国際報道2026 塚本晋也監督×帰還兵PTSD|映画「ネルソンさん」が描く戦争の傷【9月1日】|9/2 4:15

2026年9月1日(火)22時からNHK BS「国際報道2026」は、塚本晋也監督が新作映画を通して描く「帰還兵のPTSD」と戦争の現実を特集します。翌9月2日4時15分からNHK総合でも同内容が放送される予定です。

取り上げられる新作は『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』。ベトナム戦争に従軍した元米海兵隊員アレン・ネルソンの実体験を基に、戦地で人を殺した記憶と、帰還後に続くPTSD、精神科医との対話を描きます。辻浩平キャスターが塚本監督へインタビューし、「戦争の悲惨さを人間の内面から見る」という監督の問題意識に迫る回です。

9月1日の放送時間・出演者

番組国際報道2026 塚本晋也監督 帰還兵のPTSDと戦争の現実に迫る
NHK BS2026年9月1日(火)22:00~22:45
NHK総合2026年9月2日(水)4:15~5:00
キャスター辻浩平、藤重博貴、山澤里奈
特集の中心塚本晋也監督/映画『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』
キーワードベトナム戦争、帰還兵、PTSD、加害体験、精神科医との対話

NHKの番組情報では、9月2日に開幕する第83回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門へ塚本監督の新作が出品されることを受け、辻キャスターが監督へインタビューすると案内されています。

映画「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」はどんな作品?

主人公アレン・ネルソンは、貧困と人種差別から抜け出そうと18歳で海兵隊へ入り、1966年にベトナムの戦場へ送られます。軍隊で「ためらわず殺す」ことを身につけた一方、帰国後は強い音や暗闇、記憶のフラッシュバックに苦しみ、家族や仕事、住まいまで失っていきます。

映画は、アレンが退役軍人病院で精神科医ニール・ダニエルズと出会い、自分が戦地で行ったことと向き合う過程を描きます。戦争映画というと戦闘場面や勝敗へ目が向きがちですが、本作が中心に置くのは戦争が終わったあとも兵士の内面で続く戦いです。

主なキャスト

アレン・ネルソンロドニー・ヒックス
ニール・ダニエルズ医師ジェフリー・ラッシュ
アレンの妻リンダタチアナ・アリ
青年期のアレンマーク・マーフィー
黒井リリー・フランキー

PTSDとは?番組で見るときに押さえたい意味

PTSDは「心的外傷後ストレス障害」のことで、命の危険や強い恐怖を伴う体験のあと、その記憶が本人の意思とは関係なくよみがえったり、特定の音や状況を避けたり、強い緊張状態が続いたりすることがあります。今回の特集では医学的な一般論よりも、戦場で加害行為を経験した兵士がその後どう生きるのかが大きな焦点です。

アレンの場合、戦争で受けた傷は「自分が被害を受けた記憶」だけではありません。自ら人を殺したという加害の記憶も抱え続けます。塚本監督が戦争の恐ろしさを外側の破壊だけでなく、人間の内側に残る罪悪感や痛みから描こうとしている点が重要です。

塚本晋也監督の「戦争三部作」から何が続いている?

塚本監督はこれまで『野火』(2014)、『斬、』(2018)、『ほかげ』(2023)で戦争と暴力を継続的に描いてきました。新作公式サイトは、これらに続く作品として『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』を位置づけ、戦争の恐ろしい現実と消えない痛みに「加害者の視点」から取り組んだと説明しています。

『野火』では戦場で人間性が削られていく兵士、『斬、』では人を斬ることの暴力、『ほかげ』では戦後を生きる人々の傷が描かれました。新作ではさらに時間軸を「帰還後」へ伸ばし、戦争が終わっても身体と記憶に残り続けるものを見つめます。

ベネチア国際映画祭のコンペ部門へ|上映日はいつ?

第83回ベネチア国際映画祭は2026年9月2日から開催され、新作は最高賞・金獅子賞を競うVenezia 83 Competitionに選出されています。映画祭公式によると、作品は116分、英語作品で、日本・アメリカ・タイ・ベトナムの共同製作です。

一般向け公式上映は現地9月4日19時15分のSala Grandeなどで予定され、プレス・業界向け上映は9月3日から始まります。日本公開は9月11日予定です。NHKの特集は、映画祭開幕直前に作品のテーマと監督の考えを知る機会になります。

戦争PTSDを扱った既存記事とあわせて読む

戦争PTSDを日本側の家族史から考える記事として、当サイトには「父は戦争を連れて帰った|日本兵の戦争トラウマは家族に何を残した?」があります。今回の新作がベトナム帰還兵本人の加害体験とPTSDを描くのに対し、既存記事は兵士の傷が家族へどう影響するかに焦点があり、読み比べると戦争の長期的な影響が見えやすくなります。

また「国際報道2026」の直近特集を追いたい場合は、「イラン戦争は正しかったのか?燃料高騰・弾薬不足・中間選挙への影響」も関連記事です。戦争を国家の政策として見る回と、一人の帰還兵の内面から見る今回の回では、同じ「戦争」を扱っても視点が大きく異なります。

放送前後に検索されやすいポイント

  • 映画の正式タイトルは? 『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』。アレン・ネルソンのノンフィクションが基になっています。
  • アレン・ネルソンは実在した? 実在のベトナム帰還兵で、帰国後の苦しみを経て、日米で戦争体験を語る活動を続けました。
  • ジェフリー・ラッシュは誰役? アレンの治療にあたる精神科医ニール・ダニエルズ役です。
  • 映画祭では何部門? 第83回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門です。

よくある質問

国際報道2026の塚本晋也監督特集はいつ放送?
NHK BSで2026年9月1日(火)22:00~22:45、NHK総合で翌9月2日(水)4:15~5:00に放送予定です。

取り上げる映画は何?
塚本晋也監督の新作『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』です。

映画は誰の実話が基になっている?
ベトナム戦争に従軍した元米海兵隊員アレン・ネルソンの体験を基にしています。

日本公開はいつ?
映画公式では2026年9月11日公開予定です。

まとめ|「戦場の外」に残る戦争を塚本晋也監督に聞く45分

9月1日の「国際報道2026」は、戦争の悲惨さを死傷者数や戦況だけではなく、帰還兵の記憶とPTSDから見つめる特集です。塚本晋也監督の新作は、アレン・ネルソンが戦地で人を殺した経験と、その後の人生を壊していく心の傷を中心に据えています。

ベネチア国際映画祭の開幕直前というニュース性に加え、塚本監督が『野火』『斬、』『ほかげ』から何を引き継ぎ、なぜ今あらためて「加害者の傷」を描くのかが大きな見どころです。映画を見る前の予習としても、戦争が終わった後に何が残るのかを考える入口としても重要な回です。

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