東海ドまんなか!送迎負担をどう減らす?仕事・部活を左右する「送迎人生」を考える|10/10 10:05
10月10日(土)午前10時05分からNHK総合・愛知で放送される「東海ドまんなか!」は、家族による送迎の負担を取り上げます。習い事や部活動、通院などで車を出すことが日常になっている家庭にとって、かなり身近なテーマです。
今回示されているのは、送迎のためにフルタイムの仕事を諦めた母親や、家族の送迎が難しく入りたい部活動に入れなかった子どもの例です。送り迎えは単なる移動ではなく、働き方や学びの選択肢まで左右する問題として描かれます。
東海ドまんなか!10月10日の放送日時と内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月10日(土)10:05〜10:33 |
| 放送局 | NHK総合1・愛知 |
| 特集 | 仕事も部活も送迎しだい!? 家族の負担どう減らす |
| 出演 | 土井勉(一般社団法人グローカル交流推進機構 理事長) |
| 主なテーマ | 習い事・部活動などの送迎、働き方への影響、地域の移動手段 |
番組データでは、10月9日(金)夜に東海地方で放送された内容の再放送として、10月10日午前の放送が案内されています。内容の中心は、これまで家庭内で「当然」とされがちだった送迎を、地域全体の移動の問題として見直すことです。
送迎する人の都合だけでなく、送ってもらう側が遠慮して行きたい場所や活動を諦める可能性まで含めて考える点が、今回の大きな見どころです。
送迎が仕事を左右するのはなぜ?
今回の番組案内では、子どもの習い事への送迎のためにフルタイム勤務を諦めた母親が取り上げられます。送り迎えは朝夕の決まった時間に発生しやすく、勤務時間や残業の可否とぶつかりやすいからです。
特に公共交通だけでは目的地へ行きにくい地域では、「家族が車を出す」ことが事実上の前提になる場合があります。片道だけなら短時間でも、往復を毎週、あるいは複数の子どもについて繰り返すと、家庭内の負担は大きくなります。
出演する土井勉さんは、こうした状態を考える際に「送迎人生」という表現を使っています。土井さん自身の解説では、自動車を運転できない人などの移動を誰かが支え、その役割が特定の人に過度に集中すると大きな負担になる、という問題意識が示されています。
つまり「家族だから送るのは普通」と片づけるのではなく、送迎を担う人の仕事、休息、家事、ほかの家族との時間まで含めて見なければ実態はつかめません。
送迎そのものが悪いわけではない
家族の送迎には、親子で話せる時間になったり、安全に目的地へ行けたりする良さもあります。問題は、送迎以外の選択肢がほとんどなく、誰か一人が無理をしなければ生活が成り立たない状態です。
土井さんの解説でも、過疎地域などでは送迎が最後の移動手段になることがあり、送迎のすべてを否定するものではないとされています。その一方で、交通政策を考えるときには、家族の無償の負担に依存している状況を見えないままにしないことが重要だと分かります。
部活も「親が送れるか」で選択肢が変わる
番組がもう一つ示すのが、入りたい部活動に入れなかった子どもの例です。家族による送迎が難しいため、本人の希望だけでは活動を選べない状況が起きています。
学校外の施設で練習する部活動や、休日の練習試合、大会、地域クラブなどでは移動距離が長くなることがあります。公共交通の本数が少なかったり、目的地の近くに駅やバス停がなかったりすれば、保護者の車がほぼ唯一の手段になる場合もあります。
こうなると「何をやりたいか」ではなく、「家で車を出せるか」が選択条件に加わります。同じ地域に暮らしていても、保護者の勤務時間、免許の有無、自家用車の有無、きょうだいの予定などによって、子どもの経験できる活動に差が出る可能性があります。
今回の「東海ドまんなか!」は、送迎を子育て家庭だけの都合として扱うのではなく、教育の機会と移動手段が結びついている問題として考える内容です。
土井勉さんの「送迎人生」と公共交通の視点
出演する土井勉さんは、一般社団法人グローカル交流推進機構の理事長で、地域公共交通とまちづくりを長年研究しています。同機構が公表している研究業績には、送迎交通の実態分析や「送迎人生」の見えざる実態を扱った研究が掲載されています。
土井さんが扱う地域公共交通の価値は、バスや鉄道そのものの収支だけに限りません。公共交通があることで、家族が毎日車を出さなくても通学や通院、買い物ができるなら、その効果は教育、医療、福祉、働き方などにも広がります。
この考え方で見ると、1本のバス路線や地域の移動サービスが支えているのは「乗客数」だけではありません。送迎をしていた家族の時間が空くことや、移動を諦めていた人が外出できるようになることも、地域交通の価値の一部になります。
番組で家族の負担を減らす方法を考える際も、「送迎する人がもっと頑張る」という方向ではなく、送迎しなくても移動できる選択肢を増やせるかという視点が重要になりそうです。
家族の負担を減らすために考えられること
送迎の問題は家庭ごとに事情が違うため、一つの方法だけで解決するものではありません。番組でどの事例が詳しく紹介されるかは放送前の情報では限られていますが、土井さんの研究分野からは、公共交通や地域の移動サービスを含めて考える必要性が見えてきます。
例えば、路線バスだけでなく、予約型の乗合交通、地域の共同送迎、学校や地域クラブと交通事業者の連携など、移動の仕組みには複数の形があります。大切なのは、車を運転できる家族の存在を最初から前提にしないことです。
また、送迎される側の気持ちも見落とせません。毎回家族に頼むことへの遠慮から、外出や活動そのものを減らす人もいます。移動手段が増えることは、家族の負担軽減だけでなく、本人が自分の意思で予定を決められることにもつながります。
送迎を「家庭内の助け合い」として見るだけでは、こうした選択の制約は表に出にくいものです。今回の特集は、家族の車に頼ってきた地域の移動を見直すきっかけになりそうです。
前回(8月29日放送)の東海ドまんなか!も家族の課題を深掘り
「東海ドまんなか!」は、東海地方で暮らす人が直面する身近な課題を掘り下げる番組です。NHK名古屋放送局の案内でも、地域の「いま知りたい」テーマを深掘りする報道情報番組として紹介されています。
キニナルでは過去に、家族の中で生まれる役割や負担を扱った「きょうだい児」の回も紹介しています。今回の送迎問題とテーマは異なりますが、家族だけに責任を集中させず、社会との関係から考える点では重なる部分があります。
東海ドまんなか!きょうだい児と家族・介護の責任を考えた回はこちら
見逃し配信はどこで見られる?
NHK名古屋放送局は「東海ドまんなか!」について、放送後にNHK ONEで見逃し配信を予定する案内を出しています。配信期間は番組や回によって変わる可能性があるため、視聴時にはNHK ONEの番組ページで確認するのが確実です。
10月10日午前の放送を見られない場合でも、今回のテーマをあとから確認できる可能性があります。家族の送迎が日常になっている方だけでなく、部活動や地域交通に関わる方にも参考になる内容です。
参考にした情報
- Gガイド「東海ドまんなか! 仕事も部活も送迎しだい!? 家族の負担どう減らす」
- 地域公共交通のトリセツ「送迎交通の意味と対応策を考える(Ver.2)」
- 一般社団法人グローカル交流推進機構「論文など」
- NHK名古屋放送局「東海ドまんなか!」7月ラインナップ
よくある質問
東海ドまんなか!10月10日の放送は何時からですか?
NHK総合1・愛知で2026年10月10日(土)午前10時05分から放送予定です。番組表では10時33分までと案内されています。
10月10日のテーマは何ですか?
家族が担う送迎の負担です。習い事の送迎でフルタイム勤務を諦めた母親や、送迎が難しく希望する部活動に入れなかった子どもの例から、負担を減らす方法を考えます。
出演する土井勉さんはどんな人ですか?
一般社団法人グローカル交流推進機構の理事長で、地域公共交通とまちづくりを研究している専門家です。「送迎人生」を含む送迎交通の問題についても研究・発信しています。
まとめ
10月10日の「東海ドまんなか!」は、家族の送迎が仕事や子どもの部活動の選択にまで影響する現実を取り上げます。送迎する人だけの負担ではなく、送ってもらう側の行動や経験まで狭める可能性がある点が重要です。
出演する土井勉さんの「送迎人生」という視点から見ると、解決の鍵は家族の努力を増やすことではなく、公共交通や地域の移動サービスを含め、家族だけに頼らなくても移動できる選択肢をどう増やすかにあります。身近な送り迎えを、地域全体の暮らしの問題として考える回です。

