猛暑対策展2026の商品は買える?シャープ水冷服・ペルチェベストなど注目製品まとめ

2026年7月15日から17日まで、東京ビッグサイトで「第12回 猛暑対策展」が開催されています。

ニュースで特に注目されたのは、シャープが参考出展した、服の下に着ても目立ちにくい水冷式の「ウェアラブルクーラー」です。しかし、会場にはほかにも、ペルチェベスト、ファン付きウェア、冷却キャップ、アイススラリー、スポットクーラー、熱中症リスクを知らせるセンサーなど、多種多様な製品が集まりました。

そこで気になるのが、「展示されていた商品は一般の人も買えるのか」という点です。

結論からいうと、すでに家電量販店や公式通販で購入できる商品がある一方、シャープの水冷服やクーラーチェアのように、まだ開発中で買えないものもあります。また、工場や建設現場向けの法人商品は、販売店で購入するのではなく、メーカーへ見積もりを依頼する形式が中心です。

この記事では、猛暑対策展2026で紹介された代表的な商品を「販売中」「法人向け・要問い合わせ」「参考出展・未発売」に分け、特徴や購入方法を整理します。

猛暑対策展2026とは?開催日・会場を確認

名称第12回 猛暑対策展
開催日2026年7月15日(水)~17日(金)
開催時間10:00~17:00
会場東京ビッグサイト 東7・8ホール
主催一般社団法人日本能率協会
展示規模猛暑対策展のみで189社・376ブース(6月28日時点)
来場方法公式サイトから事前登録。登録は無料

猛暑対策展は、暑さや熱中症に関連する製品・サービスを集めた専門展示会です。一般的な家電イベントというより、建設、物流、工場、農業、自治体、学校、イベント運営など、暑い環境で働く人を守るための業務用製品が多いのが特徴です。

2026年は、エアコンを止めた屋内や実際の屋外で冷却性能を試せる「暑い中で体感するエリア」も設けられました。カタログの数値だけでは分かりにくい、冷え方、重さ、音、着心地を比較できる企画です。

どんな商品が出ていた?4つの分野に分けられる

会場で紹介された暑さ対策は、大きく次の4分野に分けられます。

  • 着る冷却:水冷服、ファン付きウェア、ペルチェベスト、冷感素材
  • 頭・首・体の一部を冷やす:ネッククーラー、冷却キャップ、ヘルメット用装置
  • 飲む・食べる対策:アイススラリー、塩分補給食品、冷却タオル
  • 職場全体を守る対策:スポットクーラー、休憩シェルター、ミスト、WBGT・体調管理センサー

特に2026年は、単に風を当てるだけでなく、冷却水、ペルチェ素子、気化熱、遮熱素材を組み合わせる商品が増えています。衣服を大きく膨らませず、普段着や制服の下で使える製品も目立ちました。

シャープの「下着のように着られる水冷服」が注目

最も注目を集めたのが、シャープの開発中製品「ウェアラブルクーラー」です。

一般的な水冷服は、冷却水を入れたタンクや機器を背中に背負い、ベスト全体へ水を循環させるものが多く、見た目が大きくなりやすい問題がありました。

シャープの試作機は、胸、首筋、脇、背中上部など、効率的に冷やしたい場所だけに冷却チューブを配置しています。冷却部分が薄く、Tシャツなどを上から着ても目立ちにくいため、作業着だけでなく、通勤、外出、イベント、フォーマルな服装などへの応用も期待されています。

腰に装着する本体には、冷却水を25~28℃程度に保つ蓄冷剤、ポンプ、バッテリーなどを搭載し、試作機の重さは約2kgです。

現在の課題は、本体をさらに軽く小さくすることと、肌に近い位置で使う冷却部分を洗濯可能にすることです。シャープは、最終的に下着と同じように扱える水冷服を目指しています。

シャープの水冷服は購入できる?発売日は未定

シャープのウェアラブルクーラーは、2026年7月時点では参考出展の試作機で、購入できません

初号機は企業と共同で検証が進められており、今回の展示品は、そこで得られた知見を反映した2代目の試作機です。商品化の時期、価格、連続使用時間、一般販売の方法などは発表されていません。

将来的には作業現場だけでなく、一般向け販売も視野に入れているとされています。ただし、本体重量や洗濯への対応が残っているため、すぐに家電量販店へ並ぶ段階ではなさそうです。

発売された場合は、シャープの公式ニュースリリースや製品情報ページで案内されると考えられます。「猛暑対策展に展示されたから、すでに注文できる」と誤解しないようにしましょう。

クーラーチェアも開発中!複数人を一度に冷やす

シャープは、休憩中の作業員を冷やす「クーラーチェア」も参考出展しました。

椅子の背面には冷却水を循環させるチューブが入っており、座ると背中を直接冷やします。冷却の中心となるのは椅子ではなく、ヒートポンプ式冷却器やポンプを収めた別置きの本体です。

1台の本体から複数の椅子へ冷水を送れるため、建設現場や工場の休憩所で、短時間に複数の作業員を冷やす使い方が想定されています。

冷水の送り先を椅子ではなく、固定された作業場所で使うウェアへつなぐことも検討されています。移動範囲はチューブの長さに限られますが、同じ場所で長時間作業する人には有効そうです。

こちらも商品化時期と価格は未定で、現時点では購入できません。

注目商品の購入状況を一覧で確認

猛暑対策展で紹介された代表的な製品について、2026年7月16日時点の購入状況を整理しました。価格は公式サイトで確認できた税込価格を中心に掲載しています。

商品・サービス主な特徴購入状況価格・購入方法
シャープ ウェアラブルクーラー服の下で目立ちにくい水冷服未発売参考出展。発売時期・価格未定
シャープ クーラーチェア背中へ冷水を循環させる休憩用椅子未発売参考出展。商品化時期未定
LINKS 冷暖BODY サーモベストペルチェ冷却と送風を組み合わせる販売中税込19,800円。公式案内の販売店・通販
LINKS サーモネック首元をペルチェ素子で直接冷却販売中バッテリー付き7,700円、なし6,930円
LINKS サーモシート座面などを冷やすペルチェ冷却シート展示・要確認会場限定価格の対象商品あり。通常販売情報はメーカー確認
メディエイド アイシングギア ベスト2100mLの水とペルチェで約5時間冷却販売中通常仕様159,500円、ベスト型パッド仕様170,500円
ソニー REON POCKETシリーズ首元の体表面を直接冷却・温熱販売中ソニーストア、家電量販店、通販など
サンコー 冷蔵服冷却プレートと強風ファンを併用販売中サンコー公式通販など。モデルにより価格が異なる
山善 水冷服・ファン付きウェアダイレクトクール、カゼフィットなど販売中・法人対応販売店、通販、法人見積もり
リポビタンアイススラリー凍らせて飲む微細な氷入り飲料販売中120g×30袋は公式通販で6,480円
ビオレ 冷タオル首にかけて肌を冷やす冷却シート販売中ドラッグストア、スーパー、通販など
東国スタイル BREEZER VISOR帽子内部へ送風する冷却キャップ発売情報未確認価格・一般販売時期はメーカー確認
谷沢製作所 遮熱ヘルメット・熱SEE頭部の遮熱と深部体温リスクの推測法人向け中心メーカー、販売代理店へ問い合わせ
山善 熱中対策シェルター現場に休憩スペースを作る法人向けメーカー・販売店へ見積もり

展示会では試作品と市販品が同じ会場に並ぶため、見ただけでは購入できるか分からない場合があります。「参考出展」「開発中」「実証実験中」と書かれている製品は、基本的にその場で持ち帰ることはできません。

LINKSのペルチェ冷却商品は一般購入できる

株式会社LINKSは、東7ホールのブースで「冷暖BODY サーモベスト」「サーモネック」「サーモシート」を展示しました。

冷暖BODY サーモベスト

背中に細長いペルチェデバイスを配置し、冷却と送風を組み合わせるベストです。20,000mAhのバッテリーを使用した場合、弱モードで冷却約7~8時間が目安とされています。

税込価格は19,800円で、Mから2XLまでサイズがあります。公式サイトにAmazon、楽天、モノタロウなどの販売店が案内されており、一般購入が可能です。

サーモネック

首回りに取り付けたペルチェ素子で直接冷やすネッククーラーです。首回り約35~48cmのフリーサイズで、10,000mAhのバッテリー使用時は冷却約6~9時間が目安です。

税込価格はバッテリー付きが7,700円、バッテリーなしが6,930円です。

サーモシート

椅子や車両の座席などで使うことを想定したペルチェ式の冷却シートです。猛暑対策展で展示され、会場限定の特別価格商品も用意されると案内されました。

ただし、LINKSの2026年冷却商品ページでは、サーモベストやサーモネックのような通常価格・販売店情報を確認できませんでした。購入を希望する場合は、会場のブースまたはメーカーへ販売時期と価格を確認するのが確実です。

本格的な水冷服は高額だが一般購入できるものも

日本シグマックスの「メディエイド アイシングギア ベスト2」は、すでに販売されている業務用の冷却服です。

ペルチェ素子で冷やした水をベスト内へ循環させる仕組みで、大きな水タンクを背負わず、100mLの水道水で使用できます。付属バッテリーで約5時間の冷却が可能です。

2026年の展示では、従来より冷却面積を約2倍に広げた「ベスト型冷却パッド」が紹介されました。通常仕様は税込159,500円、ベスト型冷却パッド仕様は170,500円です。

個人でも公式オンラインショップから購入できますが、一般的なネッククーラーやファン付きベストより大幅に高額です。長時間の屋外作業や事業所での導入など、使用目的と費用対効果を考えて選ぶ商品といえます。

ソニーやサンコーなど店頭で買える商品も出展

新製品の発表だけでなく、すでに市販されている人気商品を実際に試せるのも猛暑対策展の特徴です。

ソニー REON POCKET

首元に装着し、本体が触れている部分の体表面を直接冷やしたり温めたりするウェアラブル機器です。冷風を服の中へ送る装置ではなく、冷却プレートで肌を冷やします。

服の下でも目立ちにくく、通勤や営業などビジネスシーンで使いやすい点が特徴です。ソニーストアや家電量販店、オンラインショップで購入できます。

サンコーの冷蔵服

サンコーは、冷却プレートと強力なファンを組み合わせた「冷蔵服」を展示しました。公式の展示案内では、冷却プレートが外気温から最大マイナス19℃まで冷えるとしています。

一般向けに販売されており、サンコー公式通販などから購入可能です。ただし、製品名や仕様は年度ごとに変わるため、購入時は展示品と販売ページの型番が同じか確認しましょう。

飲む氷「アイススラリー」も注目

アイススラリーは、細かな氷と液体が混ざった、飲めるシャーベット状の飲料です。冷たい飲み物よりも体の内部を効率的に冷やす方法として、スポーツや作業現場で導入が進んでいます。

シャープのアイススラリー冷蔵庫

シャープは、ペットボトル飲料を過冷却状態にし、取り出して振るなどの衝撃を加えるだけでアイススラリーを作れる冷蔵庫を展示しました。

飲料を専用品へ入れ替えるのではなく、対応する市販のペットボトルをそのまま冷やせることが特徴です。会場では試飲も行われました。

家庭用冷蔵庫として一般販売されている製品ではなく、導入を検討する事業者向けの展示という位置付けです。販売やリースの最新状況はシャープへ確認する必要があります。

リポビタンアイススラリー

大正製薬の「リポビタンアイススラリー」は、自宅の冷凍庫で凍らせて飲める市販商品です。水分、クエン酸、ビタミンB群、塩分を補給でき、複数の味があります。

大正製薬の公式通販では、120g入り30袋の商品が税込6,480円で販売されています。すぐに試したい人にとっては、展示品の中でも購入しやすい商品です。

冷却キャップ・ヘルメット・体調センサーも進化

作業現場では、体だけでなく、直射日光を受ける頭部を守ることも重要です。

東国スタイルの「BREEZER VISOR」は、帽子の内部へ効率的に風を送る冷却キャップです。空気の流れを考えた送風ユニットを搭載し、帽子の中にこもる熱を逃がします。特許出願中の新技術として展示されましたが、一般販売時期や価格は公式案内を確認する必要があります。

谷沢製作所は、太陽光による温度上昇を抑える遮熱ヘルメットに加え、作業者の深部体温上昇を推測し、休憩や水分補給のタイミングを知らせる「熱SEE」を紹介しました。

こうした製品は、個人の体感だけに頼らず、管理者が作業員のリスクを把握するためのものです。個人が家電量販店で選ぶ商品というより、企業が人数や作業環境に合わせて導入を相談する製品が中心です。

休憩シェルターやスポットクーラーは法人向け

猛暑対策展では、身に着ける商品だけでなく、作業場所そのものを涼しくする設備も多数紹介されました。

  • 山善「熱中対策シェルター」
  • ブラザー工業の据え置き型・小型スポットクーラー
  • ダイキン工業のマルチジェット
  • ゼンスイのクールステーション
  • フォークリフトや建機向けミストクーラー
  • 屋根散水、細霧冷房、遮熱シート、窓用遮熱フィルム

これらは設置場所の広さ、電源、排熱、給排水、利用人数によって必要な仕様が変わるため、価格が掲載されていないことも少なくありません。企業や自治体がメーカーと相談し、現地確認や見積もりを経て導入する形が一般的です。

店舗や小規模事業所で導入する場合も、本体価格だけでなく、設置工事、電気代、排熱、騒音、メンテナンス費用まで確認しましょう。

会場で商品をそのまま買えるの?

猛暑対策展は展示・商談を目的としたイベントのため、すべてのブースが店頭販売を行うわけではありません。

LINKSのように会場限定の特別価格を用意する企業もありますが、展示品をレジで購入して持ち帰る形式ではなく、申込書や案内先の通販で注文する場合もあります。

購入を考えている場合は、ブースで次の点を確認すると安心です。

  • 展示品と現在販売中の型番は同じか
  • 一般個人でも購入できるか
  • 会場価格は税込か、送料は別か
  • バッテリーや充電器は付属するか
  • 保証期間と修理窓口はどこか
  • 交換用部品や専用ウェアを追加購入できるか

特に冷却ベストは、本体だけで使えるとは限りません。専用バッテリー、モバイルバッテリー、冷却水、蓄冷剤、インナーなどが別売りの場合があります。

冷却グッズを買う前に確認したいポイント

冷却方式の違い

ファン付きウェアは汗の蒸発を促しますが、高温多湿で風そのものが熱い環境では効果が弱く感じられることがあります。ペルチェ式は冷却面を直接冷やせますが、冷やせる範囲が限られ、排熱も発生します。

水冷式は広い範囲を冷やしやすい反面、水、蓄冷剤、ポンプなどで重くなりやすく、準備と洗濯の手間もあります。

バッテリーの安全性

猛暑対策グッズの多くはリチウムイオンバッテリーを使用します。真夏の車内や直射日光の当たる場所へ放置すると、異常発熱、膨張、発煙、発火の危険があります。

落下や水没で損傷したバッテリー、膨らみや異臭のあるバッテリーは使用せず、メーカー指定の充電器やケーブルを使いましょう。

冷却グッズだけに頼らない

冷却ウェアを着ていても、熱中症を完全に防げるわけではありません。水分・塩分補給、日陰や冷房のある場所での休憩、睡眠、作業時間の変更を組み合わせることが重要です。

頭痛、吐き気、めまい、強いだるさ、受け答えがおかしいなどの症状がある場合は、製品の冷却機能だけで作業を続けず、涼しい場所へ移動して周囲へ助けを求めてください。

一般家庭で今すぐ取り入れやすい商品は?

展示品の中で一般家庭や通勤に取り入れやすいのは、次のような商品です。

  • 首元を冷やすREON POCKETやサーモネック
  • 屋外作業向けのファン付きウェア
  • 冷却プレート付きベスト
  • ビオレ 冷タオルなどの使い切り冷却シート
  • リポビタンアイススラリーなど凍らせて飲む商品

初めて購入する場合は、数万円から十数万円の本格的な水冷服をいきなり選ぶより、使用時間や場面を考え、ネッククーラーや冷却シートから試す方法もあります。

屋内では冷却グッズよりも、エアコンを適切に使用する方が基本です。2026年夏の暑さの見通しは、2026年夏はいつまで暑い?猛暑ピークと熱中症対策で詳しくまとめています。

猛暑対策展2026で見えた今後のトレンド

これまでの猛暑対策は、扇風機や冷感タオルのように、風や一時的な冷たさを利用する商品が中心でした。

2026年の展示からは、次のような変化が見えてきます。

  • 服を膨らませず、外見に響かない冷却ウェア
  • 水冷とペルチェ、ファンを組み合わせた複合型
  • 首、脇、背中など効率的な場所だけを冷やす設計
  • 体感ではなく、センサーで休憩時期を判断する仕組み
  • 個人だけでなく、休憩所や作業空間全体を冷やす対策
  • 冷却性能だけでなく、洗濯、重量、静音性、安全性を重視

シャープの水冷服が目指す「下着として扱える冷却機器」は、こうした流れを象徴する製品です。商品化されれば、作業員だけでなく、通勤、スポーツ観戦、屋外イベント、旅行などへ用途が広がる可能性があります。

ほかの酷暑関連技術については、がっちりマンデー酷暑テック特集で紹介された企業・商品もあわせてご覧ください。

まとめ

猛暑対策展2026では、シャープの目立ちにくい水冷服やクーラーチェアをはじめ、ペルチェベスト、ファン付きウェア、冷却キャップ、アイススラリー、スポットクーラー、体調管理センサーなどが紹介されました。

シャープのウェアラブルクーラーとクーラーチェアは参考出展で、2026年7月時点では購入できません。発売時期や価格も未定です。

一方、LINKSの冷暖BODY サーモベストやサーモネック、日本シグマックスのアイシングギア ベスト2、ソニーのREON POCKET、サンコーの冷蔵服、リポビタンアイススラリーなどは一般購入できます。

展示会には市販品、法人向け設備、開発中の試作品が混在しています。気になる商品を見つけたら、販売状況、型番、付属品、保証、バッテリーの安全性を確認してから購入しましょう。

冷却グッズは有効な補助策ですが、エアコン、水分・塩分補給、休憩を置き換えるものではありません。猛暑日は無理に外出や作業を続けず、複数の対策を組み合わせることが大切です。

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