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キーシン「ザルツブルク音楽祭2021」見どころ|前半・ショパン・アンコールの流れ【10月16日BS8K】|10/16 13:00

10月16日(金)13時からNHK BS8Kで放送される「ザルツブルク音楽祭2021 エフゲーニ・キーシン ピアノ・リサイタル」は、ベルク、フレンニコフ、ガーシュウィンからショパンへ進み、さらに多彩なアンコールへ広がる構成が大きな魅力です。

同じ公演は2021年のザルツブルク音楽祭で収録され、Deutsche Grammophon系の映像サービスSTAGE+では約106分のコンサートとして公開されています。放送を前に、曲名を並べるだけでなく、前半と後半の性格の違い、ショパンへ向かう流れ、アンコールでキーシン自身の作品まで登場する面白さを整理しました。

10月16日の放送日時と出演者

項目内容
放送日時2026年10月16日(金)13:00〜14:47
放送局NHK BS8K
番組ザルツブルク音楽祭2021 エフゲーニ・キーシン ピアノ・リサイタル
出演エフゲーニ・キーシン(ピアノ)
公演ザルツブルク音楽祭2021
収録会場グロース祝祭劇場(Grosses Festspielhaus)
公演年2021年

番組表では、10月16日13時から14時47分までNHK BS8Kで放送される予定です。出演者はピアニストのエフゲーニ・キーシン。今回の中心は、オーケストラとの共演ではなく、一人のピアニストが大きな会場で作品の性格を次々に切り替えていくソロ・リサイタルです。

ザルツブルク音楽祭の公式アーカイブでは、2021年8月14日にグロース祝祭劇場でキーシンのソロ・リサイタルが行われたことが確認できます。STAGE+では同公演を2021年ザルツブルクで制作された映像として案内し、収録時間を約106分としています。

このリサイタルはどんな流れ?

この公演は、最初からショパン一色ではありません。前半にベルク、フレンニコフ、ガーシュウィンを置き、そこからショパンへ進みます。

そのため、聴きどころは「有名曲が何曲あるか」だけではなく、20世紀の響きやリズムを持つ作品から、キーシンが長年得意としてきたショパンへどう空気が切り替わるかにあります。STAGE+の紹介でも、前半はベルクのピアノ・ソナタ、フレンニコフ、ガーシュウィンを並べ、後半にショパンを置く構成が特徴として説明されています。

前半の聴きどころ|ベルクからガーシュウィンまで

ベルク「ピアノ・ソナタ 作品1」

冒頭はアルバン・ベルク「ピアノ・ソナタ 作品1」です。若いベルクが書いた一楽章形式の作品で、濃密な和声と緊張感が続きます。

華やかなショパンを期待して見ると意外なスタートですが、キーシンの音の重さや、弱音から強音へ向かう集中力を味わうには格好の曲です。リサイタル全体を「ロマン派の名曲集」にせず、最初に硬質な作品を置くことで、後半のショパンがより鮮やかに聞こえる構成になっています。

フレンニコフ「舞曲」と「5つの小品」

続くのはティホン・フレンニコフのピアノ作品です。NHKの番組情報として紹介されている曲目には、「ピアノのための3つの小品 作品5」第3曲「舞曲」と「ピアノのための5つの小品 作品2」が含まれています。

ベルクの緊張した響きから、より輪郭のはっきりしたリズムへ移るため、耳の感触が大きく変わります。フレンニコフはショパンやガーシュウィンほど演奏会で頻繁に耳にする作曲家ではないので、このリサイタルならではの選曲として注目したいところです。

ガーシュウィン「3つの前奏曲」

前半のもう一つの山場が、ジョージ・ガーシュウィン「3つの前奏曲」です。クラシックの書法とジャズのリズム感が交差する作品で、STAGE+では約7分のまとまりとして掲載されています。

ベルク、フレンニコフからガーシュウィンへ進むことで、前半だけでも音楽の色が大きく変わります。キーシンの強靭な打鍵だけでなく、リズムの切れ、間の取り方、軽さと重さの使い分けが分かりやすい部分です。

後半の中心はショパン

公演後半は、キーシンと深い縁のあるショパンが中心になります。既存の10月15日放送分の曲目記事では曲目を一覧で確認できますが、ここでは演奏の流れに注目します。

ノクターンから3つの即興曲へ

ショパンの始まりはノクターン ロ長調 作品62-1。大きな音で圧倒する曲ではなく、内声や装飾音の扱い、歌わせ方に耳が向く作品です。

そのあとに即興曲第1番、第2番、第3番が続きます。3曲を順に聴くことで、同じ「即興曲」という題名でも、明るさ、流動感、陰影の付け方が違うことが分かります。キーシンの演奏を一曲だけ切り取るのではなく、まとまりとして聴けるのがテレビ放送の強みです。

スケルツォ第1番で緊張感が再び高まる

ショパンのスケルツォ第1番 ロ短調 作品20は、後半の空気を一段強くします。冒頭から鋭い和音が現れ、静かな中間部との対比も大きい作品です。

STAGE+のデータでは約11分の演奏として掲載されています。ノクターンや即興曲で見せた細かな表情から、劇的なスケールへ切り替わるため、リサイタル後半の大きな転換点になります。

「英雄ポロネーズ」が本編のクライマックス

本編の終盤に置かれるのが、ポロネーズ 変イ長調 作品53「英雄」です。堂々とした主題と、左手の連続するオクターブで知られる曲で、キーシンの強い打鍵とスケール感を味わいやすい作品です。

STAGE+もこの曲を「Heroic」として掲載しており、ショパンの本編を締める位置に置いています。前半のベルクからここまで聴いてくると、同じピアノ一台でも、音楽の言語がどれほど変化したかがよく分かります。

アンコールが豪華|メンデルスゾーンからドビュッシーまで

この公演は、本編が終わってからも見どころがあります。Deutsche GrammophonやIMZが紹介する公演記録では、アンコールにメンデルスゾーン、キーシン自身の作品、ショパン、ドビュッシーが並びます。

メンデルスゾーン「無言歌」から柔らかく再開

アンコールの一つは、メンデルスゾーンの「無言歌」作品38から「デュエット」。本編最後の「英雄ポロネーズ」の大きな響きから、親密で歌うような音楽へ空気を変えます。

大曲のあとに音量でさらに上回るのではなく、響きを小さくして客席をもう一度引きつける選曲です。キーシンのレガートや弱音のコントロールを聴きたい人に向いています。

キーシン自作「12音技法のタンゴ」

特に珍しいのが、キーシン自身が作曲した「Dodecaphonic Tango(12音技法のタンゴ)」です。ピアニストとしてだけでなく、作曲家としての一面も分かるアンコールです。

STAGE+では「Dodecaphonic Tango, Op.1 No.2」として掲載されています。ショパンを得意とする巨匠というイメージだけでなく、20世紀以降の語法やリズムを自分の作品として扱う姿を見られるのが、この公演の面白いところです。

ショパン「スケルツォ第2番」でもう一度大曲へ

アンコールなのに、さらにショパン「スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31」という大曲が登場します。一般的なアンコールの短い小品とは違い、演奏会本編に置かれてもおかしくない規模の作品です。

本編でスケルツォ第1番を演奏しているため、第1番と第2番の性格の違いを同じピアニストで比較できる点も興味深いところです。

最後はドビュッシー「月の光」

公演記録では、アンコールの最後にドビュッシーの「月の光」が置かれています。大きなショパン作品のあと、静かで余韻の長い曲へ着地します。

最初のベルクが緊張感の高い音楽だったことを考えると、終演時の「月の光」までの振れ幅はかなり大きいものです。全体を通して聴くと、キーシンが一つの音色だけで押し切るのではなく、作曲家ごとに音楽の輪郭を変えていることが分かります。

全曲を流れで見るとこうなる

公演記録から確認できる主な演奏順は次の通りです。

  1. ベルク:ピアノ・ソナタ 作品1
  2. フレンニコフ:舞曲 作品5-3
  3. フレンニコフ:5つの小品 作品2
  4. ガーシュウィン:3つの前奏曲
  5. ショパン:ノクターン ロ長調 作品62-1
  6. ショパン:即興曲 第1番 変イ長調 作品29
  7. ショパン:即興曲 第2番 嬰ヘ長調 作品36
  8. ショパン:即興曲 第3番 変ト長調 作品51
  9. ショパン:スケルツォ 第1番 ロ短調 作品20
  10. ショパン:ポロネーズ 変イ長調 作品53「英雄」
  11. メンデルスゾーン:無言歌 作品38より「デュエット」
  12. キーシン:Dodecaphonic Tango 作品1-2
  13. ショパン:スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31
  14. ドビュッシー:「月の光」

この順番を見ると、前半の20世紀作品群、後半のショパン、アンコールの拡張という三段構成がはっきりします。なお、10月16日のBS8K放送で公演記録と同じアンコールがすべて放送されるかは、取得できたNHK番組情報だけでは確認できません。放送枠は1時間47分で、STAGE+の公演映像も約106分なので、時間的には近い構成です。

エフゲーニ・キーシンはどんなピアニスト?

エフゲーニ・キーシンは、若いころから世界的に注目されてきたピアニストで、特にショパンやロマン派作品の演奏で知られています。一方、このザルツブルク公演ではベルクやフレンニコフ、ガーシュウィン、さらに自作曲まで演奏しており、レパートリーの幅を感じられます。

Deutsche Grammophonの紹介では、2021年のザルツブルク公演は満員の聴衆を集め、ベルク、ショパン、ガーシュウィン、フレンニコフを組み合わせた独特のプログラムだったと説明されています。キーシン自身が観客の前で演奏することから強い刺激を受ける旨を語っていることも紹介されており、録音だけでなく「演奏会の場」で生まれる集中力が大きなテーマになっています。

収録地グロース祝祭劇場にも注目

公演会場は、ザルツブルク音楽祭を代表するグロース祝祭劇場(Grosses Festspielhaus)です。大規模なオペラやオーケストラ公演にも使われる会場で、ソロ・ピアノ一台でその空間をどう満たすかも映像の見どころです。

BS8Kでの放送という点では、鍵盤や手元だけでなく、会場の奥行きや客席との距離感にも注目したいところです。大ホールでのピアノ・リサイタルは、音そのものと同時に、演奏者が長い時間一人で舞台を支配する姿も大きな魅力になります。

放送を見る前に押さえておきたい3つのポイント

まず一つ目は、冒頭からショパンではないことです。ベルク、フレンニコフ、ガーシュウィンという異なる語法を経てからショパンへ向かうため、音色とリズムの変化を追うと公演の設計が見えてきます。

二つ目は、ショパンが一曲だけではなく、ノクターン、即興曲、スケルツォ、ポロネーズと複数のジャンルで組まれていることです。静かな歌から劇的な大曲まで、同じ作曲家の中でも表情が変わります。

三つ目はアンコールです。メンデルスゾーン、キーシン自作曲、ショパン、ドビュッシーと続くため、本編が終わったあとも公演の性格がさらに広がります。特に自作の「12音技法のタンゴ」は、この放送でキーシンの別の一面を知る入口になります。

参考にした情報

よくある質問

10月16日のキーシンのリサイタルは何時からですか?

2026年10月16日(金)13:00〜14:47、NHK BS8Kで放送予定です。出演はピアノのエフゲーニ・キーシンです。

本編の中心となる作曲家は誰ですか?

前半はベルク、フレンニコフ、ガーシュウィン、後半はショパンが中心です。ショパンではノクターン、即興曲、スケルツォ、ポロネーズが並びます。

アンコールにはどんな曲がありますか?

公演記録では、メンデルスゾーン「デュエット」、キーシン自作の「Dodecaphonic Tango」、ショパン「スケルツォ第2番」、ドビュッシー「月の光」が演奏されています。

まとめ

10月16日放送の「ザルツブルク音楽祭2021 エフゲーニ・キーシン ピアノ・リサイタル」は、ベルクから始まり、フレンニコフ、ガーシュウィンを経てショパンへ進む構成がまず大きな見どころです。

後半ではショパンのノクターン、3つの即興曲、スケルツォ第1番、「英雄ポロネーズ」とスケールが広がり、公演記録ではその後にメンデルスゾーン、キーシン自作曲、ショパン、ドビュッシーのアンコールが続きます。曲目だけでなく、前半から後半へどう空気が変わり、最後に「月の光」へ着地するのかを追うと、約2時間のリサイタル全体を一つの流れとして楽しめます。

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