漢字ふむふむ「愛人」は中国語でなぜ夫・妻?太宰治『斜陽』で意味が変わった理由【8月11日】|8/11 13:45

2026年8月11日(火)のNHK Eテレ『漢字ふむふむ』は、日本語と中国語で意味が大きく違う「愛人」がテーマです。放送は13時45分から13時50分まで。中国人女性が空港で夫を迎えるため「愛人」と書いた大きなボードを掲げ、日本人の視線を集めてしまったというエピソードから、同じ漢字がなぜ別の意味になったのかをたどります。

日本語の「愛人」と聞くと、多くの人は配偶者以外の恋愛相手や不倫相手を思い浮かべます。ところが中国大陸の中国語では「爱人(愛人)」が夫・妻など配偶者を指す日常語として使われます。番組では、さらに日本語側の意味変化と太宰治の小説『斜陽』との関係に迫ります。

この記事では、放送内容を先取りしながら「中国語の愛人は本当に夫・妻という意味なのか」「日本語ではいつから不倫相手の意味になったのか」「太宰治が意味を変えたというのは本当か」を、辞書や語史研究も交えて分かりやすく整理します。

スポンサーリンク

漢字ふむふむ「とんだ恥をかいた愛人」の放送日時・内容

番組名漢字ふむふむ「とんだ恥をかいた愛人」
放送局NHK Eテレ1・東京
放送日時2026年8月11日(火)13:45~13:50
テーマ日本語と中国語で異なる「愛人」の意味
声の出演近藤春菜、劉鍾徳

番組表では、久しぶりに夫に会える中国人女性が空港で「愛人」と書いたボードを掲げる場面が紹介されています。中国語では自然な表現なのに、日本語ではかなり意味深に見えてしまう――このズレが今回の入口です。

同内容は2026年8月6日深夜にも放送されており、8月11日は昼の時間帯で再び見られる機会になります。5分番組ですが、検索すると気になりやすい「愛人の中国語の意味」「太宰治との関係」がコンパクトに詰まった回です。

中国語の「愛人」は夫・妻という意味?日本語との違い

結論からいうと、中国大陸では「爱人(àiren)」を夫または妻、つまり配偶者の意味で使う用法があります。たとえば「我的爱人」で「私の妻/夫」という意味になります。

言葉主な意味受け取られ方
日本語「愛人」配偶者以外の深い恋愛関係の相手、不倫相手秘密の関係を連想しやすい
中国大陸の「爱人」夫・妻、配偶者日常的な家族の呼び方として使われる
中国語の「情人」など恋人・情人など文脈により恋愛相手を表す

ただし、中国語圏ならどこでも「愛人=配偶者」と考えるのは少し乱暴です。辞書では、この配偶者の用法は中国大陸で定着した表現とされ、台湾や香港などでは「太太(妻)」「先生(夫)」など別の表現が一般的です。同じ中国語でも地域差がある点は覚えておくと混乱しにくいでしょう。

日本語の「愛人」は昔から不倫相手だった?

実は、日本語の「愛人」も最初から現在の意味だったわけではありません。辞書には古い用法として「人を愛すること」「愛する人・恋人」という意味が残っています。「敬天愛人」の「愛人」も、もちろん不倫とは無関係で「人を愛する」という意味です。

明治期以降、欧米の「love」を翻訳する過程で「愛」が男女の恋愛感情を示す言葉として広がり、「愛人」も恋人や愛する相手を表す語として使われるようになりました。その後、日本では次第に「正規の配偶者とは別の親密な相手」というニュアンスが強くなっていきます。

スポンサーリンク

太宰治『斜陽』が「愛人」の意味を変えた?番組のポイント

『漢字ふむふむ』で大きなポイントになるのが、太宰治の小説『斜陽』です。1947年に刊行された『斜陽』では、既婚男性との関係をめぐって「愛人」という言葉が使われます。テレビ番組などでは、この用例が「愛人=不倫相手」というイメージが広がる転機の一つとして紹介されてきました。

ただし、語史を細かく見ると「太宰治がそれまで存在しなかった意味を作った」と断定するのは正確ではありません。2022年の語彙研究では、日本語の「愛人」に情婦・情夫に近い否定的な意味の用例が1920~30年代から確認できるとされています。つまり、『斜陽』以前にも意味の変化は始まっていました。

そのうえで『斜陽』が広く読まれ、戦後の文学や新聞、芸能の世界で「愛人」という表現が繰り返し使われたことで、現在の意味が社会に定着していった――と捉えると分かりやすいです。番組を見る際も「太宰治がゼロから意味を作った」ではなく、意味変化を広く印象づけた重要な作品として見ると理解が深まります。

空港で「愛人」と掲げるとなぜ恥ずかしい?同形異義語の面白さ

今回のエピソードが面白いのは、漢字そのものは日本人にも完全に読めることです。日本語と中国語は同じ漢字を使う言葉が多いため、つい「意味も同じだろう」と思ってしまいます。しかし「愛人」のように、見た目が同じなのに意味がずれる言葉は少なくありません。

中国人女性にとっては「夫を迎えに来ました」という気持ちで掲げた自然なボードでも、日本人には「不倫相手を空港で堂々と待っています」と見えてしまいます。だからこそ、言葉の意味を知った瞬間に番組タイトルの「とんだ恥をかいた」が腑に落ちます。

出演者は近藤春菜・劉鍾徳|小野こまっちと熊悟空

声の出演は、近藤春菜さんと劉鍾徳さんです。『漢字ふむふむ』では、近藤春菜さんが小野こまっち、劉鍾徳さんが熊悟空として、漢字の意外な歴史や日本語・中国語のズレをテンポよく紹介しています。

近藤春菜さんの年齢・結婚・父親・学歴・現在の所属事務所などは、当サイトの近藤春菜さんのプロフィール記事で詳しくまとめています。

スポンサーリンク

ウェブの声|「同じ漢字なのに意味が違う」の驚き

ウェブの声を見ていくと、「愛人」が中国語では配偶者を指すことに驚く反応や、「手紙」「新聞」など日中で意味が異なる漢字語をもっと知りたいという関心が見られます。同じ漢字だから通じそうに見えるのに、実際には全く別の意味になる点が『漢字ふむふむ』の面白さとして受け止められているようです。

ここで紹介した反応は、SNSや掲示板の投稿をそのまま引用したものではなく、複数の反応の傾向を要約しています。

漢字ふむふむ「愛人」回のよくある質問

中国語で「愛人」は本当に夫・妻という意味ですか?

はい。中国大陸では「爱人」を夫・妻、つまり配偶者の意味で使う用法があります。ただし台湾や香港などでは同じ用法が一般的とは限らず、地域差があります。

日本語の「愛人」はなぜ不倫相手の意味になったのですか?

もともとは「人を愛すること」「愛する人・恋人」という意味でしたが、20世紀前半から情婦・情夫に近い用例が見られ、戦後の文学・新聞・大衆文化を通じて現在の意味が定着していきました。

太宰治が「愛人」の意味を作ったのですか?

「太宰治がゼロから作った」と断定するのは正確ではありません。『斜陽』以前にも不倫相手に近い用例が確認されています。ただし『斜陽』が戦後の意味定着を考えるうえで象徴的な作品の一つなのは確かです。

今回の放送時間は何時ですか?

2026年8月11日(火)13時45分から13時50分まで、NHK Eテレ1・東京で放送予定です。

出演者は誰ですか?

声の出演は近藤春菜さんと劉鍾徳さんです。

まとめ|「愛人」は同じ漢字でも日本と中国で意味が違う

2026年8月11日の『漢字ふむふむ』は、「愛人」というたった2文字から日本語と中国語の歴史の違いを楽しめる回です。中国大陸では配偶者を指す日常語、日本語では不倫相手を連想しやすい言葉。同じ漢字文化圏でも、社会や文学の中で意味が別々に育ってきました。

番組のポイントは太宰治『斜陽』ですが、語史研究まで踏まえると、意味変化は太宰以前から徐々に始まり、『斜陽』など戦後の作品が定着を後押ししたと考えるのが自然です。5分の放送をきっかけに、ほかの日中同形異義語も調べたくなるテーマです。

参考情報

スポンサーリンク

このテーマの関連記事はこちら