テレビ寺子屋10月18日「オランウータンとボルネオの森」|円山動物園の展示と小菅正夫のメッセージ|10/18 5:30
10月18日(日)5時30分からテレビ西日本で放送される「テレビ寺子屋」は、札幌市円山動物園参与の小菅正夫さんが「オランウータンとボルネオの森」をテーマに語る回です。
今回の中心は、オランウータンをただ「見せる」のではなく、その動物を育む自然環境ごと伝える展示です。円山動物園が2024年にオープンした施設では、植物、湿度、温度差、高さのある移動空間などを組み合わせ、ボルネオの森を感じられる環境づくりが行われています。
番組公式と円山動物園公式の情報をもとに、テイジロウ、レンボー、レイトが暮らす施設の特徴や、小菅さんが伝える「環境の大切さ」を詳しく見ていきます。
テレビ寺子屋10月18日の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月18日(日)5:30〜6:00 |
| 放送局 | テレビ西日本(TNC) |
| 番組 | テレビ寺子屋 |
| テーマ | オランウータンとボルネオの森 |
| 講師 | 小菅正夫(札幌市円山動物園参与) |
| 司会 | 北村花絵(テレビ静岡アナウンサー) |
| 手話通訳 | 石川ありす |
TNC公式番組ページでは、10月18日5時30分からの放送と、講師・司会・手話通訳まで掲載されています。テレビ静岡の公式バックナンバーでは、この講演が「テレビ寺子屋」第2439回として2025年7月6日に放送された内容であることも確認できます。
小菅さんは北海道大学獣医学部を卒業後、旭川市旭山動物園で獣医師、飼育係長、副園長を経て園長を務めた人物です。現在は札幌市円山動物園参与として、動物園が果たす役割や野生動物の保全について発信しています。
「オランウータンとボルネオの森」はどんな施設?
「オランウータンとボルネオの森」は、2024年5月21日に円山動物園でオープンした展示施設です。円山動物園公式によると、1977年に建設された旧「類人猿館」を改修・再整備して誕生しました。
もともと円山動物園では、2008年の屋外展示場改修でコンクリートの床を土に変え、生きた樹木や植物を取り入れるなど、樹上生活をするオランウータンが過ごしやすい環境を目指していました。その後、施設の老朽化に加え、動物福祉をさらに高めること、来園者に東南アジアの熱帯雨林や生物多様性の重要性を感じてもらうことを目的に、新施設が整備されています。
番組で小菅さんが強調しているのは、動物の姿だけを見せる「形態展示」や、動物らしい動きを見せる「行動展示」から、さらに一歩進んだ考え方です。野生動物は特定の自然環境の中で生きているため、動物だけでなく、動物を育む環境も一緒に伝える必要があるという発想が、この施設の根底にあります。
植物が元気かどうかも大切な基準
TNC公式の放送内容では、館内に多くの植物を植え、その植物が元気に育っていること自体を、オランウータンにとって良い環境が保たれているかを見る基準の一つにしていると紹介されています。
これは単なる装飾として植物を置くのではなく、施設全体を一つの生態環境として考えている点が特徴です。来園者から見ると緑豊かな展示ですが、オランウータンにとっても、視界の変化や隠れる場所、移動する場所が増えることにつながります。
円山動物園公式も、新施設の目的として「東南アジア熱帯雨林の環境や生物多様性の重要さを実感してもらう」ことを挙げています。番組を見るときは、動物そのものだけでなく、周囲の植物や施設のつくりにも注目すると、小菅さんの話がより分かりやすくなりそうです。
温度差をつくり、居場所を自分で選べるようにする
公式放送内容によると、施設では冷暖房を工夫し、館内に環境の多様性をつくっています。どこにいても同じ温度にするのではなく、場所による違いを設けることで、オランウータン自身が居心地の良い場所を選べるようにしているのです。
動物福祉を考えるうえでは、飼育者が快適な場所を一方的に決めるだけではなく、動物自身に選択肢があることも重要な視点です。日差し、温度、湿度、高さなどが異なる空間があれば、そのときの状態に応じて過ごす場所を変えられます。
小菅さんの話は、豪華な施設をつくることそのものではなく、動物が「選べる環境」をどう用意するかという考え方にまで踏み込んでいます。
一日に数回「スコール」が降る理由
「オランウータンとボルネオの森」の分かりやすい特徴の一つが、館内にスコールが降ることです。
円山動物園公式では、植物への給水と湿度維持を目的に一日に数回スコールを降らせていると案内しています。開園時間中には14時にもスコールがあり、来園者向けに退避場所の注意も掲載されています。
番組公式では、ボルネオのような高い湿度を維持するための工夫として紹介され、スコールそのものを楽しみに来園する人もいるとされています。見た目の演出ではなく、植物とオランウータンの生活環境を支える設備であり、その結果として来園者にも森の空気感が伝わる仕組みになっています。
廃棄された消防ホースが空中の移動路に
もう一つ興味深いのが、樹上生活をするオランウータンが高い場所を移動しやすいように、消防署で廃棄されたホースなどを活用している点です。
TNC公式では、子どものレイトが「ほとんど空中で生活している」と紹介されています。地面を歩く姿だけではなく、つかむ、ぶら下がる、渡るといった能力を生かせる空間が用意されていることが分かります。
オランウータンという動物を知るには、顔や体つきだけを見るのでは足りません。どの高さを好み、どう移動し、どんな場所で休むのかを見ることで、その動物らしさが立体的に見えてきます。今回の「テレビ寺子屋」は、そのことを展示づくりから考えさせる内容です。
暮らしているテイジロウ・レンボー・レイトとは?
番組公式では、「オランウータンとボルネオの森」で暮らす3頭として、オスのテイジロウ、メスのレンボー、その子どものレイトが紹介されています。円山動物園公式の最新案内でも、弟路郎(テイジロウ)、レンボー、令斗(レイト)が展示対象として掲載されています。
2026年4月には、弟路郎とレンボーが意図せず同じ展示場に入る事案がありましたが、円山動物園は同居状態を解消し、4月21日から展示を再開したと公表しています。その後は、レンボーの発情兆候やレイトが性成熟に近づいていることなどを踏まえ、当面は1頭ずつ飼育し、屋内2か所の展示場で交代展示とする方針も示されました。
この情報は番組収録時点の話とは別の、2026年時点の円山動物園の現状です。番組で「3頭が暮らす施設」と説明されていても、実際の観覧時に必ず3頭を同時に見られるという意味ではありません。
動物園へ行く予定がある場合は、その日の展示状況が変わる可能性もあるため、円山動物園公式の案内を確認しておくと安心です。
小菅正夫さんが伝える「環境が動物を育む」という視点
今回の放送で最も大きなテーマは、動物を守ることと、その動物が暮らす環境を守ることは切り離せないという点です。
TNC公式の放送内容では、ボルネオ島は赤道直下にある世界で3番目に大きな島で、「生物多様性の宝庫」とされる場所として説明されています。一方で、オランウータンは絶滅の危機にあり、人間の経済活動による森林減少も理由の一つだと小菅さんは語ります。
豊かな森が残っていれば、オランウータンは自分で移動し、居心地の良い場所を選びながら暮らせます。だからこそ、動物園でオランウータンを見ることを入口に、遠く離れたボルネオの森林環境まで想像してほしいというメッセージにつながります。
動物園は「珍しい動物を見る場所」というだけではなく、野生で何が起きているのかを知り、私たちの暮らしとのつながりを考える場所でもあります。今回の展示は、その役割を施設そのもので表現しようとしているのが特徴です。
前回の小菅正夫さん回は「アジアゾウ 奇跡の誕生」
テレビ西日本では、10月4日にも小菅正夫さんを講師に迎えた「テレビ寺子屋」が放送されています。テーマは「アジアゾウ 奇跡の誕生」で、円山動物園でのアジアゾウ飼育と出産が扱われました。
この回では、2018年にミャンマーから円山動物園へ4頭のアジアゾウを迎えた経緯や、群れで暮らすゾウの性質を考えた飼育環境、そして新しい命の誕生が中心でした。
小菅さんが円山動物園でどのように「動物本来の暮らし」を考えているのかを続けて知りたい方は、テレビ寺子屋「アジアゾウ 奇跡の誕生」小菅正夫の記事も参考になります。
10月4日回が「群れで暮らすアジアゾウと繁殖」なら、10月18日回は「樹上生活をするオランウータンと森林環境」が中心です。題材は違いますが、どちらも動物の能力や習性に合わせて環境を整えるという共通した視点があります。
番組を見るときに注目したいポイント
今回の放送では、まず「動物が見えるか」だけでなく、なぜその場所に植物があるのか、なぜ湿度や温度に変化をつけるのか、なぜ高い場所を移動できるようにするのかに注目すると内容がつかみやすくなります。
スコールやホースのような分かりやすい設備はもちろんですが、それらはすべて「オランウータンが自分で行動を選べる環境」を支えるためのものです。展示を人間側の見やすさだけで考えないところに、この施設の特徴があります。
また、小菅さんが動物園の展示からボルネオの森林減少へ話を広げる部分も重要です。目の前の1頭を大切に飼育することと、野生の生息地を考えることがどのようにつながるのかが、今回の講演の核心といえます。
参考にした情報
- TNCテレビ西日本「テレビ寺子屋 オランウータンとボルネオの森/小菅正夫」
- テレビ静岡「テレビ寺子屋 オランウータンとボルネオの森」
- 札幌市円山動物園「オランウータンとボルネオの森」
- 札幌市円山動物園「オランウータンとボルネオの森の観覧について」
- 札幌市円山動物園「オランウータンの意図しない同居の解消と展示再開について」
よくある質問
テレビ寺子屋「オランウータンとボルネオの森」はいつ放送されますか?
テレビ西日本では、2026年10月18日(日)5時30分から放送予定です。講師は札幌市円山動物園参与の小菅正夫さんです。
円山動物園の「オランウータンとボルネオの森」には何頭いますか?
公式情報では、弟路郎(テイジロウ)、レンボー、令斗(レイト)の3頭が暮らしています。2026年4月以降は当面、1頭ずつの飼育と交代展示が案内されています。
施設ではなぜスコールを降らせるのですか?
植物への水やりと、ボルネオの森に近い高い湿度を維持するためです。円山動物園公式では、一日に数回スコールを降らせていると説明しています。
小菅正夫さんの前回のテレビ寺子屋はどんな内容でしたか?
テレビ西日本の10月4日放送では「アジアゾウ 奇跡の誕生」をテーマに、円山動物園のアジアゾウ飼育と出産について語っています。
まとめ
10月18日の「テレビ寺子屋」は、小菅正夫さんが円山動物園の「オランウータンとボルネオの森」を通して、動物と自然環境を一体で考える大切さを伝える回です。
植物、温度差、高湿度を保つスコール、空中を移動できる設備など、施設の一つひとつにオランウータン本来の暮らしを支える理由があります。テイジロウ、レンボー、レイトの姿だけでなく、彼らがどんな環境を必要としているのかに目を向けると、番組のメッセージがより深く伝わってきます。
動物園の展示から遠いボルネオの森へと視野を広げ、「環境が動物を育む」という小菅さんの言葉を考える30分になりそうです。

