父の日の意味はお父さんへの感謝? 母の日との格差を検証

6月の第3日曜日は父の日です。日本でも父の日にはお父さんにプレゼントを渡したり、一緒に食事をするなどして祝う習慣があります。そもそも父の日にはどのような意味があるのでしょうか。母の日と比較しながら解説します。

アメリカから伝わってきた父の日

元々父の日というイベントはアメリカで生まれました。アメリカ在住のジョンブルースドット婦人は父子家庭で育ち、自分を含め6人もの子供を父親が苦労して育て上げました。当時、既に母の日を祝う習慣はあったため、ドット婦人は母の日と同じように父の日も作るべきだと提唱しました。母に感謝の気持ちを伝える日があるなら、父にも感謝の意を表す日を作ろうということで父の日が生まれたのです。

そして、アメリカでは1972年に当時のニクソン大統領により国民の休日として父の日が定められました。父の日は制定されてからさほど長い歴史は持っていませんが、日本をはじめ多くの国々が父の日の重要性を感じ、大切なイベントとして取り入れています。

母の日にはカーネーション。父の日には?

母の日にはカーネーションをプレゼントする習わしがあります。これはカーネーションの花言葉が「母の愛」であることが関係しています。また、アメリカのアンナ・ジャービスという女性が亡き母の墓前に白いカーネーションを捧げたことが由来とも言われています。

それに対し、父の日のシンボルフラワーは実はバラであることはあまり知られていないかもしれません。バラの花言葉は色によって多少異なりますが、総合的には「愛」や「美」です。英米ではイエローカラーに「愛する人を守る」という意味合いがあるとされており、そのことから日本でも黄色いバラを父の日に贈ることも増えてきました。イエローリボン・ベストファーザー賞といったイベントも開催されています。

クリスチャン女性によって広められた母の日と父の日

母の日も父の日もアメリカのクリスチャン信仰の女性によって広められました。どちらも親への日頃の感謝の気持ちを捧げるための日であることは変わりません。

そうは言えど、母の日は祝うけれど父の日は忘れてしまいがちで特に何もしていないという人も多いのではないでしょうか。母の日に比べるとやや存在感が薄い父の日ですが、日々一生懸命家族のために働いてくれている大切なお父さんです。この日くらいはゆっくり休んでください、体に気を付けて元気でいてくださいという気持ちを込めてお祝いしたいものです。

また、既に他界しているお父さんなら、墓前に花を供えて生前の感謝を伝えましょう。ダイレクトにお礼の言葉を言うのはなかなか恥ずかしいものですが、父の日という行事のおかげで家族同士が向き合うチャンスにもなるのではないでしょうか。

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