チョイス@病気になったとき|起立性低血圧とは?立ち上がったときの頭痛・めまい・失神と治療の考え方|10/11 19:00
2026年10月11日(日)19時からNHK Eテレで放送される「チョイス@病気になったとき」では、「低血圧 治療情報 大人も子どもも注意」が取り上げられます。
その中の一つが、立ち上がったときに頭痛やめまい、ふらつき、失神などを起こす起立性低血圧です。番組表では、水分や塩分の摂取、生活習慣の改善などが治療のポイントとして紹介されています。
チョイス@病気になったとき10月11日の放送情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日 | 2026年10月11日(日) |
| 放送時間 | 19:00〜19:45 |
| 放送局 | NHK Eテレ |
| テーマ | 低血圧 治療情報 大人も子どもも注意 |
| 講師 | 河野律子(産業医科大学) |
Gガイドによると、今回の放送では起立性低血圧のほか、血管迷走神経性失神、思春期に多い起立性調節障害も扱います。低血圧回全体の内容は、「チョイス@病気になったとき」低血圧回まとめで整理しています。
出演者については、低血圧回の出演者記事をご覧ください。
起立性低血圧とは?
起立性低血圧は、横になっている状態や座っている状態から立ち上がったときに血圧が大きく下がり、脳への血流が一時的に不足することで症状が出る状態です。
MSDマニュアルでは、起立後3分以内に収縮期血圧が20mmHg以上、または拡張期血圧が10mmHg以上低下した場合を診断の目安として説明しています。実際の診断では、症状の出方、持続時間、薬の影響、脱水などの背景も含めて医師が評価します。
立ち上がると血圧が下がるのはなぜ?
立ち上がると、重力によって血液の一部が下半身や体幹側に移動します。通常は自律神経の働きによって心拍数や血管の緊張が調整され、脳へ送る血液が足りなくならないように体がすばやく対応します。
ところが、循環血液量が少ない、薬の影響がある、自律神経の調整が十分に働かないなどの理由が重なると、立った直後の血圧低下を補いきれないことがあります。その結果、めまいやふらつき、目の前が暗くなる感じなどが起こります。
起立性低血圧で起こりやすい症状
番組表では、起立性低血圧によって頭痛、めまい、失神が起こることが紹介されています。MSDマニュアル家庭版でも、立ち上がったあとにふらつき、めまい、混乱、かすみ目などが数秒から数分続き、横になると速やかに軽くなることがあると説明されています。
症状は人によって異なりますが、次のような変化が立ち上がった直後に繰り返す場合は注意が必要です。
- ふらつく、まっすぐ立っていられない
- めまいがする
- 目の前が暗くなる、かすむ
- 気が遠くなる
- 実際に失神する
- 転倒しそうになる
失神まで至らなくても、階段、浴室、駅のホームなどで強いふらつきが起これば転倒やけがにつながります。「少し立ちくらみがするだけ」と決めつけず、繰り返す場合は原因を確認することが大切です。
原因は脱水や薬、自律神経の問題などさまざま
起立性低血圧は、ひとつの原因だけで起こるとは限りません。MSDマニュアルでは、急性の原因として循環血液量の減少、薬剤、長期臥床などを挙げ、慢性の場合には加齢に伴う血圧調節の変化、薬剤、自律神経機能障害などを挙げています。
たとえば、汗をかいたあとや体調不良で水分が不足していると、体内を循環する血液量が減り、立ったときの血圧を保ちにくくなります。降圧薬など一部の薬が影響することもあるため、服薬中の人は自己判断で中止せず、症状と薬の関係を医師に相談することが重要です。
また、高齢者では血圧を調整する反射が弱くなり、起立性低血圧が起こりやすいとされています。転倒の背景に起立性低血圧が隠れていることもあるため、立ち上がるたびにふらつく場合は「年齢のせい」と片付けない方が安心です。
治療は水分・塩分と生活習慣の見直しが基本
Gガイドの番組説明では、起立性低血圧の治療として水分や塩分の摂取、生活習慣の改善が紹介されています。MSDマニュアルでも、塩分と水分の摂取量を増やすことで循環血液量を増やし、症状を軽くできる可能性があるとしています。
ただし、塩分や水分をどの程度増やしてよいかは、年齢や持病、心臓・腎臓の状態によって異なります。特に心不全や高血圧などがある人では、安易に塩分を増やすことが適切とは限りません。
番組の内容も「治療情報」として紹介されるものであり、実際の治療は自分の症状や病気に合わせて医療機関で相談することが前提です。
日常生活で意識したいこと
起立性低血圧では、急に立ち上がらず、横になった状態から座位、座位から立位へと少しずつ姿勢を変えることが役立つ場合があります。脱水を避けるためにこまめな水分補給を意識することも基本です。
一方で、症状が強いのに「水を飲めば大丈夫」と自己判断するのは避けたいところです。起立性低血圧の背景には薬の影響や別の病気がある場合もあるため、原因を確認することが治療の第一歩になります。
どんなときに医療機関へ相談する?
番組の元情報でも、症状がある場合には医療機関へ相談することが前提になっています。特に、失神を繰り返す、転倒した、動悸や胸の痛みを伴う、症状が急に強くなったといった場合は、単なる立ちくらみと考えず受診を検討してください。
医療機関では、横になった状態と立ち上がった後の血圧・心拍数を測定し、症状との関係を確認します。必要に応じて、原因となりうる病気や薬、脱水の有無なども調べます。
起立性低血圧は「血圧が低い」という数値だけではなく、立位でどれだけ血圧が変化し、本人にどんな症状が出ているかを合わせて考えることが大切です。
血管迷走神経性失神との違いは?
今回の「チョイス@病気になったとき」では、起立性低血圧とは別に血管迷走神経性失神も紹介されます。
起立性低血圧は立ち上がった直後の血圧低下が中心ですが、血管迷走神経性失神は長時間の立位などをきっかけに起こることがあります。Gガイドでは、血管迷走神経性失神について、失神を防ぐトレーニングや「失神回避法」で転倒を防ぐ内容が紹介されるとしています。
両者は「立っていると具合が悪くなる」「失神することがある」という点で似ていますが、起こり方や対策が同じとは限りません。血管迷走神経性失神については、「チョイス@病気になったとき」血管迷走神経性失神の記事で詳しく整理しています。
前回の低血圧回は2025年7月20日に放送
産業医科大学の公式「過去の出演・掲載」では、2025年7月20日19時からNHK Eテレで「チョイス@病気になったとき」の「低血圧 治療情報 大人も子どもも注意」が放送され、河野律子さんが低血圧の症状と治療についてコメントしたと記録されています。
2026年10月11日の放送には「選」と付いており、過去回をあらためて放送する編成です。内容を見逃していた方にとっては、起立性低血圧、血管迷走神経性失神、起立性調節障害を一度に整理できる機会になります。
参考にした情報
- Gガイド「チョイス@病気になったとき」2026年10月11日
- 産業医科大学「過去の出演・掲載(令和7年度)」
- MSDマニュアル プロフェッショナル版「起立性低血圧」
- MSDマニュアル家庭版「立ちくらみ」
よくある質問
起立性低血圧ではどんな症状が出ますか?
立ち上がった直後に、めまい、ふらつき、目のかすみ、気が遠くなる感じなどが起こり、強い場合は失神することがあります。
起立性低血圧の治療では水分や塩分を増やせばよいですか?
番組では水分や塩分の摂取、生活習慣の改善が紹介されますが、持病によって適切な量は異なります。症状がある場合は自己判断だけで対応せず、医療機関に相談してください。
起立性低血圧と血管迷走神経性失神は同じですか?
同じではありません。起立性低血圧は立ち上がった後の血圧低下が中心で、血管迷走神経性失神は長時間の立位などをきっかけに起こることがあります。原因や対策を分けて考える必要があります。
まとめ
「チョイス@病気になったとき」で扱う起立性低血圧は、立ち上がったときの血圧低下によって、頭痛、めまい、ふらつき、失神などが起こる状態です。
治療では水分や塩分の摂取、生活習慣の改善などが検討されますが、原因や持病によって対応は変わります。症状を繰り返す場合や失神・転倒がある場合は、単なる立ちくらみと決めつけず、医療機関で原因を確認することが大切です。

