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美の壺「高貴な輝き 絹」10月18日|生絹・真綿の禄・福田平八郎「牡丹」の見どころ|10/18 23:00

10月18日(日)23時からNHK Eテレで放送される「美の壺 選『高貴な輝き 絹』」は、絹を「布」だけでなく、生糸、生絹、真綿、神事、日本画まで広げて見ていく回です。

今回のポイントは、蚕の繭から生まれる一本の糸が、着物の風合い、春日大社の儀式、そして福田平八郎の日本画へどうつながっていくのかというところです。絹の光沢がどこから生まれるのかを知ると、着物や日本画を見る目も少し変わってきます。

美の壺「高貴な輝き 絹」の放送日時と出演者

項目内容
放送日時2026年10月18日(日)23:00〜23:30
放送局NHK Eテレ1・東京
番組美の壺 選「高貴な輝き 絹」
FileFile 606
出演草刈正雄、大金晶子、宮廻正明、京都絵美
語り木村多江

放送局公式情報を掲載するGガイドでは、今回をFile 606として案内し、生糸、生絹、真綿、春日大社の「真綿の禄」、絵絹、福田平八郎の《牡丹》、裏彩色が紹介されるとしています。

同じ「美の壺」でも、建築や食、工芸など毎回テーマが大きく変わります。最近の回を続けて楽しみたい方は、「今に花咲く 大阪の美」の見どころもあわせて読むと、番組が一つのテーマをどのように掘り下げるのか比べやすいです。

生糸と生絹は何が違う?最初の見どころ

今回の入口になるのが、蚕の繭から作られる生糸です。番組案内では、長野の工房で行われる繭の扱いにも触れ、塩蔵した繭がどのような輝きを見せるのかが紹介されます。

生糸は、繭から取り出した糸をより合わせたものです。そこから織りの工程へ進むことで、着物などの布になります。番組では、化学的な加工や派手な装飾だけでなく、素材そのものが持つ艶や手触りに目を向けているのが特徴です。

「生絹」の着物はどこが特別?

放送内容で大きく取り上げられるのが、生絹の着物です。案内では「生糸だけで作る着物」とされ、その風合いが見どころになっています。

着物というと、色柄や染め、織りの模様に目が行きがちですが、この回では糸そのものの存在感が主役です。光を受けたときの反射、しなやかな落ち方、表面のわずかな揺らぎなど、映像でこそ分かりやすい部分に注目すると楽しみやすいでしょう。

絹は一見なめらかに見えても、作り方や糸の扱いで表情が変わります。番組が「高貴な輝き」と題しているのも、単に高級素材だからではなく、繭から糸、糸から布へと変わる過程そのものに美しさがあるからだと分かります。

真綿は「綿」ではない?春日大社の真綿の禄に注目

今回、着物好き以外にも気になるのが真綿です。名前に「綿」とありますが、真綿は蚕の繭から作られる絹の素材で、一般的な木綿とは成り立ちが違います。

番組では、繭を押し広げて真綿にする職人技が紹介されます。布団など身近な用途だけでなく、手作業で薄く均一に広げていく工程そのものが見どころです。

春日大社の「真綿の禄」とは?

さらに今回の大きな見どころが、春日大社の春日祭に関わる「真綿の禄」です。番組案内では、天皇の勅使に贈られる真綿の禄を取り上げ、勅祭の様子を特別に撮影したと紹介されています。

ここで面白いのは、真綿が防寒や寝具の材料としてだけでなく、儀礼の中で意味を持つ点です。生活の素材だった絹が、神事や格式の世界にもつながっていることが分かります。

「絹=着物」というイメージを持っている方にとって、この場面は今回の印象を大きく広げてくれそうです。一本の糸から始まる素材が、衣服、寝具、そして儀礼へと姿を変えていく流れが見えてきます。

福田平八郎「牡丹」はなぜ絹に描かれた?

後半で注目したいのが、絵絹を使った日本画です。番組では、日本画家・福田平八郎の《牡丹》を通して、紙とは違う絹の支持体の特徴に迫ります。

山種美術館の公式情報では、福田平八郎は1892年生まれ、1974年没の日本画家で、初期には徹底した細密描写による写実を追究し、その後は単純な色面と大胆な構図による独自の表現を確立したと紹介されています。

同館が所蔵する《牡丹》は、福田平八郎の大正期の代表作の一つです。番組では、この作品が絹に描かれていることを手掛かりに、絵絹ならではの見え方を解きほぐしていきます。

絵絹と裏彩色の関係

放送内容では、絹ならではの技法として裏彩色も紹介されます。裏彩色は、絹地の裏側から色を加えることで、表側の色に深みや柔らかさを出す方法です。

表から絵の具を置くだけでは出しにくい透明感や奥行きを、絹という素材の透過性を利用して表現できるのが面白いところです。日本画を普段あまり見ない方でも、「表から見えている色は、表面だけで作られているわけではない」と知っておくと、作品の見え方が変わります。

嵯峨美術大学の公式告知では、日本画・古画領域の京都絵美准教授がこの回に出演すると案内されています。制作技法の説明にも注目したいところです。

草刈正雄と木村多江が案内する「美の壺」の楽しみ方

「美の壺」では、草刈正雄さんが番組の世界観をつなぐ存在となり、木村多江さんの語りがテーマごとの美しさを落ち着いたテンポで伝えます。

今回のように専門用語が出てくる回でも、生糸、生絹、真綿、絵絹という順に見ていけば、それぞれが別々の話ではなく「蚕の繭から生まれた絹の変化」としてつながります。

草刈正雄さんが出演する「美の壺」の別テーマでは、「戦国の美」出演者とFile596の見どころもあります。工芸品や武具を見る回と比べると、今回の「絹」は素材そのものに焦点が当たる点が大きな違いです。

2024年初回放送時から変わらない今回の核

山種美術館の公式告知によると、「高貴な輝き 絹」は2024年5月に放送された回で、同館所蔵の福田平八郎《牡丹》が紹介されました。

そのため10月18日の放送は新作ではなく選放送ですが、内容の核は今見ても古びません。生糸の作り方、真綿の職人技、春日大社の儀礼、日本画に使われる絵絹というテーマは、絹文化を知る基礎としてまとまっています。

特に着物に関心がある方は、生絹の風合いだけでなく、その前段階にある繭や生糸に目を向けると、完成した一枚の着物の見方が深まります。

参考にした情報

よくある質問

美の壺「高貴な輝き 絹」はいつ放送されますか?

2026年10月18日(日)23:00〜23:30にNHK Eテレ1・東京で放送されます。

「真綿の禄」はどこで登場しますか?

春日大社の春日祭で、天皇の勅使に贈られるものとして紹介されます。番組では勅祭の様子も取り上げられます。

福田平八郎のどの作品が紹介されますか?

山種美術館所蔵の《牡丹》が紹介され、絵絹や裏彩色の特徴を知る手掛かりになります。

まとめ

10月18日の「美の壺 選『高貴な輝き 絹』」は、生糸から生絹、真綿、春日大社の儀礼、そして福田平八郎《牡丹》まで、絹の姿が変わっていく過程をたどる回です。

着物の光沢だけを見るのではなく、繭から糸を取り出す工程、真綿を広げる手仕事、絹を絵画の支持体として生かす技法まで知ることで、「高貴な輝き」という題名の意味が立体的に見えてきます。

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