妊婦への虐待とは?『ファーストクライ』第9話からDV・家族暴力と母子を守る支援制度を解説|9/2 22:00

2026年9月2日22時放送の『ファーストクライ 母子救命救急班』第9話「最大の試練」では、父親の虐待から逃げる19歳の妊婦・沢田希美(横溝菜帆)が母子救命救急班を訪れます。日本テレビ公式あらすじでは、希美は過去に父親の暴力が原因で流産しており、妊娠中の羽鳥美咲(徳永えり)が「父親と接触させない」と守ろうとする展開が明かされています。

この設定で検索したくなるのは、「親からの暴力もDVなのか」「妊娠中に逃げる場所はあるのか」「病院以外にどこへ相談できるのか」という点です。結論からいうと、配偶者・交際相手からの暴力だけでなく、家庭の状況で安全を脅かされている女性を対象にした支援制度があります。父親からの暴力の場合、DV防止法の典型的な対象と完全に同じではないため、女性相談支援センターや警察、妊娠相談窓口を組み合わせて考えることが重要です。

『ファーストクライ』第9話の放送情報

番組名ファーストクライ 母子救命救急班
話数・タイトル第9話「最大の試練」
放送日2026年9月2日(水)
放送時間22:00~22:54
放送局日本テレビ系
第9話の中心人物光井明希(比嘉愛未)、羽鳥美咲(徳永えり)、神谷玲子(真矢ミキ)、沢田希美(横溝菜帆)

第9話の公式情報では、神谷院長の過去が暴かれて母子救命救急班が存続危機に陥る一方で、チームは目の前の妊婦を守るため動き続けます。第8話までの光井と神谷の関係は、第8話「出生の秘密」解説で整理しています。

妊婦への「虐待」は身体的暴力だけではない

妊娠中の女性に対する暴力では、殴る・蹴るなどの身体的暴力だけを想定すると危険を見落とします。外出を制限する、医療機関へ行かせない、金銭を取り上げる、連絡手段を奪う、怒鳴って支配するなど、生活や受診の自由を奪う行為も安全上の大きな問題になります。

妊婦本人の負傷だけでなく、受診の遅れや強いストレス、住居を失うことが妊娠経過にも影響し得るため、医療と福祉を切り離さずに支援する必要があります。劇中の母子救命救急班が「命を救う」だけでなく、行き場のない妊婦を受け入れる設定なのは、この複合的な問題をドラマとして可視化するためと考えられます。

父親からの暴力でも使える女性相談支援センター

厚生労働省の「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」は、性的被害だけでなく、家庭の状況などによって日常生活や社会生活に困難を抱える女性も支援対象としています。都道府県の女性相談支援センターでは、相談、緊急時の安全確保や一時保護、自立に向けた情報提供・関係機関との調整などを行います。

全国共通短縮ダイヤルは#8778(はなそう なやみ)です。配偶者や交際相手によるDVとは別の「親からの暴力」「家族から逃げたい」といった状況でも、まず支援先を探す入口になります。

配偶者・交際相手からの暴力ならDV相談窓口もある

暴力を振るう相手が配偶者や交際相手であれば、内閣府のDV相談ナビ #8008やDV相談プラスも利用できます。配偶者暴力相談支援センターでは、相談、カウンセリング、緊急時の安全確保・一時保護、保護命令制度の情報提供などを行います。

ただし、第9話の希美は「父親からの虐待」と公式に説明されています。父親は配偶者・交際相手ではないため、この記事ではDV相談窓口だけに一本化せず、女性相談支援センターや警察、自治体の妊娠相談を含めた支援ルートとして紹介します。

妊娠中の相談は「性と健康の相談センター」など自治体にもある

こども家庭庁は、妊娠・出産に関する不安を医療機関だけでなく自治体の相談窓口へ相談できると案内しています。地域によって名称は異なりますが、「性と健康の相談センター」「妊娠SOS」などがあり、予期しない妊娠、受診費用、家族関係、DV・性被害など複数の悩みを扱う窓口もあります。

第9話のように妊娠と暴力が重なっている場合、産婦人科だけで抱えるのではなく、自治体の保健師・助産師、女性相談支援員、警察などへつなぐことで、受診と安全な生活場所を同時に考えやすくなります。

今すぐ危険なら110、緊急ではない警察相談は#9110

暴力が目前に迫っている、追いかけられている、けがをする危険が高いなど、今すぐ警察官に来てもらう必要がある状況では110番が優先です。緊急性はないものの、暴力や脅しについて警察へ相談したい場合は、警察相談専用電話#9110があります。

妊娠中は「家を出たら通院できない」「保険証や母子健康手帳を持ち出せない」といった不安も起こり得ます。安全を最優先にしながら、持ち出せる範囲の身分証、薬、連絡先などを整理する支援も、相談機関と一緒に考えることができます。

ドラマを見るときのポイント|羽鳥が守ろうとするのは「距離」

公式あらすじで羽鳥が強く主張するのは、希美と父親を接触させないことです。暴力を受けた人の支援では、「説得すれば家族関係が修復する」と安易に近づけるのではなく、まず安全な距離を確保する考え方が重要です。

『ファーストクライ』の母子救命救急班が現実にそのまま存在するわけではありませんが、実際の周産期医療では複数診療科や福祉職が連携します。詳しくは母子救命救急班は実在する?周産期母子医療センターとの違いで整理しています。

よくある質問

『ファーストクライ』第9話の妊婦は誰?

父親の虐待から逃げる19歳の妊婦・沢田希美で、横溝菜帆さんが演じます。公式では、過去に父親の暴力が原因で流産したことが明かされています。

親からの暴力でも女性相談支援センターに相談できる?

はい。女性支援新法は、家庭の状況などによって困難な問題を抱える女性を支援対象としており、女性相談支援センターでは相談や一時保護などを行います。

DV相談ナビ#8008は父親からの暴力でも使うべき?

DV相談ナビは主に配偶者・交際相手からの暴力の相談窓口です。父親など家族からの暴力では、女性相談支援センター#8778や警察、自治体の相談窓口も候補になります。

今すぐ暴力を受けそうなときは?

今すぐ警察官に来てもらう必要がある危険な状況では110番が優先です。緊急ではない警察相談には#9110があります。

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