長襦袢(ながじゅばん)のたたみ方がわかる簡単ポイント

振袖などの着物を着付けるときには、いくつかの小物が必要となります。長襦袢はその中の一つ。長襦袢は、キチンとたたむことでシワなくきれいに保存することができます。また振袖などをレンタルした際には、長襦袢もたたんで返却しなければなりません。記事ではきれいな長襦袢のたたみ方やお手入れ方法、長襦袢の役割なども解説します。

 

長襦袢の役割

女性が振袖などの着物を着るときには長襦袢を着ます。和装の下着である肌襦袢や裾除けと、着物の間に着るのが長襦袢です。長襦袢は冬には防寒の役割があります。
また着物の下に着る長襦袢ですが、ちらりと袖口や裾から見えることがあり、オシャレの一部として認識されているのです。そのため長襦袢の中にはカラフルなものも存在します。

長襦袢にシワをつけない保管方法

長襦袢はきちんと保管しないとシワが付いてしまいます。
丁寧に畳んだとしても、上に重いものを載せたり、狭い場所に押し込むようにしまったりすると、シワができてしまうこともあるのです。
もし長襦袢にシワができてしまった場合は、スチームアイロンなどで伸ばすと良いでしょう。このときアイロンは低温で軽くかけるようにするのがコツです。
絹の長襦袢の場合、あて布をするようにしましょう。

長襦袢をたたむ前にすること

長襦袢には半襟が縫い付けられているケースがあります。そのような場合、着終わったら半襟を外しておきましょう。その際、衿芯も抜くことを忘れずに。
着終わった長襦袢は陰干しすることで、汗を蒸発させます。脱いですぐに畳んでしまわずに、干しておいてください。あまり汗をかかなかった場合でも、半日から一日くらいは陰干ししておくべきです。
長襦袢に汚れがついてしまった場合、専門店へ洗いにだすことできれいになります。間違っても洗濯機で丸洗いなどしないように気をつけてください。
着物レンタル店から借りた長襦袢が汚れた場合、決して自分で対処しないようにします。そのまま送り返すようにしましょう。

長襦袢の正しいたたみ方

長襦袢のたたみ方を解説します。
まず、長襦袢の上前を上に向けてから、内側にたたみます。
次に下前の脇が真ん中に来るように畳んでください。袖も内側に折り込みます。
上前を内側にたたみ、袖もたたみます。
裾から半分におって完成です。
襟が少し出る程度で丁度よいでしょう。

長襦袢の保管場所

長襦袢をしまう時には「たとう紙」が必要です。一枚ずつ「たとう紙」に入れてから保管します。もし他の着物と一緒にしてしまうと色移りすることがあるのです。
絹の長襦袢の場合、桐箪笥などに保管して、防虫剤などをいれると良いでしょう。
湿気が多いところにしまってしまうとカビが生える危険性があります。湿気が少なく風通しが良いところにしまってください。

長襦袢はたまに陰干し

長襦袢は長い間しまいっぱなしにするとカビや虫食いの原因になります。そのためたまにはタンスから取り出して陰干しするようにしてください。このようなタイミングで防虫剤やたとう紙を新しいものに取り替えると、長襦袢にとって尚良いでしょう。
 

このテーマの関連記事はこちら