英雄たちの選択「出雲の阿国」は何者?かぶき踊り・屏風絵・歌舞伎の始まりを解説【9/16】|9/16 08:30
NHK BSP4Kで2026年9月16日(水)8:30~9:30に放送される『英雄たちの選択 追跡!出雲の阿国 ~元祖エンタメ界のスーパースター~』。歌舞伎の始祖として知られる一方、同時代の記録が少なく謎の多い出雲の阿国について、絵画資料と出雲での研究から実像に迫る回です。
「出雲の阿国とは何者だったのか」「かぶき踊りは何が新しかったのか」「なぜ朝廷から庶民まで熱狂したのか」が中心テーマです。番組内容に加えて、京都国立博物館が所蔵する重要文化財『阿国歌舞伎図屏風』など一次資料の情報も整理します。
放送日時・出演者|9月16日8:30からNHK BSP4K
| 番組名 | 英雄たちの選択 追跡!出雲の阿国 ~元祖エンタメ界のスーパースター~ |
| 放送 | 2026年9月16日(水)8:30~9:30 |
| 放送局 | NHK BSP4K |
| 司会 | 磯田道史、浅田春奈 |
| 出演 | 奥平俊六(大阪大学名誉教授)、中村壱太郎 |
| 語り | 松重豊 |
NHKオンデマンドの公式ページでは、本編59分、2026年6月22日放送回として掲載されています。9月16日はBSP4Kでの再放送です。
今回のテーマ|出雲の阿国は「何者」だったのか
出雲の阿国は、歌舞伎の始祖として教科書にも登場する有名人ですが、生涯を裏付ける同時代史料は多くありません。番組は「出雲出身の女性が京都で新しい踊りを始めた」という有名なイメージだけで終わらず、そもそも阿国がどのような人物だったのかを問い直します。
ポイントは、文章史料が乏しいからこそ、絵画に描かれた衣装、舞台、役柄、観客の様子などを読み解くことです。さらに阿国の故郷と伝わる出雲地方の研究を重ねることで、伝説と確認可能な事実を分けながら人物像を組み立てます。
「かぶき踊り」は何が新しかった?1603年の京都と阿国歌舞伎
京都国立博物館は、出雲の阿国が慶長8年(1603)に北野社の能舞台を利用して「歌舞伎踊り」を始めたと説明しています。所蔵する重要文化財『阿国歌舞伎図屏風』には、刀を肩にかけたかぶき者、茶屋の女性、道化役の猿若が描かれ、代表的演目「茶屋遊び」の様子が分かります。
現在の歌舞伎と比べると、当時の舞台はまだ初期的です。博物館の解説では、囃子も笛・小鼓・大鼓・太鼓が中心で、後世の歌舞伎を象徴する三味線は描かれていません。つまり、阿国の踊りは完成された歌舞伎そのものというより、後の歌舞伎へつながる革新的な出発点と見ると理解しやすいでしょう。
なぜ「元祖エンタメ界のスーパースター」なのか
阿国の人気を考えるうえでは、単に「珍しい踊りだった」だけでは足りません。男装やかぶき者の風俗を取り入れ、当時の都市文化や流行を舞台化したことが、人々の好奇心を強く刺激したと考えられます。番組は、朝廷から庶民まで幅広い層が熱狂した理由を、残された図像や研究成果から追います。
歌舞伎公式情報サイト「歌舞伎美人」も、1603年に阿国が京都でかぶき踊りを始めたことを歌舞伎400年以上の歴史の出発点として紹介しています。その後、女歌舞伎や若衆歌舞伎が広まり、規制を経ながら現在の男性俳優による歌舞伎へ発展しました。
屏風絵から何が分かる?『阿国歌舞伎図屏風』の読みどころ
京都国立博物館の『阿国歌舞伎図屏風』は6曲1隻、紙本金地著色、17世紀の作品で重要文化財です。阿国の舞台を考えるうえで重要なのは、演者だけでなく舞台装置、囃子方、人物配置まで具体的に確認できる点です。
番組が「阿国を描いた絵画」を重視する理由は、文字に残らなかった演技や衣装の情報を視覚資料が補えるからです。ただし絵画は写真ではないため、描写の意図や制作年代を考えながら読む必要があります。奥平俊六さんのような美術史の専門家が出演する意味もここにあります。
出雲とのつながり|故郷と伝わる土地に残る阿国の記憶
出雲観光協会の公式情報では、出雲市大社町に阿国寺「連歌庵」や阿国を顕彰する施設が残ります。連歌庵には、阿国が晩年に大社へ戻り、尼僧「智月」となって過ごしたという伝承が紹介されています。
こうした情報は、阿国の生涯を完全に証明する一次史料とは区別が必要ですが、出雲地域で阿国がどのように記憶されてきたかを知る重要な手掛かりです。番組が「故郷とされる出雲での研究」を取り上げるのは、京都での芸能活動と、出雲に残る伝承の両側から人物像を見るためです。
関連記事・参考情報
NHKや歴史・芸能番組の関連記事は、テレビ・ドラマの記事一覧から確認できます。磯田道史さん、中村壱太郎さん、松重豊さんらについて、今回参照した最新WordPress系データでは専用プロフィールの実在URLを確証できなかったため、人物リンクは推測生成していません。
『英雄たちの選択 出雲の阿国』FAQ
『英雄たちの選択 追跡!出雲の阿国』はいつ放送?
2026年9月16日(水)8:30~9:30にNHK BSP4Kで再放送されます。
出雲の阿国は何を始めた人?
1603年ごろ京都で「かぶき踊り」を始めたとされ、歌舞伎の始祖として知られています。
番組では何を手掛かりに阿国の実像へ迫る?
各地に残る阿国を描いた屏風絵や、故郷と伝わる出雲地方の研究成果を手掛かりにします。
まとめ|阿国の「伝説」と「確認できる像」を分けて見る回
『英雄たちの選択 追跡!出雲の阿国』は、歌舞伎の始祖という有名な肩書きの先にある「阿国本人は何者だったのか」を、屏風絵と地域研究からたどる回です。1603年の京都で始まったかぶき踊り、北野の舞台、初期の演目や囃子、出雲に残る伝承を重ねることで、400年前のスター像が立体的に見えてきます。9月16日8:30のBSP4K放送では、現代の歌舞伎へ続く最初期のエンタメ革新に注目すると理解が深まります。

