BSスペシャル「世界が託したギフト」11月5日|国連の至宝と平和の願い|11/5 22:45
11月5日(木)22時45分からNHK BSで放送される「BSスペシャル 世界が託したギフト 知られざる国連の至宝」は、ニューヨークの国連本部に飾られた世界各地からの寄贈品を取り上げるドキュメンタリーです。
番組表の紹介では、シャガールやダリら芸術家の作品を含む240点を超すギフトに注目。日本の平和の鐘や、ピカソの「ゲルニカ」にまつわるエピソード、国連事務総長や日本人国連職員第1号とされる明石康さんへの取材も紹介されています。
BSスペシャル「世界が託したギフト」の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日 | 2026年11月5日(木) |
| 放送時間 | 22:45~23:45 |
| 放送局 | NHK BS |
| 番組名 | BSスペシャル 世界が託したギフト 知られざる国連の至宝 |
| 語り | 井上二郎さん |
| 主な取材対象 | 国連本部の寄贈品、アントニオ・グテーレス事務総長、明石康さん |
番組の紹介文では、国連本部に集められた寄贈品を、時代を映す鏡として描いています。品物の価値や芸術家の知名度だけでなく、贈った人々や国がどのような願いを託したのかが大きなテーマです。
国連本部の「ギフト」とは?
国連の公式サイトには「UN Gifts」というコレクションが設けられています。1950年以降、加盟国や財団、個人などから国連へ寄贈された美術作品、歴史的な品、建築の一部などをまとめたもので、公開されているデータベースにはニューヨークの国連本部に展示されている品々が掲載されています。
国連事務総長室が2009年に公表した説明では、国連本部に通常展示されている美術作品は約240点とされています。今回の番組表が紹介する「240を超す寄贈品」という数字とあわせて考えると、国連本部は国際会議の場であると同時に、各国が平和や協力への思いを託した作品を展示する場所でもあることが分かります。
寄贈品は、単に建物を飾るための調度品ではありません。作品の題材や寄贈された時期、贈り主の背景をたどることで、国際社会が何を大切にし、どのような課題に向き合ってきたのかを知る手がかりになります。
シャガールの「平和の窓」に込められた思い
番組概要に登場するシャガールの作品の一つが、国連本部に設置されたステンドグラス「平和の窓(Peace Window)」です。国連の公式作品紹介によると、この作品は1961年の飛行機事故で亡くなったダグ・ハマーショルド国連事務総長と、国連職員・平和維持要員15人を追悼するために制作されました。
ハマーショルド事務総長らは、コンゴ危機をめぐる和平交渉へ向かう途中に事故に遭いました。国連職員の委員会が、ハマーショルドが敬愛していたマルク・シャガールに記念作品の制作を依頼し、シャガールはガラス職人のブリジット・シモン、シャルル・マルクと協力して作品を完成させました。
国連の解説では、作品の中央に描かれた生命の樹や、人間と動物、十字架などの象徴的な表現が紹介されています。平和を守る活動のなかで命を落とした人々を記憶にとどめる作品であり、芸術が追悼と平和への願いを伝える役割を担っていることが伝わります。
ダリの「五大陸」は何を表している?
サルバドール・ダリが国連に贈った作品として、公式コレクションには水彩画「五大陸(Five Continents)」が登録されています。「握り合う手(Clasped Hands)」とも呼ばれる作品です。
国連の作品解説によると、白い背景から伸びる複数の手が地球を支え、その腕から一輪のバラが伸びています。五つの手は五大陸を象徴し、腕から咲くバラは国際協力によって生まれる成果を表現していると説明されています。
この作品は1966年にダリ本人から国連へ贈られ、世界連合国連協会の20周年を記念する国連郵便切手の図案にも使われました。シュルレアリスムの画家として知られるダリの作品が、国際協力というテーマを視覚的に表している点は興味深いところです。
日本から贈られた「日本の平和の鐘」とは?
国連本部の屋外には、日本から寄贈された「日本の平和の鐘」があります。国連公式サイトによると、鐘は1952年に鋳造され、1954年6月8日に国連日本協会から贈られました。
鐘の材料には、1951年にパリで開かれた国連協会世界連盟の会議に参加した60か国の代表者から寄せられた硬貨が使われています。鐘には「世界絶対平和」を意味する文字が刻まれ、日本のヒノキで作られた神社を思わせる建物に納められています。
国連の説明では、この鐘は春分の日と、国連総会の開会日にあたる9月の国際平和デーに合わせて年2回鳴らされる伝統があります。戦後の日本から贈られた鐘に、国境を越えた平和への願いが込められていることが分かります。
ピカソの「ゲルニカ」のタペストリーが国連にある理由
番組概要では、ピカソの「ゲルニカ」にまつわるエピソードや、大国の思惑のなかで作品が覆い隠された出来事も取り上げられます。
国連の公式コレクションに登録されているのは、ピカソの絵画そのものではなく、「ゲルニカ」をもとに織られたタペストリーです。国連の解説によると、ネルソン・ロックフェラーが1955年に制作を依頼し、1985年に妻のハッピー・ロックフェラーが国連へ貸し出しました。
タペストリーの制作はピカソ自身が監修したとされています。
作品は国連安全保障理事会の会議場入口に設置されました。「ゲルニカ」はスペイン内戦中に爆撃を受けた町の名を冠した作品で、戦争の惨禍を描いた反戦芸術として知られています。
国際平和と安全保障を議論する場所にこの作品が置かれていること自体が、強い意味を持っています。
今回の番組概要には、作品が覆い隠された出来事も記されています。ただし、11月5日回で扱う場面の詳細や、番組内でどのような説明が加えられるかまでは確認できていません。
作品の来歴と国連での設置場所を知っておくと、番組で語られるエピソードを理解しやすくなります。
グテーレス事務総長と明石康さんへの取材にも注目
今回の番組紹介では、国連のアントニオ・グテーレス事務総長と、明石康さんへの独占取材が挙げられています。寄贈品の由来をたどるだけでなく、国連の現在と歴史を知る人物の言葉を通して、平和を守る組織の役割を考える構成です。
明石康さんは、1957年に国連事務局に加わり、その後、軍縮や人道問題などに関わる要職を務めた人物です。国連の記録にも、長年にわたる国連での経歴が掲載されています。
番組紹介では「日本人国連職員第1号」として取り上げられており、国連の歴史を日本人の視点から振り返るうえでも注目されます。
また、グテーレス事務総長への取材は、寄贈品が現在の国連にとってどのような意味を持つのかを考える手がかりになりそうです。作品が贈られた当時の願いと、国際情勢が変化した現在の課題がどのようにつながるのかが見どころです。
前回にあたる関連番組「クローズアップ現代」では何が紹介された?
2026年9月9日放送のNHK「クローズアップ現代」でも、国連本部にあるピカソ、シャガール、ダリらの作品や、日本から贈られた品々が取り上げられました。NHKオンデマンドの公式番組紹介では、外交官しか入れないエリアも含む撮影を行い、寄贈品を通して平和と国連の役割を考える内容として紹介されています。
今回のBSスペシャルは、そのテーマをさらに広げ、寄贈品に託された物語と国連の戦後81年の歩みを描く番組として案内されています。9月の放送内容やゲルニカ、平和の鐘については、クローズアップ現代「国連の至宝」の記事でも整理しています。
11月5日の放送を楽しむポイント
今回の番組を理解するうえでは、作品の作者や見た目だけでなく、誰が、いつ、どのような願いを込めて国連に贈ったのかに注目したいところです。
シャガールの「平和の窓」は平和活動で亡くなった人々への追悼、ダリの「五大陸」は国際協力、日本の平和の鐘は国境を越えた平和への願いを象徴しています。ゲルニカのタペストリーは、戦争の記憶を国際政治の中心に置く意味を考えさせる作品です。
国連本部に飾られた品々は、国際社会が理想として掲げてきた平和や協力を、目に見える形で伝えています。作品の背景を知ることで、番組で紹介される一つひとつのギフトが、単なる美術品ではなく歴史の証言者であることが見えてきます。
参考にした情報
- 番組表.Gガイド「BSスペシャル 世界が託したギフト 知られざる国連の至宝」
- J:COMテレビ番組表「BSスペシャル」
- BPO「テレビ局が薦める青少年へのおすすめ番組」
- NHKオンデマンド「クローズアップ現代 知られざる“国連の至宝”」
- 国連公式「UN Gifts」コレクション
- 国連公式「Peace Window」
- 国連公式「Five Continents(Clasped Hands)」
- 国連公式「The Japanese Peace Bell and Garden」
- 国連公式「Guernica Tapestry」
- 国連事務総長室「United Nations has up-to-date inventory of gifted art work at Headquarters」
- 国連デジタルライブラリー「明石康さんの経歴資料」
よくある質問
BSスペシャル「世界が託したギフト」はいつ放送されますか?
2026年11月5日(木)22時45分から23時45分まで、NHK BSで放送されます。
国連本部にはどのような寄贈品がありますか?
シャガールのステンドグラス「平和の窓」、ダリの水彩画「五大陸」、日本の平和の鐘、ピカソの「ゲルニカ」をもとにしたタペストリーなどがあります。
番組の語りは誰ですか?
番組表では、井上二郎さんが語りとして紹介されています。
まとめ
11月5日の「BSスペシャル 世界が託したギフト 知られざる国連の至宝」は、国連本部に飾られた世界各地からの寄贈品を通して、平和への願いと戦後81年の歩みをたどる番組です。
シャガールの「平和の窓」、ダリの「五大陸」、日本の平和の鐘、ゲルニカのタペストリーには、それぞれ異なる歴史と願いが込められています。国連の至宝を手がかりに、芸術と国際協力、そして平和を守ることの意味を考えられる放送です。

