古畑任三郎#3「笑える死体」#4「殺しのファックス」あらすじ比較|犯人とトリックの違い【10月20日】|10/20 11:00
2026年10月20日(火)11:00から日本映画専門チャンネルで放送される「警部補・古畑任三郎(第1シリーズ)<デジタルリマスター版> #3-#4」は、第3話「笑える死体」と第4話「殺しのファックス」を続けて楽しめる編成です。
この2話はどちらも最初から犯人側の行動を見せ、その後に古畑任三郎が小さな違和感を拾い上げて追い詰めていく倒叙形式ですが、犯人のタイプも偽装の方法もかなり違います。第3話は古手川祐子演じる精神科医・笹山アリ、第4話は笑福亭鶴瓶演じる推理作家・幡随院大が古畑と対峙します。
10月20日の放送日時と#3-#4の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月20日(火)11:00〜 |
| 放送局 | 日本映画専門チャンネル |
| 作品 | 警部補・古畑任三郎(第1シリーズ)<デジタルリマスター版> #3-#4 |
| 第3話 | 「笑える死体」 |
| 第4話 | 「殺しのファックス」 |
| 主演 | 田村正和 |
| 共演 | 西村雅彦 |
| 第3話ゲスト | 古手川祐子 |
| 第4話ゲスト | 笑福亭鶴瓶 |
| 脚本 | 三谷幸喜 |
日本映画専門チャンネル公式では、#3-#4の放送時間を93分と案内しています。第3話と第4話はいずれも1994年放送の第1シリーズにあたり、古畑が犯人の作った筋書きのどこに無理があるのかを会話と観察から絞り込んでいく面白さがよく分かる2本です。
すでに第3話だけを詳しく確認したい方は、古畑任三郎第3話「笑える死体」のあらすじ・キャスト・トリックもあわせてどうぞ。第4話については、「殺しのファックス」のあらすじ・FAXトリック解説で個別に整理しています。
第3話「笑える死体」のあらすじを時系列で整理
笹山アリが「強盗への正当防衛」を作る
第3話の中心人物は、古手川祐子が演じる精神科医の笹山アリです。Apple TVの作品紹介では、アリのもとへ田代慎吾が誕生日を祝うために訪れ、田代には別に交際している女性がいることが示されています。
アリは田代との関係を隠しながら、田代を強盗に見せかけて殺害し、正当防衛だったように装います。つまり事件の出発点は、侵入してきた見知らぬ男をとっさに撃退したのではなく、被害者との関係そのものを消して事件の意味を変える偽装にあります。
古畑は侵入経路と室内の不自然さを見る
110番を受けて現場に来た古畑は、アリが説明する「強盗が入ってきた」という筋書きをそのまま受け入れません。犯人を知らない刑事としてゼロから探すというより、現場の状態とアリの説明が本当に同時に成立するかを確かめていきます。
この回で重要なのは、アリが精神科医として相手の心理を読むことに長け、古畑の言動にも簡単には動揺しない点です。古畑にとっては、証拠だけでなく言葉の応酬そのものが捜査になっていきます。アリが冷静であればあるほど、古畑が何を違和感として残しているのかが見どころになります。
田代との関係を隠すほど説明に無理が生まれる
アリは事件を「強盗と住人」という単純な構図に見せたい一方で、田代は実際には彼女と無関係な人物ではありません。この事実を隠すためには、室内に残る状況や田代の行動にも別の説明を用意しなければならなくなります。
古畑は、犯人が作った大きな筋書きをいきなり壊すのではなく、日常的な物や行動の使われ方から「その説明は自然なのか」を詰めていきます。第3話は、派手な機械トリックよりも、人間関係を隠すためについた嘘が別の矛盾を生む構造を味わう回です。
第4話「殺しのファックス」のあらすじを時系列で整理
幡随院大が妻殺害を誘拐事件に見せる
第4話の犯人は、笑福亭鶴瓶が演じる人気推理作家の幡随院大です。Apple TVの紹介では、幡随院が妻を殺した後、遺体を山中に埋め、妻が誘拐されたように見せる狂言誘拐を仕組む流れが説明されています。
幡随院が用意するのは、山小屋に置いたファックスからタイマーで送られる複数の脅迫文です。自分は都心のホテルにいながら、「誘拐犯」から身代金要求などの指示が届く状況を作ることで、捜査側に外部に実在する犯人を想定させようとします。
捜査陣がFAXに振り回される中で古畑は幡随院を見る
ホテルには誘拐事件を担当する刑事たちが集まり、ファックスから届く指示に従って動きます。古畑も今泉とともにその場にいますが、重要なのは古畑が紙面上の「犯人の指示」だけを追っていないことです。
古畑が観察するのは、むしろ脅迫文を受け取る側であるはずの幡随院です。妻の身を案じる夫として自然な反応なのか、届く情報を本当に初めて知った人の反応なのか。機械を使って遠隔地に犯人がいるように演出しても、仕掛けを作った本人の行動まで完全には自動化できないところが焦点になります。
推理作家が作った筋書きと古畑の観察力がぶつかる
幡随院は物語を作るプロであり、誘拐事件の展開そのものを脚本のように組み立てています。捜査員が次の指示を待ち、指定された場所へ動けば動くほど、計画は本物の誘拐事件らしく見えていきます。
それでも古畑は、事件を派手に動かしているファックスより、幡随院自身に残る小さな矛盾へ目を向けます。第3話が人間関係を隠す心理的な偽装なら、第4話は情報通信を利用して別人の存在を作る技術的な偽装です。同じ倒叙ミステリーでも、古畑が崩す対象が大きく異なります。
#3と#4は何が違う?連続放送で見ると面白いポイント
犯人の職業がトリックの形に表れる
笹山アリは精神科医で、相手の心理や反応を読む立場にいます。彼女の事件では、被害者との関係を隠し、「自分は襲われた側だ」という物語を成立させるための対人心理が大きな鍵になります。
一方の幡随院大は推理作家です。こちらは脅迫文、時間差、ファックスという道具を組み合わせ、捜査員がどう動くかまで見越した筋書きを作ります。職業と犯行設計が結びついているため、2話続けて見ると三谷幸喜脚本の犯人造形の違いがはっきりします。
古畑は「トリック」より先に「人」を見る
2話に共通するのは、古畑が装置や証言だけに目を奪われないことです。第3話では正当防衛という説明をするアリの人物像と現場の食い違い、第4話では誘拐被害者の夫として振る舞う幡随院の反応を観察します。
事件の仕掛けだけを追うと別々の話ですが、古畑の側から見ると一貫しています。犯人が作った物語の中で、本人だけが知っているはずのこと、知らないはずのこと、自然ならするはずの行動を丁寧に見ていくのが共通点です。
第3話は会話戦、第4話は仕掛けとの競争が際立つ
第3話のアリは古畑に対して心理面から切り返すことができる相手で、二人の会話に緊張感があります。古畑が一方的に質問するだけではなく、アリの側も古畑を観察しようとするため、対話の主導権が揺れます。
第4話では、次々と届くファックスによって事件が時間に沿って動き続けます。古畑は捜査陣の慌ただしさから一歩離れ、仕組みを作った人間のほころびを探します。連続放送では、静かな心理戦から動きのある偽装誘拐劇へ移るテンポの変化にも注目です。
主要キャストと役名
第3話「笑える死体」では、田村正和の古畑任三郎、西村雅彦の今泉慎太郎に加え、古手川祐子が精神科医・笹山アリ、羽場裕一が田代慎吾を演じます。笹山アリは被害者との過去を隠し、正当防衛を主張する人物です。
第4話「殺しのファックス」では、笑福亭鶴瓶のプロフィールも確認できます。鶴瓶が演じる幡随院大は人気推理作家で、妻の死を誘拐事件に偽装します。高柳葉子が妻フサ子、峰岸徹が誘拐事件捜査にあたる蟹丸警部を演じています。
デジタルリマスター版#3-#4を見る前に押さえたいこと
日本映画専門チャンネル公式では、第1シリーズを「完全犯罪を企む犯人たちと古畑が対決する」1話完結型のサスペンスとして紹介しています。第3話と第4話も、犯人の行動が先に示されるため、「犯人は誰か」ではなく古畑がどこから疑い、どう証明するのかを見る作品です。
また、今回の2話は個別に見ても完結します。第3話までの細かなストーリーを覚えていなくても事件そのものは理解できますが、今泉慎太郎と古畑の距離感や、古畑独特の質問の重ね方に慣れてくると、犯人がどの段階で追い込まれているのかがさらに見えやすくなります。
第1シリーズ前半をまとめて振り返りたい場合は、古畑任三郎第1シリーズ#1〜#6のあらすじ・犯人役まとめも参考になります。
参考にした情報
- 日本映画専門チャンネル「警部補・古畑任三郎(第1シリーズ)<デジタルリマスター版> #3-#4」
- 日本映画専門チャンネル「古畑任三郎」デジタルリマスター版特集
- Apple TV「笑える死体」
- Apple TV「殺しのファックス」
よくある質問
古畑任三郎第3話「笑える死体」の犯人役は誰ですか?
古手川祐子が演じる精神科医・笹山アリです。田代慎吾の死を強盗への正当防衛に見せようとします。
古畑任三郎第4話「殺しのファックス」の犯人役は誰ですか?
笑福亭鶴瓶が演じる推理作家・幡随院大です。妻の死を狂言誘拐に見せ、ファックスを利用して外部に犯人がいるように装います。
第3話と第4話は続き物ですか?
事件自体はそれぞれ1話で完結します。第3話は心理的な偽装、第4話はファックスを使った仕掛けが中心で、連続して見ると古畑の追及方法の共通点と違いを楽しめます。
まとめ
10月20日放送の「警部補・古畑任三郎」#3-#4は、第3話「笑える死体」と第4話「殺しのファックス」の2本です。第3話では古手川祐子演じる笹山アリが正当防衛を装い、第4話では笑福亭鶴瓶演じる幡随院大がファックスを使って狂言誘拐を作ります。
2話の仕掛けは異なりますが、古畑はどちらも犯人の説明を正面から否定するのではなく、現場や振る舞いに残った小さな不自然さを積み重ねます。個別エピソードの詳しい内容と合わせて、「犯人が作った物語を古畑がどう崩すか」という視点で見比べると、連続放送ならではの面白さが分かりやすい2話です。

