鍋島直茂と化け猫騒動の真相|龍造寺家を乗っ取った?佐賀藩祖が悪役化された理由【9月26日】|9/26 21:00

2026年9月26日(土)21時からBS11『偉人・敗北からの教訓』で、鍋島直茂が取り上げられます。テーマは「化け猫騒動の真相と主家を支えた佐賀藩祖の苦悩」。佐賀藩の藩祖として知られる一方、後世の物語では龍造寺家から実権を奪った悪役のように描かれることがある人物です。

今回のポイントは、怪談の「鍋島化け猫騒動」と、実際の龍造寺家から鍋島家への政権移行を分けて考えることです。史実を追うと、直茂が突然主家を滅ぼして藩主になった、という単純な構図ではないことが分かります。

9月26日放送「鍋島直茂」回の基本情報

番組偉人・敗北からの教訓
放送日2026年9月26日(土)
放送時間21:00~21:55
放送局BS11
テーマ鍋島直茂・化け猫騒動の真相と佐賀藩祖の苦悩
解説伊東潤
進行中西悠理

BS11公式では、直茂が1538年に鍋島清房の次男として生まれ、従兄の龍造寺隆信に従って勢力拡大に尽力したこと、1570年の今山の戦いで大友軍を奇襲して撃退したことなどが紹介されています。

鍋島直茂はどんな武将?龍造寺隆信を支えた実務家

直茂は龍造寺隆信の有力家臣として軍事・政務の両面で重要な役割を果たしました。佐賀市公式の史跡解説でも、隆信のもとで武功を重ね、1584年に隆信が戦死した後は龍造寺氏の領国経営を担う立場になったことが説明されています。

つまり鍋島氏の台頭は、主君の死後に突然始まったクーデターというより、戦国末期から豊臣政権期の政治状況の中で、直茂の実務能力と中央政権からの信頼が積み重なっていった結果と見るのが自然です。

龍造寺家から鍋島家への移行は「乗っ取り」だったのか

隆信の死後、龍造寺政家が家督を継ぎ、その嫡男・高房へつながります。しかし政家は1590年に隠居し、高房は幼少だったため、豊臣秀吉の命によって直茂が領国経営を担いました。佐賀市の歴史資料でも、直茂が実質的に佐賀の国政を担うようになった経緯が記されています。

1600年の関ヶ原では鍋島勝茂と龍造寺高房が西軍側に加わり危機を迎えますが、その後の対応で領国を維持。1607年に高房と政家が相次いで亡くなると、徳川家康の命により勝茂が高房の跡を継いで初代佐賀藩主となり、鍋島氏による藩体制が名実ともに成立しました。

「鍋島化け猫騒動」はどこから生まれた?

一般に「鍋島化け猫騒動」と呼ばれる怪談は、鍋島家に恨みを持つ人物や猫の怨霊が藩主を苦しめる物語として広まりました。ただし佐賀市の資料では、こうした猫化け騒動はお家騒動と結びつけて幕末の作家が作り上げたものとされています。

背景には、龍造寺高房の死、その後の龍造寺再興を求める動き、鍋島家への不満や噂がありました。事実と伝承が混ざり、やがて「龍造寺家の恨みが化け猫となって鍋島家に祟った」という分かりやすい怪談へ変化していったと考えると、なぜ直茂や鍋島家が悪役化されたのかが理解しやすくなります。

鍋島直茂の「敗北」は戦ではなく後世の評判にもある

直茂は今山の戦いなど軍事面で成果を挙げ、佐賀藩成立の基礎を築きました。それでも後世、「主家を奪った鍋島」というイメージが残ったことは、政治的成功だけでは評価を支配できない難しさを示します。

主家を守ろうとした行動が、結果として自家の支配確立につながる。そこに龍造寺側の不満や後世の創作が加われば、「忠臣」から「簒奪者」へ印象が反転します。番組タイトルの「苦悩」は、まさにこの二重性を読み解く鍵になりそうです。

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キニナルでは同じ『偉人・敗北からの教訓』の西郷隆盛回や、高杉晋作回も扱っています。人物の「成功」だけでなく、判断の代償や後世の評価まで見るのがこの番組の特徴です。

鍋島直茂回も、単に化け猫伝説を紹介するだけでなく、龍造寺隆信・政家・高房との関係や、豊臣・徳川政権の中で佐賀がどう生き残ったかを見ると理解が深まります。

よくある質問

鍋島の化け猫騒動は史実ですか?

怪談として広まった「鍋島化け猫騒動」そのものは史実ではありません。佐賀市の資料でも、猫化け騒動はお家騒動と結びつけて幕末の作家が作り上げたものと説明されています。

鍋島直茂は龍造寺家から実権を奪ったのですか?

単純な簒奪とするのは正確ではありません。龍造寺隆信死後、政家・高房を支えながら直茂が国政を担い、豊臣秀吉など中央権力からもその役割を認められていきました。

番組の放送時間は?

BS11で2026年9月26日(土)21:00~21:55に放送されます。

まとめ|化け猫騒動は史実そのものではなく、鍋島家への複雑な感情が生んだ物語

鍋島直茂は龍造寺隆信を支え、隆信の死後は政家・高房の時代に領国経営を担い、佐賀藩成立の基礎を作った人物です。龍造寺家から鍋島家への移行には、豊臣・徳川政権の判断や幼い当主を補佐する政治状況があり、単純な「乗っ取り」では説明しきれません。

一方の化け猫騒動は、龍造寺家の没落や再興運動、鍋島家への反感を背景に後世の創作が膨らんだものです。9月26日の放送では、史実と伝説を切り分けながら、成功した直茂がなぜ悪役に仕立てられたのかを見ると、番組テーマがつかみやすくなります。

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