
林真理子が語る70代の着物術|イタくならない大人のおしゃれ論
作家の林真理子さんが、新刊『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』(幻冬舎新書)の刊行にあわせてインタビューに応じました。
本書では、健康・おしゃれ・仕事・お金・人間関係・趣味という6つのテーマについて、72歳の人気作家ならではの本音がつづられています。
中でも長年ファッションを楽しんできた林さんらしく、ファストファッションや着物など「イタくならない」装いの注意点が多岐にわたって書かれているのが特徴です。
今回はインタビューの内容から、着物を中心とした70代のファッション観と本の反響をまとめて紹介します。
目次
この記事の要点
- 林真理子さんの新刊『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』が話題
- 本の中で着物やノースリーブなど「イタくならない」装いの注意点を紹介している
- Audible版が先行発売され、刊行1か月で部数10万部を突破した
- 2022年から4年間務めた日本大学理事長の経験も執筆のきっかけになった
「イタくならない」装いとは 林真理子が語る着物とファッションの注意点
本書には75もの項目が立てられており、「健康自慢をしてはいけない」「余裕がないのに見栄を張ってはいけない」など、明るいユーモアを交えながら綴られています。
ファッションに関する項目では、ファストファッションや着物、ノースリーブなど、年齢を重ねてからの装いで「イタくならない」ための注意点が多岐にわたって書かれています。
長年ファッションを楽しんできた林さんならではの視点で、着物についても実用的なアドバイスがつづられているのが本書の魅力です。
「キャリーケースを使ってはいけない」という項目も印象的で、林さんは「使い慣れない年寄りのキャリーケースは本当に迷惑だし危険。1泊ぐらいの旅行だとオーバーナイトバッグで行くようにしています」と語っています。
タイトルの由来 週刊誌連載から生まれた1冊
長く印象的なタイトルは、担当編集者がつけたものだと林さんは明かしています。
「最初は『ちょっと長くない?』と思いましたけど、すごくインパクトがあるし、『これでいこう』となりました」と振り返っています。
きっかけは、2年前に70歳を迎えた林さんが、日本大学理事長在任中にお弁当の肉団子を落として白いブラウスにシミをつくってしまった出来事でした。
「これまでずっとできてたことが、70歳になったらできなくなることもあるんだ」と感じ、週刊文春の連載エッセイに書いたことが本書につながったといいます。
刊行1か月で10万部突破 Audible先行発売の反響
本が出る前に、Amazonが提供する「聴く読書」サービス「Audible」版が先行発売されたことも話題を呼びました。
先に「オーディブル」で聴いた人が感想を書き込んだことで、本が出る前から評判が広がり、刊行1か月で部数は10万部を突破しています。
林さんは今回のヒットについて「私が真面目に頑張って日大の仕事をやったから、神様がご褒美にベストセラーをくださったんじゃないかと思います」と振り返りました。
日本大学理事長として過ごした4年間 執筆時間との両立
林さんは2022年に母校・日本大学の理事長に就任し、この6月で任期を終えました。
在任中の4年間は執筆ペースを落とし、毎日大学に通って理事長の仕事をこなしたといいます。
執務時間中は理事長室でいっさい執筆をしないと決めていたため、書くのはもっぱらゴールデンウイークや夏休みなどの長期休暇中で、完成までに時間がかかったそうです。
4月からは産経新聞で連載小説「ファースト・ドーター、アンド…」も始めており、退任後も精力的な執筆活動を続けています。
まとめ
林真理子さんの新刊は、70代を迎えた作家自身の実体験をもとに、健康からファッションまで幅広いテーマを軽やかな語り口でつづった1冊です。
着物を含む「イタくならない」装いの提案は、年齢を重ねてもおしゃれを楽しみたいと考える読者にとって参考になる内容といえるでしょう。
日本大学理事長としての4年間を経て、なお前向きに人生を語る林さんの言葉には、多くの読者が背中を押されているようです。

