ぐっ!ジョブ10月31日「水インフラ革命」とは?海水の真水化・水再利用の技術を解説|10/31 14:30
10月31日(土)14時30分からTVQ九州放送で放送される「ぐっ!ジョブ」は、水道危機を乗り越える福岡発の「水インフラ革命」を特集します。
TVQ公式の次回予告では、老朽化した水道管によるリスクを背景に、福岡で生まれた「海水の真水化」と「水の再利用」という2つの技術を取り上げると案内されています。番組表では、汚れた生活排水をきれいにして循環するシステムや、海水から飲み水と再生エネルギーを生み出す技術に迫る内容とされています。
10月31日の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日 | 2026年10月31日(土) |
| 放送時間 | 14:30〜15:00 |
| 放送局 | TVQ九州放送1 |
| 特集 | 水道危機を乗り越えろ!福岡発!水インフラ革命 |
| メイン司会 | 中島浩二、土居祥平 |
| 主なテーマ | 海水の真水化、水の再利用 |
TVQ公式ページでは10月31日の次回予告として今回の特集タイトルを掲載しています。放送時間はGガイドで14時30分から15時までと確認できます。
番組は、独自の技術やサービスで挑戦する企業に焦点を当てる30分番組です。既存の「ぐっ!ジョブ」記事には店舗や企業を扱った回も多く、最近のLOWYAとキャナルシティ博多店を扱った再放送記事などがあります。今回は買い物や店舗情報とは異なり、生活基盤そのものを支える水インフラがテーマです。
今回の「水インフラ革命」は何を取り上げる?
TVQ公式の予告は、全国の水道管が老朽化している状況を「水道クライシス」と捉え、その解決につながる福岡発の技術に焦点を当てています。
予告で明示されている柱は、海水を真水に変えることと、使った水をきれいにして再利用することです。これまでの水道は、ダムや河川などから取水し、浄水場できれいにして家庭へ届け、使い終わった水を下水処理場で処理するという大きな流れが中心でした。
今回の特集で注目される技術は、その流れに「海から新しい水源をつくる」「一度使った水をもう一度循環させる」という選択肢を加えるものです。水源不足だけでなく、人口減少や設備の老朽化、災害時の断水といった課題に対して、既存の大規模インフラだけに頼らない方法が重要になっています。
番組公式では今回登場する企業名や施設名までは明示していません。そのため、以下では福岡で実際に進んでいる関連技術の代表例を、番組登場企業と断定せずに整理します。
海水の真水化はどういう仕組み?
福岡都市圏には、福岡地区水道企業団が運営する海水淡水化施設「まみずピア」があります。同企業団の公式説明によると、まみずピアでは海水を取り込み、逆浸透法(RO膜)を使って塩分を除き、真水をつくっています。
逆浸透法では、水は通して塩分を通しにくい膜を利用します。福岡地区水道企業団の資料では、海水を高い圧力で膜に通し、淡水を取り出す仕組みが説明されています。雨の量や河川の流量だけに頼らず、海という大きな水源から水道用水をつくれるのが特徴です。
まみずピアは2005年から供用され、1日最大5万立方メートルの水道用水を供給できる施設です。福岡都市圏は大きな河川が少なく、過去に厳しい渇水を経験してきた地域でもあるため、海水淡水化は水源を多様化する取り組みの一つになっています。
真水をつくった後の「濃縮海水」もエネルギーに
海水を淡水化すると、真水だけでなく塩分濃度が高くなった濃縮海水も生まれます。福岡では、この濃縮海水をただ放流するだけでなく、発電に利用する取り組みも進んでいます。
協和機電工業の公式発表によると、2025年8月、まみずピアで日本初となる実用規模の「浸透圧発電」施設が稼働しました。この設備は、まみずピアから出る濃縮海水と、近隣の和白水処理センターから出る下水処理水の塩分濃度差を利用します。
水だけを通す膜を隔てて塩分濃度の違う水を置くと、濃度差を小さくしようとして水が移動します。その力でタービンを回して発電するのが浸透圧発電です。協和機電工業は、正味発電電力が約110kW、年間発電量が最大88万kWhとしています。
番組表にある「海水から、飲み水と再生エネルギーを生み出す技術」という説明は、こうした福岡の水関連技術を知るうえで重要な視点です。ただし、TVQ公式予告では今回取り上げる施設名を公表していないため、まみずピアや協和機電工業が番組に登場するとまでは断定できません。
生活排水をきれいにして循環する「水の再利用」とは?
もう一つの柱が水の再利用です。番組表では「汚れた生活排水をキレイにして循環するシステム」と紹介されています。
水を再利用する考え方は、家庭や施設から出た水を処理してそのまま捨てるのではなく、用途に応じた水質まで浄化し、再び使える資源として循環させるものです。飲み水として戻す場合には高い処理性能と安全管理が必要ですが、トイレ洗浄、散水、工業用水などでは用途に合わせて再生水を活用する方法があります。
福岡市の水処理企業ゼオライトについて、環境新聞は、膜ろ過技術を軸に地下水の防災活用や排水再利用、分散型水循環システムの社会実装を進めていると報じています。人口減少や水道設備の老朽化に対して、従来の集約型水道と分散型システムを組み合わせる考え方です。
こちらもTVQ公式が今回登場する企業名として明記しているわけではありませんが、福岡で「水を循環させる」技術が実際に事業化・社会実装へ向かっていることが分かる例です。
なぜ今、水道危機が問題になっている?
TVQ公式は、1960年代から70年代にかけて整備された水道管の老朽化が進んでいることを今回の問題意識として示しています。水道管は道路の下に長い距離で張り巡らされているため、交換や補修には大きな費用と時間がかかります。
さらに、地震などの災害時には、管の破断によって広い地域で断水するおそれがあります。予告では令和8年熊本地震による大規模断水にも触れ、水道が「当たり前に出る」状態をどう守るかが特集の出発点になっています。
この課題に対して、海水淡水化は新しい水源を確保する方法、再利用システムは使った水を地域や施設の中で循環させる方法として位置づけられます。どちらも古い水道管をすべて置き換える技術ではありませんが、水を供給する経路を増やし、災害や渇水に強い仕組みをつくるうえで注目されます。
福岡の水技術が注目される理由
福岡は、水資源の制約を背景に水利用の効率化へ早くから取り組んできた地域です。福岡地区水道企業団の海水淡水化施設は、その代表的な例です。
そして現在は、海水を真水にするだけでなく、その過程で生まれる濃縮海水と下水処理水を使ってエネルギーまで取り出す段階に進んでいます。水を「使ったら捨てる」一方向の仕組みではなく、水とエネルギーを循環させるインフラへ広げようとしている点が特徴です。
一方、分散型の水再利用は、すべての地域を大規模な管路だけでつなぐ方法とは違い、建物や地域ごとに小さな循環をつくる可能性があります。災害時に一部の設備が止まっても、別の水源や再利用設備が機能すれば、生活用水を確保できる余地が生まれます。
今回の「ぐっ!ジョブ」は、こうした技術を単に「すごい発明」として見るのではなく、誰がどのように実用化し、社会の仕組みに組み込もうとしているのかを見る回になりそうです。
出演者は中島浩二と土居祥平
Gガイドでは、メイン司会として中島浩二さんと土居祥平さんが案内されています。「ぐっ!ジョブ」は、技術そのものだけでなく、それを生み出した会社や働く人の考え方、事業として成り立たせる工夫まで掘り下げる番組です。
今回も、水道管の老朽化という大きな社会課題に対して、福岡の企業や技術者がどんな発想で解決策を形にしているのかがポイントになります。
過去の「ぐっ!ジョブ」では、店舗開発や食品、働き方、ものづくりなど幅広いテーマを扱っています。シリーズの別回を見たい方は、LOWYAとキャナルシティ博多店を紹介した既存記事も参考になります。
参考にした情報
- TVQ九州放送「ぐっ!ジョブ」公式サイト・次回予告
- 番組表.Gガイド「ぐっ!ジョブ 水道危機を乗り越えろ!福岡発!水インフラ革命」
- 福岡地区水道企業団「淡水化の仕組み」
- 協和機電工業「浸透圧発電施設の稼働を開始」
- 環境新聞「ゼオライトの技術 分散型の水循環システム」
よくある質問
10月31日の「ぐっ!ジョブ」は何時からですか?
2026年10月31日(土)14時30分から15時まで、TVQ九州放送1で放送予定です。
今回の「水インフラ革命」では何を取り上げますか?
TVQ公式予告では、福岡で生まれた「海水の真水化」と「水の再利用」という2つの技術を取り上げ、水道危機を乗り越える取り組みを紹介します。
海水から飲み水をつくることはできますか?
できます。福岡地区水道企業団の「まみずピア」では、逆浸透膜を使って海水から塩分を取り除き、1日最大5万立方メートルの水道用水をつくる仕組みが運用されています。
番組にまみずピアや協和機電工業は登場しますか?
TVQ公式の次回予告では今回登場する企業名・施設名まで公表されていません。本記事では、番組テーマに関連する福岡の実例として紹介しており、出演・登場を断定していません。
まとめ
10月31日の「ぐっ!ジョブ」は、老朽化する水道インフラに対して、福岡発の技術でどう備えるかがテーマです。公式予告で示されている柱は「海水の真水化」と「水の再利用」の2つです。
福岡では実際に、海水淡水化施設「まみずピア」で海水から水道用水をつくり、さらに濃縮海水と下水処理水の濃度差を使った浸透圧発電も実用化されています。分散型の水循環技術も社会実装へ向けて動いており、水を一度使って終わりにしない仕組みが広がっています。番組では、こうした発想が生活を支えるインフラへどうつながるのかに注目です。

