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ヴィランの言い分「白髪」10月17日|抜くと増えるは本当?透明に見える理由と老化研究|10/17 10:30

10月17日(土)10時30分からNHK Eテレで放送される「ヴィランの言い分」は、白髪がテーマです。今回の予告では「白髪を1本抜くと周りにたくさん生えてくる」という昔からのうわさに反論しながら、白髪が実は“白い毛”ではなく、色素を失って透明に近く見えること、さらに白髪研究が老化の仕組みに迫る手がかりになっていることが紹介されます。

白髪は年齢を感じさせる存在として嫌われがちですが、研究の世界では、毛の色を作る細胞が年齢とともにどう変化するかを見ることで、幹細胞の老化を理解するモデルにもなっています。番組の流れを追いながら、「抜くと増えるのか」「なぜ白く見えるのか」「老化研究とどう関係するのか」を整理します。

ヴィランの言い分「白髪」10月17日の放送情報

項目内容
放送日時2026年10月17日(土)10:30〜11:00
放送局NHK Eテレ
テーマ白髪
司会八嶋智人
出演小堀裕之、JOY、白鳥久美子
リポーター川口由梨香
語り武内駿輔

今回の予告で前面に出ているのは、白髪にまつわる思い込みをひっくり返す構成です。J:COMテレビ番組表とGガイドでは、白髪側が「抜くと増える」という説をデマだと訴え、18世紀ヨーロッパでは白い髪が好まれた歴史にも触れると紹介されています。

司会は八嶋智人さん。番組では毎回、嫌われ者に見えるテーマを“ヴィラン”として登場させ、実は役に立っている面や誤解されている点を科学的に見直します。八嶋さんの経歴や代表作は、八嶋智人さんのプロフィール記事でもまとめています。

白髪回の内容を時系列で整理

1. 「白髪を抜くと増える」説に白髪が反論

番組の入り口になるのは、昔からよく聞く「白髪を1本抜くと増える」という説です。予告では白髪自身がこの説に不満を示し、「白黒ハッキリつけたい」という展開になっています。

花王の毛髪Q&Aでも、「白髪は抜くと増える」というのは迷信だと説明されています。1本抜いたことによって周囲の毛が白髪になるわけではありません。一方で、抜いた毛穴から次に生える髪は再び白髪になることが多く、無理に抜くと毛根を傷める可能性があるため、抜く行為自体は勧められていません。

つまり、ここでのポイントは「増える原因ではないが、抜けば解決するわけでもない」ということです。周囲の白髪が増えて見えるのは、同じ時期に色素を作る力が落ちている毛包が複数あるためで、1本を抜いたことが隣の毛に伝染するような仕組みではありません。

2. 18世紀ヨーロッパでは白い髪が憧れだった

次に番組予告では、18世紀のヨーロッパで人々が髪を白く見せるため、小麦粉などの粉を使っていた時代が紹介されます。現在の日本では「白髪を黒く染める」発想が一般的ですが、時代や文化によって髪色の価値観は大きく変わってきました。

ここが今回の「ヴィランの言い分」らしい部分です。嫌われている白髪を単なる老化の印として扱うのではなく、「昔は白い髪がステータスだった」という逆方向の視点を入れることで、見た目に対する価値観が固定されたものではないことが見えてきます。

3. 白髪は本当に“白い”のか

予告では、白髪側が「私、白じゃないですから。透明なんで」と主張します。髪の色は、毛の中にあるメラニン色素によって決まります。黒髪ではメラニンが多く含まれていますが、色素が作られなくなると毛そのものは色を失い、光の反射によって白や銀色に見えるようになります。

そのため「白い色素が増えた毛」というより、色素が少なくなった毛と考えるほうが実態に近いです。番組では、この“白く見えるけれど白い色素が入っているわけではない”という意外性も見どころになりそうです。

白髪が老化研究のカギになる理由

白髪回で最も重要なのは、見た目の話だけではありません。予告には、白髪のおかげで長年の謎だった「老化」の仕組みに迫る大発見があったとあります。

米国NIHが2023年に紹介した研究では、毛の色を作るメラノサイトのもとになるメラノサイト幹細胞が、毛包の中を移動しながら状態を変えることが示されました。若い毛包では、この幹細胞が必要な場所へ移動し、色素を作る細胞へ変化できます。

ところが年齢を重ねたマウスでは、一部のメラノサイト幹細胞が毛包内の特定の場所に“取り残される”ようになり、十分に成熟して色素を作ることも、幹細胞として次のサイクルに備えることも難しくなる現象が観察されました。研究チームは、この動きの低下が白髪化に関係している可能性を示しています。

これは白髪そのものの治療研究だけでなく、幹細胞が年齢とともに機能を失う仕組みを理解するヒントになります。白髪は体の外から見える変化なので、細胞の老化を考えるうえで非常にわかりやすい現象なのです。

白髪は「誰が何をした結果」なのか

ドラマのような犯人がいるわけではありませんが、白髪回を因果関係で整理すると理解しやすくなります。

まず、髪の色を作る主役はメラノサイトです。そのメラノサイトを供給するもとになるのがメラノサイト幹細胞です。若い状態では、毛が生え変わるサイクルに合わせて幹細胞が働き、色素を作る細胞へと変化して黒い髪を保ちます。

年齢を重ねると、この幹細胞の維持や移動、分化の仕組みがうまく働かなくなることがあります。その結果、色素を作る細胞が十分に供給されず、メラニンの少ない毛が生えてきます。それが外から見ると白髪として現れます。

つまり“真相”に近いものを一言で言えば、白髪は白い色が付いたのではなく、髪に色を付ける仕組みが弱くなった結果です。そして、その背景に幹細胞の老化が関わっている点が、今回の科学的な核心です。

ストレスで白髪になるのは本当?

白髪については、強いストレスで一気に白くなるという話もよく知られています。NIHが2020年に紹介した動物研究では、ストレスによって交感神経が過剰に働き、メラノサイト幹細胞が失われる仕組みが示されました。

ただし、人間の白髪がすべてストレスだけで説明できるわけではありません。年齢、遺伝、細胞の酸化ストレスなど複数の要因が関係します。番組を見るときも「ストレス=白髪の唯一の原因」と単純化せず、色素細胞と幹細胞の変化という大きな枠組みで見ると内容が理解しやすくなります。

前回までのヴィランとは違う“老化”へのつながり

「ヴィランの言い分」では、ダチョウや乾燥、黒カビ、葛など、一見すると厄介者に見える存在を取り上げてきました。今回の白髪は、それらと比べてもかなり身近で、自分の体に直接現れるヴィランです。

10月10日の「ダチョウ」回については、キック力や2本指の特徴を整理した記事があります。今回は生き物の能力ではなく、毛包の細胞から老化の仕組みに迫る点が大きな違いです。

白髪を「見つけたら抜きたいもの」と見るだけではなく、なぜ色を失うのかまで知ると、身近な変化が細胞レベルの老化研究につながっていることがわかります。

参考にした情報

よくある質問

白髪を抜くと本当に増えますか?

白髪を1本抜いたことが原因で周囲の白髪が増える、という根拠はありません。ただし毛根を傷める可能性があるため、無理に抜くのは避けたほうがよいとされています。

白髪は本当に白い毛ですか?

白い色素が入っているわけではありません。メラニン色素が減った髪が光を反射することで、白や銀色に見えます。

白髪と老化研究にはどんな関係がありますか?

髪の色を作るメラノサイト幹細胞が年齢とともにどう変化するかを調べることで、幹細胞の機能低下や組織の老化を理解する手がかりになります。

まとめ

10月17日の「ヴィランの言い分」は、白髪にまつわる思い込みを科学でひっくり返す回です。「抜くと増える」は迷信で、白髪は白い色素が増えた毛ではなく、色素を失って白く見える毛という点がまず重要です。

さらに、白髪の研究ではメラノサイト幹細胞の動きや機能の低下が注目され、老化そのものを理解する手がかりにもなっています。見た目では厄介に思える白髪が、細胞の老化を知るための“証拠”になっているところが、今回最大の見どころです。

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