いまからサイエンス10月28日「光を薬にする」研究とは?ロドプシンと須藤雄気教授|10/28 22:00
2026年10月28日(水)22時からの「いまからサイエンス」では、「光」を薬として利用する研究がテーマとして案内されています。
ゲストは岡山大学の須藤雄気教授です。光に反応するタンパク質「ロドプシン」を利用し、細胞の働きを制御したり、必要な場所へ薬を届けたりするという発想を、番組で紹介します。
番組表では10月28日22時から22時55分までの放送として掲載されています。一方、BSテレ東の公式個別ページで確認できる同じテーマの放送は2025年9月10日分です。
2026年10月28日の放送枠が再放送に当たるかどうかは公式ページで確認できないため、放送日時と内容の確認状況は分けて整理します。
10月28日「いまからサイエンス」の放送情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月28日(水)22:00〜22:55(番組表掲載) |
| 放送局 | BSテレ東/BSテレ東4K |
| 番組名 | いまからサイエンス〜がん治療から感染症予防まで…「光」を薬にする最新研究〜 |
| ゲスト | 須藤雄気教授(岡山大学) |
| 出演 | 加藤浩次、古旗笑佳(テレビ東京アナウンサー) |
| ナレーター | 若杉亨 |
| 主なテーマ | ロドプシン、光による細胞制御、薬物送達、光がん治療研究 |
番組の公式個別ページには、同じテーマの放送内容が2025年9月10日分として掲載されています。今回の放送日時は番組表情報に基づくもので、公式サイトの個別ページに2026年10月28日と記載されているわけではありません。
前回(10月21日放送)の内容は?
前回の10月21日放送回では、東京科学大学の大野京子教授を迎え、増加する「スマホ近視」と目を守るための研究が取り上げられました。BSテレ東の公式ページでは、近視の進行を抑える治療や新しい手術法、近視と目の病気との関係などが紹介されています。
10月21日回が近視という身近な健康課題を扱ったのに対し、今回の番組表に掲載されたテーマは、光に反応するタンパク質を使って生命現象を制御する研究です。どちらも専門家の研究を入り口に、医療の未来を考える内容ですが、今回の中心となるのはロドプシンと「光を薬にする」という考え方です。
なお、BSテレ東の公式サイトで確認できた同テーマの個別ページは2025年9月10日放送分として掲載されています。10月28日放送枠との関係や編成上の扱いは、公式ページでは明記されていません。
放送日時は番組表の情報、研究内容は公式個別ページや岡山大学の資料をもとに分けて確認する必要があります。
「光を薬にする」とはどんな研究?
「光を薬にする」という表現は、光そのものを一般的な薬剤のように飲むという意味ではありません。須藤教授の研究室は、生物が持つ光応答性の分子「ロドプシン」を利用し、光を合図として生命現象を制御・操作する方法を探っています。
岡山大学の研究紹介でも、光で生命機能を制御する研究として説明されています。
光は照射する時間や場所を調整できるため、研究では狙ったタイミングで特定の反応を起こすことが重要になります。ロドプシンの性質を理解し、必要な場面で働かせることができれば、細胞の活動を光で操作したり、薬を放出させるタイミングを制御したりする技術につながる可能性があります。
今回の番組紹介では、がん細胞を死滅させることや、薬を患部に届けること、感染症予防への応用がテーマとして挙げられています。これらは研究開発の可能性を紹介するものであり、あらゆる病気に対する光治療がすでに一般診療で使われている、という意味ではありません。
鍵を握るタンパク質「ロドプシン」とは?
ロドプシンは、光を受け取って反応するタンパク質の仲間です。岡山大学の研究室紹介によると、さまざまな生物が持つ光を吸収する分子を対象に、その働きを調べ、光による生命機能の制御や操作を目指しています。
研究対象には動物、植物、細菌などに由来する分子が含まれます。
光を受け取ったロドプシンがどのような変化を起こすのかを理解することは、光を使って生物の機能を操作するための基礎になります。番組の公式紹介では、須藤教授らが工場排水のバクテリアや塩湖の微生物など、極限環境の生物から多様なロドプシンを見つけ出してきたことも紹介されています。
身近な「光」を生命科学の道具として使うには、光に反応する分子を探すだけでなく、どのような条件で、どの機能を発揮するのかを調べる必要があります。ロドプシンの種類や性質を調べ、制御・操作する手法を開拓することが、研究を医療や物質生産へつなげる土台になります。
薬を患部へ届ける研究にも応用できる?
須藤教授の研究では、光によって薬物を放出させる新しい薬物送達の手法も検討されています。岡山大学の研究者情報には、ロドプシンとpH感受性ポリマーなどを組み合わせたリポソームに薬物を封入し、光照射をきっかけに薬物を放出させる構想が記載されています。
この考え方では、薬物を体内に届けるだけでなく、「いつ」「どこで」働かせるかを制御することが目標になります。光によってロドプシンを働かせ、リポソーム内外の状態を変化させることで、封入した化合物の放出につなげる仕組みです。
光を合図として利用することで、時間と場所をより細かく制御する薬物送達技術を目指しています。
ただし、研究段階の仕組みと、医療機関で患者に使える治療法は区別する必要があります。研究の進展や適用できる病気、実用化までの期間について、今回の放送前に確定した情報は公表されていません。
光でがん細胞を死滅させる研究はどこまで進んでいる?
岡山大学は2025年11月、光駆動プロトンポンプを使い、マウス体内のがん腫瘍を光で選択的に死滅させることに成功したと発表しました。研究では、光に反応して細胞内をアルカリ化させるタンパク質を利用し、マウス体内のがん細胞に作用させる技術が報告されています。
大学の発表では、従来の薬剤による治療では、がん細胞だけでなく周囲の正常細胞にも作用することが課題の一つとして挙げられています。光を利用する研究は、特定の細胞を選択的に狙う方法につながる可能性があり、将来的にヒトのがんへ応用できれば、副作用の少ない治療法の実現が期待されると説明されています。
ここで重要なのは、発表された成果がマウスを用いた研究であることです。ヒトのがん治療として確立し、通常の診療で利用できる段階に達したと示すものではありません。
将来の治療につながる可能性がある研究として、基礎研究と臨床応用の間には検証が必要です。
番組のテーマである「光を薬にする」という考え方を理解するうえでも、研究がどの段階にあるのかを知ることは大切です。光でがん細胞を制御する研究、薬を狙った場所で放出する研究、感染症予防への応用は、関連する発想を持ちながらも、それぞれに必要な検証や実用化への道筋があります。
感染症予防や藻類の成長にも広がる可能性
番組の公式紹介では、光とロドプシンの応用先として、がん治療や薬物送達だけでなく感染症の予防にも言及しています。また、藻類の成長を促進し、バイオマスの増産につなげる可能性も紹介されています。
医療への応用と植物・微生物への応用は、目的が異なります。医療では細胞の働きを制御することや、薬を必要な場所へ届けることが焦点になります。
一方、藻類の成長を促す研究では、生物の機能を光によって調整し、物質生産などに役立てる方向が考えられます。
いずれも、光に応答する分子の性質を理解し、狙った反応を引き出すことが基本です。番組では、光を利用する発想がどのように生まれ、研究者がどんな課題を乗り越えてきたのかにも注目したいところです。
感染症予防の具体的な方法や、実用化された製品が今回紹介されるとまでは、現時点の案内から断定できません。
須藤雄気教授はどんな研究者?
須藤雄気教授は、岡山大学の医歯薬学域に所属する研究者です。大学の研究者情報では、光応答タンパク質ロドプシンの基礎的な理解をもとに、動物・植物・細菌の生命機能を光で制御・操作し、病気の治療や物質生産につなげる研究を行っていると紹介されています。
岡山大学の生物物理化学分野では、ロドプシン、光、膜タンパク質、光遺伝学などを研究対象として挙げています。生物学だけでなく、物理化学やタンパク質科学などの視点を組み合わせて、光に反応する分子の働きと応用を探っている点が特徴です。
番組では、研究の成果だけでなく、光を薬として使うという発想がどのように形になってきたのかも紹介されます。MCの加藤浩次さんのプロフィールもあわせて確認しながら、古旗笑佳アナウンサーと須藤教授のトークを通じて、専門的な研究がどんな未来につながるのかに注目したいところです。
同じ「いまからサイエンス」では、人工血液や人工光合成など、医療や環境に関わる研究も紹介されてきました。人工血液を取り上げた回については「いまからサイエンス」の人工血液研究の記事、光エネルギーの利用という観点では人工光合成を解説した記事も参考になります。
見逃し配信や再放送の確認方法
番組の配信については、放送局の公式番組ページから案内されるサービスを確認するのが確実です。ただし、今回の2026年10月28日放送分について、配信開始日時や公開期間を確定できる公式案内は確認できていません。
番組表の掲載だけで配信が確実に行われると判断することはできません。
また、BSテレ東の公式個別ページには、同じテーマの放送が2025年9月10日分として掲載されています。今回の10月28日放送枠が再放送なのか、どのような編成上の扱いなのかについては、現時点で公式ページから確認できる情報がありません。
放送時間は番組表の案内を基準にし、配信や再放送の詳細は放送局の公式案内を確認するのがよさそうです。
参考にした情報
- BSテレ東公式「いまからサイエンス」2025年9月10日放送内容
- J:COMテレビ番組表「いまからサイエンス」
- 岡山大学薬学部「生体物理化学」研究紹介
- 岡山大学「光駆動プロトンポンプで体内のがん腫瘍を消去することに成功」
- 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科「生物物理化学分野」
よくある質問
10月28日の「いまからサイエンス」は何時から?
番組表では2026年10月28日(水)22時から22時55分まで、BSテレ東とBSテレ東4Kで放送予定と案内されています。
「光を薬にする」研究の鍵は何?
光に反応するタンパク質「ロドプシン」です。光を合図に細胞の働きを制御したり、薬物を放出させたりする技術への応用が研究されています。
光を使ったがん治療は、すでに人に使われている?
今回紹介される研究に関連して、岡山大学はマウス体内のがん腫瘍を光で選択的に死滅させた研究成果を発表しています。ただし、これだけでヒトのがん治療として確立したことを意味するわけではありません。
今回の放送は再放送?
同じテーマの公式個別ページは2025年9月10日放送分として掲載されていますが、2026年10月28日の放送枠が再放送に当たるかどうかは、公式ページでは確認できません。
まとめ
2026年10月28日放送予定の「いまからサイエンス」は、須藤雄気教授が研究する「光を薬にする」という発想を取り上げます。鍵となるロドプシンは光に反応するタンパク質で、細胞の働きの制御や薬物送達、光を使ったがん治療研究などへの応用が進められています。
岡山大学は、光駆動プロトンポンプを利用してマウス体内のがん腫瘍を選択的に死滅させた研究成果を公表しています。ただし、ヒトの治療として確立した段階ではなく、今後の検証が必要です。
放送日時は番組表に掲載された情報をもとにし、公式個別ページで確認できる過去の放送内容とは区別して紹介しました。

