ハザードマップの見方|自宅の浸水リスクを調べる方法

大雨や台風が近づいたとき、「自宅はどのくらい浸水する可能性があるのか」「避難が必要になる場所なのか」を判断する手がかりになるのがハザードマップです。国土交通省のハザードマップポータルサイトでは、住所から洪水・内水氾濫・高潮などの浸水リスクを確認できます。

この記事では、自宅の浸水リスクを調べる基本手順と、地図に表示される浸水深の読み方を国土交通省の公式情報をもとに整理します。ハザードマップは「色が付いているかどうか」だけでなく、想定される水深、周辺の避難先、経路まで一緒に確認することが大切です。

ハザードマップで自宅の浸水リスクを調べる方法

国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」には、全国の災害リスクを一つの地図上に重ねて確認できる「重ねるハザードマップ」と、市区町村が公開しているハザードマップを探せる「わがまちハザードマップ」があります。

  1. ハザードマップポータルサイトを開く
  2. 住所入力欄に自宅の住所を入れて検索する
  3. 「洪水」「内水」「高潮」など確認したい災害種別を表示する
  4. 自宅地点の色と凡例を照らし合わせ、想定浸水深を確認する
  5. 周辺の指定緊急避難場所や避難経路も確認する
  6. 最後に自治体の「わがまちハザードマップ」も確認する

住所検索や現在地検索を使うと、その地点と周辺で想定される災害リスクが表示されます。ただし国土交通省は、検索位置には誤差があり、ポータルサイトだけでは避難に必要な情報が網羅されない場合があるとして、実際の避難判断では市町村のハザードマップも確認することを案内しています。

「重ねるハザードマップ」と「わがまちハザードマップ」の違い

機能主に分かること使いどころ
重ねるハザードマップ洪水、内水、高潮、津波、土砂災害など複数の災害リスク自宅や職場の周辺リスクを横断的に確認したいとき
わがまちハザードマップ自治体が作成した各種ハザードマップ避難所、地域独自の注意事項、避難経路などを確認したいとき

最初に「重ねるハザードマップ」で自宅周辺のリスクを大づかみに把握し、その後に「わがまちハザードマップ」で自治体独自の情報を確認すると理解しやすくなります。

浸水深の色はどう読む?0.5m・3m・5mが重要な目安

洪水ハザードマップでは、浸水した場合に想定される地面から水面までの深さが色分けされています。国土交通省の標準では、0.5m、3m、5m、10m、20mなどを境界に浸水深を区分します。

想定浸水深読み方の目安
0.5m未満浅い浸水でも流れや道路状況によって移動が危険になることがあります
0.5m以上~3m未満床上浸水相当の範囲を含み、1階部分が浸水する可能性があります
3m以上~5m未満一般的な家屋では2階床付近まで達する規模の浸水が想定されます
5m以上2階部分まで水没するような大きな浸水を想定する範囲です

重要なのは、数字を「この高さまでは安全」と受け取らないことです。洪水時は水の流れ、道路冠水、停電、孤立なども起こり得ます。浸水深は避難方法を考える材料の一つとして読み、自治体の避難情報や気象情報と組み合わせて判断します。

色が付いていない場所なら安全とは限らない

ハザードマップで自宅に色が付いていない場合でも、「浸水リスクがゼロ」とは言い切れません。国土交通省は、浸水想定区域図が作成途上の地域があることや、新しい災害リスク情報が追加される可能性、ポータルサイトへの反映に時間を要する場合があることを案内しています。

また、河川の氾濫だけでなく、下水道などの排水能力を超える雨による内水氾濫、土砂災害、高潮など、別の災害リスクが重なることもあります。洪水だけを見て終わらせず、複数の災害種別を切り替えて確認しましょう。

大雨の種類や発生メカニズムを整理したい場合は、ゲリラ豪雨・線状降水帯とは?|違いと注意点もあわせて確認すると、ハザードマップを見る前提が分かりやすくなります。

自宅だけでなく避難先まで地図で確認する

ハザードマップは自宅の危険度を見るだけのものではありません。国土交通省は、身のまわりの災害リスクに加え、どこへ、どのルートで避難するかを事前に確認して備えることが重要だとしています。

  • 自宅から避難場所までに川や水路を横切らないか
  • アンダーパスや低い道路を通る経路になっていないか
  • 避難先そのものが想定浸水区域に入っていないか
  • 夜間や強い雨でも歩ける経路か
  • 高齢者や子どもと一緒でも移動できる距離か

避難情報の意味が分からないと、せっかくハザードマップを確認しても行動のタイミングを逃す可能性があります。大雨のときの避難情報と警戒レベル|意味と行動の目安で、警戒レベルごとの行動も確認しておくと安心です。

大雨の前にハザードマップと一緒に確認したいこと

平常時にハザードマップを見たら、避難に必要な持ち物や家族との連絡方法まで決めておくと、実際の大雨時に迷いにくくなります。

  • スマートフォンの充電手段
  • 飲料水・非常食
  • 常用薬・お薬手帳
  • ライト・携帯ラジオ
  • 現金・身分証明書
  • 家族の連絡先と集合場所
  • ペットを含む避難方法

準備品をまとめて確認したい場合は、大雨・台風の前に準備するもの|防災の基本チェックリスト、台風期の備えは台風シーズンの備え|上陸が増える秋に確認したいことも参考になります。

ハザードマップを見るときの注意点

「重ねるハザードマップ」の地点リスク表示では、周辺を含めて災害リスクを分析し、洪水や高潮など複数の浸水リスクが重なる場合には、表示が分かりやすいように最も大きい浸水深の災害種別が案内されることがあります。個別の災害種別の浸水深は、それぞれのアイコンを切り替えて確認します。

さらに、家屋倒壊等氾濫想定区域に入っている場合は、単純な浸水深だけでなく、強い氾濫流や河岸侵食による建物への危険も考慮する必要があります。自宅の階数だけを理由に「上階へ移動すれば必ず大丈夫」と判断せず、自治体の避難情報を優先してください。

ホンマでっか!?TV関連の防災記事もあわせて確認

防災や大雨への備えをまとめて確認したい方は、ホンマでっか!?TVまとめ|放送内容・出演者・見逃し配信から関連情報をたどることもできます。番組をきっかけに気になった防災情報は、最終的には国や自治体の最新情報と照らし合わせて確認してください。

よくある質問

ハザードマップはどこで見られますか?

国土交通省のハザードマップポータルサイトで確認できます。「重ねるハザードマップ」で住所から災害リスクを調べ、「わがまちハザードマップ」で自治体が公開するハザードマップも確認する方法が基本です。

自宅に色が付いていなければ浸水しませんか?

色が付いていないことだけで安全とは断定できません。想定区域の作成・更新状況や検索位置の誤差があるため、周辺も含めて確認し、自治体の最新ハザードマップや避難情報も確認してください。

浸水深0.5mはどのくらいですか?

国土交通省の資料では、0.5mを上回ると床上浸水相当の目安とされています。実際の危険度は水の流れや道路状況などでも変わるため、0.5m未満でも早めの避難判断が必要な場合があります。

ハザードマップは大雨が降ってから見ても間に合いますか?

大雨になる前の平常時に確認しておくことが重要です。自宅のリスク、避難先、避難経路、持ち物、家族の連絡方法まで事前に決めておくと、危険が迫ったときに行動へ移しやすくなります。

まとめ|自宅の浸水深と避難経路を平常時に確認しておこう

ハザードマップを見るときは、まず住所から自宅周辺を検索し、洪水・内水・高潮などの災害種別を切り替えながら、想定浸水深と周辺リスクを確認します。0.5m、3m、5mといった水深区分は、建物への影響や避難方法を考える重要な目安です。

一方、ポータルサイトだけで避難情報のすべてが分かるわけではありません。自治体のハザードマップ、避難場所、避難経路、最新の避難情報までセットで確認することが大切です。平常時に家族で確認し、大雨時に迷わず行動できる状態にしておきましょう。

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