイドル
桧沢肇西村和泉殺人事件の被害者。沙苗につきまとっていた男
佐治花澄中越典子海外で活動している佐治の一人娘
佐治鮎子筒井真理子亡くなった佐治の妻。佐治の記憶や幻影に現れる
内山宗史郎螢雪次朗佐治をよく知る町の住民
安原芳江阿南敦子買い物に戸惑う佐治を助けるスーパーの店員

見どころ|認知症を「謎解きの道具」で終わらせない

本作の大きな特徴は、視聴者も佐治と同じように「何が現実で、何が記憶なのか」を見失う構成です。家族がいる食卓や現役時代の駐在所が、現在の佐治には現実として見えており、周囲から見れば不可解な行動にも本人なりの理由があります。

北嶺は当初、認知症なら罪を犯したことも忘れるかもしれないと考えます。しかし楢崎との対話を通じ、記憶が失われても理性や感情、尊厳がなくなるわけではないと気づきます。刑事の成長も、事件解決と並ぶもう一つの軸です。

小林薫さんと尾野真千子さんは、連続テレビ小説『カーネーション』で父・善作と娘・糸子を演じた組み合わせ。今回は容疑者と刑事として向き合い、親子役とは異なる緊張感のある演技を見せます。

認知症の親と家族の関係を扱った別のNHKドラマ回として、『団地のふたり』第3話のネタバレと結末も紹介しています。

ロケ地・撮影場所は町田市

物語の舞台は東京郊外の架空の町「いずみ町」です。町田市の公式ロケ支援作品紹介によると、ドラマの撮影は東京都町田市で行われました。

ただし、市の紹介ページでは駐在所やコンビニ、商店街など個別の撮影地点までは公表されていません。住宅地と地域コミュニティが近い町の空気が、佐治が長年守ってきた「顔の見える町」を支えています。

ウェブの声|小林薫の演技とラストに反響

2025年の初回放送後や2026年の地上波放送時には、ウェブ上で次のような趣旨の反応が見られました。

  • 小林薫さんの表情だけで、記憶を失う不安や焦りが伝わってきた
  • 尾野真千子さんとの共演に『カーネーション』の父娘を思い出した
  • 認知症を犯人当ての仕掛けだけにせず、本人の尊厳まで描いていた
  • 真犯人を予想できても、最後の敬礼と「記憶」の描き方が心に残った
  • 介護する側だけでなく、認知症になった本人の視点を考えるきっかけになった

まとめ

  • 『憶えのない殺人』は2025年の89分ドラマを、2026年に前後編で地上波放送した作品
  • 原作小説はなく、大森美香さんによるオリジナル脚本
  • 佐治は防犯カメラ、動機、バッグ、凶器の指紋によって疑われる
  • 真犯人は奥田沙苗で、佐治は捨てられた凶器を拾ったため指紋が残った
  • 認知症になっても人格や尊厳は失われないというテーマが、事件の結末につながる
  • 撮影は東京都町田市で行われた

「自分の記憶を信じられない」というサスペンスの恐怖と、「誰かが自分を憶えている」という救いを一つの物語にした作品です。犯人探しだけでなく、佐治と北嶺の関係がどう変化するかにも注目して見ると、ラストの意味がより深く伝わります。

よくある質問

『憶えのない殺人』は全何話?

2025年の初回放送は89分の単発ドラマです。2026年のNHK総合では、前編「容疑者」と後編「迷宮」の全2話として放送されます。

原作小説はある?

原作小説はありません。大森美香さんによるオリジナル脚本です。

真犯人は佐治?

佐治は犯人ではありません。真犯人は奥田沙苗です。佐治は事件後に凶器を拾ったため、指紋が残っていました。

見逃し配信はどこ?

2026年の地上波放送はNHK ONEで同時・見逃し配信予定です。89分版はNHKオンデマンドでも配信されています。

ロケ地はどこ?

町田市の公式情報で、東京都町田市で撮影されたことが確認できます。個別の撮影地点は公式ページでは明らかにされていません。

参考:NHK『憶えのない殺人』公式ステラnet番組紹介町田市ロケ支援作品紹介

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