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ヒミツの至宝さん早来迎の謎|なぜ斜めに飛ぶ?法然と「救い」の意味を解説【10月19日】|10/19 14:00

10月19日(月)14時からNHK BS8Kで放送される「謎解き!ヒミツの至宝さん」は、京都・知恩院が所蔵する国宝「阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)」がテーマです。

最大の謎は、阿弥陀如来と菩薩たちが正面から静かに現れるのではなく、画面の左上から右下へ、斜めに勢いよく飛来するように描かれていること。NHK公式の番組説明では、この「速さ」が法然上人の教えと鎌倉時代の人々が求めた“救い”につながるとされています。

10月19日「謎解き!ヒミツの至宝さん」の放送情報

項目内容
放送日時2026年10月19日(月)14:00〜14:45
放送局NHK BS8K
テーマ国宝「阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)」
司会Perfume
出演伊集院光ほか
所蔵京都・知恩院

Gガイドの番組情報では、Perfumeと伊集院光さんに加え、知恩院執事の前田昌信さん、京都国立博物館の大原嘉豊さん、文化財修理会社の小島知英さん、日本画家で東京藝術大学教授の荒井経さんが出演者として案内されています。

このシリーズでは、これまでにも北斎「神奈川沖浪裏」の波の迫力を読み解く回や、舟橋蒔絵硯箱の形と和歌の仕掛けを読み解く回を紹介してきました。今回は絵画の構図そのものが、鎌倉時代の信仰とどう結びついたのかが焦点です。

早来迎とはどんな国宝?

「早来迎」は、正式には阿弥陀二十五菩薩来迎図と呼ばれる鎌倉時代の仏画です。臨終を迎える人のもとへ、阿弥陀如来と菩薩たちが迎えに来て、極楽浄土へ導く場面を描いています。

知恩院は、同作が浄土宗開宗850年の特別展「法然と極楽浄土」に出品されたことを公式に案内しています。2019年から2022年にかけて大規模な修理が行われ、修理後は画面の表現がより見やすくなったと紹介されています。

番組表では、3年の修理を終えた作品が2024年春に一般公開されたことも説明されています。高精細な8K画像だからこそ、肉眼では見落としやすい細部や、雲・山水・人物の向きまで拡大して考えられるのが、この番組ならではの見どころです。

なぜ阿弥陀如来たちは斜めに飛んでくる?

結論からいうと、斜め構図は「遠くからこちらへ急いで来る」感覚を強めるための重要な表現と考えられます。

「早来迎」という呼び名自体が、この作品に感じられる速度と深く結びついています。右下にいる往生者のもとへ向かって、阿弥陀如来と菩薩たちが対角線をなぞるように降りてくることで、画面の中に強い方向性が生まれます。

水平や正面の構図なら、荘厳さや安定感は出ても、「今まさに近づいている」という動きは弱くなります。ところが斜めにすると、上方の浄土から地上へ距離を一気に縮めているように見えます。番組が「なぜ斜めに飛んでくる?」と問いを立てるのは、この構図が単なるデザインではなく、絵の意味そのものに関わるからです。

雲の表現も「速さ」を伝える手掛かり

早来迎では、仏たちを乗せる雲の流れも速度感を支えています。たいとう文化マルシェの展覧会レポートでは、対角線構図と飛雲の表現によって疾走感が強調され、それが「早来迎」という呼び名につながると説明されています。

NHKオンデマンド公式も、仏たちは「猛スピードで飛んでいる」と紹介し、「なぜ絵にスピードが必要なのか」を番組の謎に据えています。つまり見どころは、斜めに描いたことそのものより、なぜ救いを表す仏画に急ぐ表現が必要だったのかという点にあります。

なぜ「速い救い」が必要だった?法然の教えとの関係

番組公式の説明では、その答えとして法然上人の教えが示されています。法然は「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えることで極楽浄土への往生を願う専修念仏を説きました。

早来迎が描くのは、念仏者の臨終の場へ阿弥陀如来が迎えに来る瞬間です。そこで「ゆっくり現れる」のではなく、願いに応じてすぐに迎えに来てくれるような姿で描けば、見る人にとって救いはぐっと身近で切実なものになります。

鎌倉時代は、戦乱や災害、病、飢饉などによる不安が強かった時代でもあります。番組は、そうした社会の中で人々が求めた“救い”と、絵の速度表現を結びつけて読み解きます。

これは犯人を当てるような物語の伏線ではありませんが、番組の謎解きとして見ると、「斜めの構図」「飛ぶ雲」「臨終の往生者」「念仏」という視覚的・思想的な手掛かりが一つの答えに集約される構成です。

画面の右下にいる人物は誰?

早来迎の右下には、阿弥陀如来たちの到着を待つ往生者が描かれています。作品全体は、上方から降りてくる仏たちと、地上で待つ人間の距離を一枚の画面の中に置いています。

この配置があるため、斜め構図には明確な目的地があります。阿弥陀如来たちはただ空中を移動しているのではなく、救いを必要とする一人の人間のもとへ向かっているのです。

そのため、画面を見る側は仏たちの進行方向を追ううちに、自然と右下の人物へ視線を導かれます。宗教画でありながら、視線誘導の仕掛けが非常に明快で、8Kで細部を見るほど物語性が感じられる作品です。

3年の修理で何が見えやすくなった?

知恩院公式は、早来迎が特別展「法然と極楽浄土」に出品されたことを案内し、修理の経緯を紹介する外部ページも示しています。展覧会レポートでは、2019年から3年にわたり本格的な解体修理が行われ、肌裏紙を交換するなどの作業によって画面が明るくなったとされています。

修理後は水面の青色や山肌など、山水景観の立体的な表現もより捉えやすくなりました。早来迎の魅力は仏たちだけでなく、背景の風景が奥行きをつくり、浄土から現世への距離感を感じさせる点にもあります。

番組では8K画像を自在に動かして細部を見ていくため、修理で蘇った色や線、雲の動き、菩薩の姿勢まで、通常の展示では気づきにくい部分が手掛かりになります。

Perfumeと伊集院光は何を推理する?

司会のPerfumeは、高精細画像を見ながら自分たちの感覚や経験も重ねて推理します。ナビゲートするのは伊集院光さんです。

この番組の面白さは、美術史の答えを最初から説明するのではなく、「なぜこの形?」「なぜこの向き?」と素朴な違和感から入るところにあります。今回も、斜めに飛ぶこと、猛スピードであること、右下の往生者へ一直線に向かうことが、順番に一つの意味へつながります。

専門家の解説とPerfumeの推理が交互に入ることで、仏教美術に詳しくない人でも「絵のどこを見ればよいか」が分かりやすい回になっています。

早来迎の“伏線”を時系列で整理

まず目に入るのが、左上から右下へ伸びる大きな斜めの流れです。これが第一の手掛かりです。

次に、阿弥陀如来と菩薩たちが雲に乗り、静止ではなく飛来しているように見える点が第二の手掛かりになります。そして進行方向の先には、臨終を迎えた往生者がいます。

最後に、番組が法然の専修念仏と鎌倉時代の人々の不安を重ねます。すると「なぜ速いのか」という疑問は、救いを願う人のもとへ阿弥陀如来がただちに来迎する安心感を、絵の運動として見せたのではないかという理解へつながります。

この順番を意識して見ると、単に国宝の細部を鑑賞する番組ではなく、絵の構図そのものから当時の人々の心理を読み解く謎解きとして楽しめます。

参考にした情報

よくある質問

早来迎はなぜ斜めに描かれているのですか?

阿弥陀如来と菩薩たちが、往生者のもとへ急いで飛来する速度感と方向性を強く見せるための構図と考えられます。番組では法然の教えや鎌倉時代の人々が求めた救いと結びつけて読み解きます。

「早来迎」という名前の意味は何ですか?

阿弥陀如来と菩薩たちが雲に乗って素早く来迎するように見える表現から、この通称で知られています。

10月19日の放送は何時からですか?

2026年10月19日(月)14時から14時45分まで、NHK BS8Kで放送予定です。

出演者は誰ですか?

司会はPerfume、ナビゲート役として伊集院光さんが出演します。番組表では知恩院、京都国立博物館、文化財修理、日本画の専門家も出演者として案内されています。

まとめ

10月19日の「謎解き!ヒミツの至宝さん」で扱う国宝・早来迎の大きな謎は、なぜ仏たちが斜めに、しかも猛スピードで飛んでくるように描かれたのかです。

その答えをたどる手掛かりは、斜めの構図、流れる雲、右下で待つ往生者、そして法然が説いた念仏の教えです。救いを待つ人のもとへ阿弥陀如来がすぐに来てくれるという安心感を、静止画の中に強い動きとして表した作品だと捉えると、「早来迎」という呼び名もぐっと分かりやすくなります。

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