鬼平犯科帳「猫じゃらしの女」あらすじ・キャスト|およねが預かった鍵の蝋型と伊三次の機転|11/6 14:45
11月6日(金)14時45分から、さくらんぼテレビで「鬼平犯科帳」の第二シリーズ「猫じゃらしの女」が放送されます。
今回の中心にいるのは、長谷川平蔵だけではありません。密偵の伊三次、岡場所の女・およね、そして鍵の蝋型を作る腕を持つ卯之吉が、盗賊・伊勢野の甚右衛門一味をめぐる事件に巻き込まれていきます。
とくに重要なのが、卯之吉が作った錠前の蝋型です。小さな蝋型ひとつが盗みの成否を左右し、およねの身にも危険が迫ります。ここでは、放送を見ながら人物関係を追いやすいように、事件の流れとキャスト、見どころを整理します。
鬼平犯科帳「猫じゃらしの女」の放送日時と作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日 | 2026年11月6日(金) |
| 放送開始 | 14:45 |
| 放送局 | さくらんぼテレビ |
| シリーズ | 鬼平犯科帳 第2シリーズ |
| サブタイトル | 猫じゃらしの女 |
| 主演 | 中村吉右衛門 |
| 原作 | 池波正太郎 |
松竹の公式作品ページでは、「鬼平犯科帳 第2シリーズ」は1990年製作のテレビ時代劇で、中村吉右衛門さんが火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を演じています。
「猫じゃらしの女」は同シリーズに含まれる一編で、テレビ愛知の番組公式ページでも、伊三次、およね、卯之吉、伊勢野の甚右衛門を中心にした事件として紹介されています。
「猫じゃらしの女」あらすじを時系列で整理
伊三次が岡場所で卯之吉を見かける
事件の入口になるのは、平蔵の密偵・伊三次(三浦浩一)です。
伊三次には、提灯店と呼ばれる岡場所に馴染みの女・およね(池波志乃)がいます。ある日、伊三次はおよねのいる場所で、卯之吉(三ツ木清隆)という男を見かけます。
卯之吉は、錠前の形を蝋に写し取る技に優れた職人です。その腕前は盗賊にとって非常に都合がよく、本人の気の弱さもあって、いつしか盗みにつながる仕事から抜けにくい立場になっていました。
伊三次は卯之吉を見たことを平蔵に報告します。平蔵は伊三次に内偵を命じ、卯之吉の周囲で何が動いているのかを探らせます。
卯之吉は伊勢野の甚右衛門に蝋型を渡すはずだった
卯之吉に仕事を頼んでいたのが、盗賊の伊勢野の甚右衛門(玉川伊佐男)です。
甚右衛門一味は、狙った場所の錠前を開けるために、卯之吉が作る蝋型を必要としていました。蝋型があれば、実物の鍵がなくても錠前に合う鍵を用意する手がかりになります。
ところが卯之吉は、途中で甚右衛門一味に蝋型を渡すことを拒みます。腕のある職人としての意地や、一味への反発が重なり、自分の作ったものを言われるまま差し出すことをやめたのです。
ここで卯之吉は、問題の蝋型をおよねに預けます。しかし、およね自身は、それが盗賊にとってどれほど重要なものなのかを十分に理解していません。
伊三次が蝋型の正体に気づき、すり替える
およねの近くにいた伊三次は、預けられたものを見て、ただの品物ではないと気づきます。
盗賊の動きを知る密偵だからこそ、それが錠前の蝋型だと見抜けたのでしょう。伊三次は一味に本物が渡らないよう、先回りして中身をすり替えます。
この機転が、事件の大きな分岐点になります。およねは事情を知らないまま危険な物を預かっていましたが、伊三次が本物を押さえたことで、盗賊側の計画は予定どおりには進まなくなります。
一方で、蝋型が見つからなければ、甚右衛門一味がおよねを疑う可能性も高まります。伊三次の策は盗みを防ぐために有効である一方、およねを危険な位置に置くことにもつながっていきます。
卯之吉が捕まり、およねに預けたことが知られる
甚右衛門一味は、約束した蝋型を渡さない卯之吉をそのままにはしません。
卯之吉は一味に捕まり、厳しく追及されます。そして、蝋型をおよねに預けたことが知られてしまいます。
一味の彦造(津村鷹志)は、蝋型を回収するためおよねのもとへ向かいます。しかし、そこで渡されることになるのは、伊三次がすり替えておいたものです。
盗賊側から見れば、卯之吉を押さえれば蝋型を取り戻せるはずでした。ところが、その前に伊三次が動いていたため、計画には狂いが生じます。
粂八も動き、卯之吉の救出につながる
もう一人、事件の中で重要な役割を果たすのが、平蔵の密偵・小房の粂八(蟹江敬三)です。
卯之吉が甚右衛門一味に捕らえられている状況を知り、粂八も動きます。公式のあらすじでは、粂八が拷問されていた卯之吉を助け出す展開が紹介されています。
伊三次が蝋型を押さえ、粂八が卯之吉の救出に動くことで、平蔵の密偵たちがそれぞれ別の場所から同じ事件を崩していく構図になります。
平蔵が前面に出て力で制圧するだけではなく、密偵たちの観察力や人脈、判断が事件解決につながっていくところが、この回の大きな魅力です。
主要キャストと役名
長谷川平蔵|中村吉右衛門
火付盗賊改方長官で、盗賊たちから「鬼平」と恐れられる主人公です。
今回は伊三次から卯之吉の情報を受け、内偵を進めさせます。密偵の力を信頼しながら全体を見渡す平蔵の采配にも注目です。
伊三次|三浦浩一
平蔵に仕える密偵で、およねとは親しい間柄です。
卯之吉の存在に気づき、蝋型の正体も見抜くなど、今回の事件では中心人物の一人です。盗賊を追う密偵としての顔と、およねを気にかける人間味の両方が見どころになります。
およね|池波志乃
提灯店と呼ばれる岡場所の女で、伊三次の馴染みです。
卯之吉から蝋型を預かったことで、本人の知らないところで盗賊の計画に深く関わることになります。題名の「猫じゃらしの女」が誰を指しているのかを意識して見ると、およねの存在感がより伝わります。
卯之吉|三ツ木清隆
錠前の蝋型を取る腕に優れた男です。
盗賊に利用される立場にいながら、甚右衛門一味に蝋型を渡すことを拒みます。その決断が事件を動かし、およねや伊三次まで巻き込むことになります。
小房の粂八|蟹江敬三
平蔵の密偵として働く元盗賊です。
今回は卯之吉が捕らえられた状況で動き、救出に関わります。伊三次だけでなく粂八も活躍するため、鬼平の密偵チームが好きな方には見逃せない回です。
伊勢野の甚右衛門|玉川伊佐男
卯之吉に蝋型を作らせていた盗賊です。
自分たちの盗みに必要な蝋型をめぐって卯之吉を追い詰めますが、伊三次のすり替えによって思惑どおりには進みません。
見どころは「小さな蝋型」をめぐる読み合い
「猫じゃらしの女」は、大金そのものではなく、盗みに使うための鍵の蝋型が物語の中心に置かれています。
蝋型は小さな品ですが、盗賊にとっては大仕事の入口です。それを卯之吉が渡さず、およねに預け、伊三次が見抜いてすり替えるという流れが、短い時間の中で緊張感を生みます。
また、およねは盗賊でも火付盗賊改方でもありません。いわば事件の外側にいる人物が、知らないうちに核心の品を持つことになるため、視聴者から見ると「およねは無事なのか」という心配も大きくなります。
伊三次とおよねの関係にも注目
伊三次にとって、およねは単なる情報源ではありません。
だからこそ、蝋型の一件は仕事として盗賊を追うだけでなく、親しい女を危険から遠ざける意味も持ちます。密偵として冷静に動きながら、私情を抱えている伊三次の表情や振る舞いが、この回に独特の味わいを加えています。
粂八との連携が鬼平らしい
「鬼平犯科帳」では、平蔵一人の強さだけで事件が解決するわけではありません。
元盗賊の経験を持つ密偵たちが、裏社会の空気を読み、人の癖や動きをつかみながら働きます。「猫じゃらしの女」では伊三次と粂八が別々の役割を果たし、盗賊側の計画を崩していくところが見どころです。
前回までの鬼平犯科帳記事とあわせて読むなら
キニナルでは、別シリーズ・別エピソードの「鬼平犯科帳」も紹介しています。
第二シリーズの別エピソードでは、第5話「五年目の客」あらすじ|お吉と音吉、五十両から始まる因縁をまとめています。
また、シリーズをまたいで人物や事件の描き方を比べたい方は、第1シリーズ第4話「血頭の丹兵衛」あらすじ・キャストも参考になります。
参考にした情報
よくある質問
「猫じゃらしの女」の中心人物は誰ですか?
密偵の伊三次、およね、卯之吉が事件の中心です。卯之吉が作った鍵の蝋型をめぐって、盗賊・伊勢野の甚右衛門一味との攻防が動きます。
およねはなぜ事件に巻き込まれるのですか?
卯之吉から、盗賊が必要としている錠前の蝋型を預けられたためです。およねは品物の重要性を十分知らないまま、危険な争いの中心に置かれます。
伊三次は何をするのですか?
およねが預かった品を鍵の蝋型だと見抜き、盗賊側に本物が渡らないようすり替えます。平蔵に情報を伝え、内偵を進める役割も担います。
まとめ
11月6日放送の「鬼平犯科帳 第二シリーズ『猫じゃらしの女』」は、鍵の蝋型をめぐる盗賊と密偵の攻防が軸になるエピソードです。
卯之吉が蝋型をおよねに預けたことから、伊三次の機転、甚右衛門一味の追及、粂八の救出と、複数の人物が一気に動き始めます。平蔵の采配だけでなく、密偵たちの働きと、およねをめぐる人間関係にも注目して見ると楽しみやすい回です。

