祭りの記憶トラベラー5つの祭りはどこ?ゲーター祭り・ヨッカブイ・安波祭・ソラヨイ・利賀の初午|8/11 6:10

2026年8月11日(火)午前6時10分からNHK総合で放送される「祭りの記憶トラベラー」。番組では、今では同じ姿を見ることが難しくなった祭りや神事を、貴重な発掘映像でたどります。

予告に出てくる「妖怪が子を襲う」「ニセの太陽を退治」「神輿ごと荒海へ」という強烈な場面が、どこの何という祭りなのか気になった人も多いはずです。

先に結論をまとめると、登場するのは三重県鳥羽市・神島のゲーター祭り、鹿児島県南さつま市のヨッカブイ、福島県浪江町の安波祭、鹿児島県南九州市知覧町の十五夜ソラヨイ、富山県南砺市利賀地域の利賀の初午です。

この記事で分かること

  • 「祭りの記憶トラベラー」に登場する5つの祭りの名前と場所
  • 「ニセの太陽」「妖怪」「海へ入る神輿」「呪文」の正体
  • 5つの祭りが2026年現在どうなっているのか
  • 利賀の初午が6年ぶりに復活した経緯
  • ヨッカブイが2026年は神事のみとなった理由
  • 出演者とNHK ONEの見逃し配信の確認方法

祭りの記憶トラベラーの放送日時・内容

番組名祭りの記憶トラベラー
放送日2026年8月11日(火)
放送時間6:10~6:35
放送局NHK総合1・東京
ジャンルドキュメンタリー/教養
キャスター三宅民夫
語り小林千恵、石橋亜紗

番組表では、姿を消したり、かつてと同じ形では見られなくなった祭りの映像を発掘し、地域の神事や暮らしの習俗を見つめる内容と紹介されています。取り上げられるのは「ゲーター祭り」「ヨッカブイ」「安波祭」「ソラヨイ」「利賀の初午」の5つです。

ここで注意したいのは、5つの祭りがすべて2026年現在完全に消滅しているわけではないこと。調べてみると、子ども向けの形で継承されている祭り、規模を変えて残っている祭り、長い中断を経て復活した祭りがありました。

5つの祭りはどこ?場所と2026年現在を一覧で確認

番組の見どころ祭り場所2026年現在
ニセの太陽を退治ゲーター祭り三重県鳥羽市神島町・八代神社本来の祭りは2018年以降休止。学校行事「子どもゲーター祭り」で継承
妖怪が子を襲うヨッカブイ(高橋十八度踊り)鹿児島県南さつま市金峰町高橋・玉手神社周辺従来形式は2025年で休止。2026年は神事のみ
神輿ごと荒海へ安波祭福島県双葉郡浪江町請戸・苕野神社祭り自体は2026年も開催。海へ入る樽神輿は震災前の象徴的な姿
ふんどし姿で呪文十五夜ソラヨイ鹿児島県南九州市知覧町集落ごとに形を変えながら継承
豪雪地帯の小正月利賀の初午富山県南砺市利賀地域2026年1月、6年ぶりに復活

「祭りがなくなったの?」という疑問に対する答えは、祭りごとに違います。全国の伝統行事では、猛暑だけでなく少子高齢化や担い手不足、地域人口の減少によって開催方法が変わる例が増えています。背景を知りたい方は夏祭りの日程変更が相次ぐ理由と、変わりゆく伝統行事もあわせてどうぞ。

ゲーター祭り|「ニセの太陽」を退治する元旦の奇祭は三重・神島

「ニセの太陽を退治!」と紹介されるのが、三重県鳥羽市の離島・神島に伝わるゲーター祭りです。舞台は神島の八代神社。かつて大晦日から元旦にかけて行われていました。

祭りの中心になるのが、グミの木を使って太陽をかたどった直径約2メートルの白い輪「アワ」。男たちが長い竹でアワを高く突き上げ、最後に落とすという非常に珍しい神事です。伊勢志摩観光ナビでは、邪悪を払い、新しい年の無事と新たな日の出を迎える願いが込められていると説明されています。

ゲーター祭りは現在やっていない?

本来のゲーター祭りは2018年以降行われていません。ただし伝統そのものが途切れたわけではなく、神島小中学校では郷土学習として「子どもゲーター祭り」が続いています。

2026年2月にも子どもゲーター祭りが実施され、同年5月のテレビ番組では全校生徒6人が祭りの「アワ」を受け継ぐ様子が紹介されました。つまり、番組で見る大人たちによる元旦の祭礼は貴重な過去映像ですが、島では次世代への継承が続いています。

検索ポイント:「ニセの太陽」とは白い輪「アワ」のこと。単なる偽物を壊すというより、古い年から新しい年へ移る太陽や邪気払いの象徴として見ると、神事の意味が分かりやすくなります。

ヨッカブイ|子どもを襲う妖怪の正体は水神の化身

予告の「妖怪が子を襲う!」にあたるのが、鹿児島県南さつま市金峰町高橋に伝わるヨッカブイ(高橋十八度踊り)です。

シュロで作った不気味な仮面をかぶった青年たちが現れ、笹で観客をはらったり、子どもを袋に入れたりします。見た目は恐ろしいものの、南さつま市観光協会によると、この行事は水難から子どもを守る水神を奉る伝統行事。子どもを怖がらせること自体が目的ではありません。

地域では水害や水難への戒めを伝える役割も担ってきました。番組で「水神の化身が幼児を襲う」と表現される場面は、こうした土地の記憶や子どもへの戒めと結びついています。

ヨッカブイは2026年どうなる?

300年以上の歴史があるとされるヨッカブイですが、担い手不足により従来の形での開催は2025年を区切りに休止となりました。南さつま市観光協会の2026年案内には、「2026年は神事のみ」と明記されています。

そのため、番組で見る「子どもたちを追うヨッカブイ」の姿は、今後ますます貴重な記録になります。

安波祭|真冬の荒海へ神輿が入る福島・浪江の祭り

「神輿ごと荒海へ!」の映像は、福島県浪江町請戸の安波祭(あんばまつり)です。苕野神社の祭礼で、豊漁や海上安全、豊作を祈る行事として受け継がれてきました。

震災前の安波祭では、若者が樽神輿を担いで集落を練り歩き、そのまま冬の冷たい海へ入る勇壮な場面が大きな見どころでした。神社本庁の記録にも、波しぶきの中で神輿を担ぐ様子が残されています。

安波祭は震災後も続いている

2011年の東日本大震災と原発事故で請戸地区は大きな被害を受け、祭礼を取り巻く環境は一変しました。それでも安波祭そのものは復興とともに受け継がれています。

浪江町によると、2026年2月15日にも苕野神社で安波祭が開催され、神楽や「請戸の田植踊」、浦安の舞が奉納され、海上安全とふるさとの復興が祈願されました。

つまり「安波祭が消えた」というより、番組で発掘される震災前の“樽神輿が荒海へ入る姿”が、現在では簡単に見られない貴重な記録と考えるのが正確です。

神輿の作りや職人技そのものに興味が湧いた方は、別番組で紹介された釘を使わず一年かけて作る神輿の職人技も参考になります。

十五夜ソラヨイ|ふんどし姿の少年たちが唱える「呪文」の意味

南国の十五夜行事として登場するのが、鹿児島県南九州市知覧町などに伝わる十五夜ソラヨイです。

鹿児島県の紹介では、7歳から14歳ほどの男の子たちが藁の帽子と腰みのを身につけ、「ソーラヨイ、ソーラヨイ」と掛け声をかけながら輪になり、四股を踏むように大地を踏みしめます。旧暦8月15日の十五夜に豊作を願う行事です。

番組予告ではインパクトを出すため「呪文」と表現されていますが、実際には五穀豊穣を願う祭礼の掛け声と捉えるとよいでしょう。知覧町内でも集落によって行事の順番や形に違いがあり、地域ごとの習俗が色濃く残っています。

ソラヨイは今も見られる?

鹿児島県の伝統芸能案内では、知覧町の複数集落で十五夜行事として紹介されています。一方で、少子化などにより実施状況は集落ごとに変化しています。「祭りの記憶トラベラー」では、現在と同じ形で見ることが難しくなった時代の映像にも注目です。

利賀の初午|豪雪地帯・五箇山で子どもたちが家々に福を運ぶ

豪雪地帯の小正月の行事として紹介されるのが、富山県南砺市利賀地域の利賀の初午(はつうま)です。

子どもたちが雪深い集落の家々を訪ね、太鼓や舞、民謡などを披露しながら五穀豊穣や家内安全を祈ります。200年以上の歴史を持つともされ、地域の暮らしと子どもたちが中心になって守ってきた珍しい民俗行事です。

2026年、利賀の初午は6年ぶりに復活

この祭りには大きな最新情報があります。利賀地域づくり協議会によると、少子化や新型コロナウイルスの影響で長く中断していた初午が、2026年1月10日に6年ぶりに復活しました。

今回は昔のようにすべての家を回る形ではなく、一部の家庭や企業、官公庁などを訪ねる方式でした。それでも「完全に消えた祭り」ではなく、地域の人数に合わせて形を変えながら再出発したことになります。

利賀地域は五箇山文化圏に位置します。同じ富山・北陸の土地や歴史に興味がある方は、「豊臣兄弟!SP 利まつたび」愛知・福井・石川・富山のロケ地まとめもあわせて楽しめます。

2026年現在「消えた祭り」はどうなった?5つを再整理

番組タイトルだけを見ると「昔の祭りを懐かしむ番組」に思えますが、2026年の状況まで追うと、テーマはもっと立体的です。

  • ゲーター祭り:大人主体の本来の祭りは2018年以降休止。ただし子どもゲーター祭りとして継承。
  • ヨッカブイ:担い手不足で2025年を最後に従来形式を休止。2026年は神事のみ。
  • 安波祭:祭礼自体は2026年も開催。震災前の樽神輿海上渡御が貴重な記録。
  • 十五夜ソラヨイ:知覧の複数集落に伝わるが、地域ごとに継承状況や形が異なる。
  • 利賀の初午:長い中断を越え、2026年に6年ぶり復活。

ウェブの声から見える「残したいけれど難しい」という現実

地域報道や主催者の発信を要約すると、ヨッカブイでは「できれば伝統を残したい一方、従来の規模を維持するのは難しい」という思いがにじみます。一方、利賀の初午では、久しぶりの復活を地域の人々が喜び、子どもがいる間に無理のない形でも続けたいという方向性が示されています。

祭りは同じ形を永久に繰り返すものではなく、人口や暮らしの変化に合わせて姿を変えながら残ることもあります。「祭りの記憶トラベラー」は、過去映像の珍しさだけでなく、“何を残し、どう次へ渡すのか”まで考えさせられる番組になりそうです。

祭りの記憶トラベラーの見逃し配信・再放送は?

NHK総合・Eテレの番組は、NHKのインターネットサービス「NHK ONE」で同時配信・見逃し配信の対象になる番組があります。NHKの2026年の案内でも、対象番組について「放送後1週間」の見逃し配信が案内されています。

ただし、「祭りの記憶トラベラー」個別の配信可否や再放送日時は番組ごとに確認が必要です。見逃した場合はNHK ONEで番組名を検索し、配信ページの表示を確認するのが確実です。

出演者は三宅民夫・小林千恵・石橋亜紗

番組表で確認できる出演者は、キャスターが三宅民夫さん、語りが小林千恵アナウンサー、石橋亜紗アナウンサーです。

主役はタレントの旅ではなく、映像に残された祭りと、それを担ってきた地域の人々。落ち着いた進行と語りで、奇祭の見た目だけでは分からない土地の意味や歴史をひもとく構成になっています。

祭りの記憶トラベラーのよくある質問

Q. 番組に出る5つの祭りの名前は?

A. ゲーター祭り、ヨッカブイ(高橋十八度踊り)、安波祭、十五夜ソラヨイ、利賀の初午です。

Q. 「ニセの太陽を退治」する祭りはどこ?

A. 三重県鳥羽市神島町のゲーター祭りです。太陽をかたどった白い輪「アワ」を竹で突き上げる神事で、本来の祭りは2018年以降休止しています。

Q. 子どもを襲う妖怪の祭りは?

A. 鹿児島県南さつま市のヨッカブイです。怖い姿の存在は水神に関係し、水難から子どもを守る意味を持つ行事です。2026年は神事のみとなっています。

Q. 神輿が冬の海に入る祭りは?

A. 福島県浪江町請戸の安波祭です。震災前には樽神輿を担いで冬の海へ入る勇壮な行事がありました。安波祭そのものは2026年にも開催されています。

Q. ソラヨイの「呪文」は何?

A. 「ソーラヨイ、ソーラヨイ」と唱えながら大地を踏む、十五夜の豊作祈願の掛け声です。鹿児島県南九州市知覧町の複数集落に伝わっています。

Q. 利賀の初午は消滅した?

A. いいえ。長く中断していましたが、2026年1月に6年ぶりに復活しました。昔と全く同じ規模ではなく、地域の状況に合わせた形で再開されています。

Q. 放送時間はいつ?

A. 2026年8月11日(火)午前6時10分~6時35分、NHK総合1・東京で放送予定です。

まとめ|映像で消えた祭りをたどると、2026年の「継承」も見えてくる

「祭りの記憶トラベラー」に登場する5つの祭りを調べると、ただ「昔あった珍しい祭り」を紹介するだけではないことが分かります。

  • ニセの太陽を退治するのは三重・神島のゲーター祭り
  • 妖怪のような水神の化身が子どもを追うのは鹿児島・南さつまのヨッカブイ
  • 真冬の荒海へ神輿が入るのは福島・浪江の安波祭
  • 十五夜に少年たちが掛け声を唱えるのは鹿児島・知覧のソラヨイ
  • 豪雪地帯で子どもが福を運ぶのは富山・利賀の初午

そして2026年現在、本来の形を休止した祭りがある一方、学校教育に形を変えて受け継がれたり、震災から祭礼が復興したり、6年ぶりに再出発したりしています。発掘映像と現在の姿を重ねて見ると、25分の番組がより深く楽しめそうです。

祭りの意味や地域文化をさらに知りたい方は、お祭りと縁日の違い・意味・由来も参考にしてください。

参考にした主な公式・公的情報

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