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絵本『はじめてのおつかい』はどんな話?みいちゃんの牛乳のおつかいと50年の魅力|新美の巨人たち11月7日|11/7 23:30

2026年11月7日(土)放送の「新美の巨人たち」は、絵本『はじめてのおつかい』を取り上げます。みいちゃんが初めて一人で牛乳を買いに行く物語で、1976年3月に「こどものとも」として刊行された作品です。

今回のBSテレ東放送では、絵本作家・林明子さんが描いた子どもの世界に注目。宮崎駿監督も魅了された絵の秘密を、アートトラベラーの蓮佛美沙子さんが原画やラフスケッチを通してたどります。

『はじめてのおつかい』はどんな絵本?みいちゃんの物語

『はじめてのおつかい』は、筒井頼子さんが文章を手がけ、林明子さんが絵を描いた絵本です。主人公のみいちゃんが、お母さんに頼まれて牛乳を買いに出かけるという、身近な出来事を題材にしています。

福音館書店の作品紹介によると、みいちゃんは自転車のベルに驚き、坂道で転んでしまうなど、一人で歩く道でいくつもの緊張を経験します。ようやくお店に着いても店の人に気づいてもらえず、深呼吸をして小さな声で「ぎゅうにゅうください」と伝えます。

みいちゃんが買い物に出かけるきっかけ

物語の始まりは、お母さんから牛乳を買ってきてほしいと頼まれることです。大人にとってはいつもの買い物でも、子どもが一人で出かけるとなると、道の様子もお店の人とのやりとりも、初めての経験になります。

みいちゃんは、頼まれた品物を買うという目的を持って家を出ます。しかし、物語で描かれるのは買い物の手順だけではありません。

自転車のベルにどきんとしたり、坂道で転んだり、声を出すのをためらったりする、子どもの心の揺れが一つずつ描かれています。

お店に着いてからも続く小さな緊張

坂を上がってお店に着いたみいちゃんを待っているのは、すぐに買い物ができる安心だけではありません。店内に人が見当たらず、自分から声をかけなければならない場面が訪れます。

みいちゃんは深呼吸をして牛乳を頼みますが、声は小さく、お店の人には気づいてもらえないようです。大きな事件ではなく、子どもが日常の中で経験する「声をかけたのに伝わらない」という戸惑いが、物語の緊張を生み出しています。

この場面は、子どもにとっては勇気が必要な一歩であり、大人にとっては見過ごしがちな瞬間でもあります。作品は、買い物が成功したかどうかだけでなく、みいちゃんが自分で行動する過程を丁寧に追っています。

1976年刊行から50年|絵本の初版と対象年齢

『はじめてのおつかい』は、1976年3月1日に月刊絵本「こどものとも」として初版が刊行されました。2026年は初版から50年にあたります。

国立国会図書館の書誌情報では、筒井頼子さん作・林明子さん絵の作品として記録されています。福音館書店の2026年6月号「こどものともセレクション」でも同作が取り上げられ、32ページ、サイズ27×20センチの絵本として紹介されています。

何歳から読める?読み聞かせと自分読みの目安

福音館書店の「こどものとも ひろば」に掲載された2026年6月号の書誌情報では、読み聞かせの目安は3歳から、自分で読む場合は小学校低学年からとされています。

みいちゃんの行動や気持ちを絵から読み取れるため、文字を追うだけでなく、ページを見ながら「どんな気持ちかな」「次はどうするのかな」と話し合う読み方にも向いています。読み聞かせでは、ベルの音に驚く場面や、お店で声を出す場面で、子どもの表情や反応を見ながらゆっくりページを進めることができます。

なお、2026年6月号として紹介された「こどものともセレクション」版は、一般書店で通常販売する商品とは異なり、園からの案内などを通じて申し込む形式と説明されています。一般向けの単行本を探す場合は、福音館書店の作品ページや書店の在庫表示を確認してください。

林明子の絵が子どもの気持ちを伝える理由

『はじめてのおつかい』の絵を担当した林明子さんは、子どもの何気ない仕草や表情、心の動きを細やかに描いてきた絵本作家です。宮城県美術館は、林さんの作品について、子どもたちのあどけない仕草や心の揺らぎを写し取る優しく繊細な表現が、多くの子どもと大人を惹きつけてきたと紹介しています。

この絵本でも、みいちゃんが歩く姿だけでなく、驚いたとき、困ったとき、勇気を出そうとするときの気持ちが絵に表れています。読者は文章で説明されていない心の動きまで、みいちゃんの姿や周囲の様子から受け取ることができます。

大人が忘れた「子どもが見た世界」

大人にとっては小さな段差や自転車のベル、お店の人に声をかけることも、幼い子どもには大きな出来事です。『はじめてのおつかい』は、同じ場所を歩いていても、子どもと大人では見えている世界が違うことを伝えています。

林さんの絵は、みいちゃんの目線に寄り添い、周囲のものを子どもの身近な大きさや距離感で感じさせます。だからこそ、読み手は自分が幼かったころの緊張や、初めて一人で何かをやり遂げようとしたときの気持ちを思い出しやすいのでしょう。

東京すくすくが福音館書店の編集者に取材した記事では、林さんが子どもの様子を何度も観察し、現実の世界よりも本物だと思ってもらえる絵本を目指して制作していたことが紹介されています。作品の中の子どもが生き生きと見える背景には、細部を確かめる取材と、表情やしぐさを見逃さない姿勢がありました。

林明子の制作資料と宮崎駿監督とのつながり

今回の「新美の巨人たち」では、林明子さんの原画やラフスケッチに加え、アトリエに残されていた人物写真にも注目します。番組公式の紹介では、写真が何のために撮影されたのか、その目的をたどることも今回の見どころとして案内されています。

東京すくすくの記事によると、林さんは絵本のモデルとなる子どもたちの様子を繰り返し取材し、細かな表情や動きを作品に反映していました。写真やラフスケッチは、完成した絵だけでは見えにくい観察や試行錯誤を知る手がかりになります。

宮崎駿監督も愛読した絵本

番組公式の説明では、アニメーション映画監督の宮崎駿さんも『はじめてのおつかい』の描写に魅了されたと紹介されています。東京すくすくの記事でも、宮崎さんがこの絵本を好み、子どもたちに読み聞かせていたことが、福音館書店の編集者の話として伝えられています。

今回の番組では、蓮佛美沙子さんが原画やラフスケッチを鑑賞しながら、絵の中にある子どもの世界をひも解きます。物語を知っている人も、完成したページだけでなく、その絵にたどり着くまでの過程に目を向けると、新しい発見がありそうです。

2026年刊行の『子どもを描く 林明子の世界』

林さんの制作をさらに知りたい方には、福音館書店編集部が編んだ『子どもを描く 林明子の世界』も関連する一冊です。2026年4月に刊行され、林さんの作品を振り返りながら、ラフやエスキース、創作の工夫、愛読者の声などを紹介しています。

東京すくすくの記事では、編集者が過去の作品や雑誌掲載の絵、エッセイなどを集めて本をまとめた経緯も紹介されています。『はじめてのおつかい』だけでなく、林さんが長い時間をかけて描いてきた子どもたちの姿を知る資料としても役立ちます。

前回(10月31日テレ東放送)と11月7日のBS放送

『はじめてのおつかい』を取り上げる放送は、2026年10月31日(土)22時からのテレビ東京枠でも案内されていました。今回のBSテレ東枠は11月7日(土)23時30分からで、公式番組詳細には同じ絵本、林明子さんの創作、原画やラフスケッチ、アトリエに残された写真が紹介されています。

放送局と時間帯は異なりますが、どちらも『はじめてのおつかい』を題材にした内容です。10月31日放送分の記事では原画と写真の秘密を中心にまとめていますので、前回の紹介記事もあわせて読むと、作品の物語と制作資料の両方をたどれます。

林明子さんの歩みと2026年の節目

林明子さんは1945年に東京で生まれ、横浜国立大学教育学部美術科を卒業しました。福音館書店の作品紹介には、『こんとあき』『おでかけのまえに』『おふろだいすき』など、代表作として知られる絵本も並んでいます。

東京すくすくによると、林さんは2026年7月1日に81歳で亡くなりました。同年は『はじめてのおつかい』の初版から50年にあたる年でもあります。

作品を振り返る番組は、林さんが描き続けた子どもの姿と、その制作の背景をあらためて知る機会になりそうです。

11月7日「新美の巨人たち」の放送日時と出演者

項目内容
放送日2026年11月7日(土)
放送時間23:30〜24:00
放送局BSテレ東/BSテレ東4K
番組名新美の巨人たち
今回のテーマ絵本『はじめてのおつかい』と林明子の創作
アートトラベラー蓮佛美沙子
ナレーション磯村勇斗
オープニング曲「カミーユ」
エンディング曲「雨のカフェテラス」
音楽亀田誠治(作曲・編曲)

番組公式の放送詳細では、1976年刊行の『はじめてのおつかい』を題材に、林明子さんの原画やラフスケッチ、アトリエに残された写真を通して、作品が生まれた背景に迫ると案内されています。

蓮佛美沙子さんの出演作やプロフィールは蓮佛美沙子さんの紹介記事、ナレーションを担当する磯村勇斗さんの経歴は磯村勇斗さんのプロフィール記事でも紹介しています。

同じテーマの10月31日放送分については、新美の巨人たち「はじめてのおつかい」原画・写真の解説記事もあわせてご覧ください。

参考にした情報

よくある質問

『はじめてのおつかい』は誰が作った絵本ですか?

筒井頼子さんが文章を担当し、林明子さんが絵を描きました。みいちゃんが初めて一人で牛乳を買いに行く物語です。

『はじめてのおつかい』は何歳から読めますか?

福音館書店の2026年6月号の書誌情報では、読み聞かせは3歳から、自分で読む場合は小学校低学年からが目安です。

絵本『はじめてのおつかい』の初版はいつですか?

1976年3月1日に月刊絵本「こどものとも」として刊行されました。2026年は初版から50年にあたります。

11月7日の「新美の巨人たち」の出演者は誰ですか?

アートトラベラーは蓮佛美沙子さん、ナレーションは磯村勇斗さんです。林明子さんの原画やラフスケッチなどを通して、絵本の魅力に迫ります。

まとめ

『はじめてのおつかい』は、みいちゃんが初めて一人で牛乳を買いに行く物語です。自転車のベルに驚き、坂道で転び、お店で声をかけることにも戸惑う姿を通して、子どもが日常の中で感じる緊張や勇気が描かれています。

1976年3月の初版から50年を迎えた2026年、林明子さんの原画やラフスケッチ、写真資料に注目する「新美の巨人たち」は、11月7日(土)23時30分からBSテレ東で放送されます。絵本の物語を思い出しながら、みいちゃんの小さな一歩を生み出した林さんの観察と表現にも注目したいですね。

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