
NTT西日本「リ・チャレンジ採用」とは?退職後に起業した元社員を再雇用する新制度の詳細
NTT西日本が退職した元社員を対象にした再雇用制度「リ・チャレンジ採用」を4月から導入することを発表しました。一般的には”出戻り”と呼ばれる再入社ですが、この制度は起業や転職を経験した人材に特化した珍しい仕組みです。本記事では制度の詳細と導入背景を整理します。
リ・チャレンジ採用とは?制度の概要
「リ・チャレンジ(再挑戦)採用」は、NTT西日本を退職した後に起業した人材や、ベンチャー企業へ転職した人材を対象に、再雇用を認める制度です。村尾和俊社長が発表しました。
従来の中途採用とは異なり、「元社員」であることと「会社を離れた後に独立・起業などの経験を積んでいること」が採用の前提条件となっています。単なる出戻り採用ではなく、社外での挑戦経験を持つ人材のみを対象にしている点が大きな特徴です。
採用後の待遇:かつての同期と同等の職位に
リ・チャレンジ採用で入社した場合、原則として離職前の在籍期間も加味され、かつての同期社員と同等の職位・待遇が適用されます。ゼロからのスタートではなく、それまでのキャリアが一定程度評価される仕組みです。
導入の目的:「異能・異才」な人材を取り込む
村尾社長は制度導入の理由を次のように述べています。
「会社を辞めてから苦労した経験がビジネスの創出に生きてくる。異能、異才な人材の感性を取り込みたい」
大企業内では生まれにくい起業家精神や現場感覚を持った人材を内部に取り込み、組織の活性化や新規事業開拓につなげることが主な狙いです。組織に慣れ切った人材ではなく、外部で揉まれた経験を持つ人材から刺激を受けたいという意図が伝わります。
これまでの中途採用との違い
NTT西日本がこれまで行ってきた中途採用は、主に「契約社員から正社員への登用」と「育児などの理由で一度退職した社員の復帰採用」が中心でした。
リ・チャレンジ採用はそれとは異なり、社外に出てビジネスを立ち上げた経験やスタートアップでの就業経験を持つ人材を対象にしています。即戦力としての外部キャリアを評価する、より積極的な採用戦略といえます。
まとめ
NTT西日本の「リ・チャレンジ採用」は、退職後に起業やベンチャー就職を経験した元社員を再雇用する制度です。異能・異才な人材を社内に呼び込み、新規事業創出と組織の活性化を狙っています。大企業がこうした”出戻り起業家”を積極的に迎え入れる動きは、人材流動化が進む社会の流れを反映した先進的な取り組みといえるでしょう。

