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ブラタモリ十勝はなぜ「農業王国」?小麦・小豆・乳製品が全国屈指の理由を予習|10/10 19:30

10月10日(土)19時30分からの「ブラタモリ」は、北海道・十勝が舞台です。番組予告では、日本有数の食料供給地である十勝について、「なぜ農業王国に?」という問いを掲げています。

小麦、小豆、乳製品などが全国屈指と聞くと、単に「北海道だから土地が広い」と考えたくなりますが、数字を確かめると十勝の存在感はそれだけでは説明できません。放送前に、農林水産省や北海道の公的資料から農業王国の規模と仕組みを予習しておきましょう。

ブラタモリ十勝回の放送日時と今回のテーマ

項目内容
放送日時2026年10月10日(土)19:30〜20:07
放送局NHK総合
番組ブラタモリ
出演タモリ、佐藤茉那アナウンサー
語りあいみょん
今回の舞台北海道・十勝

Gガイドに掲載された放送内容では、十勝が小麦や小豆、乳製品などで全国屈指の生産量を誇ることに触れ、広大な畑がどう生まれたのかをたどる構成になっています。

今回の基本情報や見どころを先に押さえたい方は、ブラタモリ北海道・十勝回のまとめもあわせて確認できます。

十勝が「農業王国」と呼ばれる最大の理由は規模と品目の厚み

農林水産省北海道農政事務所の「十勝地域の概要」によると、2024年の十勝地域の耕地面積は25万4,400ヘクタールです。北海道全体の22.4%を十勝だけで占める規模で、広い農地がまとまって存在していることが分かります。

しかも、ひとつの作物だけに依存しているわけではありません。資料では十勝を、小麦、てんさい、ばれいしょ、豆類などを大型機械で栽培する日本有数の畑作地帯と位置づけ、乳用牛・肉用牛の飼養頭数も全道一と説明しています。

つまり十勝の強さは、広大な耕地に加え、畑作と畜産がともに大きな産業として成立している点にあります。「農業王国」という呼び方はイメージだけではなく、複数の主要品目が同時に大きな比率を占める地域構造を表した言葉と考えると分かりやすいでしょう。

小麦は十勝だけで北海道収穫量の約4割

2024年産の小麦について、十勝の作付面積は4万4,800ヘクタール、収穫量は28万2,000トンでした。北海道全体に占める割合は作付面積で33.9%、収穫量で39.5%です。

市町村別の作付面積を見ると、音更町が道内1位、芽室町が2位、帯広市が3位です。十勝の中でも複数の市町村が上位を占めており、特定の一地域だけに集中した産地ではないことが分かります。

パンや麺、菓子など身近な食品の原料である小麦を、ひとつの地域が北海道収穫量の約4割担うという数字は大きなものです。ブラタモリで「食卓を支える大地」と表現される理由を、最も実感しやすい数字のひとつでしょう。

小豆は全国生産量の6割超を十勝が占める

小豆は、十勝の存在感がさらに大きい作物です。北海道農政事務所は十勝管内の小豆について、作付面積が全国の約半分、収穫量が全国の65%を占めると紹介しています。

北海道十勝総合振興局の2025年版資料では、2024年産の十勝の小豆作付面積は1万2,810ヘクタール、生産量は2万9,936トンです。同資料の全国生産量4万6,700トンと比べると、十勝の比率は64.1%になります。

十勝産小豆は、あんや和菓子、菓子パンなどの原料として使われています。全国で食べられる和菓子の背景に、十勝の畑が大きく関わっていると考えると、番組の「日本有数の食料供給地」という言葉が具体的に見えてきます。

てんさい・ばれいしょ・大豆も大規模な輪作を支える

十勝の畑作を理解するうえで見逃せないのが、ひとつの作物を同じ畑で作り続けるのではなく、複数の作物を組み合わせる輪作です。農林水産省の資料は、小麦、てんさい、ばれいしょ、豆類を主要な畑作物として挙げています。

2024年産のてんさいは、十勝の作付面積が2万1,600ヘクタール、収穫量が158万6,000トンで、北海道全体の収穫量の45.5%を占めます。大豆も作付面積1万3,000ヘクタール、収穫量4万1,100トンで、北海道収穫量の31.0%を占めています。

こうした複数の作物を大面積で組み合わせられることが、十勝の畑の大きな特徴です。作物ごとに種まきや収穫の時期が異なるため、農作業を分散しやすく、同じ作物を続けることによる病害などのリスクを抑える考え方にもつながります。

乳製品の強さは酪農の規模から見えてくる

「乳製品が全国屈指」という予告を理解するには、加工品の数だけでなく、その原料となる生乳と乳用牛の規模を見るのが近道です。農林水産省の最新の十勝地域概要では、乳用牛・肉用牛の飼養頭数は全道一とされています。

2023年の十勝地域の農業産出額は3,262億円で、そのうち乳用牛は1,358億円、全体の41.6%を占めました。肉用牛も含めると畜産の存在感はさらに大きく、十勝が畑作だけの地域ではないことが数字から分かります。

広い牧草地や飼料作物の畑、乳牛を飼う農家、集乳と乳業工場がつながることで、牛乳やバター、チーズなどの供給につながります。番組で乳製品に触れるときは、その背後にある広い土地と大規模な酪農経営にも注目すると理解しやすいでしょう。

なぜ広い畑で大規模農業ができるのか

現在の十勝では大型機械による作業が一般的で、農林水産省の資料にはロボットトラクターや自動収穫機などのスマート農業も紹介されています。広い区画を効率よく耕作するため、機械化との相性が大きい地域です。

ただし、今見える広大な畑が最初から完成していたわけではありません。番組予告は、果てしなく広がる畑の始まりを「わずか30人の挑戦だった?」と表現し、移住者たちの苦難や生活を支えた知恵にも迫るとしています。

この開拓の原点を詳しく知りたい方は、ブラタモリ十勝「30人の挑戦」と開拓の始まりで歴史資料をもとに整理しています。

十勝の強さは「広い土地」だけでは説明できない

十勝の農業を数字で見ると、広い土地は確かに大きな条件ですが、それだけでは「農業王国」になった理由を言い切れません。小麦、小豆、てんさい、大豆などを組み合わせる畑作と、乳用牛を中心とした畜産が同じ地域で大きく発達しています。

さらに、広い耕地を生かす機械化、輪作による土地利用、各地域で積み重ねられた生産技術が組み合わさっています。ブラタモリでは歴史や地形を歩きながら解き明かす番組だけに、数字の裏側にある「どうやって現在の風景になったのか」が大きな見どころになりそうです。

出演者を先に確認したい方は、ブラタモリ十勝回の出演者・案内人まとめも参考になります。

参考にした情報

よくある質問

ブラタモリの十勝回はいつ放送されますか?

2026年10月10日(土)19時30分から20時07分までNHK総合で放送予定です。十勝編は10月17日にも続く予定と帯広畜産大学が案内しています。

十勝の小麦はどれくらい生産されていますか?

2024年産の十勝地域の小麦収穫量は28万2,000トンで、北海道全体の39.5%を占めています。

十勝の小豆は全国のどれくらいを占めますか?

2024年産では十勝の小豆生産量は2万9,936トンで、全国4万6,700トンの64.1%にあたります。

十勝は畑作だけでなく酪農も盛んなのですか?

はい。農林水産省は十勝の乳用牛・肉用牛の飼養頭数を全道一と説明しており、2023年の農業産出額でも乳用牛が十勝全体の41.6%を占めています。

まとめ

10月10日の「ブラタモリ」が取り上げる十勝は、小麦だけでも北海道収穫量の約4割、小豆では全国生産量の6割超を担う大産地です。てんさいや大豆、ばれいしょを含む畑作に加え、全道一の規模を持つ乳用牛・肉用牛の飼養も地域を支えています。

「農業王国」の理由は、単に土地が広いからではありません。広い耕地を輪作と機械化で使い、畑作と畜産を大きく発展させてきた積み重ねが、現在の十勝の食料供給力につながっています。

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