FOMC速報|FRBは金利据え置き、3人が利上げ主張 次回日程・予想・SEPを解説

米連邦準備理事会(FRB)は、2026年7月28〜29日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を3.50〜3.75%に据え置きました。金利据え置きは5会合連続です。

ただし、今回の決定は全会一致ではありません。投票結果は9対3で、3人が0.25%の利上げを主張しました。結論は据え置きでも、インフレへの警戒が委員会内で強まっていることが鮮明になっています。

この記事では、検索が増えている「FOMCは利上げしたのか」「反対した3人は誰か」「次回日程と利上げ予想」「SEPとは何か」を整理し、ドル円・株価・日本の住宅ローンへの影響までわかりやすく解説します。

この記事の要点

  • 2026年7月FOMCは政策金利を3.50〜3.75%に据え置き
  • 投票は9対3で、3人が0.25%の利上げを主張
  • 次回FOMCは9月15〜16日で、SEPとドットチャートを公表
  • 9月の利上げは決定済みではなく、物価・雇用・原油価格など次第
  • 日本ではドル円、株価、長期金利を通じた間接的な影響に注意

FOMC速報|FRBは3.50〜3.75%で金利据え置き

会合2026年7月28〜29日
政策金利3.50〜3.75%で据え置き
据え置き回数5会合連続
投票結果賛成9、反対3
反対意見0.25%の利上げ
次回会合2026年9月15〜16日

FOMCの正式声明では、米国経済について「不確実性が高いなかでも堅調に拡大している」と評価しました。雇用は労働力人口の伸びとおおむね釣り合い、失業率も大きく変化していないとしています。

一方、インフレ率はFRBが目標とする2%を上回った状態です。中東情勢やエネルギー価格などの供給ショックが一部の物価を押し上げており、FRBは物価安定を実現する姿勢を改めて強調しました。

なぜ今回は利上げせず据え置いた?

FRBが金利を据え置いた理由は、インフレを警戒しながらも、今すぐ利上げを始めるほど材料がそろったとは判断しなかったためです。政策金利はすでに景気を抑える水準にあり、追加利上げは住宅、自動車、企業融資など幅広い借入コストをさらに押し上げます。

  • インフレ:2%目標を上回り、利上げを検討する理由になる
  • 雇用・景気:底堅く、急いで景気を支える利下げは必要ない
  • 中東・原油:物価を押し上げる可能性があるが、先行きは不透明
  • 市場金利:政策金利を動かさなくても長期金利が上昇し、金融環境が引き締まっている

ウォーシュ議長は、FOMC間で米国債の名目・実質利回りが大きく上昇したと説明しました。政策金利を据え置いても市場金利が上がれば、実体経済には一定の引き締め効果が生じます。そのため、FRBは経済指標と市場の反応を見極める時間を選んだと考えられます。

利上げを主張した3人は誰?反対票の意味

据え置きに反対し、0.25%の利上げを主張したのは次の3人です。

  • ベス・ハマック
  • ニール・カシュカリ
  • ロリー・ローガン

重要なのは、3人の反対票が「利下げを求める反対」ではなく、より厳しい金融引き締めを求める利上げ方向の反対だったことです。今回の据え置きを「金融緩和に転じた」と受け取るのは正確ではありません。

投票結果は、FOMC内で「高い金利を維持して様子を見るべき」という多数派と、「インフレを確実に抑えるため今すぐ追加利上げすべき」という委員の意見が分かれていることを示します。9月会合に向けて、利上げ議論が続く可能性は高いとみられます。

2026年FOMC日程|次回は9月15〜16日

2026年に残されているFOMCの日程は以下の通りです。声明は原則として会合最終日の米東部時間午後2時に発表され、その30分後に議長会見が始まります。

会合日本時間の声明発表目安SEP
9月15〜16日9月17日午前3時ごろあり
10月27〜28日10月29日午前3時ごろなし
12月8〜9日12月10日午前4時ごろあり

7月会合の議事要旨は8月19日に公表予定です。声明や議長会見では分からない委員間の議論が明らかになるため、「なぜ3人が利上げを求めたのか」を詳しく知る材料になります。

次回FOMC予想|9月利上げはある?注目データ

9月利上げの可能性は残っていますが、今回の時点で決まったわけではありません。ウォーシュ議長は将来の政策を細かく予告するフォワードガイダンスを抑え、必要かつ適切な場合には行動をためらわない考えを示しました。

9月会合までに特に注目されるのは、次の材料です。

  • 消費者物価指数(CPI)・PCE物価指数:インフレ再加速が続くか
  • 雇用統計:失業率、雇用者数、賃金上昇率が過熱していないか
  • 原油・エネルギー価格:中東情勢による供給不安が長引くか
  • 期待インフレ率:家計や市場の物価予想が2%から離れていないか
  • 米国債利回り:市場金利の上昇だけで十分な引き締めになっているか

物価の上振れが続き、雇用や個人消費が強いままであれば、利上げを支持する委員が増える可能性があります。反対に、インフレが鈍化したり景気指標が急速に悪化したりすれば、据え置き継続が選ばれやすくなります。

FOMCのSEPとは?ドットチャートは9月に公表

SEPは「Summary of Economic Projections」の略で、日本語では経済見通しと訳されます。FOMC参加者が、実質GDP成長率、失業率、物価上昇率、政策金利の見通しを示す資料です。

政策金利の予想を参加者ごとに点で示した図が「ドットチャート」です。ただし、ドットはFOMCの確定方針ではなく、それぞれの参加者が適切だと考える金利水準を集計したものです。

SEPの主な項目成長率、失業率、PCE物価、政策金利
公表回3月・6月・9月・12月会合
7月会合SEPの公表なし
次回公表2026年9月16日

7月会合にはSEPがなかったため、次の政策金利見通しを読み解くうえでは9月のドットチャートが重要です。2026年末の金利予想が上方向へ動くのか、据え置き派が増えるのかが焦点になります。

FRBとは?FOMCとの違いを簡単に解説

FRBは連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board/Board of Governors)の通称で、米国の中央銀行制度である連邦準備制度の中核を担います。物価の安定と最大雇用を目標に、金融政策の運営や金融機関の監督などを行います。

FOMCは「Federal Open Market Committee」の略で、FRBの金融政策を決める委員会です。政策金利であるFF金利の誘導目標や、国債などを売買する公開市場操作の方針を決定します。

用語意味
FRB米国の中央銀行制度・その中核となる理事会
FOMC政策金利や公開市場操作を決める委員会
FF金利米銀行間の短期資金取引に使われる金利
SEPFOMC参加者の経済・政策金利見通し

日本への影響|ドル円・株価・住宅ローンはどうなる?

ドル円は「据え置き」と「利上げ警戒」の綱引き

金利据え置きだけを見れば、ドル買いを強める新しい材料ではありません。しかし、3人が利上げを主張し、次回以降の利上げ余地が残ったため、ドル円が単純に円高へ向かうとは限りません。

一般に米国の利上げ観測が強まると、米国債利回りが上昇し、日米金利差を意識したドル買い・円売りが起きやすくなります。一方、日銀の追加利上げ観測が強まれば円が買われる可能性もあり、両国の金融政策をセットで見る必要があります。

株価は据え置きが支え、将来の利上げが重荷

政策金利を上げなかったこと自体は、企業の資金調達コストが直ちに増えないため株価の支えになります。ただし、インフレが収まらず9月以降の利上げが意識されると、将来利益の価値を重視するハイテク株や、高い借入に依存する企業には逆風となります。

日本の住宅ローンには間接的に影響

米国の政策金利が日本の住宅ローン金利を直接決めるわけではありません。ただし、米金利上昇が世界の債券市場や為替、輸入物価に波及し、日銀の政策判断や日本の長期金利に影響することがあります。

固定金利と変動金利が動く仕組みは、住宅ローンの固定金利はなぜ動く?長期金利・日銀の金融政策との関係で詳しく解説しています。フラット35の最近の動きは、フラット35の金利が3%を超えた理由も参考にしてください。

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FOMC・FRBに関するよくある質問

2026年7月のFOMCで利上げは実施されましたか?

いいえ。政策金利の誘導目標は3.50〜3.75%に据え置かれました。決定は9対3で、反対した3人は0.25%の利上げを主張しました。

FOMCで利上げを主張した3人は誰ですか?

ベス・ハマック、ニール・カシュカリ、ロリー・ローガンの3人です。3人はいずれも今回、政策金利を0.25%引き上げることを望みました。

次回のFOMCはいつですか?

次回は2026年9月15〜16日です。政策声明は会合最終日の米東部時間午後2時に発表され、日本時間では翌17日午前3時ごろの予定です。

FOMCのSEPとは何ですか?

SEPはSummary of Economic Projectionsの略で、FOMC参加者による成長率、失業率、物価、政策金利の見通しです。政策金利見通しを点で示す図はドットチャートと呼ばれます。

FRBとFOMCの違いは何ですか?

FRBは米国の中央銀行制度を指す通称で、FOMCはその中で政策金利や公開市場操作の方針を決める会合・委員会です。

FRBの利上げ観測はドル円にどう影響しますか?

一般に米国の利上げ観測が強まると米金利が上がり、ドルが買われやすくなります。ただし円相場は日銀の政策、景気指標、地政学リスクなどにも左右されるため、必ず円安になるとは限りません。

参考情報

まとめ

2026年7月のFOMCは、政策金利を3.50〜3.75%に据え置きました。結論は5会合連続の据え置きですが、投票は9対3となり、ベス・ハマック、ニール・カシュカリ、ロリー・ローガンの3人が0.25%の利上げを主張しました。

次回は9月15〜16日です。9月会合ではSEPとドットチャートが公表されるため、2026年末に向けた金利見通しがより具体的に示されます。今回の結果を「利上げ見送りで安心」とだけ捉えず、インフレ指標、雇用、原油価格、米国債利回りをあわせて確認することが重要です。

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