大雨・台風の前に準備するもの|防災の基本チェックリスト
大雨や台風が近づいてから慌てて買い物や避難経路の確認を始めると、品切れや交通の混乱、風雨の強まりで動きにくくなることがあります。備蓄品・非常持ち出し袋・避難経路・情報の入手手段は、天候が落ち着いているうちに一度まとめて確認しておくことが大切です。
内閣府は、家庭の備蓄について最低3日間、できれば1週間を目安とし、飲料水は1人1日3リットルを例示しています。2026年の防災週間資料でも、食料・飲料水・携帯トイレなどを最低3日、できれば1週間分程度備えることが示されています。この記事では、内閣府と総務省消防庁の公式情報をもとに、大雨・台風前に確認したい基本項目をチェックリスト形式で整理します。
大雨・台風の前にまず確認したい5つのこと
最初に確認したいのは、物を買い足すことだけではありません。自宅や勤務先の災害リスクを知り、どこへ逃げるか、どの情報を見て判断するかまで決めておくと、実際の大雨時に行動を迷いにくくなります。
- 自宅周辺の浸水・洪水・土砂災害リスクをハザードマップで確認する
- 避難場所と避難経路を家族で共有する
- 最低3日、できれば1週間分を意識して水・食料・生活用品を備蓄する
- すぐ持ち出せる非常持ち出し袋を用意する
- 自治体の防災情報、気象情報、テレビ・ラジオ、スマホなど複数の情報入手手段を確保する
浸水リスクを具体的に調べる手順は「ハザードマップの見方|自宅の浸水リスクを調べる方法」でも整理しています。
備蓄品は何日分必要?水・食料・トイレ用品を優先
内閣府は家庭での備蓄について、最低3日間、できれば1週間過ごせる量を案内しています。飲料水の目安としては1人1日3リットルが示されているため、家族の人数を掛けて必要量を考えると準備しやすくなります。
| 項目 | 基本の考え方 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 飲料水 | 1人1日3Lを目安にする | 家族人数×日数で必要量を計算 |
| 食料 | 最低3日、できれば1週間を意識 | 加熱不要・簡単調理の食品も組み合わせる |
| 携帯・簡易トイレ | 断水や排水不能に備える | 人数と日数を考えて余裕を持つ |
| カセットコンロ等 | 停電・ガス停止時の調理手段 | ボンベの残量・使用期限も確認 |
| 衛生用品 | トイレットペーパー、タオル、洗面用品など | 乳幼児・高齢者・女性用品も個別に追加 |
長期保存品だけを大量に買うより、普段食べている保存性のある食品を少し多めに持ち、古いものから使って買い足すローリングストックにすると、期限切れを減らしながら継続しやすくなります。
非常持ち出し袋に入れるもの|重すぎないことも重要
非常持ち出し袋は、自宅に置く備蓄品とは役割が異なります。避難時に必要なものを絞り、玄関や寝室など持ち出しやすい場所に置いておきます。消防庁は、背負える袋に入れておくと両手が使えて便利と案内しています。
- 飲料水、すぐ食べられる食品
- 懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池、モバイルバッテリー
- 救急用品、常備薬、お薬手帳の情報
- レインウェア、着替え、タオル、軍手
- 携帯トイレ、マスク、衛生用品
- 現金、身分証明書や重要情報の控え
- 乳幼児用品、介護用品、眼鏡・補聴器など家族固有の必需品
持ち出し袋は「入るだけ入れる」よりも、実際に背負って歩ける重さか確認することが大切です。家族構成や持病、季節によって必要品は変わるため、半年に1回程度を目安に中身を見直すと安心です。
避難場所と避難経路は雨が降る前に確認する
内閣府は、ハザードマップなどで危険箇所・避難場所・避難経路を平時から確認することを勧めています。川沿い、アンダーパス、崖や急傾斜地の近くなど、強い雨のときに通りにくくなる場所を避けた経路も考えておきましょう。
避難所へ行くことだけが「避難」ではない
避難とは、危険から身を守る行動です。安全な場所にいる親族・知人宅や宿泊施設へ移動することも選択肢になります。一方、すでに道路が冠水している、夜間で視界が悪い、暴風で外出が危険といった状況では、無理に屋外へ移動することがかえって危険になる場合があります。自治体や気象機関の情報を確認し、状況に応じた安全確保を優先してください。
警戒レベルごとの意味や行動の目安は「大雨のときの避難情報と警戒レベル|意味と行動の目安」で詳しく確認できます。
情報の入手手段は1つに頼らない
大雨や台風では、停電、通信混雑、スマホの電池切れなどで、いつもの情報源が使えないことがあります。自治体の防災メールや防災アプリ、気象庁の情報、テレビ、ラジオなど、複数の手段を用意しておきましょう。
- 自治体の防災メール・防災アプリ・公式サイト
- 気象庁の警報・注意報、キキクルなどの防災気象情報
- テレビ・ラジオ
- スマートフォンとモバイルバッテリー
- 家族の安否確認方法、災害用伝言ダイヤル171など
2026年の内閣府資料では、防災気象情報や自治体の5段階の警戒レベルを確認し、警戒レベル5を待たず、警戒レベル4までに危険な場所から全員避難する考え方が改めて示されています。特に高齢者や障害のある方、乳幼児がいる家庭など、避難に時間がかかる場合はさらに早い段階から準備を始めることが重要です。
家の外と中でやっておきたい台風対策
台風接近時は備蓄だけでなく、強風や排水への備えも必要です。内閣府は、屋外設置物が飛ばされないよう確認することや、側溝・排水路を掃除して水の流れを確保することを、日頃の風水害対策として挙げています。
- 植木鉢、物干し竿、屋外の小物などを室内へ入れる・固定する
- 雨戸・シャッターが正常に動くか確認する
- 側溝や排水口の落ち葉・ごみを取り除く
- 懐中電灯、電池、モバイルバッテリーを充電する
- 冷蔵庫・冷凍庫の停電対策を考え、開閉回数を減らせるよう整理する
- 車の燃料、日常薬、乳幼児用品など不足すると困る物を早めに補充する
台風が増えやすい時期にまとめて点検したい内容は「台風シーズンの備え|上陸が増える秋に確認したいこと」にもまとめています。
大雨・台風前の防災チェックリスト
直前になってから全部そろえようとすると負担が大きいため、平時の確認用として次の項目を使ってください。すべてを完璧にすることよりも、まず自宅のリスクと避難行動を決め、命に関わる準備から優先することが大切です。
- □ ハザードマップで自宅・勤務先・学校周辺の浸水や土砂災害リスクを確認した
- □ 避難場所と複数の避難経路を家族で共有した
- □ 水・食料を最低3日、できれば1週間分を意識して備蓄した
- □ 携帯・簡易トイレ、衛生用品、常備薬を準備した
- □ 非常持ち出し袋をすぐ取れる場所に置いた
- □ モバイルバッテリー、懐中電灯、携帯ラジオを使える状態にした
- □ 自治体の防災メールやアプリを登録した
- □ 家族の連絡方法・集合場所を決めた
- □ 屋外の飛ばされやすい物や排水口を確認した
- □ 避難に時間がかかる家族がいる場合、早めに動ける計画を作った
ホンマでっか!?TV関連の防災記事
番組に関連する情報をまとめて確認したい場合は「ホンマでっか!?TVまとめ|放送内容・出演者・見逃し配信」からたどれます。防災テーマでは、ハザードマップ、避難情報、台風の備えを分けて確認すると必要な情報を探しやすくなります。
- ハザードマップの見方|自宅の浸水リスクを調べる方法
- 大雨のときの避難情報と警戒レベル|意味と行動の目安
- 台風シーズンの備え|上陸が増える秋に確認したいこと
- 災害対応自販機とは?|仕組みと探し方
- 土屋信行とは?|東京防災の評論家のプロフィール
参考にした公的情報
- 内閣府「自然災害への備えは万全ですか?チェックしてみよう!」
- 内閣府「令和8年度 防災週間及び火山防災の日について」
- 内閣府「避難情報に関するガイドラインの改定(令和8年3月)」
- 内閣府「風水害から身を守る」
- 総務省消防庁「地震防災マニュアル:備蓄品・非常持出品」
大雨・台風の備えでよくある質問
水や食料は何日分用意すればいい?
内閣府は、家庭で最低3日間、できれば1週間過ごせる量の備蓄を案内しています。飲料水は1人1日3リットルが目安として示されています。
非常持ち出し袋はどこに置く?
避難時にすぐ持ち出せる玄関や寝室などが基本です。背負える袋に入れておくと両手を使いやすくなります。
警戒レベル5まで待ってから避難すればいい?
いいえ。内閣府の2026年資料では、警戒レベル5の発令を待たず、警戒レベル4までに危険な場所から全員避難することが示されています。避難に時間がかかる人は、より早い段階から行動できるよう準備してください。
大雨が強くなってから避難経路を確認しても大丈夫?
強い雨や浸水が始まると道路状況が急変するため、避難経路は平時に確認しておくのが基本です。すでに外へ出ることが危険な状況では、無理に移動せず自治体などの情報を確認し、その場で取り得る安全確保を優先してください。
まとめ|大雨・台風の備えは「物・場所・情報」をセットで確認
大雨・台風前の準備では、備蓄品を買うだけでなく、自宅の災害リスク、避難場所と経路、情報の入手手段をセットで確認することが重要です。水・食料は最低3日、できれば1週間分を意識し、非常持ち出し袋はすぐ運べる状態にしておきましょう。
そして、危険が迫ったときは警戒レベル5を待たず、警戒レベル4までに危険な場所から避難するのが基本です。台風の進路予報や大雨の可能性が出た段階で、充電・買い足し・屋外の片付けまで終えておくと、風雨が強まってから無理に外出する必要を減らせます。

