カンブリア宮殿 タイガー魔法瓶は低迷からどう復活?菊池嘉聡社長就任から土鍋炊飯器まで|10/15 23:06
10月15日(木)23時06分から放送の「カンブリア宮殿」は、創業103年のタイガー魔法瓶を特集します。
番組公式が掲げるテーマは「低迷からの復活劇」。タイガー魔法瓶は1923年創業の老舗ですが、バブル崩壊後には業績が低迷した時期がありました。そこからどのように立て直したのかをたどると、1999年の菊池嘉聡社長就任、2006年の土鍋IH炊飯ジャーの成功、さらに真空断熱技術を生活用品の外へ広げた流れが見えてきます。
この記事では、番組放送前に公式情報で確認できる範囲から、復活の転機を時系列で整理します。
カンブリア宮殿10月15日の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月15日(木)23:06〜23:55 |
| 放送局 | テレビ東京系 |
| 番組名 | カンブリア宮殿 |
| 特集 | 熱を操って103年!タイガー 低迷からの復活劇 |
| ゲスト | タイガー魔法瓶 CEO 菊池嘉聡 |
| MC | 金原ひとみ、ヒャダイン |
テレビ東京の公式番組ページでは、炊飯器や水筒で知られるタイガー魔法瓶が、バブル崩壊後の業績低迷からどう復活したのかを取り上げると案内しています。
番組の柱として示されているのが、2006年の土鍋炊飯器、2022年の炭酸対応ボトル、そして水筒で培った真空断熱技術を医療や宇宙へ広げる取り組みです。単発のヒット商品だけではなく、会社が持つ「温度」に関する技術を軸に、事業の価値を作り直してきた点が今回の焦点になりそうです。
タイガー魔法瓶は創業103年の会社
タイガー魔法瓶の公式会社概要によると、設立は1923年2月。2026年時点で創業103年を迎える企業です。本社は大阪府門真市にあり、真空断熱ボトル、ジャー炊飯器、電気ケトル、電気ポット、コーヒーメーカー、ミキサーなどを製造・販売しています。
会社概要に掲載されている売上高は491億円(2026年4月20日)です。一方、今回の番組がテーマにしているバブル崩壊後の低迷期については、タイガー魔法瓶の一般向け公式ページでは年度別の売上高や利益の連続データまでは公開されていません。
そのため「何年にいくらまで落ち、何年にいくらへ戻った」という細かな業績曲線を断定することはできません。ただ、公式の100年史には、1999年に菊池嘉聡さんが社長に就任し、2006年に発売した土鍋IH炊飯ジャーが業績を牽引する存在になったことが明記されています。
バブル崩壊後の低迷から復活するまでの転機
タイガー魔法瓶の復活を理解するうえで大切なのは、一つの商品が突然会社を救ったと見るのではなく、経営と技術の転換が段階的につながったと見ることです。
1999年に菊池嘉聡さんが社長に就任
タイガー魔法瓶の公式ヒストリーでは、1999年にタイガー販売を吸収合併し、菊池嘉聡さんが社長に就任したと記録されています。100周年サイトでは、この時期を「深化の時代」と位置づけ、製販合併による新生タイガー魔法瓶が誕生したと説明しています。
菊池さんは1987年に甲南大学経営学部を卒業してタイガー魔法瓶へ入社し、1997年に取締役、1999年4月から社長を務めています。会社の長い歴史を引き継ぎながら、停滞期を越えて次の成長軸を作る立場に就いたことになります。
この時点で重要なのは、単純に製品数を増やすのではなく、タイガーが本来何を得意としている会社なのかを掘り下げていったことです。現在の代表メッセージでも、同社の基軸は「真空断熱技術」と「熱コントロール技術」だと整理されています。
2006年の土鍋IH炊飯ジャーが大きな転機
復活の流れを語るうえで最も具体的な数字が確認できるのが、2006年発売の土鍋IHジャー炊飯器です。
タイガー魔法瓶の100年史によると、当時の同社は炊飯器市場で業界2位のシェアを持ちながら、高価格帯では苦戦していました。そこで「かまどで炊くご飯の感動」を目指し、本物の土鍋をIH炊飯器の内釜に使う開発に挑戦します。
土鍋は熱伝導の特性が従来の金属釜と大きく異なり、センサーやヒーター、IHコイルの配置から作り直す必要がありました。開発では9トンもの米を使い、十数個の試作品を並べながら条件を詰めたと公式史に記されています。
そして2006年9月に発売された「土鍋IH炊飯ジャー<炊きたて>JKF型」は、予想の2倍以上の販売実績を記録。さらに高級炊飯器ゾーンでは前年比20倍以上の売上となりました。公式史が「業績を牽引する存在へ」と明記していることからも、復活を象徴する商品だったことが分かります。
得意技術を横に広げたことも復活後の特徴
土鍋炊飯器の成功は、「高価格帯の商品でも、独自性が明確なら選ばれる」という手応えにつながったと考えられます。その後のタイガー魔法瓶は、同じように自社技術を深掘りした商品を展開しています。
2022年には、当時国内メーカーで唯一とうたった真空断熱炭酸ボトルを発売しました。従来の真空断熱ボトルは内圧上昇による破損などの懸念から炭酸飲料を推奨できませんでしたが、炭酸に対応するせん構造を開発して持ち運びを可能にしました。
さらに真空断熱技術は、日用品だけでなく宇宙分野にも展開されています。タイガー魔法瓶は2018年、JAXAの小型回収カプセルで、国際宇宙ステーションから実験サンプルを地球へ持ち帰るための真空二重断熱容器の開発を担当しました。
これは「魔法瓶メーカー」という既存イメージにとどまらず、温度を守る技術を別産業の課題解決に使う方向へ事業を広げていることを示しています。
復活の理由は「流行を追う」より「温度の技術を深掘り」したこと
タイガー魔法瓶の公式情報を並べると、復活の特徴は、まったく別の事業へ転身したことではありません。むしろ創業以来の強みである「温度」を改めて中心に置き、真空断熱と熱コントロールの技術を深く磨いた点にあります。
土鍋炊飯器は、炊飯器という既存事業の中で「本物の土鍋」という難しい素材を扱い、高級炊飯器市場で独自の立ち位置を作りました。炭酸ボトルは、真空断熱ボトルの用途を広げました。宇宙分野への展開は、保冷・断熱という強みを産業用途へ転換しています。
2026年には、土鍋炊飯器の発売20周年に合わせたプロジェクトも始動しています。最新モデルだけを売るのではなく、全国の飲食店や体験企画を通して「土鍋ごはんのおいしさ」そのものを伝える取り組みも行われています。
現在の会社メッセージでは、「真空断熱技術」と「熱コントロール技術」を基軸にした高次元の熱制御テクノロジーをさらに磨く方針が示されています。103年続く会社が復活後も成長を続けるために、強みを曖昧にせず、応用先を増やしていることが分かります。
2026年も土鍋炊飯器を成長の柱として磨いている
復活の象徴になった土鍋炊飯器は、一度のヒットで終わった商品ではありません。タイガー魔法瓶は2026年に発売20周年を迎え、記念モデル「土鍋ご泡火炊き JRT-A100」を発売し、全国の飲食店や体験イベントと連動した20周年プロジェクトも展開しています。
公式発表では、2006年に業界で初めて本物の土鍋を内なべに採用して以来、土鍋釜の寸法精度や強度を改良し続けてきたと説明しています。土鍋は約1250度で焼き上げ、乾燥と焼成を三度繰り返すなど、量産家電でありながら素材そのものの特性を生かす製造を続けています。
会社概要に掲載される2026年4月時点の売上高は491億円です。低迷期の連続した売上推移は公開されていないため単純比較はできませんが、2006年の土鍋炊飯器が公式史で「業績を牽引」と位置づけられ、その商品群が20年後も旗艦ブランドとして続いている点は、復活が一過性ではなかったことを示す材料になります。
既存記事ではタイガーの熱技術を詳しく紹介
今回と同じ10月15日放送については、カンブリア宮殿タイガー魔法瓶はなぜ復活?土鍋炊飯器・炭酸ボトル・宇宙まで広がる熱技術でも紹介しています。
そちらは土鍋炊飯器や炭酸ボトル、宇宙分野など技術の広がりを中心にした内容です。本記事では、1999年の経営転換から2006年のヒット、その後の事業拡大へと続く「復活の順番」に重点を置きました。
参考にした情報
- テレビ東京「カンブリア宮殿」10月15日番組情報
- テレビ東京「カンブリア宮殿」公式サイト
- タイガー魔法瓶「会社概要」
- タイガー魔法瓶「100年のあゆみ」
- タイガー魔法瓶「2000-2019 ヒストリー」
- タイガー魔法瓶「土鍋炊飯器20周年プロジェクト」
- タイガー魔法瓶「真空断熱炭酸ボトル」
- タイガー魔法瓶「代表メッセージ」
よくある質問
カンブリア宮殿のタイガー魔法瓶回はいつ放送ですか?
2026年10月15日(木)23時06分から23時55分まで、テレビ東京系で放送されます。
タイガー魔法瓶が復活する大きな転機になった商品は何ですか?
公式史で業績を牽引したと明記されているのは、2006年発売の土鍋IHジャー炊飯器です。予想の2倍以上の販売実績、高級炊飯器ゾーンで前年比20倍以上の売上を記録しました。
タイガー魔法瓶の2026年の売上高はいくらですか?
公式会社概要では、売上高は491億円(2026年4月20日)と掲載されています。低迷期の年度別売上推移は一般向け公式資料では確認できません。
まとめ
10月15日の「カンブリア宮殿」が描くタイガー魔法瓶の復活は、単に一つのヒット商品が生まれた話ではありません。
1999年に菊池嘉聡さんが社長に就任し、会社の強みを「温度」に関する技術として磨き直し、2006年の土鍋IH炊飯ジャーで高価格帯に独自の市場を作りました。その後は炭酸対応ボトルや宇宙分野へと真空断熱技術の用途を広げています。
公式資料で確認できる具体的な転機を追うと、老舗が自社の原点を掘り下げながら、新しい用途へ展開したことが復活の骨格だったと整理できます。

