きょうの健康 ひざ手術の選択肢|人工関節・骨切り術・半月板制動術の違い【8月14日】|8/14 6:10

2026年8月14日(金)午前6時10分からNHK Eテレで放送される『きょうの健康』は、ひざの痛み タイプ別徹底対策「増える手術の選択肢」。変形性ひざ関節症に対する人工関節置換術、O脚・X脚を矯正する骨切り術、半月板逸脱に対して行う半月板制動術を取り上げます。

「人工関節と骨切り術は何が違う?」「半月板制動術とは?」「自分の関節を残す手術はある?」「変形性ひざ関節症はどの段階で手術を考える?」と調べている人向けに、番組内容と日本整形外科学会などの専門情報をもとに整理します。

手術の適応は、痛みの強さだけでなく、X線・MRI所見、変形の程度、半月板の状態、年齢、活動量、全身状態などを総合して決めます。この記事は番組理解のための一般情報です。治療法の選択は整形外科、特に膝関節を専門とする医師に相談してください。

この記事の要点

  • 放送は2026年8月14日(金)6:10~6:25、NHK Eテレ
  • 講師は東京科学大学教授の古賀英之医師
  • 人工関節置換術は、傷んだ関節面を人工物に置き換える代表的な手術
  • 骨切り術は、O脚・X脚などの脚の配列を矯正して荷重の偏りを変える「関節温存」の手術
  • 半月板制動術は、外側へずれた半月板を関節鏡で本来の位置に近づけ、機能を保つことを目指す手術
  • 番組では骨切り術と半月板制動術を組み合わせ、変形性ひざ関節症の進行を遅らせる考え方も紹介される

『きょうの健康』8月14日の放送内容・出演者

番組名きょうの健康 ひざの痛み タイプ別徹底対策「増える手術の選択肢」
放送局NHK Eテレ1・東京
放送日時2026年8月14日(金)6:10~6:25
講師古賀英之医師(東京科学大学教授)
キャスター島津咲苗、佐々木智一
主なテーマ人工関節置換術、骨切り術、半月板制動術

番組表では、かつて変形性ひざ関節症の手術というと人工関節のイメージが強かった一方、現在は骨切り術や半月板制動術など選択肢が広がっている点が紹介されています。講師の古賀英之医師は東京科学大学の運動器外科学分野教授で、膝関節・スポーツ整形外科領域を専門としています。

変形性ひざ関節症で手術を考えるのはどんなとき?

日本整形外科学会は、変形性膝関節症ではまず薬物療法、運動器リハビリテーション、装具などの保存療法を行い、それでも症状が改善しない場合に手術を検討すると説明しています。手術には関節鏡手術、高位脛骨骨切り術、人工膝関節置換術などがあります。

一方で「レントゲンの変形が強い=必ず手術」ではありません。日常生活でどれほど困っているか、保存療法でどこまで改善するか、自分の関節を温存できる病態かなどを確認して決めることが重要です。

保存療法の基本となる運動については、関連記事「トリセツショー健康体操5分版|片足立ち・カーフレイズ・スクワット」も参考になります。痛みが強い人は自己流で負荷を増やさず、医師や理学療法士に相談してください。

人工関節置換術とは?進行した変形で選ばれる代表的手術

人工膝関節置換術は、すり減って傷んだ関節面を整え、金属や樹脂などでできた人工関節に置き換える手術です。変形や痛みが進み、保存療法では日常生活の支障を十分に改善できない場合に検討されます。

  • 目的:痛みの軽減と歩行・日常生活動作の改善
  • 特徴:傷んだ関節面そのものを人工物に置き換える
  • 検討材料:変形の進行度、痛み、可動域、生活上の困りごと、全身状態など

骨切り術とは?O脚・X脚を矯正して自分の関節を残す

骨切り術は、すねの骨(脛骨)や太ももの骨(大腿骨)の一部を切り、角度を調整して脚の配列を矯正する手術です。O脚やX脚などで膝の一部に負担が集中している場合、その荷重を比較的保たれている側へ移すことで、痛みの改善と関節温存を目指します。

日本整形外科学会も、変形性膝関節症の手術選択肢として高位脛骨骨切り術を挙げています。人工関節と大きく違うのは、自分の膝関節を残したまま、脚の軸を変えて負担のかかり方を調整する点です。

半月板制動術とは?半月板逸脱を関節鏡で整える

半月板は、大腿骨と脛骨の間で荷重を分散し、衝撃を吸収する組織です。半月板が関節の外側へ押し出される「半月板逸脱」が起こると、本来のクッション機能を十分に果たしにくくなります。

半月板制動術(centralization)は、関節鏡を使い、逸脱した半月板を縫合糸やアンカーなどで関節の縁に近づけて固定し、半月板の機能を温存することを目指す手術です。医学書院の2026年版『今日の治療指針』では、変形性膝関節症の初期段階でみられる半月板逸脱に対する治療として、2024年度の診療報酬改定で関節鏡下半月板制動術が保険収載されたことが紹介されています。

番組では、早い段階で骨切り術と半月板制動術を同時に行い、脚の配列と半月板の機能の両方へアプローチする方法も取り上げられます。

人工関節・骨切り術・半月板制動術の違いを比較

手術主な考え方自分の関節番組での注目点
人工関節置換術傷んだ関節面を人工物に置き換える関節面を置換する進行した変形への代表的選択肢
骨切り術脚の軸を矯正し、荷重の偏りを変える温存するO脚・X脚への対応
半月板制動術逸脱した半月板を本来の位置に近づける温存する半月板逸脱への新しい選択肢

どれが「一番よい手術」なのではなく、どの組織が傷んでいるのか、変形がどこまで進んでいるのか、脚の配列や半月板の状態がどうかで候補が変わります。複数の術式を比較できる医療機関で、画像を見ながら説明を受けると理解しやすくなります。

古賀英之医師はどんな専門家?

古賀英之医師は、2024年10月から東京科学大学・運動器外科学分野の教授を務めています。膝関節、半月板、スポーツ外傷などの診療・研究に携わり、半月板逸脱に対するcentralization(制動術)や骨切り術を組み合わせた治療にも取り組んでいます。

番組を見るときのチェックポイント

  • 人工関節にする前に「自分の関節を残す」選択肢がどのように説明されるか
  • O脚・X脚と膝の荷重の偏りが、骨切り術でどう変わるか
  • 半月板逸脱が変形性ひざ関節症の進行とどう関係するか
  • 骨切り術と半月板制動術を組み合わせるのはどのような考え方か
  • 術式ごとの入院・リハビリ・復帰までの流れがどう違うか

参考にした専門情報

よくある質問

人工関節と骨切り術は何が違いますか?

人工関節置換術は傷んだ関節面を人工物に置き換える手術、骨切り術は脚の軸を矯正して荷重の偏りを変え、自分の関節を残すことを目指す手術です。どちらが適するかは変形の程度や年齢、活動量などで異なります。

半月板制動術とは何ですか?

半月板逸脱に対し、関節鏡を使って半月板を関節の縁へ近づけ、機能を保つことを目指す手術です。適応はMRI所見や変形の程度などを含めて専門医が判断します。

変形性ひざ関節症は必ず手術が必要ですか?

必ずではありません。日本整形外科学会では薬物療法、運動器リハビリテーション、装具などの保存療法があり、それでも症状が十分に改善しない場合に手術を検討するとしています。

8月14日の『きょうの健康』の講師は誰ですか?

東京科学大学教授の古賀英之医師です。膝関節・スポーツ整形外科領域を専門としています。

まとめ|ひざ手術は「置き換える」だけでなく「残す」選択肢も

8月14日の『きょうの健康』は、人工関節置換術だけでなく、脚の軸を整える骨切り術、半月板逸脱に対する半月板制動術まで扱います。変形性ひざ関節症の手術は一つではなく、病態に合わせて「自分の関節をできるだけ残す」選択肢も広がっていることがポイントです。

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