日曜美術館|丸木スマが描いた野山の草花・生き物、そして原爆の記憶|10/11 20:00
10月11日(日)20時からNHK Eテレで再放送される「日曜美術館」は、「人生が、絵となる おばあちゃんアーティストの軌跡」です。
番組紹介では、73歳で絵筆を握った丸木スマについて、野山の草花や生き物、そして原爆の記憶が取り上げられると案内されています。ここでは、丸木美術館の公式情報を中心に、スマの絵に見られる二つの側面を事実に沿って整理します。
日曜美術館10月11日の放送日時と内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月11日(日)20:00〜20:45 |
| 放送局 | NHK Eテレ |
| 番組名 | 日曜美術館 |
| 放送回 | 人生が、絵となる おばあちゃんアーティストの軌跡 |
| 司会 | 坂本美雨、守本奈実 |
| 出演 | アーサー・ビナード、木村セツ |
Gガイドの番組情報では、丸木スマは1875年生まれ、1956年没の画家として紹介され、73歳で初めて絵筆を握り、亡くなるまでの8年間で約700点の作品を描いたとされています。
丸木美術館も、2026年10月1日付の公式告知で、この「日曜美術館」で丸木スマの絵画が紹介されることを案内しています。10月11日の放送は、10月4日に放送された回の再放送です。
番組全体の概要や関連人物は、日曜美術館「人生が、絵となる おばあちゃんアーティストの軌跡」まとめでも整理しています。
丸木スマが描いた野山の草花と生き物
丸木スマの作品でまず目を引くのは、花、鳥、猫、魚、虫、野菜など身近な生命が画面いっぱいに広がる点です。
丸木美術館の公式解説によると、スマは長く家業の船宿や野良仕事をしながら子どもを育て、70歳を過ぎてから、嫁の丸木俊のすすめで絵を描き始めました。1956年に81歳で亡くなるまでに、700点を超える作品を残したとされています。
動物には表情と動きがある
丸木美術館は、スマが描く動物について、ユーモラスで豊かな表情やしぐさを持つと説明しています。作品名としては《母猫》《川のかに》《池の友達》《鳥の林》などが公式略歴に記録されています。
動物を単に図鑑のように描くのではなく、身近な暮らしの中で見てきた生き物の動きや存在感を、自由な形で画面に置いていることが分かります。
花は画面からあふれるように描かれた
花もスマを代表する重要な題材です。丸木美術館は、花を描くと画面からあふれそうなほど生命力が満ちると紹介しています。
施設案内でも、スマが身近な生き物や花、野菜などを、あふれるような色彩で伸びやかに描いたことが説明されています。野山や農作業のある暮らしを長く経験してきたスマにとって、こうした題材は特別な場所へ出かけて探すものではなく、生活のすぐ近くにあったものだと読み取れます。
丸木スマ自身の経歴をさらに知りたい方は、日曜美術館|丸木スマとは?73歳から絵を描き始めた画家の生涯もあわせてご覧ください。
丸木スマと原爆の記憶
丸木スマの絵は、明るい色彩や生き物の姿だけで語り切ることはできません。丸木美術館の公式略歴には、1945年に原爆投下を体験したことが明記されています。
スマは当時、広島市三滝町に住んでいました。丸木美術館は、スマが原爆を体験し、「ピカは人が落とさにゃ落ちてこん」という言葉を残したことを紹介しています。
この言葉は、原爆を自然災害のような出来事としてではなく、人間が引き起こしたものとして見ていたことを示す記録です。この記事では、その事実以上の感情や意図を推測せず、公式資料で確認できる範囲にとどめます。
《ピカのとき》など原爆を題材にした作品も残る
2026年に丸木美術館が告知した「ピースあいち『原爆の図』展」では、丸木スマの作品として《ピカのとき》《内海の魚》《花と猫》などが貸し出されたと記録されています。
同展では、「ピカは人がおとさにゃおちてこん」と記した色紙も展示対象として案内されました。丸木スマが原爆を題材にした作品や言葉を残していたことは、美術館公式資料から確認できます。
一方で、スマの作品全体を原爆だけで説明することも適切ではありません。丸木美術館は、開館以来《原爆の図》とともにスマの絵も展示してきたとし、一見正反対に見える両者に通じる部分があると説明しています。
草花や生き物の絵と戦争の記憶を分けずに見る
丸木スマが描いたものには、花や鳥、猫、魚など、日々の暮らしの中にある生命が数多く登場します。その一方で、本人は広島で原爆を体験し、原爆を題材にした絵も残しました。
その二つは、明るい絵と暗い絵という単純な分け方では整理できません。美術館の公式解説が示すのは、スマの作品に、身近な生命を見つめる視線と、戦争を体験した記憶の双方が残されているという事実です。
今回の「日曜美術館」の予告も、丸木スマについて「野山の草花や生き物、そして原爆の記憶」と並べて紹介しています。番組でどの作品がどの順序で扱われるかは、放送で確認する必要があります。
グランマ・モーゼスとの比較については、日曜美術館|グランマ・モーゼスとは?アメリカの“おばあちゃんアーティスト”の人生で詳しく紹介しています。
出演者と関連する記事
今回の司会は坂本美雨さんと守本奈実さんです。番組情報では、アーサー・ビナードさんと木村セツさんの出演も案内されています。
木村セツさんを含む出演者情報は、日曜美術館「人生が、絵となる おばあちゃんアーティストの軌跡」出演者まとめで確認できます。
番組では、丸木スマだけでなく、アメリカのグランマ・モーゼスや、ちぎり絵で活動する木村セツさんなど、人生の後半に創作を始めた人たちが紹介される予定です。
参考にした情報
- 原爆の図 丸木美術館「NHK日曜美術館放送のお知らせ」
- 原爆の図 丸木美術館「丸木スマの絵」
- 原爆の図 丸木美術館「ピースあいち『原爆の図』展のお知らせ」
- Gガイド番組表「日曜美術館 人生が、絵となる おばあちゃんアーティストの軌跡」
よくある質問
丸木スマは何歳から絵を描き始めたのですか?
丸木美術館では70歳を過ぎてから描き始めたと説明され、今回の番組紹介では73歳で初めて絵筆を握ったと案内されています。1956年に81歳で亡くなるまでに700点を超える作品を残しました。
丸木スマは原爆を体験したのですか?
はい。丸木美術館の公式略歴には、1945年に原爆投下を体験したことが記されています。原爆を題材にした《ピカのとき》などの作品も残っています。
日曜美術館では丸木スマ以外に誰が紹介されますか?
番組紹介では、アメリカのグランマ・モーゼスと、ちぎり絵で活動する木村セツさんも紹介されると案内されています。
まとめ
10月11日の「日曜美術館」で紹介される丸木スマは、70歳を過ぎてから絵を描き始め、花や鳥、猫、魚など身近な生命を自由な色彩と形で描きました。
同時に、1945年の原爆投下を体験し、《ピカのとき》など原爆を題材にした作品も残しています。今回の予告にある「野山の草花や生き物、そして原爆の記憶」という言葉は、丸木スマの作品を知るうえで重要な二つの側面を示しています。

