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解剖!マスターピース「アヴィニョンの娘たち」10月12日|ピカソの何が革命的?出演者も解説|10/12 22:00

2026年10月12日(月・祝)22時からNHK BSで放送される「解剖!マスターピース」は、パブロ・ピカソの代表作「アヴィニョンの娘たち」を取り上げます。

美術史の本では「キュビスムにつながる重要作」と説明されることが多い一方、実際に絵を見ると、なぜ5人の人物がこれほど角張って描かれているのか、なぜ顔つきが一人ずつ違うのか、どこがそれまでの絵画と決定的に違ったのかが気になります。番組は専門家だけでなく、モデルやアニメーション作家など異なる立場から、この1枚を“解剖”していきます。

10月12日の放送時間と出演者

項目内容
番組解剖!マスターピース
テーマパブロ・ピカソ「アヴィニョンの娘たち」
放送日2026年10月12日(月・祝)
放送時間22:00~22:44
放送局NHK BS
ナビゲーターバッテリィズ
出演佐倉統、菊地姫奈、平松洋、水江未来、布施英利

制作会社テレビマンユニオンの番組ページでは、NHK BSで10月12日22時から22時44分までの放送と案内されています。番組表には22時45分までとする表記もありますが、ここでは制作会社公式の時間を優先しています。

ナビゲーターはお笑いコンビのバッテリィズです。エースさんと寺家さんについてはバッテリィズのプロフィール記事でも詳しく紹介しています。

「アヴィニョンの娘たち」はどんな絵?

「アヴィニョンの娘たち」は、ピカソが1907年に完成させた大作です。ニューヨーク近代美術館(MoMA)の所蔵作品ページでは、油彩・カンバス、約243.9×233.7センチという大きな作品として紹介されています。

画面には5人の裸婦が大きく配置され、一般的な遠近法で奥行きを作るよりも、角張った線と平たく分割された面が前に迫ってくるような構成です。人物の体は自然な立体として滑らかにつながらず、複数の方向から見たような形が一つの画面に同居しています。

タイトルの「アヴィニョン」はフランスの都市だけを意味しない

作品名だけを見ると、南フランスのアヴィニョンを思い浮かべる人もいるかもしれません。MoMAによると、この現在のタイトルはバルセロナのカレル・ダビニョ通りに由来し、そこにいたセックスワーカーを指す含意を持っています。

ピカソは若い時期をバルセロナで過ごしており、作品は単なる理想化された女性像ではありません。見る人に正面から視線を返す人物たちの強さも含め、当時の鑑賞者に大きな衝撃を与えたとされています。

なぜ「キュビスムの発端」と呼ばれるの?

テレビマンユニオンの番組紹介は、この作品を「キュビスムと呼ばれるアート革命の発端」と位置づけています。番組では、作品に秘められた謎、技巧、後世への影響を、それぞれ異なる分野の出演者が読み解きます。

MoMAはキュビスムについて、20世紀初頭のパリで生まれ、同時代の国際的な芸術家へ広がったスタイルと説明しています。「アヴィニョンの娘たち」自体をどこまで完成したキュビスムと呼ぶかは美術史上議論がありますが、従来の空間表現を大きく壊し、その後のピカソとジョルジュ・ブラックの展開へつながった作品である点が重要です。

一つの視点から描かない違和感

伝統的な西洋絵画では、一つの視点から見た奥行きを遠近法で組み立てる方法が長く重視されてきました。しかし「アヴィニョンの娘たち」は、その安定した見え方を意図的に崩します。

顔と体の向きが一致しないように見えたり、体の輪郭が鋭い面へ分割されたりすることで、見る側は「どこから見ているのか」を一つに決めにくくなります。絵画を現実の窓のように見せるのではなく、画面そのものを新しい構造として作り直そうとしたところに革命性があります。

右側の人物の顔が仮面のように見える理由

MoMAは、とくに右側2人の幾何学的な顔について、ピカソが当時目にしたアフリカの仮面や彫刻などの造形との関係を説明しています。同時に、そうした造形物が植民地主義の歴史の中でフランスへ持ち込まれた背景にも触れています。

この点は、単純に「アフリカ美術から影響を受けた」とだけ言うより複雑です。番組が後世への影響を扱うなら、形の新しさだけでなく、ピカソがどの文化から何を取り込み、現代ではそれをどう考えるのかも重要な視点になります。

完成までに何百点もの習作があった

完成作だけを見ると、一気に大胆な形へ飛躍したように感じますが、MoMAには「アヴィニョンの娘たち」のための習作も所蔵されています。MoMAの資料によると、ピカソは1906年から1907年にかけて数百点のドローイングやスケッチを重ねました。

初期の習作には、完成作にはいない男性2人が描かれたものもあります。中央には船乗り、左には頭蓋骨を持つ医学生が配置され、最終的には両者が消え、5人の女性が鑑賞者へ直接向き合う構成に変化しました。

下描きの変化を見ると作品の狙いが見える

完成までの変更は、単なる人数調整ではありません。男性の登場人物が消えることで、画面内の人物同士を見る場面から、5人の女性と鑑賞者が向き合う場面へ重心が変わります。

MoMAが紹介するように、ピカソは姿勢、表情、身振りを何度も試しています。番組が「超絶技巧」をどのように見せるかは放送前にはすべて分かりませんが、完成作だけでは見えない試行錯誤をたどることが、作品を理解する大きな手がかりになります。

出演者はそれぞれ何を見る?

この番組の面白さは、美術史家だけで一つの正解を説明する構成ではないところです。制作会社公式では、科学技術論の研究者、モデル・俳優、美術評論家、アニメーション作家、芸術学者という異なる肩書きの出演者が並んでいます。

佐倉統は研究者の視点

佐倉統さんは科学技術論の研究者です。絵画の専門家とは異なる立場から、従来の仕組みが崩れ、新しい表現へ変わる過程をどう捉えるのかがポイントです。

「アヴィニョンの娘たち」は、美術史の転換点として語られる作品です。科学や技術の変化を研究する視点が加わることで、「革命」と呼ばれる変化がどのように起きるのかを美術以外の言葉でも考えられます。

菊地姫奈はモデル・俳優として身体表現を見る

菊地姫奈さんはモデル・俳優として出演します。作品の中心には5人の身体が大きく描かれているため、ポーズ、視線、体の向き、鑑賞者との距離感は重要な要素です。

自然な人体表現から大きく離れた形が、見る人にどんな印象を与えるのか。美術史上の専門用語だけではなく、身体を見せる仕事に携わる人がどう受け止めるかによって、絵の迫力が身近に伝わりそうです。

水江未来はアニメーション作家の視点

水江未来さんはアニメーション作家です。静止画である絵画を、線、面、リズム、動きの感覚から捉えることができます。

「アヴィニョンの娘たち」は、面が折れ重なるような構成が特徴です。輪郭や形の反復を映像的な感覚で読み解くと、写真のような再現とは違う「画面の動き」が見えてくるかもしれません。

平松洋と布施英利は美術・芸術の背景を補う

平松洋さんは美術評論家・フリーキュレーター、布施英利さんは芸術学者として出演します。作品が生まれた1907年前後の美術史、ピカソの表現の変化、キュビスムとの関係などを整理する役割が期待されます。

番組はこれら複数の視点を組み合わせ、一つの名画を「知識として覚える」のではなく、「なぜこの形なのか」を考える構成になっています。

初めて見る人はどこに注目すると分かりやすい?

作品を初めて見るなら、最初から美術史の用語を覚える必要はありません。まずは5人の顔の違い、体の角度、背景と人物の境界、視線が自分に向いている感覚を順番に見ると、違和感の正体をつかみやすくなります。

次に、右側2人の顔と左側の人物を比べてみると、同じ絵の中でも表現方法が統一されていないことに気づきます。その不統一さこそ、ピカソが複数の造形をぶつけながら新しい画面を探していた痕跡とも考えられます。

さらに習作と完成作を比べると、男性2人を消したこと、女性たちをより正面から鑑賞者へ向けたことが見えてきます。番組を見る前にこの3点を押さえておくと、専門家の説明が入りやすくなるでしょう。

「解剖!マスターピース」はどんな番組?

テレビマンユニオンは「解剖!マスターピース」を、世界のさまざまな傑作を一つ取り上げて徹底解剖するシリーズ美術番組と紹介しています。ピカソ回のほか、クロード・モネ「睡蓮・大装飾画」や国宝絵巻「鳥獣戯画」も制作されています。

作品を一方向から解説するのではなく、研究者、作家、モデルなどを交え、違う分野の見方を重ねるのが特徴です。美術館で名画を前にして「何を見ればいいのか分からない」と感じる人にも入りやすい構成です。

参考にした情報

よくある質問

「解剖!マスターピース」ピカソ回はいつ放送されますか?

制作会社公式では、2026年10月12日(月・祝)22:00~22:44にNHK BSで放送すると案内されています。

「アヴィニョンの娘たち」はなぜ有名なのですか?

従来の遠近法や自然な人体表現を大きく崩し、後のキュビスムにつながる重要な転換点になった作品として知られています。

10月12日の出演者は誰ですか?

ナビゲーターはバッテリィズ。出演は佐倉統さん、菊地姫奈さん、平松洋さん、水江未来さん、布施英利さんです。

「アヴィニョンの娘たち」はどこに所蔵されていますか?

ニューヨーク近代美術館(MoMA)の所蔵作品で、MoMA公式では5階のGallery 502で展示中と案内されています。

まとめ

10月12日の「解剖!マスターピース」は、ピカソの「アヴィニョンの娘たち」を、キュビスムにつながる革新性、人体表現、習作から完成までの変化、異文化の造形との関係など多角的に読み解く回です。

5人の人物の顔や体がなぜ不自然に見えるのかを入口にすると、1907年のこの絵がなぜ美術史の転換点として語られてきたのかが見えやすくなります。バッテリィズと各分野の出演者が、難しい名画をどのように身近な言葉へほどいていくのかにも注目です。

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