ドメイン年齢を意識したSEOは間違っている

ドメイン年齢という言葉を聞いたことはありますか? ドメインエイジやドメイン年数とも呼ばれ、取得したドメインが検索インデックスに登録されてからの年数を指します。ドメイン年齢を重ねているほどSEOに強いと信じている人がいますが、それは間違っていると言わざるを得ません。ただし、100%間違っているとも言い切れないのです。その理由を解説します。

ドメイン年齢自体にSEO効果はない

ウェブサイトは人間に、ドメイン年齢は人間の歳に例えられます。あなたが人生に迷った時、5歳の子供のアドバイスと90歳の老人のアドバイスでは、どちらに耳を傾けますか? 多くの人が人生経験豊富な老人の意見を参考にするでしょう。

人がインターネットで検索をするときは、何かを知りたいと思ったときです。わからないことを教えてほしい時に検索します。昨日今日立ち上げたサイトより、20年前から運営している老舗サイトの情報に信憑性があると考えられていました。かつてのGoogleも同じように判断していたと言われています。

しかしそれは昔の話。アルゴリズムの進化を重ねた現在のGoogle検索エンジンは、アドバイスを語る 「 老人(老舗サイト)」という属性では判断せず、話す 「 内容=コンテンツ」によって検索順位を考慮していると言われています。例えばK-POPについて調べる時、老人より若い女子高生に聞いたほうが良い情報を得られることを、Google検索エンジンは理解しているのです。そのため、ドメイン年齢自体にSEO効果はないといわれています。

Googleの中の人も「効果なし」

Googleの中の人も、ドメイン年齢がウェブサイトの検索順位に影響を及ぼすことはないと言っています。

ドメイン年齢の調査ツール

ドメイン年齢に意味がないことを体感するために、ドメイン年齢の調査ツールを使い、実際に検索エンジンに表示されたサイトをチェックするのも良いでしょう。キーワードにもよりますがドメイン年齢が15年、20年という老舗サイトを押しのけて、数年のドメインが上位表示されている例も多々あります。

参考:http://ohotuku.jp/ip_checker/(外部)

ドメイン年齢より大切!付加価値の存在

ドメイン年齢自体に大きな意義はないことがわかりました。しかし、ドメイン年齢の付加価値は大切です。ドメイン年齢が深いと言うことは、それだけ長くウェブサイトを運営してきたという証にもなります。ドメイン年齢に比例してWeb ページ数は増えるものです。

良質なコンテンツを増やすことに心血を注がなければなりません。では「良質」とはどのようなものでしょうか。またどうやって増やすべきか、増やすことでどんないいことが起きるのか。一つずつ解説します。

ユーザーの役に立つコンテンツは良質

SEOと聞くとITのテクニカルな側面にスポットが当たりがちです。ドメイン年齢もそういえます。しかしウェブサイトの価値は、ユーザーの役に立つかどうかです。これはテクニカルというより、人情に近いといえます。コンピューターを見るのではなく、その先にいる人間を見ることが大切です。そうして創ったコンテンツは良質になります。そのため基本的には誰でも良質なコンテンツを作ることができるのです。

例えば「花火大会 東京」で検索するユーザーは、どのような情報を求めているでしょうか。まず花火大会のスポットを探していると想像できます。その場合、花火大会の日程や場所、何発打ち上げられるのかなどの大会情報が必要です。さらにユーザーの立場にも想像を巡らせます。家族と出かけるのか、友達と行くのか、はたまた恋人とのデートか。それぞれのシーンに適した花火大会をピックアップして提示しても良いでしょう。

AIの発達によってGoogle検索エンジンのアップデートは今後、今まで以上に頻繁に行われることが予想されます。それこそ毎日行われるようになるかもしれません。数ヶ月ごとにアップデートが行われていた時代であれば、都度対応も可能だったかもしれませんが、将来的にはそれも難しくなると予想できます。その時、ブログ運営者はどこを見るべきでしょうか? 間違いなくユーザーに目を向けるべきです。ユーザーから支持されるコンテンツは、Googleも支持します。

優良コンテンツの増やし方

Webページを増やすのはマンパワーです。大企業のウェブサイトであれば専属ライターや運営者を充てることができるので豊富なコンテンツを投下できます。しかし少数もしくは一人で運営しているウェブサイトの場合、投下頻度には限度があるでしょう。

内容によってもページの増やし方は異なります。ECサイト運営の場合、写真や説明文などが用意できればCSVによって一気にコンテンツを増やすことが可能です。一方ブログなどテキストベースの場合、1ページずつ取り組みます。社長ブログなどの日記形式であれば毎日更新も可能でしょう。しかしキーワード選別からペルソナ設定、構成やライティング等をキチンとこなすと時間と労力がかかります。

ドメイン年齢を重ねるごとに優良コンテンツも増えていくのは有意義なことです。しかし、コンテンツを増やすことにばかり目がいってしまい質の保持を怠ってはいけません。質の悪いコンテンツは無意味です。Googleが高い評価をつけることは間違ってもありません。それどころか、離脱率の悪化などを引き起こすバッドコンテンツがあると、サイト自体にも悪い影響が及ぶかもしれないのです。

無意味なコンテンツは逆効果。しかし良質なコンテンツを作るにはマンパワーが足りないという場合には、記事をアウトソーシング(外注)する手もあります。【サグーワークス】 はお手頃価格でSEOに強いコンテンツ作成を請け負っているサービスです。ひとりでウェブサイトを運営している、会社からの予算が少ないという方は検討してはいかがでしょうか。

SNSは良質な外部リンク

ドメイン年齢を重ねるとともに、良質なコンテンツも増やしたウェブサイトは、自然と外部リンクも良質になります。外部リンクとは、他のウェブサイトやブログ、SNSから自ページにリンクを張ってもらうことです。特にSNSからのリンクは良質な外部リンクだと判断されやすい傾向があります。

SNSとは、Instagram、Twitter、Facebook、Pinterestなどです。基本的に個人ユーザーが多く利用しているサービスであるため、「いいね」や「シェア」などはユーザーの生の声と受け取られやすいのです。よくあるSEO業者の「被リンク20本で1万円」とは質が違います。そのことはGoogleもよく知っているため高く評価するのです。

ドメイン年齢と共にウェブサイトを成長させる

ドメイン年齢はただ取得しているだけではSEO的な優位性はありません。しかしウェブサイトを運営する中で付加されていくコンテンツには価値が生まれます。コンテンツは常にユーザーに寄り添って作られるべきです。ユーザーにとって役立つコンテンツは良質と認められ、意図せずとも自然に評価が高まるからです。

Google検索エンジンのアルゴリズムは日々進化しており、コンテンツの詳細な価値を見出してくれるでしょう。つまり将来的なSEOは、どれだけ人間(ユーザー)に向き合っているかという点が評価の対象になります。ウェブサイト運営者はウェブサイトを「人間的」に成長させ、ドメイン年齢を重ねる必要があるのです。

このテーマの関連記事はこちら