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村雨さんと日本庭園「無鄰菴」|東山の借景・飛び石・滝の仕掛けを解説【10月4日】|10/4 07:30

2026年10月4日(日)7時30分からNHK BSP4Kで放送される『村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 選 無鄰菴』。舞台は京都・南禅寺界隈別荘群の一角にある国指定名勝「無鄰菴(むりんあん)」です。

NHKオンデマンドの公式ページでは、村雨辰剛さんが庭園に隠された仕掛けを味わい、飛び石による目線の操作、滝を見せる技法、東山を主役にする工夫などを紹介する内容と確認できます。今回は「なぜ庭が実際より広く、奥深く感じられるのか」を軸に見どころを整理します。

10月4日の放送情報

放送日2026年10月4日(日)
放送時間7:30〜7:59
放送局NHK BSP4K
番組村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 選 無鄰菴
出演村雨辰剛
語り瀧本美織
舞台無鄰菴(京都市左京区)

今回の回は2025年2月24日に放送された「無鄰菴」の選放送です。NHKオンデマンド公式でも同回の内容を確認でき、近代日本庭園の傑作とされる無鄰菴を、庭師の視点から読み解く構成になっています。

無鄰菴はなぜ“広く”感じる?東山を庭の主役にする借景

無鄰菴の大きな特徴は、庭の外にある東山を借景として取り込むことです。京都市公式の観光情報でも、東山を借景にし、琵琶湖疏水の水を引き入れた庭園と説明されています。

塀の内側だけで完結させるのではなく、遠景の山まで視界に組み込むことで、庭の奥行きは敷地面積以上に広がって感じられます。番組が「庭の主役を借景の東山に」と紹介するのは、この視覚設計を示すポイントです。

飛び石で目線を操作するとはどういうこと?

庭の飛び石は単なる通路ではありません。歩く位置や足元への注意を自然に誘い、次に視線を上げたときに見せたい景色へ導く役割があります。番組は「目線を操作する飛び石」に注目し、日本庭園が見る人の身体の動きまで設計していることを伝えます。

同じ場所でも、立つ位置や進む方向が変われば見える景色は変化します。無鄰菴をテレビで見るときは、石そのものだけでなく「その石に立った先に何が見えるか」を意識すると、設計の狙いをつかみやすくなります。

滝と琵琶湖疏水の水が庭に動きを生む

無鄰菴の庭には琵琶湖疏水の水が引き入れられています。京都市公式は、流れがゆったりした曲線を描き、東端には醍醐寺三宝院の滝を模した三段の滝があると紹介しています。

水は景色に音と動きを加え、見る位置によって流れの表情も変わります。番組が「滝を愛でるための伝統的な技法」を取り上げるのは、滝そのものの形だけでなく、どこからどう見せるかまで計算されているためです。

無鄰菴は誰が造った?山縣有朋と七代目小川治兵衛

無鄰菴は1894〜1896年に山縣有朋が京都に造営した別荘です。京都府観光連盟によると、庭園は山縣自らの設計・監督のもと、近代京都を代表する造園家七代目小川治兵衛が作庭しました。

芝生、流れ、池、滝、東山の借景を組み合わせた構成は、それまでの日本庭園の伝統を踏まえつつ、近代的な感覚を取り込んだ庭として知られています。1951年には明治時代の名園として国の名勝に指定されました。

南禅寺界隈別荘群をもっと知る

無鄰菴は南禅寺界隈別荘群を代表する庭園の一つです。キニナルでは以前、NHK「ステータス 南禅寺界隈別荘群」で紹介された別荘と、見学できる無鄰菴・對龍山荘を整理した記事も掲載しています。

また『村雨さんと日本庭園たしなみ巡り』の別回として、荏原・畠山美術館の茶室と露地を扱った記事もあります。庭園ごとの「見せ方」の違いを比べると、番組シリーズの面白さがより分かります。

無鄰菴の広さと庭園の構成

京都府観光連盟によると、無鄰菴の庭園は約3,135平方メートル。緩やかな傾斜地に東山の借景、琵琶湖疏水からの水、三段の滝、池、芝生が配置されています。数字だけ見ると巨大庭園ではありませんが、遠景を取り込むことで実際の敷地以上の広がりを感じさせます。

庭の中だけに視線を閉じないことが、無鄰菴の特徴を理解する鍵です。テレビ画面でも、手前の飛び石や水流から奥の東山へ視線が抜ける瞬間を意識すると、「借景」という言葉が具体的な体験として分かりやすくなります。

庭園だけではない無鄰菴の歴史

敷地には木造2階建ての母屋、茶室、煉瓦造2階建ての洋館があります。洋館2階は、1903年に山縣有朋や伊藤博文らが日露開戦前の外交方針を話し合った「無鄰菴会議」の舞台としても知られています。

番組の中心は庭園ですが、明治期の政治家の別荘として造られた場所であることを知っておくと、なぜ和風庭園の中に洋館があるのか、なぜ南禅寺界隈に近代の別荘群が形成されたのかにも興味が広がります。

実際に無鄰菴へ行くなら

無鄰菴公式では入場人数を限定して公開しており、事前予約・空き状況確認の案内があります。10月〜3月の開場時間は9時〜17時で、最終入場は閉場30分前です。地下鉄東西線「蹴上」駅から徒歩約7分が目安とされています。

現地では庭園保全のための運用が行われています。番組を見て訪れたくなった場合は、放送時点の印象だけで予定を決めず、公式サイトで最新の開場状況と予約枠を確認してから出かけるのが確実です。

無鄰菴回のFAQ

無鄰菴は誰の別荘ですか?

明治・大正期の元老・山縣有朋が京都に造営した別荘で、庭園は山縣の構想をもとに七代目小川治兵衛が作庭しました。

村雨さんと日本庭園たしなみ巡りの出演者は?

出演は庭師で俳優の村雨辰剛さん、語りは瀧本美織さんです。

無鄰菴の庭で番組が注目する仕掛けは?

目線を誘導する飛び石、滝を見せる伝統技法、東山を庭の主役として取り込む借景などです。

まとめ

『村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 選 無鄰菴』では、名勝を眺めるだけでなく、飛び石で目線を導き、滝を見せ、東山を借景として庭の主役にするという設計の仕掛けを読み解きます。

無鄰菴が「近代日本庭園の傑作」と呼ばれる理由は、庭の中の木や石の美しさだけではありません。歩く人の視線、流れる水、遠くの山まで一つの風景として組み立てる技術に注目すると、10月4日の放送をより深く楽しめます。

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