美の壺「小泉八雲」10月11日の見どころは?松江・虫の音・ちりめん本を解説|10/11 23:00
10月11日(日)23時からNHK Eテレで放送される「美の壺 選『日本の心をつづる 小泉八雲』」は、作家・小泉八雲が日本で見つめた風景や音、そして本の美しさをたどる回です。File652として制作された回で、松江の風景、虫の音、貴重な初版本、ちりめん本まで幅広く登場します。
小泉八雲というと「怪談」の作者という印象が強いですが、この回では怖い話だけではなく、八雲が日本文化のどこに心を動かされたのかを「美」の視点から見ていくのが大きな特徴です。放送前に押さえておきたい場所や品を整理しました。
美の壺「小泉八雲」10月11日の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月11日(日)23:00〜23:30 |
| 放送局 | NHK Eテレ1・東京 |
| 番組名 | 美の壺 選「日本の心をつづる 小泉八雲」 |
| File | File652 |
| 出演 | 草刈正雄、小泉凡、小泉祥子、ダスティン・キッド、エバレット・ケネディ・ブラウン |
| 語り | 木村多江 |
NHKオンデマンドの公式回ページでは、2026年1月20日に放送された同じFile652の内容が公開されています。10月11日はその内容をEテレで楽しめる「選」放送です。
番組の軸になるのは、八雲が日本の暮らしや風景の中に見いだした美です。松江城や神社、写真、庭、虫かご、本の装丁など、一見ばらばらに見える題材が八雲のまなざしを通してつながっていきます。
小泉八雲が見つめた「日本の面影」とは?
今回、最初に注目したいのが松江を中心とした「日本の面影」です。番組では、八雲が驚いた明治時代の松江城や、多くのキツネ像がある神社が取り上げられます。
八雲は1850年生まれのラフカディオ・ハーンで、来日後に松江で暮らし、日本の文化や伝承を英語で海外へ伝えました。松江市によると、八雲は1891年6月から11月まで約5か月、現在「小泉八雲旧居」として残る武家屋敷で生活しています。
小泉八雲旧居の庭が大切な理由
松江市の保存活用計画では、八雲がこの旧居を生涯で暮らした家の中でも特に気に入っていたことが紹介されています。著書『知られぬ日本の面影』の「日本の庭」では、この屋敷の庭を通して感じ取った日本人や日本文化について記しました。
現在の旧居は、八雲が文章にした当時の光景をほぼ残す貴重な史跡です。番組で庭や松江の風景を見るときは、単なる観光名所としてではなく、八雲が日本を理解していく入口になった場所として見ると印象が変わります。
19世紀の写真技術で追う「日本の面影」
番組にはアメリカ人写真家のエバレット・ケネディ・ブラウンも出演し、19世紀の写真技術を用いながら日本の面影を追います。現代の高性能カメラとは異なる手法で風景を写すことで、八雲が生きた時代の空気に近づこうとする試みです。
八雲が文章で残した「面影」と、写真家が現在の風景から探し出す「面影」。二つを比べながら見ることが、このパートの見どころになりそうです。
八雲はなぜ虫の音を愛した?旧居の庭と虫かご
小泉八雲回でもう一つ大きく扱われるのが虫の音です。NHKの公式回情報では、八雲が虫を好み、小泉八雲旧家の庭で愛した虫の音を聞く内容が案内されています。執筆時に身近に置いていたという虫かごも登場します。
日本では鈴虫や松虫などの鳴き声を「音」として楽しむ文化が古くからあります。八雲は、日本の暮らしの中にあるこうした繊細な感覚に強く惹かれました。
見逃したくないのは「音」そのもの
「美の壺」は映像の美しさに目が向きやすい番組ですが、今回は耳で楽しむ場面にも注目です。旧居の庭と虫の声が組み合わさることで、八雲が感じ取った日本の夜や季節感を想像しやすくなります。
文章だけでは伝わりにくい虫の響きを、映像と音で体験できるのはテレビ番組ならではです。八雲が日本の怪談や民話に興味を持った背景を考えるうえでも、目に見えない気配や音に心を寄せる感性は重要な手がかりになります。
「怪談」初版本とちりめん本は何がすごい?
今回の放送では、本そのものの美しさも重要なテーマです。NHKオンデマンドの紹介では、アメリカで出版された『怪談』などの貴重な初版本について、その表紙デザインに迫ることが予告されています。
内容を読むだけなら文字が中心ですが、出版物は紙、装丁、図案、印刷の技術が重なって一つの作品になります。八雲の著作が海外でどのような姿の本として読者に届いたのかを見ると、文学とは別の角度から作品世界を楽しめます。
ちりめん本とは?
「ちりめん本」は、和紙を加工して細かな縮みを持たせた独特の質感の本として知られます。国立国会図書館サーチには、八雲作品を収めた『Japanese Fairy World by Lafcadio Hearn ちりめん本小泉八雲のふしぎな昔話』が登録されており、「猫を描いた男の子」「化け蜘蛛」「ちんちん小袴」などが収録されています。
番組では、日本の職人技が融合したちりめん本として八雲の物語が紹介されます。物語の内容だけでなく、触れたくなる紙の質感と絵の美しさまで含めて日本文化を伝えた媒体だったことが分かります。
「怪談」だけではない小泉八雲の魅力
小泉八雲という名前から怪談を連想する人は多いでしょう。しかし今回の題材を並べると、八雲が関心を持ったのは怪異そのものだけではありません。
城や神社の姿、庭に残る気配、虫の鳴き声、昔話、本の装丁など、消えやすいものや言葉にしにくい感覚まで丁寧にすくい取っています。そこが「美の壺」が八雲を取り上げる理由の一つとして見えてきます。
草刈正雄が小泉八雲に?番組ならではの演出
公式回情報には「草刈正雄が小泉八雲に?!」という気になる一文もあります。「美の壺」で案内役を務める草刈正雄さんが、どのような形で八雲の世界に入っていくのかも楽しみなポイントです。
また、小泉凡さん、小泉祥子さん、ダスティン・キッドさん、エバレット・ケネディ・ブラウンさんらが出演します。語りは木村多江さんです。
人物の解説だけでなく、実際の場所や資料、再現的な演出を組み合わせて見せることで、文学者の伝記番組とは違う「美の壺」らしい30分になっています。
小泉八雲回を見る前に知っておきたい3つのポイント
今回の内容は大きく分けると、面影・虫・本の三つで捉えると分かりやすいです。
- 松江の風景や旧居を通して、八雲が感じた「日本の面影」を見る
- 虫の音や虫かごから、八雲が惹かれた日本人の感性に触れる
- 『怪談』の初版本やちりめん本から、物語を包む装丁と職人技を味わう
「小泉八雲=怪談」の一言で終わらせず、彼が日本の何を美しいと感じ、それを海外へどのように伝えたのかまで見ていくと、今回の30分がさらに分かりやすくなります。
「美の壺」の別回については、美の壺のBS放送案内の記事も参考になります。
参考にした情報
- NHKオンデマンド「美の壺 日本の心をつづる 小泉八雲」
- Gガイド「美の壺 選 日本の心をつづる 小泉八雲」
- 松江市「史跡小泉八雲旧居保存活用計画」
- 国立国会図書館サーチ「ちりめん本小泉八雲のふしぎな昔話」
よくある質問
美の壺「日本の心をつづる 小泉八雲」はいつ放送ですか?
2026年10月11日(日)23:00からNHK Eテレ1・東京で放送予定です。放送時間は30分です。
小泉八雲回では何が紹介されますか?
松江城や神社、日本の面影を追う写真、八雲が愛した虫の音と虫かご、『怪談』などの初版本、ちりめん本などが紹介されます。
出演者は誰ですか?
草刈正雄さん、小泉凡さん、小泉祥子さん、ダスティン・キッドさん、エバレット・ケネディ・ブラウンさんが出演し、木村多江さんが語りを担当します。
まとめ
10月11日の「美の壺 選『日本の心をつづる 小泉八雲』」は、松江の面影、虫の音、本の美しさを通して、小泉八雲が日本文化に惹かれた理由をたどる回です。
怪談作家という一面だけでなく、風景や音、紙や装丁にまで心を寄せた八雲の感性を知ると、これまでとは少し違った角度から作品を楽しめます。松江の風景と貴重な本の数々を、30分の映像で味わえる内容です。

