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きょうの健康10月9日|くる病・骨軟化症と骨粗しょう症の違いは?FGF23と新しい治療を整理|10/9 6:10

10月9日(金)6時10分からNHK Eテレで放送される「きょうの健康」は、くる病・骨軟化症がテーマです。骨が弱くなって骨折を繰り返すことがあるため骨粗しょう症と混同されやすい一方、原因や検査、治療の考え方には大切な違いがあります。

番組では、子どもに起こる「くる病」と成人に起こる「骨軟化症」、血液中のリンを下げるFGF23というホルモン、さらに一部のタイプで使われる治療薬まで取り上げます。骨粗しょう症との違いが気になっている方が放送内容を理解しやすいよう、確認できた情報を整理しました。

きょうの健康10月9日の放送日時と出演者

項目内容
放送日時2026年10月9日(金)6:10〜6:25
放送局NHK Eテレ1・東京
テーマ骨折「骨粗しょう症と混同しないで くる病・骨軟化症」
講師伊東伸朗(東京大学骨粗鬆症センター センター長)
キャスター島津咲苗、小郷知子

番組表の説明では、くる病・骨軟化症は骨が弱くなり、骨折を繰り返すことがある病気として紹介されています。骨粗しょう症と間違われることで診断が遅れる場合があることが、今回の大きなポイントです。

10月9日朝の放送は、10月7日20時30分に放送された同テーマの再放送にあたります。朝の15分枠で、骨折の背景に骨粗しょう症以外の病気が隠れる可能性を学べる内容です。

くる病と骨軟化症は何が違う?

くる病と骨軟化症は、どちらも骨の石灰化がうまく進まないことで骨が弱くなる病気です。日本内分泌学会は、骨成長前の小児に発症するものを「くる病」、骨成長後の成人に発症するものを「骨軟化症」と説明しています。

単純に「子ども版と大人版」というだけでなく、成長期の骨に影響するか、成長を終えた骨に影響するかで現れ方が変わります。くる病では成長する骨の変形が問題になることがあり、骨軟化症では骨痛や筋力低下、骨折などが手がかりになることがあります。

骨が弱い=骨粗しょう症とは限らない

骨折が起きやすいと聞くと、まず骨粗しょう症を思い浮かべる方は多いでしょう。しかし骨粗しょう症と骨軟化症は同じ病気ではありません。

骨粗しょう症は骨量や骨質の低下によって骨折しやすくなる病気です。一方、骨軟化症は骨の材料が十分に石灰化されないことが中心にあります。この違いがあるため、必要な検査や治療も同じではありません。

今回の番組表には、痛みの出方や骨折しやすい部位にも違いがあると紹介されています。骨粗しょう症として治療しても説明しにくい痛みや骨折が続く場合、別の原因を考えることの大切さを伝える回といえます。

骨粗しょう症そのものの診断や治療については、きょうの健康10月6日「骨粗しょう症」の記事で詳しく整理しています。今回の放送と読み比べると、「骨が弱い」という共通点の中で何が違うのかが分かりやすくなります。

骨軟化症ではなぜリンが重要なの?

骨軟化症の原因は一つではありません。日本内分泌学会は、低リン血症、ビタミンDの働きに関する異常、骨の石灰化を妨げる薬剤など、複数の原因があると説明しています。

今回の「きょうの健康」で特に取り上げられるのが、血液中のリン濃度が低くなるタイプです。リンはカルシウムとともに骨をつくるうえで重要な成分で、血液中のリンが慢性的に不足すると、骨の石灰化が十分に進まなくなることがあります。

番組表では、骨が弱くなる原因の一つとして血液中のリン濃度の低下を挙げています。骨折の原因を調べるとき、骨密度だけでなく血液検査の値や症状の組み合わせを見ることが重要になる理由がここにあります。

疲労骨折との違いも知っておきたい

同じ「骨折」特集では、10月5日に疲労骨折も取り上げられました。疲労骨折は一度の大きな外力ではなく、繰り返す負荷が骨に積み重なって起こる骨折です。

骨軟化症では骨そのものの石灰化障害が背景にあるため、同じ骨折でも考える原因が異なります。きょうの健康「疲労骨折」10月5日の記事も合わせて読むと、骨折という結果から原因を一つに決めつけないことの大切さが見えてきます。

FGF23とは?増えると何が起きる?

今回の放送で覚えておきたい言葉がFGF23(線維芽細胞増殖因子23)です。番組表では、FGF23というホルモンが増えることで血液中のリン濃度が下がる場合があると紹介されています。

厚生労働省の指定難病資料では、FGF23は腎臓でのリンの再吸収を抑え、活性型ビタミンDに関わる仕組みにも影響することで血中リン濃度を下げるホルモンと説明されています。FGF23が過剰に働く状態が続くと、低リン血症性くる病・骨軟化症につながることがあります。

FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症とは?

FGF23が過剰に働くことでリンが失われ、骨の石灰化に問題が起きる病気の総称です。遺伝性のタイプのほか、腫瘍がFGF23を過剰に産生することで起こる腫瘍性骨軟化症などがあります。

このため「骨軟化症」と診断された後も、何がリン低下を起こしているのかを見極めることが治療につながります。番組では専門家の解説を通して、骨粗しょう症との混同を避けるだけでなく、原因をたどる考え方にも触れるとみられます。

新しい治療薬とは?ブロスマブの対象を確認

番組詳細には「一部のタイプに有効な新薬も登場」とあります。FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症に使われる薬として、ブロスマブ(商品名クリースビータ)があります。

PMDAの添付文書では、ブロスマブの効能・効果として「FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症」が記載されています。FGF23の働きを抑える抗体医薬品で、病気の仕組みに直接働きかける治療の選択肢です。

ただし、骨軟化症なら誰でも同じ薬を使うわけではありません。原因や病型によって治療は異なり、添付文書にも特定の薬剤に伴うFGF23関連低リン血症では原因薬剤の中止を検討する旨などが記載されています。

治療は原因によって変わる

骨軟化症にはビタミンD不足や低リン血症、薬剤などさまざまな原因があります。そのため、自己判断でサプリメントや薬を選ぶのではなく、まず原因を明らかにすることが重要です。

番組で「新薬」が紹介されるからといって、すべての骨痛や骨折に当てはまるわけではありません。今回の放送は、正しい診断が治療選択の出発点になることを知る機会として見るのがよさそうです。

骨粗しょう症と混同しやすいポイント

骨粗しょう症も骨軟化症も骨折につながる可能性があるため、「骨が弱い」という言葉だけでは区別できません。番組が注意を促しているのは、見た目の結果が似ていても背景が異なる場合があることです。

骨軟化症では骨や筋肉の痛みが出る場合があり、血液検査ではリンなどの値が手がかりになります。骨粗しょう症では骨密度や既存骨折などを含めて評価されます。実際の診断では年齢、症状、骨折部位、画像、血液検査などを組み合わせて判断します。

どんなときに専門医へ相談する?

骨折を繰り返す、原因がはっきりしない骨の痛みが続く、これまでの診断や治療で症状が説明しにくいといった場合は、医療機関で相談するきっかけになります。特に低リン血症などが指摘されている場合は、代謝性骨疾患を扱う専門医の評価が必要になることがあります。

この記事は番組内容を理解するための整理であり、個別の診断を行うものではありません。症状や検査値について気になる点がある場合は、主治医や専門医に確認してください。

10月9日放送で注目したい3つのポイント

今回の15分で注目したいのは、まずくる病と骨軟化症は発症する時期で呼び方が変わることです。子どもの成長期と成人では、骨への影響の現れ方も異なります。

次に、骨折を繰り返していても骨粗しょう症だけが原因とは限らない点です。骨軟化症では低リン血症やFGF23が関係するタイプがあり、血液検査を含めた評価が重要になります。

そして三つ目が、FGF23関連の病型ではブロスマブという治療選択肢があることです。病気の仕組みが分かることで治療が変わるという、近年の進歩を実感しやすいテーマです。

参考にした情報

よくある質問

くる病と骨軟化症は同じ病気ですか?

どちらも骨の石灰化障害を特徴としますが、一般に骨成長前の小児に起こるものをくる病、骨成長後の成人に起こるものを骨軟化症と呼びます。

骨軟化症と骨粗しょう症は同じですか?

同じではありません。骨粗しょう症は骨量や骨質の低下が中心で、骨軟化症は骨の石灰化障害が中心です。骨折しやすい点は共通していても、原因や検査、治療が異なります。

FGF23とは何ですか?

血液中のリン濃度に関わるホルモンです。FGF23が過剰に働くとリンが低下し、FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症につながる場合があります。

番組で紹介される新薬は何ですか?

FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症には、抗FGF23抗体のブロスマブという治療薬があります。適応は病型によって異なるため、治療は専門医の診断に基づいて行われます。

まとめ

10月9日6時10分の「きょうの健康」は、くる病・骨軟化症を骨粗しょう症と混同しないことが中心テーマです。子どもに起こるくる病と成人の骨軟化症、低リン血症やFGF23との関係を知ることで、骨折の原因をより広く考えるきっかけになります。

一部のFGF23関連疾患ではブロスマブという治療薬も使われていますが、骨軟化症の原因はさまざまです。骨折や骨の痛みを「年齢のせい」「骨粗しょう症だろう」と決めつけず、原因を確かめることの大切さを学べる放送です。放送前に用語を押さえておくと、専門医の説明も追いやすくなります。

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