カンブリア宮殿11月5日|日産の復活策「Re:Nissan」とイヴァン社長の決断とは|11/5 23:12
2026年11月5日(木)放送の「カンブリア宮殿」は、日産自動車の再建に挑むイヴァン・エスピノーサ社長兼CEOに迫ります。番組のテーマは「名門復活なるか? 日産自動車 決断と覚悟」。
長年「技術の日産」と呼ばれてきたメーカーが、どのように存在感を取り戻そうとしているのかが焦点です。
日産は販売不振や収益悪化に直面する一方、経営再建計画「Re:Nissan」を進めています。今回は、計画の中身と直近の決算、社長の経歴を押さえながら、番組で注目したいポイントを整理します。
カンブリア宮殿11月5日の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月5日(木)23:12〜翌0:01 |
| 放送局 | テレビ東京 |
| 番組名 | カンブリア宮殿 |
| 特集 | 名門復活なるか?日産自動車 決断と覚悟 |
| ゲスト | イヴァン・エスピノーサ(日産自動車 社長兼CEO) |
| MC | 金原ひとみ、ヒャダイン |
通常の放送枠は木曜23時06分からですが、11月5日は放送時間が変更され、23時12分スタートと案内されています。録画予約をする場合は、通常の開始時刻と取り違えないようにしたいところです。
今回のゲストは、日産自動車の代表執行役社長兼CEOを務めるイヴァン・エスピノーサ氏です。MCは金原ひとみさんとヒャダインさん。
番組は、世界的なEVシフトや中国メーカーの台頭によって競争環境が変わる自動車業界を背景に、日産の再建に向けた決断を取り上げます。
日産はなぜ「復活への決断」を迫られている?
日産自動車は、スカイラインやフェアレディZなどの車種を生み出し、「技術の日産」というイメージを築いてきました。しかし、近年は販売不振などによって業績が悪化し、経営の立て直しが大きな課題になっています。
テレビ東京の番組案内では、2024年度に6,709億円、2025年度にも5,331億円の最終赤字を計上したと説明されています。2年続けて大きな最終赤字となったことは、単に販売台数を増やすだけでは解決しにくい構造的な課題を抱えていることを示しています。
さらに、自動車業界では電気自動車への移行が進み、中国メーカーも価格や商品展開の面で存在感を高めています。各社が新しい技術や市場に対応する中、日産にも商品力、コスト、開発スピード、販売地域の選び方を見直すことが求められています。
日産にとって重要なのは、かつての名車や技術力を懐かしむだけではなく、現在の顧客が求める価値を商品として届けられるかどうかです。ブランドの歴史を守りながら、競争が激しい市場で選ばれる車を生み出せるか。
その両立が、今回の特集を理解するうえでの大きなポイントになります。
Re:Nissanとは?日産の再建計画を3つの柱で解説
日産が進めている「Re:Nissan」は、2026年度までに業績を回復させ、長期的な成長に向けて経営を再建するための行動計画です。日産公式サイトでは、自動車事業の営業利益とフリーキャッシュフローを2026年度までに黒字化することを目標として掲げています。
計画を進める柱は、コスト構造の改善、市場戦略と商品戦略の再定義、パートナーシップの強化の3つです。単純な経費削減だけではなく、何をどの市場で売り、どの企業と協力して競争力を高めるのかまで見直す内容です。
1つ目はコスト構造の改善
日産公式の計画では、高コスト構造を見直し、事業をよりスリムで強靭な形にする方針が示されています。固定費や変動費を抑えることに加え、開発や生産の進め方を効率化し、限られた経営資源を重点分野へ振り向ける考え方です。
コストを下げることは、短期的には利益を改善するために欠かせません。ただし、削減だけを優先すると、将来の商品開発や品質、顧客満足に影響する可能性もあります。
そのため、どの部分を効率化し、どの技術や商品には投資を続けるのかという判断が重要になります。
日産が発表した計画では、コスト削減と事業構造の再編を進めながら、商品投入のスピードを高めることも課題とされています。番組では、こうした改革が現場でどのように進められているのかが注目点になりそうです。
ただし、具体的な工場や部署、取り上げる現場については、放送前の案内では明らかにされていません。
2つ目は市場戦略と商品戦略の再定義
2つ目の柱は、地域ごとの顧客ニーズを見極め、商品ラインアップを強化することです。日産公式は、重点市場を明確にし、それぞれの市場に合ったモデルを適切な価格帯で投入する方針を説明しています。
世界中で同じ商品を同じ方法で販売すればよいわけではありません。地域によって道路環境や生活スタイル、購入価格への考え方、電動車に求める機能は異なります。
市場の違いを踏まえた商品構成ができるかどうかは、販売の回復にも直結します。
また、日産にはスカイラインやフェアレディZのように、長く支持されてきた車種があります。こうしたブランドの魅力を生かすことと、新しい市場で求められる車を開発することは、必ずしも別々の課題ではありません。
日産らしい技術やデザインを、今の顧客に伝わる価値へ結び付けられるかが問われます。
3つ目はパートナーシップの強化
3つ目の柱は、他社との協力関係を生かすことです。日産公式は、ルノー、三菱自動車、ホンダなどのパートナーと、知能化や電動化、各市場のニーズに応える商品ポートフォリオなどで協力を進める方針を紹介しています。
自動車開発には大規模な投資と長い時間が必要です。すべてを一社だけで開発するのではなく、得意分野を持つ企業と連携することで、開発負担を抑えながら技術や商品の選択肢を広げられます。
一方で、協業するだけで競争力が高まるわけではありません。どの分野を自社の強みにするのか、パートナーとどのように役割を分担するのか、商品として顧客にどんな価値を届けるのかが重要です。
Re:Nissanは、コストだけでなく市場と商品、協力体制を一体で見直す計画といえます。
イヴァン・エスピノーサ社長はどんな人物?
イヴァン・エスピノーサ氏は、2025年4月に日産自動車の代表執行役社長兼CEOに就任しました。日産公式の役員紹介でも、2026年4月1日現在の社長兼最高経営責任者として掲載されています。
エスピノーサ氏はメキシコ出身で、モンテレイ工科大学の機械工学科を卒業しています。日産の公式プロフィールによると、2003年にメキシコ日産で商品企画を担当したことをきっかけに、商品企画や市場戦略などの分野で経験を重ねてきました。
その後はタイ日産、日産インターナショナル、日本の日産本社などで商品企画やグローバル商品戦略に携わり、2024年にはチーフ・プランニング・オフィサーを務めています。自動車の商品をどの市場に向けて、どのような方向性で企画するかという仕事に長く関わってきた人物です。
社長就任後に打ち出したのが、Re:Nissanです。日産公式は、コスト削減だけでなく、商品・市場戦略の見直しとパートナーシップの強化を進める計画として紹介しています。
商品企画の経験を持つ経営者が、会社全体の再建をどのように進めるのかが、今回の番組の見どころの一つです。
また、日産公式のビジョンでは、モビリティの知能化を通じて、より安全で直感的、日々の暮らしに役立つ技術を届ける方向性が示されています。会社の再建を単なる数字の回復で終わらせず、どのような車や移動体験を顧客に届ける会社へ変えていくのか。
エスピノーサ氏の考えを知る手がかりになります。
2026年度第1四半期の決算は黒字に転換した?
日産が2026年8月3日に発表した2026年度第1四半期の決算では、連結営業利益が779億円の黒字となりました。前年同期は791億円の営業赤字だったため、前年から1,570億円改善した計算です。
同じ期間の売上高は2兆9,642億円、当期純利益は38億円でした。グローバル販売台数は70万1,000台で、日産は生産や車両コストの改善、為替、販売パフォーマンス、コスト管理などが営業利益の改善に寄与したと説明しています。
第1四半期に600億円のコスト削減を実施したことも、Re:Nissanの進捗として発表されました。一方、日産の説明では、2025年度の米国関税に関連する一時的な利益も営業利益の改善に寄与しています。
そのため、779億円の黒字だけを見て、再建が完了したと判断することはできません。
日産は2026年度の営業利益見通しを2,000億円に維持すると発表しましたが、今後もコスト改革と商品力の強化を続ける必要があります。さらに、日産のIRページでは2026年度上期決算発表が11月11日に予定されています。
11月5日の放送時点では、第1四半期の実績が公表済みの直近の決算情報となります。
赤字から黒字へ転じたことは前向きな変化ですが、四半期の結果と年間を通じた収益力は分けて見る必要があります。売上高や営業利益だけでなく、商品が市場で選ばれているか、コスト削減が継続できるか、将来の開発に必要な投資を維持できるかが、再建を見極めるポイントです。
「日産らしさ」を取り戻すために注目したいこと
今回の番組タイトルにある「日産らしさ」は、単に過去の人気車種を復活させるという意味だけではありません。番組公式の紹介では、日産が技術力を強みとしてきた歴史と、現在の自動車市場の変化、そしてイヴァン社長が進める改革が並べて紹介されています。
日産が長年築いてきた技術やブランドへの期待を、現在の市場で選ばれる商品につなげられるかが大切です。電動化や知能化が進む中でも、運転する楽しさや使いやすさ、安心感など、顧客が車に求める価値は一つではありません。
また、再建計画ではコスト構造の改善と商品戦略の再定義が並ぶため、経営の効率化と新しい魅力づくりをどう両立させるかも重要です。支出を抑えるだけではなく、将来の競争力につながる分野を見極めて投資する必要があります。
番組では、イヴァン社長がどのような決断を下し、改革の現場で何を変えようとしているのかに注目したいところです。放送前に公表されている情報では、特定の車種や工場、個別の改革現場までは明らかになっていません。
番組で紹介される具体的な事例と、Re:Nissanの公式計画を照らし合わせると、日産の再建がどこまで進んでいるのかを理解しやすくなります。
これまでの「カンブリア宮殿」では、企業が独自の技術や経営判断によって成長を目指す姿も紹介されてきました。過去の放送に関心がある方は、宮崎発の企業グループを取り上げた回や、日建設計が手がけたサオリーナを紹介した回もあわせてご覧ください。
前回(10月29日放送)は富士フイルムHDの事業転換を特集
前回の10月29日放送は、富士フイルムHDの「進撃の富士フイルム」がテーマでした。テレビ東京公式のバックナンバーでは、写真フィルム市場が縮小する危機を受け、同社が事業の多角化に活路を見いだした歩みが紹介されています。
番組では、インスタントカメラ「チェキ」や「写ルンです」の再評価に加え、化粧品、複合機、医療機器、半導体、バイオ医薬品などへ事業を広げたことを取り上げました。ゲストは富士フイルムHDの後藤禎一社長・CEOです。
前回は写真フィルムの技術を別の分野へ展開した企業の変革が中心でした。11月5日の今回は、自動車メーカーの日産がコスト構造や商品戦略をどう見直し、ブランドの強みを次の成長につなげるかが焦点になります。
参考にした情報
- テレビ東京「カンブリア宮殿」公式サイト
- テレビ大阪「カンブリア宮殿 どうする?日産 復活への決断と覚悟」番組詳細
- 日産自動車「経営再建計画 Re:Nissan」
- 日産自動車「エグゼクティブ・コミッティ」
- 日産自動車「2026年度第1四半期決算」
- 日産自動車「投資家の皆さまへ」
- テレビ東京「カンブリア宮殿」2026年10月29日放送バックナンバー
- 日産自動車「ビジョン・経営計画」
よくある質問
カンブリア宮殿の日産特集は何時から放送されますか?
2026年11月5日(木)23時12分から、テレビ東京で放送されます。通常の23時06分開始とは異なるため、録画予約の際は注意してください。
イヴァン・エスピノーサ社長はいつ日産のCEOに就任しましたか?
2025年4月に日産自動車の代表執行役社長兼CEOに就任しました。就任直後に経営再建計画「Re:Nissan」を打ち出しています。
Re:Nissanの目標は何ですか?
2026年度までに日産の業績を回復させ、自動車事業の営業利益とフリーキャッシュフローの黒字化を目指すことです。コスト構造の改善、市場・商品戦略の再定義、パートナーシップの強化を柱としています。
日産の2026年度第1四半期の営業利益はいくらでしたか?
2026年度第1四半期の連結営業利益は779億円でした。前年同期の営業赤字から黒字に転換しましたが、日産はコスト改革と商品力の強化を引き続き進めています。
まとめ
2026年11月5日放送の「カンブリア宮殿」は、日産自動車の再建をテーマに、イヴァン・エスピノーサ社長兼CEOの決断と覚悟に迫ります。日産が進めるRe:Nissanは、コスト構造の改善、市場・商品戦略の再定義、パートナーシップの強化という3本柱で、2026年度までの業績回復を目指す計画です。
2026年度第1四半期には営業利益が779億円の黒字となりましたが、これだけで再建が完了したわけではありません。日産が持つ技術やブランドの強みを、これからの市場で選ばれる商品に結び付けられるかが大きな課題です。
番組では、経営計画の数字だけでなく、日産らしさを取り戻そうとする改革の現場と、エスピノーサ社長がどのような未来を描いているのかに注目したいですね。

