『じい散歩』はAudibleで聴ける?藤野千夜のもう一つの代表作を松本章太郎の朗読でレビュー

『団地のふたり』の著者・藤野千夜さんには、もう一つの代表作があることをご存知でしょうか。累計70万部を超えるベストセラー『じい散歩』も、Audibleで配信されています

この記事では、Audible版『じい散歩』の基本情報、朗読担当・松本章太郎さんのレビュー、続編『じい散歩 妻の反乱』の情報をまとめます。『団地のふたり』を聴いた人が次に選ぶ一冊としてもおすすめです。

この記事の要点

  • 『じい散歩』はAudibleで配信中。ナレーターは松本章太郎さん
  • 再生時間は6時間38分、2023年12月配信
  • 続編『じい散歩 妻の反乱』もAudibleで聴ける
  • 90歳近い夫婦と3人の独身息子を描いた、温かみのある家族小説
  • 『団地のふたり』とあわせて聴くと、著者の作風がより味わえる

『じい散歩』はAudibleで聴ける?【結論】

結論として、藤野千夜さんによる小説『じい散歩』は、Audibleで音声化されて配信されています。2023年8月に双葉社から文庫版が刊行され、多くのメディアでも紹介されたベストセラー作品です。

『団地のふたり』と並ぶ藤野さんの代表作として知られ、個人的には映像化を望む声も見られるほど評価の高い作品です。Audible版は松本章太郎さんの朗読で楽しめます。

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『じい散歩』Audible版の基本情報

Audible版『じい散歩』の基本情報を整理すると、以下のようになります。

著者藤野千夜
ナレーター松本章太郎
再生時間6時間38分
配信日2023年12月15日
ジャンル文芸小説・家族もの
聴き放題対象プレミアムプラン対象(Audibleで確認する

再生時間6時間半ほどで、通勤や家事の合間に数日かけて聴き終えられるボリュームです。配信状況は2026年7月時点でAudible公式ページを確認した情報です。

聴き放題の対象や価格は変更される場合があるため、最新情報は公式ページでご確認ください。

ネタバレなしあらすじ

物語の主人公は、間もなく90歳を迎える明石新平です。妻の英子とふたり暮らしで、合わせるとまもなく180歳という高齢夫婦を、3人の息子たちが見守っています。

長男は高校中退後ずっと引きこもり、次男はしっかり者で自称・長女、末っ子は事業に失敗して借金まみれ——それぞれに事情を抱えた家族ですが、新平は日課の散歩と自分なりの健康法を守りながら、飄々と毎日を過ごしています。

深刻になりがちな高齢化や介護というテーマを、ユーモアと温かさで包んで描いているのが本書の魅力です。読み終えたあとに残るのは、家族のかたちは一つではないという静かな肯定感です。

「困った家族」を否定せずに描く視点

本書に登場する3人の息子たちは、世間的に見れば「問題あり」とされがちな立場にいます。引きこもり、経済的に自立していない、家族に頼ることが多い——そうした事情を抱えていても、新平は息子たちを責めることなく、あるがままを受け止めています。

この「どうってことない」と笑い飛ばすような包容力こそが、本書が単なる高齢者小説にとどまらず、幅広い世代の共感を集めている理由でしょう。8050問題など現代的な家族の課題を扱いながらも、説教くさくならない語り口が読者を安心させてくれます。

続編『じい散歩 妻の反乱』もAudibleで配信中

『じい散歩』を聴き終えて物足りない人には、続編『じい散歩 妻の反乱』もおすすめです。前作からさらに歳を重ねた新平と英子の、その後の日々が描かれています。

『じい散歩 妻の反乱』の基本情報

続編でもナレーターは前作と同じ松本章太郎さんが担当しています。再生時間は7時間50分、配信日は2024年2月9日です。

著者藤野千夜
ナレーター松本章太郎
再生時間7時間50分
配信日2024年2月9日

タイトルの通り、続編では妻・英子にもスポットが当たります。前作を聴いてから続けて聴くと、夫婦それぞれの視点の違いがより味わい深く感じられるはずです。

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松本章太郎さんの朗読をレビュー

Audible版のナレーションを担当する松本章太郎さんは、飄々とした新平のキャラクターによく合った、軽やかで聴きやすい朗読が特徴です。深刻に描かれがちな高齢者の日常を、重くなりすぎず親しみやすいトーンで聴かせてくれます。

リスナーからは「まるで近所にいる知り合いの話を聞いているような臨場感がある」という声も見られます。一方で、年齢を考えるともう少し年配らしい声のほうが合うと感じるリスナーもおり、この点は好みが分かれる部分のようです。

新平の一人称に近い語り口を、押しつけがましくなく自然体で読み上げているのも松本さんの朗読の特徴です。散歩中の情景描写や息子たちとのやりとりが、まるで実際にその場に居合わせているかのような臨場感で伝わってきます。

ながら聴きでも内容を追いやすいテンポの良さも本作の朗読の魅力です。気になる場合は、Audible公式ページで試聴できるサンプル音声を事前に確認しておくと安心です。

『団地のふたり』とあわせて聴くとどう違う?

同じ著者・藤野千夜さんの作品ですが、テーマの切り口は異なります。『団地のふたり』が幼なじみ同士の穏やかな友情を描くのに対し、『じい散歩』は高齢の夫婦とその息子たちという家族の物語です。

作品テーマ
団地のふたり50代・独身の幼なじみ二人の友情
じい散歩90歳近い夫婦と独身の息子たちの家族の日常

どちらの作品にも共通するのは、大きな事件よりも日常の機微を丁寧に描く著者の作風です。『団地のふたり』については原作小説はAudibleで聴ける?岸本百恵の朗読で味わう幼なじみの物語でも詳しく紹介しています。

読者・リスナーの声

読書メーターやAudibleのレビューには、高齢化社会や老々介護という現実的なテーマを扱いながらも、深刻になりすぎない読後感を評価する声が多く見られます。3人の息子たちの個性的なキャラクターへの言及も目立ちます。

親の介護と向き合っている読者からは、新平の淡々とした日常の描写に共感したという感想も見られました。自分の老後を重ねて読む・聴くという楽しみ方をしている人も少なくないようです。

作家の角田光代さんも本作について書評を寄せており、日常を包むやさしさを評価しています。文学賞の選考委員クラスの書き手からも支持される作品でありながら、専門知識がなくても気軽に楽しめる読みやすさを両立している点も、本書が幅広い層に受け入れられている理由の一つと言えるでしょう。

Audible無料体験の始め方

Audibleは初めての利用に限り、30日間無料でプレミアムプランを体験できます。無料期間中に聴き放題対象の『じい散歩』を聴き終えることも十分可能です。

登録に必要なのは、普段使っているAmazonアカウントと支払い方法の2つだけです。詳しい登録手順はAudible無料体験の始め方で画像付きで解説しています。

月額料金を払ってでも続ける価値があるのか気になる人は、610冊聴いた上での正直な結論もあわせてご覧ください。

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よくある質問

『じい散歩』のナレーターは誰ですか?

松本章太郎さんが朗読を担当しています。続編『じい散歩 妻の反乱』でも同じナレーターが務めています。

『じい散歩』はAudibleの聴き放題対象ですか?

2026年7月時点ではプレミアムプランの聴き放題対象です。対象作品は変更される場合があるため、最新の配信状況はAudible公式ページでご確認ください。

介護や高齢化がテーマだと重い内容になりませんか?

現実的なテーマを扱いながらも、深刻になりすぎないユーモアのある語り口が特徴です。老いや介護をシリアスに描いた作品を避けたい人でも、比較的読みやすい・聴きやすい一冊と言えます。

『団地のふたり』と『じい散歩』、どちらから聴くのがおすすめですか?

どちらから聴いても問題なく楽しめる独立した作品です。幼なじみ同士の友情を描いた物語を好む人は『団地のふたり』から、家族の物語を好む人は『じい散歩』から聴くとよいでしょう。

まとめ|高齢夫婦と息子たちの、温かい家族の日常を聴く

『じい散歩』は、藤野千夜さんが描くもう一つの代表作で、Audibleでも配信されている一冊です。松本章太郎さんの飄々とした朗読で、間もなく90歳を迎える新平と家族の日常を味わえます。

高齢化や介護というテーマは、身近であるからこそ重く受け止められがちです。それでも本書は、誰かを否定せず、あるがままを受け止める新平の姿勢を通して、読む人・聴く人の気持ちをふっと軽くしてくれます。

『団地のふたり』とはまた違ったテーマながら、日常の機微を丁寧に描く著者の魅力は共通しています。続編『じい散歩 妻の反乱』まで聴けば、新平夫婦のその後の暮らしぶりもじっくり楽しめるでしょう。

同じ著者の作品をもっと知りたい人は、『団地のふたり』原作小説はAudibleで聴ける?岸本百恵の朗読で味わう幼なじみの物語もあわせてご覧ください。

移動時間や家事の合間を使って、著者が描く二つの温かい物語を聴き比べてみてはいかがでしょうか。

 

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