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エストニア国立男声合唱団とは?1944年創設・グラミー受賞のプロフィールと指揮者ミック・ウレオヤ【11月5日】|11/5 6:15

2026年11月5日(木)放送の「クラシック倶楽部」には、エストニアが誇る男声合唱団、エストニア国立男声合唱団が登場します。1944年に指揮者・作曲家のグスタフ・エルネサクスが創設し、2004年にはエストニア初のグラミー賞を受賞した、長い歴史と国際的な実績を持つ合唱団です。

今回の演奏を率いるのは、2011/2012シーズンから首席指揮者・芸術監督を務めるミック・ウレオヤ。合唱団の歩みや指揮者の経歴を知っておくと、シューベルトやメンデルスゾーンの作品に加え、エストニアと日本の民謡をもとにした曲を聴く時間がさらに豊かになります。

11月5日「クラシック倶楽部」の放送日時と出演者

項目内容
放送日時2026年11月5日(木)6:15〜7:10
放送局NHK BSプレミアム4K
番組名クラシック倶楽部 エストニア国立男声合唱団
出演エストニア国立男声合唱団(合唱)
指揮ミック・ウレオヤ
収録2025年2月8日・すみだトリフォニーホール 大ホール

Gガイドの番組情報では、NHK BSで同日5:00〜5:55にも同じ演奏会が案内されています。BSプレミアム4Kは6:15からの枠で、4K放送を選ぶ場合はこちらの時間を確認してください。

今回の番組は、合唱団の演奏を中心にしたクラシック音楽番組です。スポーツ中継や競技会のような勝敗を追う内容ではなく、50人規模の男声合唱が作る響きと、異なる国や時代の作品が並ぶプログラムを味わう回です。

エストニア国立男声合唱団とは?1944年に創設された名門

エストニア国立男声合唱団(The Estonian National Male Choir/ENMC)は、1944年に指揮者・作曲家のグスタフ・エルネサクスによって設立されました。エストニアの合唱運動を代表する人物が生み出した団体で、初期には創設者が手がけた無伴奏作品を中心に活動していました。

その後、合唱団はエストニア国内だけでなく海外でも演奏を重ね、現在はルネサンス音楽から現代作品まで幅広いレパートリーを持つプロフェッショナルな男声合唱団として知られています。Eesti Kontsertの紹介では、46人のプロ歌手で構成され、芸術監督ミック・ウレオヤのもとで活動していると説明されています。

一方、2025年の日本公演を案内したテンポプリモは、来日公演の合唱団を「50人」と紹介していました。公演時の編成と現在の団体プロフィールでは人数の表記が異なるため、固定の人数として一律に扱うより、今回の来日公演は50人規模、現在の公式プロフィールでは46人と区別して見るのが適切です。

合唱団の特徴は、男声ならではの低音の厚みだけではありません。テノール、バリトン、バスの各声部が重なり、作品ごとに響きの明るさや緊張感を変えられることも大きな魅力です。

今回の案内にある「力強く柔らかな歌声」という表現は、重厚さと繊細さを併せ持つ男声合唱の聴きどころを端的に示しています。

グラミー賞受賞と7000回を超える演奏活動

エストニア国立男声合唱団を語るうえで欠かせないのが、2004年のグラミー賞受賞です。シベリウスのカンタータ作品で最優秀合唱演奏部門を受賞し、エストニアにとって初めてのグラミー賞となりました。

演奏にはパーヴォ・ヤルヴィ指揮のエストニア国立交響楽団、国立少女合唱団エレルヘインも参加しています。

受賞は一度の話題にとどまりません。合唱団はエストニア国営放送のための録音を行い、ドイツ・グラモフォンやソニーをはじめとするレーベルからも作品を発表してきました。

東京都交響楽団の公演紹介では、これまでに7,000回を超えるコンサートを行い、北米やアジアにも活動を広げてきたと紹介されています。

Eesti Kontsertのプロフィールによれば、合唱団はア・カペラ公演だけでなく、ヨーロッパの主要オーケストラや指揮者から大規模な声楽作品への出演を招かれることもあります。男声合唱だけで完結する作品と、オーケストラと一体になって歌う大規模作品の双方に対応できることが、国際的な活動を支える強みです。

録音面でも、合唱団はエストニアの作曲家の作品を広く紹介してきました。ミック・ウレオヤの指揮による録音には、ガリーナ・グリゴリエヴァの作品を集めた「In paradisum」や、ヘンリク・ウーデゴールの作品を収めた「Te lucis ante terminum」などがあります。

こうした録音活動からも、古典的な合唱曲だけでなく、現代の作曲家の作品を伝える役割を担っていることが分かります。

指揮者ミック・ウレオヤのプロフィール

今回の演奏を指揮するミック・ウレオヤ(Mikk Üleoja)は、合唱指揮者であり、歌手としても活動してきた音楽家です。1997年にエストニア音楽アカデミーを合唱指揮専攻で卒業し、2004年には同校で音楽修士号を取得しました。

学生時代から合唱の現場に身を置き、1989〜1992年には世界ユース合唱団、1994〜1996年にはエストニア国立男声合唱団、1996〜2000年にはエストニア・フィルハーモニー室内合唱団で歌手として参加しています。1998年から2011年までは同室内合唱団の合唱指揮者を務め、歌い手としての経験と合唱団をまとめる立場の両方を積み重ねました。

その後、聖ミカエル少年合唱団や室内合唱団マットーネなどの指揮を担当し、大学の文化アカデミーで指揮法を教えた経歴もあります。2011/2012シーズンからエストニア国立男声合唱団の首席指揮者・芸術監督に就任し、現在に至るまで団体の音楽づくりを担っています。

ウレオヤは合唱団とともに録音作品も発表しており、エストニアの作曲家の作品を取り上げたアルバムや、北欧・バルト地域の音楽を紹介する録音にも関わっています。2014年にはエストニア合唱協会の年間指揮者賞を受賞し、2015年には合唱団とともに国家文化賞を受けました。

今回の映像では、指揮者の動きと合唱団の声がどのように結びつくかにも注目したいところです。大人数の合唱では、一人ひとりの声量だけでなく、母音のそろえ方、子音の立ち上がり、フレーズの終わりをそろえる呼吸が全体の響きを左右します。

歌手としての経験も持つウレオヤが、どのように声部をまとめているかを意識すると、演奏の聴こえ方も変わってきます。

2025年2月の来日公演が今回の収録

今回放送される演奏は、2025年2月8日にすみだトリフォニーホール大ホールで収録されたものです。テンポプリモの公演案内によると、エストニア国立男声合唱団にとって2018年以来2度目の来日公演として開催されました。

会場となったすみだトリフォニーホールは、東京都墨田区にあるコンサートホールです。公演案内には大ホールでの開催と記されており、今回のテレビ放送もその公演の映像をもとにしています。

テレビで聴く場合も、会場に集まった観客の前で披露された演奏会として楽しめます。

テンポプリモが掲載した公演プログラムは「世界の男声合唱名曲集」と題され、メンデルスゾーン、シューベルト、ペルト、トルミス、シベリウスなどの作品に加え、日本の作曲家による作品も含まれていました。エストニアの合唱団がヨーロッパの古典や現代作品だけでなく、日本の歌にも取り組んだ点が、この来日公演の特色です。

なお、コンサートの公演プログラムとテレビ番組の曲目表示は同一とは限りません。放送案内では演奏曲の一部が「ほか」として紹介されているため、ここでは番組情報で名前が確認できる作品と、公演案内に記載された全体プログラムを分けて紹介します。

番組で聴ける曲は?シューベルトから日本の民謡まで

Gガイドの番組情報に掲載されている主な曲目は、メンデルスゾーンの「2つの宗教的合唱曲」、シューベルトの「水の上の精霊の歌」、ペルトの「主よ平和を与えたまえ」、トルミスの「鉄への呪い」、堅田優衣の「てまんかい-奄美の八月踊り」、西村英将編曲の「夕焼け小焼け、お月さま」などです。

この並びからは、ヨーロッパの宗教的・文学的な合唱作品と、エストニアや日本の民謡をもとにした作品を一度に楽しめることが分かります。作曲された時代や土地が異なる曲を、同じ男声合唱団がどのように歌い分けるのかが聴きどころです。

メンデルスゾーンとシューベルトの合唱曲

メンデルスゾーンの「2つの宗教的合唱曲」は、宗教的な題材を扱う作品です。シューベルトの「水の上の精霊の歌」は、詩の世界と水の流れを思わせる音楽が結びついた作品として知られています。

番組の案内では、この2人の作曲家の作品が並び、ヨーロッパのロマン派音楽を男声合唱で聴ける構成になっています。

ペルトとトルミスの作品

アルヴォ・ペルトの「主よ平和を与えたまえ」は、祈りを題材にした作品です。エストニアの作曲家ヴェルヨ・トルミスによる「鉄への呪い」は、同国の合唱音楽を代表する作曲家の作品として紹介されています。

エストニア国立男声合唱団が自国の作曲家の音楽を継続的に取り上げてきたことを踏まえると、トルミスの作品は今回の演奏会の中でも注目したい一曲です。

奄美の八月踊りと「夕焼け小焼け」

日本にゆかりのある曲として、堅田優衣作曲の「てまんかい-奄美の八月踊り」と、西村英将編曲の「夕焼け小焼け、お月さま」が番組情報に掲載されています。エストニアの男声合唱団が日本の民謡や童謡をどのような響きで表現するのかは、今回ならではの楽しみです。

テンポプリモの公演プログラムには、シベリウスの「フィンランディア賛歌」やトルミスの「大波の魔術」なども記載されています。ただし、テレビの曲目案内に明記されている曲と、コンサート全体のプログラムは区別しておきましょう。

番組で紹介される曲を確認する際は、NHKの番組案内に掲載された曲目を基準にするのが確実です。

エストニアはなぜ「合唱の国」と呼ばれる?

エストニアで合唱が大切にされてきた背景には、国民的な歌と踊りの祭典があります。エストニア文化省によると、全国規模の歌の祭典は1869年にタルトゥで初めて開かれ、初回には46の男声合唱団と5つの金管楽器バンドが参加しました。

歌うことが一部の専門家だけの活動ではなく、地域や世代を超えて広がってきたことがうかがえます。

このバルト三国の歌と踊りの祭典は、エストニア、ラトビア、リトアニアの文化的な伝統として、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。大規模な祭典では数万人の歌い手や踊り手が集まり、古い民謡から現代作品まで幅広いレパートリーを披露します。

エストニア国立男声合唱団は、こうした合唱文化の中で専門的な演奏を担う団体です。地域の合唱活動や歌の祭典が国民的な文化として続く一方で、ENMCは海外のオーケストラや音楽祭にも参加し、エストニアの合唱作品を国際的な舞台に届けてきました。

今回の番組では、シューベルトやメンデルスゾーンの作品だけでなく、トルミスや日本の民謡をもとにした作品も演奏されます。エストニアの合唱文化を知ってから聴くと、選曲の幅広さや、国を越えて歌を共有する公演の意図も感じ取りやすくなります。

前回(11月4日放送)はスウェーデン放送合唱団

11月の番組予定表によると、前日の11月4日(水)はスウェーデン放送合唱団、11月5日(木)はエストニア国立男声合唱団、翌6日(金)はラトビア放送合唱団の演奏が予定されています。合唱団を続けて取り上げる週の中で、今回はエストニアの男声合唱に焦点が当たります。

スウェーデン放送合唱団やラトビア放送合唱団とは異なり、今回の主役は1944年創設のエストニア国立男声合唱団です。国や団体によって異なる声の編成やレパートリーに耳を傾けると、合唱の表現の幅を感じられます。

クラシック倶楽部の合唱団演奏もチェック

クラシック倶楽部では、器楽のリサイタルだけでなく、合唱団の演奏も取り上げています。別の合唱企画に興味がある方は、東京オペラシンガーズが「大地讃頌」を演奏した回を紹介したクラシック倶楽部「東京オペラシンガーズ」の記事もあわせてご覧ください。

今回のエストニア国立男声合唱団は、1944年創設の歴史、2004年のグラミー賞受賞、ミック・ウレオヤの指揮、そして日本の曲を含むプログラムが見どころです。合唱団ごとの声の響きや選曲の違いを比べると、クラシック倶楽部の合唱企画をより深く楽しめます。

参考にした情報

よくある質問

エストニア国立男声合唱団はいつ設立されましたか?

1944年に、エストニアの指揮者・作曲家グスタフ・エルネサクスによって設立されました。2004年にはエストニア初のグラミー賞を受賞しています。

指揮者のミック・ウレオヤはどんな人物ですか?

エストニア音楽アカデミーで合唱指揮を学び、2011/2012シーズンからエストニア国立男声合唱団の首席指揮者・芸術監督を務めています。歌手や合唱指揮者としての経験も持つ音楽家です。

11月5日の放送ではどんな曲を演奏しますか?

メンデルスゾーン、シューベルト、ペルト、トルミスの作品に加え、堅田優衣の「てまんかい-奄美の八月踊り」や西村英将編曲の「夕焼け小焼け、お月さま」などが番組情報に掲載されています。

まとめ

11月5日(木)の「クラシック倶楽部」では、1944年創設のエストニア国立男声合唱団が、ミック・ウレオヤの指揮で演奏します。2004年のグラミー賞受賞や7,000回を超える公演実績を持つ合唱団で、エストニアの合唱文化を世界に伝えてきました。

番組では、メンデルスゾーンやシューベルトの作品から、トルミス、奄美の八月踊りをもとにした曲、日本の童謡まで幅広い音楽が並びます。合唱団の歴史と指揮者の歩みを知ったうえで、国や時代を越えて響き合う男声合唱を楽しんでください。

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