ギラン・バレー症候群とは?初期症状・原因・治療・後遺症|芳根京子も発症

「ギラン・バレー症候群とはどんな病気?」「初期症状はしびれだけ?」「治るのか、後遺症は残るのか」と気になっている人が増えています。

2026年夏は、俳優の芳根京子さんが中学2年生の時にギラン・バレー症候群を発症した経験を明かし、日本テレビ系「24時間テレビ49」のチャリティーパートナーとして企画に参加することから、病名が改めて注目されています。

この記事では、ギラン・バレー症候群の初期症状、原因、検査、治療、回復までの経過、後遺症や再発について、医療機関などの公開情報をもとに整理します。

大切な注意:急に両足へ力が入らなくなった、しびれや脱力が上半身へ広がる、息苦しい、飲み込みにくい、話しにくいといった症状がある場合は、自己判断せず早急に医療機関を受診してください。呼吸に関わる筋肉まで弱くなることがあります。

ギラン・バレー症候群が注目されている理由

2026年8月29日(土)・30日(日)放送の「24時間テレビ49」で、芳根京子さんはチャリティーパートナーを務めます。自身も中学生の頃にギラン・バレー症候群を経験しており、病気と向き合った当時の思いを重ねながら、小児がんと闘う女の子とのアートパフォーマンスに挑戦します。

芳根京子さんの発症時期中学2年生の頃
当時公表されている症状手足に力が入らなくなるなど
現在の活動俳優として活動
関連番組24時間テレビ49
放送日2026年8月29日(土)・30日(日)

番組の放送日、出演者、募金方法などは、24時間テレビ2026はいつ?放送日・会場・テーマ・募金方法まとめで確認できます。

ギラン・バレー症候群とは?末梢神経に起こる急性の病気

ギラン・バレー症候群(Guillain-Barré syndrome、GBS)は、脳や脊髄と全身をつなぐ末梢神経が障害され、手足のしびれや筋力低下などが急速に進む病気です。

感染症などをきっかけに、体を守るはずの免疫が末梢神経の一部を誤って攻撃する自己免疫反応が関係すると考えられています。病気そのものが人から人へうつるわけではなく、一般的な遺伝性疾患とも考えられていません。

東京都立神経病院によると、日本の年間発生率は人口10万人あたり約1.15人と報告されており、まれな病気です。ただし、子どもから高齢者まで幅広い年代で発症する可能性があります。

初期症状は?しびれより「力が入らない」に注意

典型的には、両足のしびれや違和感、筋力低下から始まり、数日から数週間のうちに症状が上半身へ広がります。単なる疲労や足のしびれとの違いは、左右に近い形で現れ、短期間に進行することです。

  • 両足がしびれる、ピリピリする
  • 足に力が入らず、つまずく・階段を上れない
  • 立ち上がりにくい、歩きにくい
  • 手にも力が入りにくくなり、物を落とす
  • 顔の筋肉が動かしにくい、目や口を閉じにくい
  • 飲み込みにくい、むせる、ろれつが回りにくい
  • 息苦しい、深く息を吸えない
  • 動悸、血圧の変動、排尿しにくいなどの自律神経症状

特に、筋力低下が時間単位・日単位で悪化している場合や、呼吸・嚥下に異常がある場合は緊急性があります。病名を自己診断するのではなく、救急外来や神経内科などで評価を受けることが重要です。

原因は?風邪や下痢の1~3週間後に発症することも

ギラン・バレー症候群の患者では、発症前に風邪のような呼吸器症状や、下痢・腹痛などの消化器症状がみられることがあります。感染を防ぐために作られた抗体が、構造の似た末梢神経まで攻撃してしまう「交差反応」が発症に関係すると考えられています。

  • カンピロバクターなどによる胃腸炎
  • インフルエンザなどの呼吸器感染症
  • サイトメガロウイルス、EBウイルスなどの感染
  • まれに手術などをきっかけに発症する例

「ワクチンとの関係」を心配する検索もありますが、接種後に症状が出たという時間的な一致だけで原因と判断することはできません。感染症そのものにも発症との関連があるため、個別の接種判断は基礎疾患や過去の病歴を含めて医師に相談してください。

診断では神経伝導検査や髄液検査を行う

診断では、症状の進み方、筋力、感覚、腱反射などを確認します。ギラン・バレー症候群では、膝や足首などの腱反射が弱くなる、または消えることがあります。

  • 神経伝導検査・筋電図検査:末梢神経に電気信号が伝わる速度や筋肉の反応を調べる
  • 髄液検査:腰から髄液を採取し、タンパク質量などを確認する
  • 血液検査:感染症や似た症状を起こす病気を調べる
  • 呼吸機能の評価:呼吸筋の低下がないか継続的に確認する

脳梗塞、脊髄の病気、重症筋無力症、電解質異常などでも脱力が起こるため、症状だけで確定することはできません。

治療は免疫グロブリン療法と血漿交換療法が中心

ギラン・バレー症候群は短期間で症状が悪化する可能性があるため、入院して呼吸、心拍、血圧などを確認しながら治療するのが基本です。

主な治療内容
免疫グロブリン大量静注療法(IVIG)免疫反応を調整する血液製剤を点滴する
血漿交換療法血液中の病気に関係する抗体などを取り除く
呼吸管理呼吸筋が弱った場合に人工呼吸器などで補助する
リハビリテーション筋力や歩行、日常生活動作の回復を支える
痛み・合併症への治療神経痛、血栓、褥瘡、感染などを予防・治療する

治療法は重症度、症状が進行している速さ、呼吸や嚥下の状態などによって選ばれます。早期に状態を把握し、必要な治療と全身管理を行うことが重要です。

完治する?回復期間・後遺症・再発を整理

多くの患者は、症状が最も重い時期を越えた後、数週間から数カ月かけて回復していきます。ただし、回復の速さは一人ひとり異なり、長期のリハビリが必要になる場合もあります。

  • 筋力低下や歩きにくさ
  • 手足のしびれ、神経痛
  • 疲れやすさ
  • 長時間の活動が難しい
  • 呼吸機能や嚥下機能への影響

兵庫医科大学病院は、再発がみられる人は2~5%としています。いったん回復した後に再び似た症状が出た場合も、過去の経験だけで判断せず医療機関へ相談してください。

ギラン・バレー症候群は指定難病?

ギラン・バレー症候群は一般に「難病」と表現されることがありますが、2026年4月時点の厚生労働省「指定難病348疾病」には含まれていません

ただし、治療や入院が長期化した場合に利用できる制度は、年齢、医療費、加入している保険、障害の状態などによって異なります。病院の医療相談窓口や医療ソーシャルワーカーに確認すると安心です。

芳根京子は現在も後遺症がある?

芳根京子さんは中学2年生の頃にギラン・バレー症候群を発症した経験を公表していますが、2026年現在も俳優として幅広く活動しています。

一方、本人が公表していない後遺症の有無や治療の詳細を、外部が断定することはできません。同じ病名でも重症度や回復経過には大きな個人差があるため、芳根さんの経過をそのまま他の患者に当てはめないことが大切です。

ギラン・バレー症候群のよくある質問

初期症状はどんなものですか?

両足のしびれや力の入りにくさから始まり、数日ほどで腕や顔へ広がることがあります。歩きにくい、階段を上れない、物を握れないなど、筋力低下が進む場合は早急な受診が必要です。

完治しますか?

多くの人は治療とリハビリによって数カ月単位で大きく改善します。ただし、回復速度には個人差があり、筋力低下、疲れやすさ、痛みやしびれが残る場合もあります。

人にうつりますか?

ギラン・バレー症候群そのものが人から人へうつることはありません。発症前の感染症が周囲へうつる可能性とは分けて考える必要があります。

遺伝する病気ですか?

一般に遺伝性疾患とは考えられていません。家族に患者がいるから必ず発症するという病気ではありません。

何科を受診すればよいですか?

神経内科・脳神経内科が専門ですが、急速な脱力、息苦しさ、飲み込みにくさがある場合は診療科を探すよりも救急受診を優先してください。

参考資料

まとめ

ギラン・バレー症候群は、免疫反応によって末梢神経が障害され、手足のしびれや筋力低下が急速に進むことがある病気です。多くの人は治療とリハビリで改善しますが、呼吸筋まで影響する重症例もあるため、早期の受診と全身管理が重要です。

2026年は、芳根京子さんが自身の発症経験を背景に「24時間テレビ49」へ参加することで病名が注目されています。検索で得た情報だけで自己診断せず、進行する脱力や呼吸・嚥下の異常がある場合は速やかに医療機関へ相談してください。

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