囲碁フォーカス9月13日|碁盤裏の「血溜まり」とコウで石が足りない時のアゲハマ交換|9/13 12:00
2026年9月13日(日)12時からNHK Eテレで「囲碁フォーカス そこが知りたい!コモクのIGOギモン」が放送されます。今回の主役は、番組キャラクターのコモクちゃんが抱いた「囲碁を始めると気になるけれど、意外と答えを知らない疑問」です。
番組情報で具体的に示されているのは、「碁盤の裏にあるくぼみは何のため?」「タイトル戦でコウが続き、碁石が足りなくなったらどうする?」という2問。どちらもルールの暗記とは少し違い、囲碁の道具・文化・実戦の歴史を知る入口になります。
9月13日「囲碁フォーカス」の放送時間・出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 番組名 | 囲碁フォーカス そこが知りたい!コモクのIGOギモン |
| 放送日 | 2026年9月13日(日) |
| 放送時間 | 12:00〜12:30 |
| 放送局 | NHK Eテレ |
| 講師 | 林漢傑 八段 |
| 司会 | 羽根彩夏 二段 |
| コモクちゃんの声 | 武田華 |
放送局公式SIでは、林漢傑八段が講師、羽根彩夏二段が司会、コモクちゃんの声を武田華さんが担当すると案内されています。対局の難しい読み筋を追う回ではなく、アマチュアが人に話したくなる囲碁雑学を掘り下げる構成です。
今回の2つのIGOギモン|碁盤のくぼみと「石切れ」
- 碁盤の裏にある中央のくぼみは、何のために作られているのか
- タイトル戦でコウが長く続き、手元の碁石が足りなくなったらどう対処するのか
一つ目は道具の形に関する疑問、二つ目はルールと実戦運用に関する疑問です。番組は「知っているようで知らない」をコモクちゃんの視点で拾うため、囲碁を始めたばかりの人にも入りやすいテーマになっています。
碁盤の裏のくぼみは「血溜まり」?由来には複数の説
日本棋院の初心者向け教材では、伝統的な碁盤の裏面中央にあるくぼみを「血溜まり」と呼ぶと紹介しています。「横から口を出すと首をはねてそこに置く」という戒めの伝承と、石を打ったときの音響効果を狙ったという説があり、真偽は分からないという説明です。
つまり「血を受けるための実用品だった」と事実のように決めつけるのは適切ではありません。囲碁道具には、盤の足をクチナシの実になぞらえて「口無し=対局へ口を出さない」とする言い伝えなど、作法と結び付いた物語が残っています。今回の放送では、コモクちゃんがこうした背景をどのように確かめるのかが見どころです。
また日本棋院は、足付き盤の材料として榧(かや)が高く評価される理由に、弾力性、木目、色つや、香りなどを挙げています。盤の表だけでなく裏側や足まで見ると、囲碁盤が工芸品として作り込まれていることも分かります。
コウが続いて碁石が足りないときは?実際にあった364手の名人戦
日本棋院によると、碁石は白180個・黒181個、合計361個が標準です。通常の対局では十分な数ですが、相手の石を取り合う展開や長手数の対局では、手元に残る石が少なくなることがあります。
コウは、同じ形が永久に繰り返されないよう「取られた直後にすぐ取り返せない」というルールです。別の場所へ一手打つ「コウダテ」を挟むため、大きなコウ争いが続けば手数が伸びることがあります。
実際、日本棋院の第32期名人戦の紹介では、前年の名人戦第4局が364手に達し、碁石が足りなくなってアゲハマ交換を行ったと記録されています。アゲハマとは対局中に取り上げた相手の石のこと。双方が取った石をやり取りして、再び打てる石として戻すことで対局を続けられます。
「361個なのに364手」があり得る理由|取られた石は盤外へ出る
19路盤には361の交点がありますが、「一局は最大361手」という意味ではありません。囲まれた石は盤上から取り除かれ、その交点は再び打てる場所になるためです。コウも、石が取られて空いた点へ後から打ち直す場面を生みます。
そのため、長い実戦では総手数が361を超えることがあります。番組の「石が足りなくなったら?」という疑問は珍しい例外のように見えて、囲碁のルールを理解するうえで重要な「盤上の交点数」と「実際の手数は同じではない」というポイントにつながっています。
放送後すぐNHK杯へ|雑学から実戦観戦につながる30分
9月13日は「囲碁フォーカス」の直後、12時30分からNHK杯囲碁トーナメントの2回戦第6局が編成されています。番組表では伊田篤史九段×上野愛咲美女流名人の対局、解説は本木克弥九段です。
コウの仕組みやアゲハマの意味を確認してから実戦を見ると、「なぜすぐ取り返さないのか」「取った石はどこへ行くのか」といった局面の理解が深まります。雑学回が、そのまま午後の対局観戦の予習になる日です。
子どもや初心者へ囲碁を伝える方法を知りたい方は、既存の「囲碁フォーカス」子どもへの囲碁の教え方の記事もあわせて読むと、今回の道具・ルール雑学とは別の角度から楽しめます。
道具やルールの基礎は、日本棋院「囲碁雑学」と日本棋院「コウ」解説でも確認できます。
よくある質問
「囲碁フォーカス そこが知りたい!コモクのIGOギモン」は何時から?
2026年9月13日(日)12時00分〜12時30分、NHK Eテレで放送されます。
碁盤の裏のくぼみは何と呼ばれますか?
伝統的な足付き碁盤の裏面中央のくぼみは「血溜まり」と呼ばれることがあります。日本棋院の教材では、口出しへの戒めに由来する説と、石を打つ音の音響効果を狙った説が紹介され、真偽は分からないとされています。
碁石は何個あるのが標準ですか?
日本棋院は標準を白180個・黒181個、合計361個と説明しています。19路盤の交点も361です。
長い対局で碁石が足りなくなったらどうするの?
実戦例では、取った石であるアゲハマを双方で交換して対局を続けた例があります。日本棋院は2006年の名人戦で364手となり、碁石が足りなくなってアゲハマ交換を行ったと紹介しています。
まとめ|コモクの疑問は「囲碁の文化」と「実戦の仕組み」をつなぐ
9月13日の「囲碁フォーカス」は、碁盤裏のくぼみと、長いコウで碁石が足りなくなるケースをコモクちゃんが調べます。碁盤のくぼみには「血溜まり」という呼び名と複数の由来説があり、日本棋院も真偽は不明としています。
碁石の標準数は白180・黒181の361個。それでも長手数の対局では不足することがあり、日本棋院には364手の名人戦でアゲハマ交換をした実例が残っています。12時30分からのNHK杯を見る前に、コウ・アゲハマ・碁盤という三つの基礎を一段深く知れる回です。

