100分de名著「すばらしい新世界」第3回|ジョンとレーニナ、言葉が共有できない意味|9/21 22:25

2026年9月21日(月)22時25分からNHK Eテレで放送される「100分de名著 ハクスリー『すばらしい新世界』」第3回のテーマは、「言葉が共有できなくなる時」です。文明世界へ連れてこられたジョンと、そこで生きるレーニナの関係を軸に、同じ言葉を使っていても価値観が異なれば理解し合えないという問題を掘り下げます。

今回は恋愛のすれ違いだけを描く回ではありません。番組予告では、ジョンがシェイクスピアの言葉で思いを伝える一方、レーニナは性愛でしか愛情を表現できず、両者の間に決定的な断絶が生まれると説明されています。SNSなどで分断が深まる現代社会へつなげて読むのが第3回のポイントです。

100分de名著「すばらしい新世界」第3回の放送日時・出演者

番組名100分de名著 ハクスリー「すばらしい新世界」
第3回テーマ言葉が共有できなくなる時
放送局NHK Eテレ
放送日時2026年9月21日(月)22:25〜22:50
講師堤未果
司会伊集院光、安部みちこ
朗読近藤公園、櫻井成美
語り小口貴子

NHK出版の2026年9月公式テキストでは、講師は国際ジャーナリストの堤未果さん。放送はEテレで月曜22:25〜22:50、再放送は金曜15:05〜15:30と案内されています。今回の番組表公式SI情報でも、堤未果さん、伊集院光さん、安部みちこさん、近藤公園さん、櫻井成美さん、小口貴子さんの出演が確認できます。

第3回の公式内容|ジョンとレーニナはなぜ分かり合えない?

ジョンは「野蛮人保留地区」で育ち、シェイクスピアの言葉を通して愛や倫理、苦悩を理解してきました。ところが文明世界では、深い感情や独占的な愛情は社会の安定を乱すものとして避けられています。レーニナにとって好意を表す方法と、ジョンが「愛」と考えるものは根本から違います。

番組予告は、ジョンがレーニナへシェイクスピアの言葉で感情を伝えても、彼女は性愛という形でしか応答できないと説明します。ここで起きているのは語彙不足ではなく、同じ世界を意味づける前提そのものが異なるという問題です。言葉があっても価値観を共有できなければ、会話は成立しても相互理解は成立しません。

「すばらしい新世界」が現代のSNS分断と重なる理由

NHKの今回予告は、ジョンを巡る人間模様から「SNS等によって分断される現代社会の問題」を浮き彫りにするとしています。作品の文明世界と現代SNSが同じ仕組みという意味ではありません。比較の焦点は、異なる価値観に触れる機会が減り、自分の常識が社会全体の常識だと感じやすくなることです。

相手が使う言葉を知っていても、その言葉が背負う経験や価値観を理解していなければ、意味はすれ違います。ジョンとレーニナの関係はその極端な例です。アルゴリズムによる情報の選別、短い言葉での断定、仲間内でだけ通じる語彙などを考えると、第3回は約90年前の小説を現代のコミュニケーション問題として読み直す回だと分かります。

全4回の中で第3回はどこ?第1回・第2回からの流れ

2026年9月のシリーズは全4回。第1回は「完璧な管理社会は幸福か」、第2回は文明社会が捨て去ったもの、第3回が「言葉が共有できなくなる時」、第4回は自発的な隷従へ進む構成です。第3回は、制度として完成した管理社会が、個人の恋愛や言葉のレベルでどんな摩擦を生むのかを見る位置づけです。

第1回の管理社会・ソーマ・階級制度から復習したい方は、サイト内の100分de名著「すばらしい新世界」第1回の記事がつながりを確認しやすいです。また、番組そのものの読み解き方を比較したい場合は、前月シリーズの「シュルレアリスム宣言」第2回の記事も参考になります。

ハクスリーが描く「幸福」と自由|第3回を見る前に押さえたい背景

NHK出版の公式テキストは、この作品を「幸福という名の支配に、どう抗えばいい?」という問いから紹介しています。文明世界では、人間が階級別に「製造」され、感情を安定させる薬物が配られ、家族は解体され、自由性愛が推奨されます。住民は大きな不満を感じない一方、自由や尊厳を自分で選び取る余地も小さくなっています。

ジョンはその社会に同化せず、自分の生き方を守ろうとします。しかし、外から拒絶するだけでなく、レーニナへの強い恋愛感情を抱いてしまう。第3回が面白いのは、制度対個人という単純な対立ではなく、他者を愛したいのに、その「愛」の意味すら共有できない苦しさに焦点が移ることです。

FAQ|100分de名著 ハクスリー「すばらしい新世界」第3回

100分de名著「すばらしい新世界」第3回は何時から?

2026年9月21日(月)22時25分から22時50分までNHK Eテレで放送されます。

第3回のテーマは?

「言葉が共有できなくなる時」です。ジョンとレーニナのすれ違いを通して、言葉・価値観を共有できない社会の分断を考えます。

講師は誰?

2026年9月のハクスリー『すばらしい新世界』シリーズの講師は国際ジャーナリストの堤未果さんです。

「すばらしい新世界」は何を描く小説?

管理された幸福と引き換えに自由・尊厳・家族・深い感情が失われた文明社会を描く、オルダス・ハクスリーのディストピア小説です。

まとめ|第3回は「言葉があるのに通じない」社会を考える回

9月21日の「100分de名著」は、ハクスリー『すばらしい新世界』第3回「言葉が共有できなくなる時」。ジョンとレーニナの恋愛のすれ違いを通して、言葉だけでは埋められない価値観の断絶を考えます。

管理社会の恐ろしさは、命令されることだけではありません。人々が同じ価値観しか持たなくなり、異なる考え方を理解するための言葉や経験が失われることにもあります。第3回は、SNS時代の分断やコミュニケーションを考えるうえでも、作品を現代へ引き寄せて読める重要な回です。

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