この街で、生きていく|津久井やまゆり園事件から10年、被害者2人の今と意思決定支援|9/20 16:30

2026年9月20日(日)16時30分からサンテレビで「この街で、生きていく 〜45人殺傷事件から10年〜」が放送されます。tvk(テレビ神奈川)が制作した30分のドキュメンタリーで、2016年7月26日に神奈川県立の知的障害者支援施設「津久井やまゆり園」で起きた事件から10年を迎え、被害に遭った2人の現在を見つめます。

番組の焦点は事件の残酷さを繰り返すことではなく、2人がその後どこで、どのように暮らすことを選んだのか、そして地域が「共に生きる」ために何を変えてきたのかです。神奈川県の意思決定支援、地域での一人暮らし、再建された施設での生活、厚木市のインクルーシブ保育が重要なキーワードになります。

9月20日「この街で、生きていく」の放送情報

番組名この街で、生きていく 〜45人殺傷事件から10年〜
放送局サンテレビ1
放送日2026年9月20日(日)
放送開始16:30
制作tvk(テレビ神奈川)
初回放送tvk 2026年7月25日 20:25~20:55
テーマ被害者2人の現在、意思決定支援、共生社会、インクルーシブ保育

tvk公式では、2016年の事件で入所者19人が亡くなり、事件後に日常を奪われた利用者が新たな生活の場を選び直してきた10年を取材しています。9月20日のサンテレビ放送は、このtvk制作番組のネット放送として見ることができます。

事件から10年|番組が見つめるのは「その後の暮らし」

事件当時、津久井やまゆり園で暮らし被害に遭った2人に密着します。長い時間が経過しても、事件は一度きりの出来事として終わるものではありません。住まい、人との関係、地域とのつながりを再び築く過程が、その後の生活そのものに関わります。

番組は「被害者」という一つの呼び方だけで2人を捉えるのではなく、それぞれが現在どんな日常を送り、どんな選択をしているのかを具体的に追います。事件を知ることと、今を生きる人の生活を見ることを切り離さない構成です。

2人が選んだ生活|地域の一人暮らしと再建された園

事件後の生活の場について、2人は神奈川県の意思決定支援を利用しました。1人は地域での一人暮らし、もう1人は再建された津久井やまゆり園での生活を選んでいます。

ここで大切なのは、施設か地域かを外側から単純に優劣で決めるのではなく、本人がどんな暮らしを望むのかを中心に据えることです。番組は異なる選択をした2人の日常を並べることで、「本人の意思を尊重する」とは具体的にどういうことかを考える材料を提示します。

意思決定支援と「共生社会」をどう見る?

意思決定支援は、本人が言葉で意思を表しにくい場合も含め、表情、行動、これまでの生活歴、好みなどを丁寧に読み取り、本人にとって望ましい選択を支える考え方です。支援者や家族が代わりに結論を決めるのではなく、本人の意思形成と意思表明を支える点が重要です。

番組では、事件後の居住先選択という大きな場面を通じて、この支援が実際の生活にどう関わったのかを描きます。「共生社会」という抽象的な言葉を、住む場所を選ぶ、地域で暮らす、人と関わるといった日常の選択から捉え直せる内容です。

厚木市のインクルーシブ保育|事件後に地域で生まれた変化

番組は被害者2人の生活だけでなく、同じ県央地域の厚木市にも視点を広げます。事件をきっかけに、発達の特性や国籍などの違いで線を引かないインクルーシブ保育に取り組む保育園が誕生しました。

子どもの頃から違いのある人と同じ場で過ごす経験は、共生を理念だけでなく生活の感覚として育てる試みです。事件から10年という節目に、「社会は何を変えられたのか」「地域で共に暮らすとは何か」を考えるもう一つの具体例として紹介されます。

障害のある人の自立や社会制度を扱う番組に関心がある場合は、当サイトのドキュランド「パトリースの生き方」や、toi-toi選「戦争のことどう語ればいいんだろう?」も関連するテーマの記事です。

よくある質問(FAQ)

「この街で、生きていく」はどんな番組?

津久井やまゆり園で2016年に起きた事件から10年の節目に、被害に遭った2人の現在の暮らしと、地域に生まれた共生への取り組みを見つめるtvk制作のドキュメンタリーです。

番組が取材する2人は今どこで暮らしている?

1人は地域での一人暮らし、もう1人は再建された津久井やまゆり園での生活を選んでいます。いずれも神奈川県の意思決定支援を利用して生活の場を選択しています。

意思決定支援とは?

本人が望む生活や選択を、周囲が一方的に決めるのではなく、本人の意思や好みを丁寧に確認しながら支える考え方・支援です。番組では事件後の生活の場を選ぶ過程で使われたことが紹介されます。

番組は事件そのものだけを振り返る内容?

いいえ。事件の記憶に加えて、被害者2人の日常、地域移行、共生社会、厚木市で始まったインクルーシブ保育など、事件後10年で生まれた変化を中心に描きます。

まとめ|事件を「過去」にせず、2人の今と地域の変化を見る30分

「この街で、生きていく 〜45人殺傷事件から10年〜」は、津久井やまゆり園事件から10年を振り返るだけの番組ではありません。被害に遭った2人が意思決定支援を使い、それぞれ異なる生活の場を選んだ現在を中心に据えています。

地域での一人暮らし、再建された園での生活、厚木市のインクルーシブ保育。これらを通じて、共生社会を大きな標語ではなく、一人ひとりがどこで誰と暮らすかという具体的な選択として考えられるのが番組の特徴です。9月20日の放送は、事件の記憶と現在の暮らしを同時に見つめる機会になります。

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