英雄たちの選択 出雲の阿国は何者?かぶき踊り・屏風絵で実像を追う【9/14】|9/14 21:00

2026年9月14日(月)21時からNHK BSで放送される『英雄たちの選択 選 追跡!出雲の阿国 ~元祖エンタメ界のスーパースター~』は、歌舞伎の始祖として知られながら記録が少ない出雲の阿国の実像を、屏風絵や出雲地方の研究から追う回です。

NHK公式ページは調査環境のrobots制限で本文を直接取得できませんでしたが、NHKオンデマンドの公式作品ページでは、2026年6月22日放送回として本編59分、司会は磯田道史さん・浅田春奈さん、出演は奥平俊六さん・中村壱太郎さん、語りは松重豊さんと確認できます。今回の9月14日放送は「選」としての再放送です。

英雄たちの選択「出雲の阿国」の放送時間・出演者

番組英雄たちの選択 選 追跡!出雲の阿国 ~元祖エンタメ界のスーパースター~
放送2026年9月14日(月)21:00~/NHK BS
司会磯田道史、浅田春奈
出演奥平俊六、中村壱太郎
語り松重豊
元放送NHKオンデマンド記載:2026年6月22日

番組が問うのは「阿国が有名だった」という事実だけではありません。阿国は何者だったのか、かぶき踊りとはどんな芸能だったのか、なぜ朝廷から庶民まで巻き込む人気になったのかを、絵画資料と地域研究から検証します。

出雲の阿国は何者?「出雲大社の巫女」は確定しているのか

国立劇場の文化デジタルライブラリーは、出雲の阿国を生没年未詳とし、1603年(慶長8年)に京都でかぶき踊りを演じて歌舞伎を始めた人物と説明しています。一方で、阿国は「出雲大社に仕える巫女と称していた」ものの、詳しい出自は分かっていないとも明記されています。

つまり「出雲大社の正式な巫女だった」と断定するより、当時そう名乗った人物であり、出雲との関係をめぐる研究が続いていると理解するのが正確です。今回の番組が「追跡!」と題するのも、教科書的な一行では埋まらない空白を、絵や地域史料から読み直すためです。

1603年の京都で何が新しかったのか

文化庁は歌舞伎のルーツを、1603年に出雲の阿国が始めた「かぶき踊り」と紹介しています。「かぶき」は奇抜な身なりや行動をする「傾く」に由来し、当時の流行や街の空気を舞台へ持ち込む芸能でした。伝統芸能として完成した歌舞伎を逆算して見るのではなく、最初は“その時代の最先端を取り込む新しいエンタメ”だった点が重要です。

かぶき踊りは何が人気だった?阿国歌舞伎図屏風から見る

京都国立博物館所蔵の重要文化財「阿国歌舞伎図屏風」には、刀を肩にかけたかぶき者、茶屋の女性、道化役の猿若が描かれ、「茶屋遊び」と呼ばれる演目の様子が読み取れます。国立劇場の解説では、阿国が若い男性のような派手な格好をし、当時流行した茶屋遊びを踊りに取り入れたとされています。

人気の理由を一つに絞ることはできませんが、当時の人が知る流行の服装や遊びを舞台化し、女性が男装する意外性も重なったことが大きな特徴です。阿国の成功後には多くの女性芸人が模倣し、女歌舞伎へ広がりました。現在の歌舞伎へ直線的に同じ形が続いたのではなく、流行、規制、演者の変化を経て別の形へ発展したという流れを押さえると番組が分かりやすくなります。

番組の見どころ|屏風絵と出雲の研究で「本人像」に迫る

NHKオンデマンド公式は、各地に残る阿国を描いた屏風絵の分析と、故郷とされる出雲地方での研究の進展によって実像が明らかになりつつあると説明しています。出演する奥平俊六さんは日本美術史の研究者、中村壱太郎さんは歌舞伎俳優。絵を史料として読む視点と、舞台芸能を実演する側の視点が交差する構成です。

同じ『英雄たちの選択』でも、当サイトには蜂須賀正勝の判断に焦点を当てた記事や、大坂城の石垣普請を扱った記事があります。今回は戦国武将の決断ではなく、史料の少ない芸能者を「何を根拠に復元できるか」という歴史研究そのものが見どころです。

出雲の阿国回のFAQ

出雲の阿国はいつの人ですか?

生没年は分かっていません。1603年(慶長8年)に京都で「かぶき踊り」を演じた記録があり、歌舞伎の始祖とされています。

出雲の阿国は本当に出雲大社の巫女ですか?

国立劇場の解説では、出雲大社に仕える巫女と「称していた」とされますが、詳しい出自は分かっていません。

番組には誰が出演しますか?

司会は磯田道史さん、浅田春奈さん。出演は奥平俊六さん、中村壱太郎さん、語りは松重豊さんです。

今回の放送は新作ですか?

NHKオンデマンドでは2026年6月22日放送回として掲載されており、9月14日は「選」として放送される再放送です。

まとめ|阿国は「歌舞伎の始祖」だけで終わらない

出雲の阿国は1603年に京都でかぶき踊りを演じ、現在の歌舞伎につながる大きな流れを生んだ人物です。ただし、生没年や出自など不明点が多く、「出雲大社の巫女」という肩書だけで人物像を確定することはできません。

9月14日の『英雄たちの選択』は、阿国歌舞伎図屏風などの絵画資料と出雲での研究を手掛かりに、何が史料から言えて、何がまだ分からないのかを追う内容です。男装、茶屋遊び、当時の流行を取り込んだ“新しいエンタメ”として見ると、400年前に人々が熱狂した理由がより立体的に見えてきます。

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