ワイルドライフ「マウンテンゴート」なぜ崖を走れる?蹄・冬越し・原田純夫の40年撮影を解説|9/1|9/1 19:30

2026年9月1日(火)19時30分からNHK BSP4Kで放送される『ワイルドライフ 選 北米ロッキー山脈 断崖にマウンテンゴートを追う』は、北米ロッキーのグレーシャー国立公園を舞台に、断崖絶壁で暮らす白い高山動物マウンテンゴートへ迫る89分の自然ドキュメンタリーです。

NHKオンデマンドの公式番組ページでは、動物写真家・原田純夫さんが約40年にわたり追い続けてきたマウンテンゴートを、4Kカメラで撮影した映像から、その知られざる生態を明らかにすると紹介されています。この記事では「なぜ崖から落ちない?」「冬は何を食べる?」「普通のヤギと何が違う?」という、映像を見ながら気になりやすい疑問を中心に整理します。

ワイルドライフ「マウンテンゴート」9月1日の放送情報

番組名ワイルドライフ 選 北米ロッキー山脈 断崖にマウンテンゴートを追う
放送日2026年9月1日(火)
放送時間19:30~21:00
放送局NHK BSP4K
舞台北米ロッキー山脈・グレーシャー国立公園
撮影の中心動物写真家・原田純夫
語り小林千恵
本編NHKオンデマンド公式で89分

今回の回は新作ではなく「選」としての再放送です。NHKオンデマンドには2024年放送回として番組本編が掲載されており、9月1日はBSP4Kで再び視聴できる編成になっています。

マウンテンゴートはなぜ断崖絶壁を走れる?

最大の秘密は足です。米国国立公園局(NPS)は、マウンテンゴートの蹄が二つに分かれ、必要に応じて広がる構造を持つこと、さらに柔らかな内側のパッドが岩場でグリップを生むことを説明しています。

加えて、発達した前半身を使い、60度以上の急斜面も登ることができるとされています。私たちには危険にしか見えない岩壁が、マウンテンゴートにとっては移動路であり、外敵から身を守る場所でもあるのです。

子どもも崖を登れるの?

グレーシャー国立公園の公式解説では、子どもは生まれてから間もない時期から母親について急斜面を移動すると紹介されています。番組で親子が登場した場合、単なる“かわいい動物”ではなく、幼い時期から高山環境へ適応していく動きに注目すると見応えが増します。

マイナス40度級の冬も高山に残れる理由

NHK公式紹介は、マウンテンゴートが厳しい冬も高山にとどまる点を見どころに挙げています。NPSによると、体は密な下毛と長い中空の上毛という二重の毛に覆われ、強い寒さと風から身を守ります。

冬になると、多くの動物が低い場所へ移動する一方、マウンテンゴートは雪が落ちやすい急斜面や風で雪が飛ばされる場所を利用します。そこに残る低木、地衣類、コケなどを食べながら冬を越します。断崖は危険な場所であると同時に、雪の少ない食事場所であり、捕食者を避ける避難場所でもあります。

マウンテンゴートは「普通のヤギ」ではない

名前にはgoat(ヤギ)とありますが、家畜ヤギそのものではありません。NPSは、マウンテンゴートを北米に生息する独自の高山性動物として紹介し、ヨーロッパのシャモアやアジアのカモシカ類に近い系統だと説明しています。

真っ白な毛、黒い角、崖を歩く姿から家畜のヤギに似て見えますが、暮らす環境も体の適応も大きく異なります。「ロッキーマウンテンゴート」と呼ばれることもあり、グレーシャー国立公園を象徴する動物の一つです。

原田純夫さんが40年近く追い続ける理由が見どころ

今回の番組を特徴づけるのが、動物写真家・原田純夫さんの長期観察です。NHKオンデマンド公式は、原田さんがマウンテンゴートを40年近く撮影し続けていると紹介しています。単発の撮影では捉えにくい季節変化や親子関係、厳冬期の行動まで知っている撮影者だからこそ、断崖での生活を“珍しい映像”だけで終わらせず、生態として見せられるのがこの回の強みです。

4K映像では、白い毛と岩肌、雪面の細部が見えやすくなります。足場の小ささや蹄の置き方、体重移動を追うと、「なぜ落ちないのか」という疑問への答えを動きそのものから確認できます。

グレーシャー国立公園では現在もマウンテンゴートを保全

米国国立公園局は2026年8月にもグレーシャー国立公園のマウンテンゴート観察情報を更新し、代表的な観察地点としてローガン・パスやGoat Lick Overlookを案内しています。つまり、番組で描かれるマウンテンゴートは過去の映像だけの存在ではなく、現在も公園の象徴として観察・保全されている動物です。

一方でNPSは、高山域の温暖化や雪の減少が寒冷環境に適応したマウンテンゴートへ与える影響を懸念しています。高山に残れる特殊な能力は強みですが、その高山環境自体が変化すれば、利用できる生息地が狭まる可能性があります。

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大型の自然ドキュメンタリーを続けて見たい方は、『ワイルドライフ 王者の翼 猛禽類』でワシ・フクロウ・ハヤブサの能力を解説した記事も参考になります。空を使う猛禽類と、断崖を使うマウンテンゴートでは、生きる場所への適応の仕方が大きく異なります。

深海生物に興味がある方は、『ワイルドライフ 海底のシーラカンス王国』72時間追跡の記事もあわせてどうぞ。高山と深海という両極端な環境を比べると、番組シリーズが追う「極限環境でどう生きるか」というテーマが見えてきます。

よくある質問

『ワイルドライフ 北米ロッキー山脈』は9月1日何時から?

2026年9月1日(火)19時30分から21時00分まで、NHK BSP4Kで放送予定です。

マウンテンゴートは普通のヤギの仲間?

英名にgoatとありますが、家畜ヤギそのものではありません。米国国立公園局は、カモシカ類などにより近い北米の高山性動物として説明しています。

なぜ断崖絶壁を走れるの?

二つに分かれた蹄が広がって安定し、内側の柔らかなパッドが岩をつかむためです。強い前半身も急斜面を登る助けになります。

動物写真家・原田純夫さんはどのくらい撮影している?

NHKオンデマンドの公式紹介では、原田純夫さんはマウンテンゴートを40年近く撮影し続けていると案内されています。

まとめ|断崖はマウンテンゴートにとって「家」であり「避難所」

マウンテンゴートが断崖を自在に動けるのは、広がる二つ割れの蹄と柔らかなパッド、発達した前半身という身体能力があるからです。しかも急斜面は移動のためだけでなく、冬に雪の少ない場所を確保し、捕食者から逃れるための生活空間でもあります。

9月1日の『ワイルドライフ』は、原田純夫さんが長年撮り続けてきた映像を通して、見た目の派手さだけでは分からない高山生活の合理性へ迫る回です。崖を駆ける瞬間は、足元と体重移動、親子の距離、雪の付き方まで見ると、マウンテンゴートの“すごさ”がより具体的に見えてきます。

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