WOWOW「ふくすけ」2012あらすじを時系列で整理|古田新太・阿部サダヲ・多部未華子の役どころ|10/18 12:10
10月18日(日)12時10分からWOWOWライブで、松尾スズキ作・演出の舞台「ふくすけ」(2012)が放送されます。薬害被害者として生まれた少年フクスケを中心に、欲望や悪意、情愛が入り乱れる人間ドラマです。
物語は一人の主人公だけを追うというより、ヒデイチ、マス、フタバ、フクスケ、ミスミ、コオロギら複数の人物の行動が少しずつ交差していく構成です。初見では関係性が複雑に感じやすいため、ここではWOWOWとBunkamuraの公式情報をもとに、放送前に押さえておきたい流れを時系列で整理します。
「ふくすけ」(2012)の放送日時と基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月18日(日)12:10〜 |
| 放送局 | WOWOWライブ |
| 作品 | 松尾スズキ作・演出「ふくすけ」(2012) |
| 作・演出 | 松尾スズキ |
| 収録 | 2012年8月15日、Bunkamuraシアターコクーン |
| 主な出演 | 古田新太、阿部サダヲ、多部未華子、皆川猿時、小松和重、江本純子、宍戸美和公、オクイシュージ、松尾スズキ、大竹しのぶ ほか |
WOWOW公式では、この作品を薬害被害者として生まれた少年フクスケをめぐる人々のエゴや悪意を、毒と笑いを交えて描く舞台と紹介しています。1991年の初演、1998年の再演を経て、2012年にシアターコクーンで再々演された版です。
Bunkamuraの公演資料でも、2012年版は人間の悪意だけでなく、それを上回る生命力や情愛までを描く作品として紹介されています。明るいヒューマンドラマではありませんが、人物がむき出しになるほど、思いがけない切なさが立ち上がってくるところが大きな特徴です。
「ふくすけ」(2012)のあらすじを時系列で整理
1. ヒデイチは14年前に消えた妻マスを探し続けている
物語の一つの軸になるのが、さえない中年男エスダヒデイチです。ヒデイチを演じるのは古田新太さんで、WOWOW公式は「悲哀あふれる中年男」と説明しています。
ヒデイチの妻マスは、14年前に精神のバランスを崩したまま行方不明になりました。時間がたっても妻を諦めきれないヒデイチは、生活の中に大きな穴を抱えたまま、彼女を探し続けています。この「失った相手を追いかける男」の物語が、後に歌舞伎町で起きる騒動へつながっていきます。
2. 風俗嬢フタバの情報で、ヒデイチは歌舞伎町へ向かう
ヒデイチに手を貸すのが、多部未華子さん演じるフタバです。フタバは風俗嬢として生きる女性で、ヒデイチにマスにつながる情報をもたらします。
この情報をきっかけにヒデイチは歌舞伎町へ向かいます。Bunkamuraはフタバについて、物語を通して重要な思想を担う役どころとして紹介しており、単なる案内役に収まらない存在です。
多部未華子さんは松尾スズキ演出の「農業少女」で初舞台を経験した後、この2012年版でさらに濃密な松尾作品の世界へ入っています。周囲の人物が過激な方向へ走る中、フタバが何を見て、どんな選択をするのかは注目したいところです。
3. 歌舞伎町ではコズマ三姉妹が力を持っている
ヒデイチが向かう歌舞伎町では、風俗産業で成功したコズマ三姉妹が幅をきかせています。演じるのは小松和重さん、江本純子さん、宍戸美和公さんです。
三姉妹には不発弾を集めるという異様な設定があり、舞台全体の危うさを象徴するような存在でもあります。彼女たちはマスと知り合い、そこから新たなたくらみを思いつきます。
このあたりから、ヒデイチの「妻を見つけたい」という個人的な願いと、歌舞伎町の欲望に満ちた人間関係が絡み始めます。善意だけで事態が進まないのが「ふくすけ」らしいところです。
4. 製薬会社社長ミスミが逃亡し、フクスケが世間の注目を集める
もう一つの大きな流れが、フクスケをめぐる物語です。フクスケは薬害被害によって生まれた少年で、阿部サダヲさんが演じています。
WOWOW公式のあらすじによると、フクスケら薬害被害の子どもたちは、製薬会社社長ミスミによって監禁されていました。そのミスミが逃亡し、状況が大きく動き始めます。ミスミ役は、作・演出も手がける松尾スズキさんです。
フクスケは病院へ入れられ、そこで世間の注目を浴びる存在になります。阿部サダヲさんは1998年版に続いてフクスケを演じており、Bunkamuraは「異形のダークヒーロー」として祭り上げられていく人物と紹介しています。
5. 病院警備員コオロギがフクスケに近づこうとする
病院でフクスケに関心を持つのが、オクイシュージさん演じる警備員コオロギです。WOWOW公式のあらすじは、コオロギがフクスケへ近づこうとするところまでを示しています。
ここから先は、ヒデイチとマスをめぐる流れ、コズマ三姉妹の思惑、フクスケをめぐる騒動が交差していきます。公式の紹介でも結末までは明かされていないため、放送ではそれぞれの人物がどんな形で同じ地点へ引き寄せられていくのかを見届けるのがよさそうです。
主要キャストと役名を整理
古田新太はエスダヒデイチ役
古田新太さんが演じるヒデイチは、14年前に失踪した妻マスを探し続ける中年男です。舞台の派手な狂騒の中で、彼はむしろ「取り残された側」に立つ人物として描かれます。
Bunkamuraの2012年公演ページでは、古田さん自身がこの作品について、前半の激しさの先に切なさがあるという趣旨のコメントを寄せています。周囲のキャラクターが強烈だからこそ、ヒデイチの哀しさが物語の温度を支えています。
阿部サダヲはフクスケ役
阿部サダヲさんはタイトルロールのフクスケを演じます。1998年版でも同役を務めており、2012年版では再び作品の中心へ戻ってきました。
フクスケは被害者として同情されるだけの人物ではなく、周囲から見られ、利用され、祭り上げられていくことで存在感を増していきます。激しい台詞や動きの中で、人物の痛みと危うさがどう同居するのかが大きな見どころです。
多部未華子はフタバ役
多部未華子さんが演じるフタバは、ヒデイチがマスへ近づくためのきっかけを作る風俗嬢です。Bunkamuraはフタバを、物語の底を流れる考え方を担う人物として紹介しています。
強いキャラクターが並ぶ作品の中で、フタバが誰に寄り添い、何を拒むのかを見ると、人間関係の輪郭がつかみやすくなります。
大竹しのぶはマス役
大竹しのぶさんが演じるマスは、14年前に姿を消したヒデイチの妻です。WOWOWは精神を病んだヒロインをダークかつパワフルに演じると紹介しています。
大竹しのぶさんの経歴や近年の出演作は、大竹しのぶさんのプロフィール記事でもまとめています。2012年版「ふくすけ」では、ヒデイチの記憶の中にいる妻と、現在のマスの姿の落差にも注目したいところです。
松尾スズキはミスミ役も兼任
作・演出の松尾スズキさんは、製薬会社社長ミスミミツヒコとして出演もしています。Bunkamuraはミスミを、不気味さと哀しさをまとった黒幕として紹介しています。
作者本人が劇中の重要人物を演じることで、台詞の毒や作品全体のテンポがより直接的に伝わってきます。
見どころは「毒」と「切なさ」が同時に迫るところ
「ふくすけ」は設定だけを見ると、薬害、監禁、風俗産業、失踪、欲望など重い要素が続きます。一方で、松尾スズキ作品らしい笑いが随所に入り、観客を一方向の感情に固定しません。
Bunkamuraはこの作品を、悪意と生命力がぶつかり合う舞台として紹介しています。笑っていいのか迷う場面の直後に切実な感情が顔を出し、逆に悲劇のただ中へ荒々しい笑いが差し込む。その振れ幅こそ、2012年版の強さです。
もう一つ注目したいのは、ヒデイチとマスの関係です。社会的な事件や歌舞伎町の狂騒が大きく描かれる一方、物語の奥には「失った人を求め続ける」という非常に個人的な感情があります。古田新太さんと大竹しのぶさんの芝居を軸に見ると、過激な群像劇の中にある純愛の面が浮かび上がります。
2012年版と2024年版は何が違う?
「ふくすけ」は1991年に初演され、1998年、2012年、2024年と上演を重ねています。2024年版は「ふくすけ2024-歌舞伎町黙示録-」として台本がリニューアルされ、コオロギと妻サカエの夫婦を軸に再構成されました。
今回WOWOWで放送されるのは2012年のシアターコクーン版です。阿部サダヲさんのフクスケ、古田新太さんのヒデイチ、多部未華子さんのフタバ、大竹しのぶさんのマスという、この版ならではの組み合わせを楽しめます。
同じ戯曲が時代ごとに形を変えて上演されていることを知っておくと、2012年版がどんな人間像を前面に出しているのかも見えやすくなります。
WOWOWで見る前に押さえたいポイント
初見の方は、まずヒデイチ=妻マスを探す男、フタバ=ヒデイチを歌舞伎町へ導く女性、フクスケ=薬害被害を負った少年、ミスミ=フクスケらを監禁していた製薬会社社長、コオロギ=病院警備員という関係だけ覚えておくと入りやすいです。
物語が進むにつれて人物同士の線が交差するため、最初から全員の背景を覚えようとする必要はありません。むしろ「誰が誰を求めているのか」「誰が誰を利用しようとしているのか」を追うと、松尾スズキらしい群像劇の面白さがつかみやすくなります。
【映画・スポーツ・海外ドラマみるなら】WOWOWオンデマンド参考にした情報
- WOWOW公式「松尾スズキ作・演出『ふくすけ』(2012)」
- WOWOW公式「ステージ」
- Bunkamura「ふくすけ」2012年公演概要
- Bunkamura「ふくすけ」ストーリー&キャスト
- 大人計画 公式公演情報
よくある質問
「ふくすけ」(2012)のフクスケ役は誰ですか?
阿部サダヲさんです。1998年版に続いて2012年版でもフクスケを演じています。
古田新太さんは何役ですか?
14年前に失踪した妻マスを探し続ける中年男、エスダヒデイチ役です。
多部未華子さんは何役ですか?
ヒデイチにマスの情報をもたらし、歌舞伎町へ向かうきっかけを作る風俗嬢フタバ役です。
2012年版はどこで収録されましたか?
WOWOW公式では、2012年8月15日に東京・Bunkamuraシアターコクーンで収録されたと案内されています。
まとめ
WOWOWライブで放送される「ふくすけ」(2012)は、行方不明の妻マスを探すヒデイチの物語と、薬害被害者フクスケをめぐる騒動が歌舞伎町で交錯していく舞台です。
古田新太さんのヒデイチ、阿部サダヲさんのフクスケ、多部未華子さんのフタバ、大竹しのぶさんのマス、松尾スズキさんのミスミという役どころを押さえておくと、入り組んだ群像劇を追いやすくなります。毒の強い笑いと、人を求める切実さが同じ舞台に共存する2012年版を、人物同士のつながりに注目しながら楽しんでみてください。

