新美の巨人たち11月8日和歌山|群馬県立近代美術館で実際に見たい磯崎新建築の注目点|11/8 8:00
11月8日(日)朝8時からWTV1で放送される「新美の巨人たち」は、群馬の森に立つ群馬県立近代美術館を取り上げます。設計したのは、日本を代表する建築家の磯崎新です。
外観を見てまず目を引くのは、正方形や立方体が繰り返される独特の姿です。テレビ東京公式では、磯崎新の初期の傑作として、その建築が従来の歴史を「切断」するような新しい形を生み出した秘密に、劇作家の蓮見翔さんが迫る内容と紹介されています。
この記事では、同じ特集を扱った過去記事とは角度を変え、放送を見るとき、そして実際に美術館を訪れたときにどこを見ると磯崎建築の面白さが分かるのかを中心に整理します。
新美の巨人たち11月8日和歌山の放送情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日 | 2026年11月8日(日) |
| 放送開始 | 8:00 |
| 放送局 | WTV1 |
| 番組 | 新美の巨人たち |
| 特集 | 群馬県立近代美術館 |
| 設計者 | 磯崎新 |
| アートトラベラー | 蓮見翔 |
| ナレーション | 本仮屋ユイカ |
テレビ東京での同特集は2026年10月10日に放送され、公式ページでは「立方体を組み合わせた不思議な姿」を持つ群馬県立近代美術館を取り上げ、磯崎新がどのようにまったく新しい建築をつくったのかを追う内容と説明されています。
アートトラベラーは劇作家の蓮見翔さん、ナレーションは本仮屋ユイカさんです。
同じ群馬県立近代美術館の特集については、10月10日放送「なぜ立方体?磯崎新建築の秘密」と、10月17日BS放送「増殖する立方体」の見方でも紹介しています。今回は、実際の建物で何を見ればよいかに重点を置きます。
群馬県立近代美術館はなぜ「立方体」に見える?
結論からいうと、群馬県立近代美術館は12メートルを基準にした立方体フレームの集積を基本構造としているため、建物全体に正方形と立方体の秩序が繰り返し現れます。
群馬県立近代美術館の公式サイトによると、磯崎新は1.2メートルを基準とした立方体フレームの集合を、美術作品を取り巻く「額縁」のような空洞として考えていました。その空間は固定された箱ではなく、変化しながら増殖できるものとして構想されています。
実際の建物では一辺12メートルの立方体フレームが基本となり、外壁のアルミパネルやガラスのグリッドは一辺120センチ、エントランスホールの壁や床の大理石パネルは60センチ、床タイルは15センチというように、異なる大きさの正方形が同じ基準の中で展開されています。
テレビで外観や館内が映ったら、単に「四角い建物」と見るのではなく、大小の正方形がどう繰り返されているかを追うと、設計のルールが見えやすくなります。
現地で見たいポイント1:外壁のグリッドと建物の輪郭
最初に見たいのは、外壁のアルミパネルとガラス面に刻まれたグリッドです。
遠くからは大きな立方体の集合に見えますが、近づくとその表面が細かな正方形によって分割されていることが分かります。大きな12メートルのフレームと、120センチの外壁グリッドが同じ寸法体系の中でつながっているためです。
この建築は、外観だけに特別な形を貼り付けたものではありません。建物の大きさから表面の割り付け、内部の床や壁まで、同じルールが段階を変えながら続いています。
番組で蓮見翔さんが建物の中を移動する場面では、カメラが映す正方形の大きさの違いにも注目してみると、「立方体」というテーマが外観から内部まで連続していることを実感しやすくなります。
現地で見たいポイント2:エントランスホールの床と壁
群馬県立近代美術館公式の建築解説では、エントランスホールの壁面や床面の大理石パネルも一辺60センチの正方形で構成されていると説明されています。
外から見た巨大な立方体の感覚が、内部に入ると人の身体に近いサイズの正方形へ縮小されるところが興味深い点です。
建築を見るときは、柱や壁の形だけでなく、床の目地やパネルの割り付けを見ると設計者の考え方が分かることがあります。群馬県立近代美術館では、まさにその細部に磯崎新の寸法ルールが現れています。
番組の映像でも、人物だけを追うのではなく、その足元の床、背後の壁、窓枠の区切り方を見ると、美術館全体が一つの幾何学的な仕組みで組み立てられていることが伝わってきます。
現地で見たいポイント3:「増殖する立方体」が本当に増築で実現した
磯崎新が考えた立方体は、完成時の形で終わるものではありませんでした。群馬県立近代美術館公式によると、増殖可能な空間という考え方は、その後の増築によって実際に確かめられています。
美術館には1994年にシアター棟、1998年に現代美術棟が加えられました。最初から「あとで増やせる」という考え方が建築のコンセプトに組み込まれていたため、増築そのものが作品の考え方を実証する出来事になっています。
ここは、放送を見るうえでも重要なポイントです。単に立方体を並べた美しい建物なのではなく、建物が時間とともに成長しても設計思想を保てる仕組みとして考えられていました。
既存記事で紹介した「増殖する立方体」という言葉を、今回は建築の見方として一歩具体化すると、現在の建物のどこが当初からあり、どこが後から加わったのかという視点につながります。
磯崎新にとって群馬県立近代美術館はどんな作品?
群馬県立近代美術館は、磯崎新の初期代表作の一つです。公式サイトによると設計は1971年に委託され、1974年に開館しました。
磯崎新は東京大学で丹下健三に師事し、1963年に磯崎新アトリエを設立。1960年代から70年代には、幾何学的な形態を持つ建築を発表していきます。
群馬県立近代美術館はその時期を代表する作品で、1975年にはこの建築によって日本建築学会賞(作品)を受賞しています。さらに磯崎新は2019年にプリツカー賞を受賞しました。
番組が「建築の常識を覆す」と紹介する背景には、見た目の奇抜さだけではなく、空間を固定した完成品ではなく、増殖し得るフレームとして考えた点があります。
蓮見翔さんは何を見る?劇作家が建築に向き合う面白さ
今回のアートトラベラーは、劇作家の蓮見翔さんです。テレビ東京公式では、磯崎新の初期の傑作を巡り、それまでの建築史を切断するような新しい形の秘密を解き明かす役割として紹介されています。
建築家や美術史家ではなく、言葉や舞台空間をつくる劇作家が建物を見ることで、「なぜこの空間は落ち着かないのか」「どうして立方体が不思議に感じられるのか」といった感覚的な疑問が入口になるのも今回の見どころです。
群馬県立近代美術館には、正方形や立方体による明快な秩序がある一方で、実際に歩くと視線や距離感が変化する空間があります。番組では、蓮見さんがその違和感や面白さをどう言葉にするのかにも注目したいところです。
群馬県立近代美術館は今どうなっている?
群馬県の公式告知によると、群馬県立近代美術館は設備更新工事を経て2026年9月にリニューアルオープンしました。
つまり、今回の再放送を見る時点では、番組で紹介された磯崎建築を実際に訪ねられる状態になっています。所在地は群馬県高崎市綿貫町992-1、群馬の森公園内です。
番組を見て建物そのものに興味を持った場合は、美術作品だけでなく、外壁のグリッド、エントランスホールの床と壁、増築部分とのつながりなどを意識して歩くと、テレビで紹介される「建築の秘密」を現地で確かめやすくなります。
参考にした情報
- テレビ東京公式「新美の巨人たち」群馬県立近代美術館回
- 新美の巨人たち 番組公式サイト
- 群馬県立近代美術館公式「磯崎新の建築」
- 群馬県公式「テレビ東京『新美の巨人たち』で群馬県立近代美術館が紹介されます」
- Gガイド番組表
よくある質問
11月8日の新美の巨人たちは何を紹介しますか?
磯崎新が設計した群馬県立近代美術館を紹介する回です。立方体を組み合わせた独特の建築と、その設計思想に劇作家の蓮見翔さんが迫ります。
群馬県立近代美術館はなぜ立方体が多いのですか?
磯崎新が12メートルを基準とする立方体フレームの集積を基本構造として考え、外壁や床、壁にもその基準を分割した正方形の寸法を展開しているためです。
群馬県立近代美術館を実際に見るならどこに注目すればいいですか?
外壁の正方形グリッド、エントランスホールの床と壁のパネル、そして1994年と1998年の増築によって実現した「増殖する立方体」の考え方に注目すると、建築の特徴をつかみやすくなります。
まとめ
11月8日朝8時からWTV1で放送される「新美の巨人たち」は、磯崎新設計の群馬県立近代美術館を特集します。
放送を見るときは、立方体の外観だけでなく、12メートルを基準に外壁・床・壁へ展開される正方形のルールや、後年の増築まで含めた「増殖可能な建築」という考え方に注目すると、磯崎新が何を変えようとしたのかが見えやすくなります。
番組で蓮見翔さんが感じる違和感や発見を手がかりに、実際の美術館でも外観から足元のタイルまで視線を広げると、この建築が単なる「不思議な箱」ではなく、細部まで一つの考え方でつながった作品であることを楽しめます。

