新型プレリュードの実燃費は?650km走行情報と公式値の見方を解説

新型ホンダ・プレリュードが2025年9月5日に発売され、24年ぶりの復活として大きな注目を集めています。オーナーや試乗者による「650km走行時点の実燃費」といった実走行レポートも次々と公開されており、購入を検討する人にとって気になる情報源になっています。

本記事では、Honda公式サイトで公開されているWLTCモード燃費と、実際のオーナーが記録した実燃費のデータを照らし合わせながら、なぜ両者に差が生まれるのかを解説します。あわせて燃費に影響する運転条件や、プレリュードの歴史、競合との位置づけについても整理しました。

  • この記事の要点
  • 新型プレリュードは2025年9月5日発売、価格は617万9800円から
  • WLTCモード燃費(総合)は23.6km/L、市街地20.6km/L・郊外26.1km/L・高速道路23.5km/L
  • 650kmロングドライブの実燃費レポートでは、渋滞を含んでもリッター20km台を記録
  • カタログ値と実燃費の差は、渋滞・気温・エアコン使用・運転方法などが原因

新型プレリュードとは?24年ぶりに復活したスペシャリティスポーツ

新型「PRELUDE(プレリュード)」は、本田技研工業が2025年9月5日に発売した2ドアクーペです。5代目プレリュードが2001年に生産終了して以来、実に24年ぶりとなる「PRELUDE」の名称復活であり、発表時から大きな話題となりました。

グランドコンセプトには、大空を自由に飛ぶグライダーを発想の起点とした「UNLIMITED GLIDE」が掲げられています。優雅に滑空するような高揚感と、日常でも扱いやすい実用性を両立させたスペシャリティスポーツと位置づけられています。

パワートレインには、ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を採用しています。さらに、ホンダ車として初めて搭載された制御技術「Honda S+ Shift」により、モーター駆動でありながら仮想的な8段変速を再現し、変速機を備えたクルマのような駆動レスポンスを実現しています。

発売日・価格・グレード構成をおさらい

新型プレリュードは1グレード設定で、価格は617万9800円(消費税込み)です。新車販売オンラインストア「Honda ON」の初年度専用モデルとなる「Honda ON Limited Edition」は648万100円に設定されています。

ボディカラーは「ムーンリットホワイト・パール」「メテオロイドグレー・メタリック」「クリスタルブラック・パール」「フレーム・レッド」の全4色に加え、Honda ON専用の2トーンカラーも数量限定で用意されました。

発売直後の受注は好調で、2025年10月6日時点の累計受注台数は約2400台に達し、月間販売計画の約8倍に上ったと発表されています。人気の高さから、契約から納車までに数ヶ月単位の期間を要するケースも報告されています。

新車購入時にはナンバープレートの手続きも必要になります。希望番号や図柄ナンバーを検討している方は、こちらの記事「ナンバープレート「358」の意味と取り方」もあわせてご参照ください。

WLTCモード燃費の公式値をチェック

Honda公式サイトの「性能・安全」ページによると、新型プレリュードの燃料消費率(国土交通省審査値)はWLTCモードで23.6km/Lです。この数値は市街地モード・郊外モード・高速道路モードの3つを平均的な使用時間配分で構成した総合値になります。

  • 市街地モード(信号や渋滞の影響を受ける低速走行を想定):20.6km/L
  • 郊外モード(信号や渋滞の影響をあまり受けない走行を想定):26.1km/L
  • 高速道路モード(高速道路等での走行を想定):23.5km/L

これらはあくまで国が定めた試験条件下での値です。Honda自身も公式ページで「燃料消費率は定められた試験条件での値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて燃料消費率は異なります」と注記しています。

納車3ヶ月で650km実燃費レポートを読み解く

実際のオーナーによる走行レポートも公開されています。クルマ系YouTubeチャンネル「ワンソクTube」は、納車から3ヶ月が経過した新型プレリュードで静岡・伊豆方面へ約650kmのロングドライブを行い、その実燃費を検証する動画を公開しました。

この動画では、3時間以上の大渋滞に巻き込まれる場面がありながらも、燃費計はリッター20kmを上回る数値を記録したと報告されています。ターンパイク箱根のワインディング区間も含む650kmの行程で、WLTCモードの総合値である23.6km/Lに近い水準を維持できたことになります。

別の検証記事では、高速道路区間(東名川崎インターチェンジ〜新東名新秦野インターチェンジ間、往復約100km)の実測値として、往路19.8km/L、復路22.8km/L、区間全体で21.1km/Lという数値も報告されています。さらに、無給油で850kmを走行できたというオーナーレポートもあり、走行条件次第では長距離を走れることがうかがえます。

新型プレリュードの発売については、Honda公式アカウントも次のように投稿しています。

長距離ドライブの様子や燃費の変化を記録に残しておきたい場合は、ドライブレコーダーを活用するのもひとつの方法です。ロングドライブの記録用途としては、以下のような前後2カメラタイプが人気です。

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カタログ燃費と実燃費に差が生まれる理由

WLTCモードは市街地・郊外・高速道路の3パターンを組み合わせた国際的な走行モードで、以前のJC08モードよりも実際の使用実態に近いとされています。とはいえ、あくまで一定の温度・車速パターン・積載条件のもとで測定された室内試験の数値である点に変わりはありません。

実際の道路には、信号待ちや渋滞、勾配、風、路面状況など試験条件にない要素が数多く存在します。また、エアコンの使用やドライブモードの選択、タイヤの空気圧なども燃費に影響するため、公式値と実燃費に一定の乖離が生まれるのは自然なことといえます。

新型プレリュードの場合、複数の実燃費レポートでWLTCモードの総合値である23.6km/Lに近い、あるいはそれを上回る数値が報告されている点は特徴的です。e:HEVが低速域でモーター駆動を積極的に活用できるため、渋滞を伴う走行でも比較的燃費が落ちにくい傾向がうかがえます。

実燃費を左右する運転条件

実燃費は運転条件によって大きく変動します。代表的な要素を整理すると、以下のとおりです。

  • 走行シーン:市街地の信号待ちが多い道か、流れの良い高速道路か
  • 渋滞の有無:長時間のアイドリングやノロノロ運転が続くか
  • 気温・エアコン使用:夏冬のエアコン・ヒーター使用は燃費を押し下げやすい
  • 積載重量・乗車人数:荷物や同乗者が多いほど燃費は悪化しやすい
  • ドライブモードの選択:SPORTモードは燃費より走りを優先した設定

新型プレリュードはSPORT・GT・COMFORTの3つのドライブモードを備えており、COMFORTモードや「コースティング制御」を積極的に使うことで、実用燃費を高めやすい設計になっています。ロングドライブでは、GTモードとコースティング制御の組み合わせが燃費と快適性のバランスに優れるという声も見られます。

プレリュードの歴代モデルとハイブリッドクーペとしての立ち位置

プレリュードは1978年に初代が登場し、日本車として初めて電動サンルーフを搭載するなど、常に時代の先端を行くモデルとして知られてきました。5代目まで生産が続きましたが、2001年にインテグラへ統合される形で一旦販売を終了しています。

今回の6代目は、その5代目から24年の時を経て復活した形になります。車台にはシビックTYPE Rのシャシーが用いられており、デュアルアクシス・ストラットサスペンションやBrembo製ブレーキなど、走行性能を重視した装備が採用されています。

ボディサイズは全長4520mm×全幅1880mm×全高1355mmで、全長4595mm×全幅1890mm×全高1405mmのシビックTYPE Rよりコンパクトです。一方でハイブリッドシステムを搭載する分、車両重量はシビックTYPE Rより重くなっています。なお、ハイブリッドを搭載した2ドアクーペというジャンル自体が現行の国内市場では希少で、直接競合となる新車は見当たらないのが実情です。

価格帯・納期の実情とまとめ

価格は617万9800円からと、シビックTYPE Rとほぼ同水準に設定されています。発売直後は月間販売計画の約8倍となる受注が集まったこともあり、契約から納車までにまとまった期間を要する場合があります。購入を検討する場合は、早めに販売店へ相談し、納期の見通しを確認しておくと安心です。

なお、新型プレリュードのようなスマートキー搭載車は、キーの電波を利用した窃盗被害「リレーアタック」の対象になり得ます。対策について詳しく知りたい方は、こちらの記事「リレーアタックに注意!スマートキーの電波を盗まれないためにできること」もあわせてご覧ください。

今回紹介したように、新型プレリュードのWLTCモード燃費は23.6km/Lですが、複数の実燃費レポートでは渋滞を含む650kmのロングドライブでもリッター20km台を維持できたという報告が相次いでいます。カタログ値と実燃費の差を正しく理解したうえで、自分の使い方に合わせた燃費の目安を持っておくとよいでしょう。

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