自分流VIKIは誰?レシートアートの作り方・原点と「記憶のリサイクル」|10/24 23:00
2026年10月24日(土)23時からBS朝日で放送される「自分流〜“知”の探求者たち〜」は、現代美術家のVIKI(ヴィキ)さんに密着します。テーマは、普段なら捨てられてしまうレシートを作品へ変える「レシートアート」です。
番組公式では、VIKIさんがなぜレシートに惹かれ、見知らぬ人の買い物の記録から何を感じ取っているのか、その創作の原点に迫ると紹介されています。レシートアートは単なるリサイクル工作ではなく、感熱紙に熱を加えて描く独自の表現と、そこに残された誰かの日常をもう一度見つめる考え方が重なった現代アートです。
自分流「VIKI」10月24日の放送日時
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日 | 2026年10月24日(土) |
| 放送時間 | 23:00〜23:30 |
| 放送局 | BS朝日1/BS朝日4K |
| 番組 | 自分流〜“知”の探求者たち〜 |
| 主人公 | VIKI(現代美術家・レシートアーティスト) |
| テーマ | レシートアートの原点と創作に込める思い |
BS朝日の公式ページでは、10月24日の次回放送として「レシートアーティスト VIKI」を掲載しています。放送は23時から23時30分までです。
「自分流」は、一つのことを掘り下げ続ける研究者、芸術家、アスリート、芸人などに密着し、その人ならではの探求心や流儀を描く番組です。VIKIさんの回では、作品の見た目だけではなく「なぜレシートなのか」という理由そのものが中心になります。
VIKIは誰?現代美術家としての経歴
VIKIさんは、2022年に東京藝術大学美術学部先端芸術表現科を卒業した現代美術家です。本人の公式サイトでは、日常の中で記憶に残りにくい時間や消費行動を手がかりに、情報社会での他者との関わりや「個」のあり方を考えながら制作していると紹介されています。
代表的な表現が、レシートに熱を加えて描くレシートアートです。2015年からアイロンとレシートを使ったライブアートパフォーマンスを始め、感熱紙が熱で変色する特徴を生かしたドローイングを続けています。
活動はレシートだけに限りません。VIKI公式では、壁画、油画、インスタレーション、グラフィックデザインなどにも取り組んでいることがわかります。その中でも、日常生活で誰もが手にするレシートはVIKIさんを象徴する素材になっています。
BS朝日には2024年にも登場
VIKIさんは2024年9月21日放送のBS朝日「Fresh Faces〜アタラシイヒト〜」にも出演しています。当時の公式ページでは、世界各国や全国各地から捨てられる予定のレシートを集め、「記憶のリサイクル」をコンセプトに作品を発表している現代美術家として紹介されました。
同ページでは、2023年に浜田市世界こども美術館へ作品が収蔵されたことや、各地でアートパフォーマンスを行っている経歴も掲載されています。短い紹介番組から2年後、「自分流」では30分を使って創作の原点まで掘り下げる構成になっています。
レシートアートはどうやって作る?
レシートアートの大きな特徴は、絵の具やペンではなく熱で描くことです。一般的なレシートに使われる感熱紙は、熱を加えると黒く発色します。VIKIさんはこの性質を利用し、アイロンやコテなどを使って濃淡や形を生み出します。
BS朝日の「自分流」公式ページでは、大学生の頃にアイロンやコテの熱だけで描くレシートアートを確立したと紹介しています。VIKI公式でも、集めたレシートを使い、熱によるドローイングを続けていることが説明されています。
レシートそのものをキャンバスにする
今回の番組紹介では、集めたレシートをキャンバスに敷き詰めて独自のアートへ変える様子が示されています。つまり、白い紙に絵を描いてレシートを貼るのではなく、買い物の情報が印字された紙そのものが作品の素材になります。
レシートには店名、日時、品物、金額など、その人がある瞬間に行った行動の記録が残っています。VIKIさんにとっては、紙の物質としての面白さだけではなく、その情報が誰かの生活を想像する入口にもなっています。
時間がたつことも作品の一部
VIKIさんを支援するMomathの紹介では、レシートアートは時間とともに描かれた像が薄れていくことがあり、VIKIさんはそれを「エイジング/熟成」と呼んで肯定的に捉えていると説明されています。
普通なら「作品が劣化する」と考えがちな変化も、記憶が時間とともに変化していくことと重ね合わせれば、作品のテーマにつながります。固定された完成品というより、時間の経過まで含めて見るところがレシートアートの興味深い点です。
レシートアートの原点は祖母の入院
10月24日放送で特に注目したいのが、VIKIさんが感熱紙に興味を持った原点です。BS朝日公式によると、幼少期に母親代わりだった祖母が入院し、VIKIさんはコンビニ弁当を食べる日々を送っていました。
そのとき、電子レンジで弁当を温めるとラベルが黒く変色することに気づきます。この身近な体験が、感熱紙やレシートへの興味につながりました。
特別な画材店で出会った素材ではなく、毎日の生活の中にあったコンビニ弁当のラベルが出発点だったことは、VIKIさんの作品を理解するうえで大きなポイントです。日常の中で見過ごしてしまうものを拾い上げ、別の価値に変える姿勢は、その後のレシートアートにもつながっています。
なぜ他人のレシートを集めるの?
VIKIさんがレシートに惹かれる理由は、単に熱で色が変わるからではありません。BS朝日の番組紹介では、レシートに「誰が、いつ、どこで、何を買ったのか」という記録が残り、その中に一日の記憶が刻まれているという考えが紹介されています。
見知らぬ人のレシートでも、買った物の組み合わせや時間、場所を見ると、その人がどのような一日を過ごしたのかを想像できます。VIKIさんは、そうした「日常の断片」を集め、会ったことのない人の暮らしに思いを巡らせながら作品へ変えていきます。
「記憶のリサイクル」とは?
2024年の「Fresh Faces」公式では、VIKIさんの活動を「記憶のリサイクル」という言葉で紹介しています。役目を終えたレシートを再利用するという物理的な意味だけでなく、そこに残る記録や記憶に別の意味を与えて作品へ変える考え方です。
2026年10月にTOKYO FMへ出演した際にも、VIKIさんは、レシートには生活の痕跡があり、作品にすることで何気ない記録へ別の意味や価値を与えたいという趣旨を語っています。番組で扱われる「見知らぬ誰かの暮らしに思いを巡らせる」という部分と重なる考え方です。
2024年には熊野でアートパフォーマンス
BS朝日の今回の紹介では、VIKIさんが2024年に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年を記念したアートパフォーマンスを行ったことにも触れています。
VIKI公式では、2024年12月28日に和歌山県田辺市の紀南文化会館で「再生の祈り―熊野の記憶がよみがえるアート」を開催し、レシートアートパフォーマンスと作品展示を行ったことが案内されています。
紀南文化会館のイベント情報にも、同日の登録20周年記念特別企画として「再生の祈り」が掲載されています。個人の買い物記録という小さな記憶から、地域や文化の記憶へと題材が広がっていることがわかります。
2026年も個展や発表を継続
VIKI公式NEWSでは、2026年9月1日から17日まで代官山 蔦屋書店で個展「TRACKS BY TRACKS」を開催したことが案内されています。平面作品やドローイングなど約20点を展示販売する内容でした。
また同公式NEWSには、2026年8月5日付の日本経済新聞朝刊「カバーストーリー」に寄稿し、感熱紙のレシートを重ねたボードにアイロンやコテで熱を加えて描く制作の実際や、レシートを集める行為を人との「会話の切符」と捉える考えを紹介したことも記されています。
10月24日の「自分流」は、こうした近年の活動を知る入口としても見やすい回です。作品の完成形だけでなく、素材を集める段階から人との関係が始まっていることに注目すると、VIKIさんがレシートを使い続ける理由がより伝わってきます。
前回10月17日の「自分流」は青木紘二
前回の2026年10月17日放送では、スポーツフォトグラファーの青木紘二さんが取り上げられました。「自分流」は毎回ジャンルの異なる探求者を紹介するため、前回の写真から今回は現代アートへと大きくテーマが変わります。
前回回の内容は、自分流・青木紘二の記事で整理しています。番組がどのように一人の探求者へ焦点を当てるのか、シリーズの雰囲気を知りたい方はこちらも参考になります。
参考にした情報
- BS朝日「自分流〜“知”の探求者たち〜」公式ページ
- BS朝日「Fresh Faces〜アタラシイヒト〜」VIKIバックナンバー
- 現代美術家VIKI公式サイト「レシートアートの技法と特徴」
- 現代美術家VIKI公式サイト NEWS
- VIKI公式「再生の祈り―熊野の記憶がよみがえるアート」
- TOKYO FM「AUGER Kiss our humanity」VIKIゲスト回
よくある質問
VIKIはどんなアーティストですか?
VIKIさんは2022年に東京藝術大学美術学部先端芸術表現科を卒業した現代美術家です。感熱紙のレシートにアイロンやコテで熱を加えて描く「レシートアート」を代表的な表現としています。
レシートアートはどうやって描くのですか?
熱で黒く発色する感熱紙の性質を利用し、アイロンやコテなどで熱を加えて描きます。レシートを敷き詰めてキャンバスのように使う作品もあります。
VIKIがレシートを使うようになったきっかけは?
幼少期、祖母の入院中に食べていたコンビニ弁当のラベルが電子レンジの熱で黒く変色することに気づいた経験が、感熱紙への興味につながったとBS朝日公式で紹介されています。
「自分流」VIKI回はいつ放送ですか?
2026年10月24日(土)23:00〜23:30、BS朝日1/BS朝日4Kで放送されます。
まとめ
10月24日の「自分流〜“知”の探求者たち〜」は、現代美術家VIKIさんがレシートを作品へ変える理由と、その創作の原点に迫る回です。
VIKIさんのレシートアートは、感熱紙にアイロンやコテで熱を加える独自の技法から生まれます。原点には、幼少期にコンビニ弁当のラベルが熱で黒く変色することに気づいた経験がありました。
さらに大切なのが、レシートを単なる廃材ではなく、誰かの買い物や一日の記憶が残る「日常の断片」と捉えていることです。捨てられるはずだった紙と、忘れられていく記憶の両方に新しい価値を与える「記憶のリサイクル」という考えを知ると、番組で映る作品の見え方も変わってきます。

